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1ヶ月のダイエットで何キロ痩せられる?健康的に痩せるための食事法・運動メニューを紹介

ダイエットをおこなう際は、短期で急激に体重を落とそうとするのではなく、長期的な視点で身体を変えていくことが大切。1ヶ月でダイエットをおこなう場合、健康的に痩せるためには無理のない目標体重を設定し、食事・運動の両方からアプローチすることが大切。

本記事では、1ヶ月でダイエットをする際の適切な目標体重の決め方、ダイエット効果を出すための食事法、運動方法について詳しく解説。ダイエット中の生活習慣のコツなども紹介するので、ぜひ参考にしてみて。

この記事の監修者

 

中野ジェームズ修一さん

フィジカルトレーナー

アメリカスポーツ医学会認定運動生理学士として、運動の大切さを広める活動を行っている。2014年からは青山学院大学駅伝部のトレーナーも務めており、東京神楽坂にある会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」で一般の方やアスリートを指導。「科学的根拠に基づき、必ず結果を出す」が合い言葉で熱意のある指導を常に心がけている。

目次

1ヶ月で何キロ目安まで痩せていいのか?

ダイエットは健康ありき。ダイエット計画を立てる際には、健康的に痩せることができる目標を立てることが大切。無理なダイエットはリバウンドの可能性や、健康面でのリスクが高まる。まずは、1ヶ月間でどのくらいの目標を立てるのが適切かみていこう。

  • 1ヶ月で落としていいのは全体重の5%まで
  • 短期間で急激に痩せるとリバウンドしやすい
  • 急激なダイエットはホルモンバランスを崩す可能性も

体重の落としやすさは、性別や年代によって異なります。とくに女性の場合、出産後は骨盤の形を変えられる唯一のタイミングだとされています。産後に適切な運動をおこない、骨盤を整えることで理想の体型に近づけます。産後の体調と相談しながら、無理のない範囲で運動に取り組んでくださいね。

1ヶ月で落としていいのは全体重の5%まで

健康的なダイエットの目安は、1ヶ月あたり体重の5%程度までの減量が適切。たとえば、体重60kgの人であれば、1ヶ月3kg程度の減量が目安となる。

急激な減量は、体調を崩す可能性も高いため注意が必要。1ヶ月で体重の5%を超える減量を目指すことは避け、無理のないペースでゆっくりと体重を落としていくことが大切。

1ヶ月に落とす体重が多くなればなるほど、身体にも大きな負担がかかるので、健康的に痩せられるよう計画を立てましょう。1ヶ月に体重5%の減量でも多いほうなので、1ヶ月に1〜2kg程度の緩やかなペースで取り組むのがベストです。

短期間で急激に痩せるとリバウンドしやすい

1ヶ月などの短期間で無理に体重を落とそうとすると、リバウンドのリスクが高まる。急激な減量は身体にも負担がかかることはもちろん、極度な食事制限や過度な運動で精神的なストレスがかかる。そのため、長期間継続することが難しく、ダイエット後に反動で体重が戻りやすくなる。

また、急激に減量をした場合は、体脂肪だけでなく筋肉量も減ってしまっている。筋肉量が減ると基礎代謝が低下して、痩せにくく太りやすい体質になってしまう。

リバウンドを防ぐためにも、ゆっくりと時間をかけて体重を落とすことが大切。1ヶ月で無理な減量を目指すのではなく、長期的な視点で生活習慣を見直していくことが重要。

急激なダイエットはホルモンバランスを崩す可能性も

短期間で急激に体重を落とすと、身体のホルモンバランスを乱す可能性がある。とくに、女性ホルモンの分泌が乱れると、生理不順や肌荒れなどの健康トラブルを招いてしまう恐れが。

また、厳しい食事制限をおこなうと、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が促進される。コルチゾールは、身体に脂肪をため込もうとする働きがあるため、ダイエット効果を損なう可能性もある。

健康的に痩せるためには、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、ストレスをためないことが重要。ホルモンバランスを崩さないためにも、急激なダイエットは避けよう。

1ヶ月でダイエットを成功させたい場合のポイント

ダイエットを成功させるには、無理のない目標・計画を立ててモチベーションを維持し、できるだけ長く続けられるダイエット法を見つけることが大切。1ヶ月間ストレスなくダイエットを続けるために、以下の5つのポイントを意識しよう。

  • 自身の身体の状態を把握する(BMI、基礎代謝、体脂肪など)
  • 目標体重に合わせて1日に消費すべきエネルギー量を計算する
  • 消費カロリー>摂取カロリーになるよう意識する
  • 運動と食事制限を組み合わせてカロリーを消費する
  • 目標を立ててなりたい自分のイメージを持つ

自身の身体の状態を把握する(BMI、基礎代謝、体脂肪など)

1ヶ月でダイエットを成功させるには、まず自分の身体の状態を正確に把握することが大切。体重だけでなく、BMIや基礎代謝、体脂肪率などの数値を知ることで、適切なダイエット方法を選ぶことができる。

BMIは、体重と身長から算出する肥満度の指標で、標準は18.5〜25。基礎代謝は、1日何もせずとも消費されるエネルギー量のことで、年齢や性別、体重によって異なる。体脂肪率は、体内の脂肪の割合を示し、男性は20%以下、女性は25%以下が適正とされている。

自分に合ったダイエット目標を立てるために、体重だけでなくこれらの数値にも目を向けよう。

目標体重に合わせて1日に消費すべきエネルギー量を計算する

目標体重に合わせて、1日の消費エネルギーを計算し、1日の食事量の目安にしよう。1日の消費エネルギーの目安は以下の式で算出できる。

「基礎代謝量(基礎代謝基準値×目標体重)×活動レベル」

基礎代謝量の基準値は、厚生労働省や日本医師会が公表している基準を参考にしてみて。概要は以下の通り。

  • レベルⅠ(在宅で仕事をするなどほぼ動かない):1.5
  • レベルⅡ(通勤通学などで歩くことがある):1.75
  • レベルⅢ(運送業など、常に歩行や運動を伴う生活をしている):2.0

消費カロリーと同程度のカロリーを食事で摂取するようにし、筋トレをおこない筋肉をつけて基礎代謝をアップさせていく。そうすることで、代謝や筋肉量を維持しながら、効率的に痩せることができる。

消費カロリー>摂取カロリーになるよう意識する

ダイエットの基本となる、消費カロリーが摂取カロリーを上回る状態を作るには、適度な食事制限と運動を組み合わせることが効果的。

食事では、カロリーを抑えつつも、必要な栄養素を十分に摂取することが重要。極端な食事制限は避け、バランスの取れた食事を心がけるように。運動は、消費カロリーを増やすのに効果的で、筋肉トレーニング、有酸素運動(ウォーキングやジョギング、水泳など)など、自分に合った運動を選んで、継続することが大切。

1日の摂取カロリーと消費カロリーを把握し、日々の生活で消費カロリーが上回るよう意識することが、ダイエット成功のカギ。無理をするダイエットは続かないため、無理のない範囲で長期的に取り組むことが重要。

運動と食事制限を組み合わせてカロリーを消費する

「運動だけ」もしくは「食事制限だけ」に偏るダイエットは、十分にダイエット効果が出ない可能性が高い。

運動には、消費カロリーを増やすだけでなく、筋肉量がアップすることで基礎代謝が上がり、痩せやすく太りにくい身体を作る効果も期待できる。まずは無理のない範囲から始め、徐々に量と質を上げていくのがおすすめ。

食事制限では、目標に合わせて1日の摂取エネルギー量を決め、エネルギーを取りすぎないように意識すること。ただし、特定の食べ物や栄養素を避けるなどの極端な制限は避け、身体に必要な栄養素はバランスよく取ることが大切。

目標を立ててなりたい自分のイメージを持つ

1ヶ月でダイエットを成功させるには、明確な目標を立てよう。なりたい自分のイメージを具体的に持つことは、モチベーションの維持にもいい。

体重の数値だけでなく、ウエスト周り、二の腕の厚さなど、見た目の変化の目標を立てるのがおすすめ。体重を減らすことと、引き締まってメリハリのある身体を作ることはイコールではないため、体重だけの目標を立てていると、ダイエット効果に気づきにくくなってしまう。

また、目標達成までの過程を、さらに小さな目標に分けて設定するのも効果的。1週間ごとの目標を立てることで、達成感を味わいながら、ダイエットを続けることができる。1ヶ月後の自分の姿を思い描きながら、楽しんでダイエットに取り組もう。

1ヶ月でダイエットする際の注意点

1ヶ月で痩せようとして無理なダイエットを試みる人も多いが、リバウンドの可能性も高まり長期的な視点でみると逆効果になってしまうことも。ダイエットの際には下記の4つのポイントに注意しよう。

  • 極端に食事を減らしたカロリー制限はしない
  • 糖質・脂質などを過度に制限するのはNG
  • 筋トレによって体重が増える場合もある
  • 短期間で成果が出なくても継続することが大切

一般的には1ヶ月で大きな変化を望むことは難しいですが、どうしても痩せたい(=体重を減らしたい)という場合は、リバウンドをする覚悟で、摂取カロリーを大幅に減らすことになります。その場合、ダイエット効果は長続きしません。ブライダルなど、特別なイベントに合わせて痩せる場合は、最低でも半年くらいかけて計画を立てましょう。

極端に食事を減らしたカロリー制限はしない

1日に必要なカロリーを下回るような食事制限は、健康を損なう恐れがある。とくに1日1200kcal以下の食事制限は、栄養不足につながる可能性が高いため注意が必要。炭水化物や脂質など、特定の栄養素を摂らない制限も避け、身体に必要な栄養素をバランスよく摂取することを意識して。

身体に必要なエネルギーや栄養素が不足すると、体調を崩したり、ダイエット効果が得られにくくなったりするリスクも。エネルギーが不足することで身体が飢餓状態に入ったと判断し、エネルギーを溜め込もうとすることで、体重が戻りやすくなってしまう。

健康的にダイエットをおこなうには、1ヶ月で無理な食事制限をするのではなく、長期的な視点を持って適切なカロリー制限に取り組もう。

糖質・脂質などを過度に制限するのはNG

糖質や脂質は、どちらもエネルギー源として重要な栄養素。過度な制限は、身体に必要な栄養が不足する恐れがある。

とくに、糖質制限ダイエットでは、炭水化物の摂取量を極端に減らすため、身体のエネルギー不足に陥りやすい。脂質制限ダイエットでは、必須脂肪酸の不足により、ホルモンバランスが乱れる可能性がある。「糖質・脂質=ダイエットの敵」というわけではなく、あくまでも摂りすぎが禁物。適量は必ず摂取するように意識すること。

筋トレによって体重が増える場合もある

効率よく痩せるためには、筋トレを取り入れることが効果的。筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、太りにくく痩せやすい体質をつくることが期待できる。

一方で、筋肉は脂肪よりも重いため運動をはじめて脂肪が減っても、筋肉量が増えてくると体重が減るペースが緩やかになったり、体重が少し増える可能性もある。ただし体重が増えていても、見た目が引き締まったり、体脂肪率が下がったりしていれば、ダイエットは順調に進んでいる。

ダイエットの成果は、体重だけで判断するのではなく、見た目の変化や体脂肪率などにも注目することが大切。体重の変化に一喜一憂せず、さまざまな角度から身体の変化を見ていくようにしよう。

短期間で成果が出なくても継続することが大切

1ヶ月という短期間で劇的な変化を望むことは難しい。一般的には、ダイエット1ヶ月目ではほとんど効果が感じられない場合が多く、早くて2〜3ヶ月で変化を実感できる人が多い。

ダイエットは一時的な努力ではなく、継続することが何よりも重要。1ヶ月目で成果が出ないからといって諦めるのではなく、最初の1ヶ月は身体がダイエットに慣れる期間と考え、焦らず継続していくこと。毎日の積み重ねが、身体の変化につながっていく。

ダイエットの初期段階では体重の変動が少なくても、続けることで次第に効果が現れてきます。効果を感じられるタイミングには個人差があるため、自分のペースで取り組むことが大切です。焦って無理をするのではなく、ストレスなく続けられる方法で、長期的な視点で取り組むことがダイエットのポイントです。

痩せる運動メニュー【筋トレ編】

筋トレは、ダイエットに欠かせない運動メニュー。運動をすることでカロリーが消費できるだけでなく、筋肉量が増え基礎代謝が上がることで、カロリーを消費しやすい身体になる。ここでは、ダイエット中に取り組みたい運動メニューを紹介するので参考にしてみて。

  • スクワットやプランクなどの自重トレーニング
  • ダンベルやバーベルを使った筋肉トレーニング

スクワットやプランクなどの自重トレーニング

自重トレーニングは、自宅でも気軽に始められるのがメリット。

スクワットは、身体の中でもとくに大きな筋肉がある、下半身を集中的に鍛えるのに効果的。両足を肩幅に開き、お尻を後ろに引くようにしながら腰を落とし、ひざが90度になるところまで下げたら、ゆっくりと元の位置に戻る。

プランクは、体幹を鍛える代表的なトレーニング。両ひじをついて身体を支え、お腹に力を入れて、頭からかかとまでが一直線になるよう姿勢をキープする。30秒を目安に、徐々に時間やセット数を伸ばしていくのが理想的。

毎日コツコツ継続することで、基礎代謝がアップし痩せやすい身体に。

上記に加えて「プッシュアップ」も初心者向けの自重トレーニングとしておすすめです。大胸筋を中心に、上半身の筋肉を鍛えることができます。初心者の方はひざをついた状態からはじめても構いません。

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ダンベルやバーベルを使った筋肉トレーニング

ダンベルやバーベルなど、重りを使ったトレーニングもおすすめ。自分の体重で負荷をかける自重トレーニングと比較して、重さを使うことで初心者でも効率的にトレーニングをおこなうことができる。

ダンベルを使った筋トレは、二の腕や肩周り、背中を引き締めるのに最適。

バーベルを使ったトレーニングは、スクワットやデッドリフトなど一度に複数の筋肉を使う種目が多く、全身の筋肉を効果的に鍛えることができる。

できるだけ重い負荷をかけようとするのではなく、正しいフォームでおこなうことが大切。初心者の人は動画を参考にしたり、トレーナーに教わったりするのがおすすめ。正しいフォームでおこなえるようになったら、徐々に重さを上げていこう。

ジムに通う場合は、マシントレーニングもおすすめです。軌道が決まっており、初心者でも効率的に筋肉を鍛えられます。ただし、ボディメイクや身体作りには向いていますが、機能的な身体にはならないというデメリットも。

機能的に身体を鍛えるならバランスボールなど身体が不安定になるギアを使ったメニューがおすすめです。体幹を鍛える効果が期待できます。

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痩せる運動メニュー【有酸素編】

ダイエット中は、脂肪を燃焼させる効果がある有酸素運動も積極的に取り入れよう。

  • ウォーキングやジョギングを毎日おこなう
  • 水泳やサイクリングも効果的

ウォーキングやジョギングを毎日おこなう

ウォーキングやジョギングは、手軽に始められる有酸素運動の代表格で、特別な道具も必要なく、場所を選ばずにおこなえるのが魅力。

ウォーキングは、運動初心者でも無理なく挑戦できるが、脂肪燃焼効果は低いため、速歩きを心がけるのがポイント。1日30分から1時間程度を目安に取り組もう。

一方、ジョギングは、ウォーキングよりも高い脂肪燃焼効果が期待できるが、ひざや腰に負担がかかるため、体力に自信のない人や運動初心者は、最初は無理せず徐々に時間を増やしていくことが大切。

最初から無理のある目標を立ててしまうと長続きしないため、日常生活で取り組める範囲で、毎日続けることを目指そう。

有酸素運動は、毎日おこなうことが望ましいですが、難しい方は週に3日程度から取り組んで、習慣化してきたら徐々に頻度を増やしても構いません。できれば、WHOが推奨している1週間で150分の運動を目標にして「1日30分を週5日」、普段の生活の中にスポーツとしてのウォーキングを取り入れることからはじめてみましょう。通勤などで片道15分歩けば、往復で30分に。早歩きや階段、坂道などを通れば、より負荷をかけることができます。

下記記事では有酸素運動の種類・やり方を詳しく解説。通勤・通学での脂肪燃焼効率を高めるポイントも解説しているので、有酸素運動をする時間を十分に取れない人は参考にしてみよう。

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水泳やサイクリングも効果的

水泳は全身の筋肉を使うので、カロリー消費量が多く、水の抵抗により関節への負担が少ないのもメリット。泳ぎが苦手な人は、水の中で歩くだけでも、陸よりも負荷がかかり十分な運動になる。

サイクリングは、脂肪燃焼をしながら脚の筋肉も効率的に鍛えられる。ペースを調整しやすいので、長時間続けられるのが利点で、目的地までの移動手段としても活用できる。自分に合った、楽しく取り組める運動を見つけることが、有酸素運動を長続きさせるコツ。

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痩せる方法【その他編】

日々の食事や運動以外で、痩せるのに効果的な方法を2つ紹介。

  • ラジオ体操を毎日やる
  • 痩身エステや医療痩身に頼る

ラジオ体操を毎日やる

ラジオ体操をおこなうことで、全身の筋肉を伸ばし、血行を促進する効果が期待できる。毎日継続することで基礎代謝がアップし、痩せやすい身体づくりにもつながる。しかし強度が低い分筋肉量は増加しにくい。筋トレやウォーキングの前におこなうのがおすすめ。

朝に身体を動かすことで、1日の活動量が自然と増えるため、ラジオ体操を朝の習慣にするのがいい。正しいフォームでおこなうことが大切なので、なんとなくの動作しか知らない人は、改めて動画などで正しい動きを参考にしよう。

痩身エステや医療痩身に頼る

「ダイエットに行き詰まった」「結婚式前ですぐに見た目の結果を出したい」などといった場合は、痩身エステや医療痩身に頼るのも一案。

痩身エステでは、マッサージやマシンを使った施術で、脂肪燃焼、セルライト除去、身体のラインを整える効果が期待できる。ただし、エステ選びは慎重におこない、信頼できるサロンを選ぶようにしよう。

医療痩身は、医師の監修のもと、専門機器を使った施術を受けることができる。脂肪吸引や脂肪溶解注射など、痩身エステより即効性の高い方法も多いが、費用が高額になる傾向がある。

ただし、痩身エステでマッサージをすることで一時的に痩せて見えたり、医療痩身で脂肪を減らしたりしても、自分自身が痩せ体質になったわけではない。正しい食事と適度な運動を取り入れ、自分の体質を改善して理想の体型を目指す状態が望ましい。

ダイエット中に意識したい!痩せるための生活習慣

ダイエットを成功させるためには、食事や運動だけでなく、健康的な生活習慣を身につけることも大切。今日から実践できる、下記の5つのポイントを意識してみよう。

  • 体重計に毎日乗る
  • 十分な睡眠時間の確保
  • ストレスを溜め込まない
  • 適度な水分補給で代謝アップ
  • 規則正しい生活リズムを作る

体重計に毎日乗る

自分の体重の変化を追うことで、ダイエットの効果を実感できるだけではなく、体重が増えた日はその原因を考えるなど、食事内容や運動量などを見直すきっかけにもつながる。

体重計にのるタイミングは、朝起きたときがおすすめ。1日の中でもっとも体重が軽く、変化がわかりやすいのがメリット。ただし、体重は水分量や便通の状態などでも左右されるので、日々変動して当たり前。毎回の計測の結果に一喜一憂するのではなく、長期的な変化に目を向けることが大切。

十分な睡眠時間の確保

睡眠中は、脂肪燃焼を促す働きがある「成長ホルモン」の分泌が活発になる。また、睡眠不足は食欲を増進させる原因にもなるため、間食が増え摂取カロリーを増やしてしまうなどの悪循環を招きやすい。

理想的な睡眠時間は、1日7~8時間。朝すっきり起きることができるよう、夜はなるべく早めに寝る準備を始め、就寝前のスマホやPCを避けるなど、質のいい睡眠を取れるように工夫しよう。

ストレスを溜め込まない

ストレスを感じると、脂肪を蓄積させる働きを持つ「コルチゾール」というホルモンが分泌される。また、ストレスを感じると、ストレス解消のために間食が増えてしまい、ついつい食べ過ぎてしまうことも。

ダイエット中は、できるだけストレスを溜め込まないように自己管理をすることも大切。ストレスを溜め込まないように、運動やヨガ、趣味など、楽しみながらリフレッシュできる方法を見つけよう。

適度な水分補給で代謝アップ

水分補給は、体内の老廃物を排出し、新陳代謝を促進してくれるため、代謝アップに効果的。また、水分補給は空腹感を和らげる働きもあり、お腹が空いたときに水を飲むことで間食を防ぐことができる。

1日1.2リットルを目安とし、まとめてではなく、できるだけこまめに飲むのがおすすめ。ただし、アルコールや糖分の多い飲み物は脂肪の蓄積につながるため、ダイエット中はできるだけ避けるように。喉が渇く前に、水や茶などの無糖の飲み物を飲むようにしよう。

規則正しい生活リズムを作る

生活リズムが乱れると、健康的な食事や適度な運動をおこなう時間が十分に確保できなかったり、ホルモンバランスが乱れて脂肪が蓄積されやすくなったりと、ダイエット効果がうまく発揮されず、痩せにくくなってしまう。

規則正しい生活リズムを作るには、まず食事と睡眠の時間を固定するのがおすすめ。朝食を毎日決まった時間に食べるようにし、夜は少し早めに就寝することを心がけよう。また、運動もできるだけ同じ時間におこなうのが理想的。

規則正しい生活は、ダイエットの基本。体内時計が整うことで、痩せやすい身体になれる。

1ヶ月でのダイエットに関するQ&A

1ヶ月で痩せないのはなぜ?

A.食事制限や運動が不十分の可能性も。生活習慣も見直そう。

ダイエットは1ヶ月で大きな変化を感じることは難しいですが、ダイエットを継続してもまったく効果が感じられない場合は、食事制限や運動が不十分な可能性が考えられます。

食事や間食でカロリーを取りすぎていないか、運動量(=消費エネルギー)が少なすぎないか、今一度ダイエット方法を見直してみましょう。また、ストレスや睡眠不足が続いている場合も、痩せを妨げる要因に。女性の場合、生理前は体重が増えやすく、ダイエットの効果が出にくいことも考えられます。

食事制限と運動、どちらかだけでも痩せることは可能?

A.どちらか一方でも痩せることは可能だが、おすすめはできない。

食事制限だけで痩せるためには、1日1200キロカロリー以下など、摂取カロリーを大幅に減らす必要があり、栄養不足を招いて健康を損なってしまうリスクがあります。

また、運動だけで痩せるには、かなりの量をこなさなければならず、しっかり負荷をかけた筋トレに加えて毎日1時間以上の有酸素運動を続けるくらいの覚悟が必要。食事制限と運動、どちらか一方だけよりも、両方を組み合わせるほうが、健康的に効率よく痩せやすい身体を作ることができます。

ダイエット中のお菓子やお酒は控えるべき?

A.お菓子やお酒は控えるのが基本。

お菓子は、糖分が多いため、食べると血糖値が急激に上昇します。インスリンの分泌が促され、脂肪が蓄積されやすくなるのがネックです。

お酒を飲むと、体内でアルコールを優先的に処理しようとし、脂肪燃焼が阻害されてしまいます。また、お酒を飲むと食欲が増進するので、食べ過ぎにつながることも。ダイエット中は、お菓子やお酒を控えるのが理想的。どうしても食べたい場合は、カロリーを計算しながら、適量を心がけましょう。

男性と女性で痩せていい体重の違いはある?

A.同じ身長でも、男性のほうが重くてもOK。

一般的に、男性は女性よりも筋肉量が多いため、男性と女性では、標準体重にも違いがあります。

標準体重の目安は、男性が「身長(m)×身長(m)×22」、女性が「身長(m)×身長(m)×21」。身長170cmの場合、男性は63.6kg、女性は60.7kgが標準体重となり、同じ身長でも、男性のほうが標準体重が重くなります。

ただし、これはあくまでも目安で、筋肉量や骨格などは、個人差が大きいため、自分に合った目標体重を設定することが大切。体重だけでなく、体脂肪率などにも目を向けてダイエットをおこないましょう。

コルセットダイエットって効果あるの?

A.ダイエットの補助として取り入れるのはおすすめ。

コルセットを着用することで、腰椎を保護し腰痛を軽減させることが期待できます。また、コルセットでお腹を締めつけているため、お腹がいっぱいと感じるのが早くなり、食事の量を制限する効果もあるとされています。ただし、長時間着用したり、強く締めすぎたりすると、内臓を圧迫するなどの弊害が生じる可能性があるので要注意。コルセットに頼りすぎず、あくまでもダイエットの補助的に使う程度にとどめましょう。

フラフープダイエットって効果あるの?

A.ウエストを引き締め、有酸素運動にもなるが、全身を引き締めるのは難しい。

自宅で手軽に取り組めるフラフープは、お腹周りの筋肉を鍛えることができ、ウエストを引き締める効果が期待できます。また、有酸素運動にもなるため、脂肪燃焼にも効果的。テレビを見ながらでも続けられるため、長く続けやすいのが魅力です。ただし、フラフープだけでは、全身を引き締めるのは難しく、全体的に痩せるためには、食事制限やほかの運動も取り入れる必要があります。ダイエット中の運動のひとつとして取り入れましょう。

無理にダイエットするとどんなリスクがある?

A.健康を損なう可能性が高く、リバウンドのリスクも高まる。

極端な食事制限は、栄養不足を引き起こす原因に。必要な栄養素が不足すると、体調を崩しやすくなるだけでなく、筋肉量も低下してしまいます。筋肉量が減ると、基礎代謝が下がって痩せにくい身体になり、リバウンドのリスクも高まります。過度な運動も、関節を痛めたり、疲労骨折を引き起こしたりと、身体に負担をかける原因に。健康的に痩せるためには、無理のない範囲で長く続けられるダイエット方法を見つけることが大切です。

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