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有酸素運動とは?効果・種類・時間・組み合わせ例を紹介

ウォーキングやランニングなど、酸素を取り入れながらおこなうのが特徴の「有酸素運動」。運動初心者でも取り組みやすく、長時間取り組むことで脂肪燃焼効果が期待できるとされ、ダイエット中の人に注目されている。この記事では、有酸素運動のおもな効果や、筋トレとの組み合わせ例、代表的な種類と消費カロリーの目安などを詳しく紹介。効果を高めるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみよう。

この記事の監修者

青山 剛さん

トライアスロン元日本代表/プロフェッショナルコーチ

1974年東京生まれ。千葉県立八千代高校から日本体育大学に進み、トライアスロン競技をスタート。在学中よりプロ活動を開始して世界中を転戦。25歳からコーチに転身し、2004年アテネ五輪では、女子トライアスロン選手を日本代表に送り出した。

その後、パーソナルコーチングシステム「TeamAOYAMA 」を立ち上げ、アスリートから一般社会人、学生、子ども、シニア、タレント、財界人などへ幅広く「正しい走り方」を中心に運動指導を行っている。

現在は企業での健康経営や健康寿命延伸セミナーのオファーが多く、子どもの発育発達を促進する「スイッチマン体操教室」も全国の学校や保育園で開催している。著書は度々部門別ベストセラーを獲得中。詳しくは青山剛公式HPで紹介。

この記事のまとめ
  1. 有酸素運動の前に「ストレッチ」と「スイッチ(軽い筋トレ)」を実施する。この2つを実施することで有酸素運動のパフォーマンスが大きく変わる。詳しくはこちら
  2. ジョギング・自転車など複数の有酸素運動を組み合わせるのがおすすめ。負担が分散するだけではなく、種目間で相乗効果が期待できる。詳しくはこちら
  3. 最初はウォーキングなど負荷が少ない運動からスタートする。運動前に「ストレッチ」と「スイッチ」を実施することで、「早歩き程度の強度」でも効果を得られる。詳しくはこちら
目次

有酸素運動とは?期待できる効果も紹介

有酸素運動は、酸素を十分に取り入れながらおこなう運動。代表的なものとして、ジョギングやウォーキング・ランニング・水泳・サイクリングなどが挙げられる。

会話ができる強度で20分以上を目安に継続することで、効率的な脂肪の燃焼が期待できる。それ以外にも、基礎代謝の向上、生活習慣病の予防など、身体によい影響がたくさんある。

【有酸素運動のおもな効果】

  • ストレス解消になりメンタルヘルス改善が期待できる
  • 基礎代謝が向上して痩せやすい体質になる
  • 心肺機能が強化されてスタミナが向上する
  • 血圧や血糖値が安定し生活習慣病予防につながる
  • 睡眠の質が改善されて疲労回復力がアップする

下記記事では、有酸素運動の効果について詳しく紹介。主な効果や効果を出すためのやり方・コツも紹介しているので、さらに詳しく知りたい人は確認してみて。

有酸素運動の効果とは?効果を出すためのやり方・時間や回数・コツも紹介

有酸素運動の効果を最大化させる「3S」 野球の試合前にキャッチボールをするように、有酸素運動も準備段階を設けることが重要。有酸素運動の効果を高めるためにも「3S.....

「準備運動」で効果が変わる!知っておきたい3Sとは?

サッカーの試合前にパス練習をするように、有酸素運動でも準備段階を設けることが大切。ただ走るだけでは、身体を痛めるだけではなく、効果が得られない可能性も。有酸素運動をおこなう際は、運動効果を高めるために「3S(ストレッチ・スイッチ・ストレングス)」を意識して実践してみよう。

  • ストレッチ
  • スイッチ
  • ストレングス
  • 30分(以上)運動する場合の3Sの組み立て方

ストレッチ

はずみや反動をつけず筋肉をゆっくりとのばすため、「静的ストレッチ」とも呼ぶ。身体を柔軟にすることで、怪我の予防だけではなく、さまざまな運動の動作に対応しやすくなる。

ストレッチをおこなうことで代謝が上がるので、その後の運動による脂肪燃焼の効率が高まる。毎日実施できるので、運動のパフォーマンスを上げたい人も、ダイエットをしたい人も欠かさずにおこなおう。

様々なストレッチメニューがありますが、基本的に身体全体をストレッチした方が望ましいです。一方、歩く・走るを正しく行うには肩甲骨・骨盤がとても重要なので、これらの部位を優先的にストレッチするのもいいでしょう。

スイッチ

「静的ストレッチ」を終えたら、第2段階として、「スイッチ(動的ストレッチ)」を実施しよう。有酸素運動の際に使う筋肉に対して事前に刺激を与えることで、身体を使える状態にすることがスイッチの目的。

体幹部の筋肉に「適度な筋肉痛」を起こしてから運動をすることで、有酸素運動中に筋肉が働きやすくなる。筋肉が稼働しないと脂肪は燃えないため、スイッチで脂肪燃焼の焼却炉(=筋肉)に電源をいれてから運動することで、有酸素運動によるダイエット効果もより高まる。

一方で、過度な刺激は逆効果になってしまうため注意しよう。

スイッチの代表的なメニューの1つに腹直筋の筋トレがあります。腹直筋が弱い状態では、姿勢を保つことが難しく、上半身と下半身の連動も難しくなります。スイッチで腹筋を刺激してから運動をおこなうことで、運動中の「筋肉動員率」が向上する効果が期待できます。また、腹筋に加え、肩甲骨まわりやお尻の筋肉も重要です。

ストレングス

ストレッチ(静的ストレッチ)・スイッチ(動的ストレッチ)を終えたら、いよいよストレングスの段階へ。ストレングスはスポーツとも呼び、有酸素運動なら歩く・走る・泳ぐ、そのほかのスポーツでは、野球やサッカーなどの競技を指す。

健康的な身体を手に入れたい場合、ストレングス(有酸素運動)は「継続しやすくて気持ちのよい運動強度」がおすすめ。具体的には、「ブリスクウォーキング」と言われる早歩きのペース、「スロージョギング」と言われる気持ちよいペースで走るジョギングがおすすめ。

「気持ち良いペース」で続けていてもペースが上がることが多いため、「自分が走れるもっとも遅いペース」を維持するように心がけよう。

ストレッチ・スイッチをしていないと正しいフォームで走ることができません。また、脂肪燃焼の準備も整っていない状態のため、せっかくのストレングス(有酸素運動)が無駄になってしまいます。「ストレッチ・スイッチをしない状態でストレングスをするのはNG」と極端に考えるといいでしょう。

30分(以上)運動する場合の3Sの組み立て方

30分以上の運動時間がある場合、ストレッチに10分・スイッチに10分を配分し、残り10分以上をストレングス(有酸素運動)にあてるのが理想的。「伸ばす・入れる・燃やす」の3段階で構成し、ストレッチで筋肉を伸ばし、スイッチで脂肪燃焼の準備を整え、ストレングス(有酸素運動)で脂肪を燃焼しよう。

脂肪燃焼をするためには筋肉をたくさん使って消費する必要があるため、スイッチで筋肉を適切に刺激しておくことが大切。20分以上の時間がある場合は、ストレッチとスイッチを実施した上でストレングスを実施すること。

運動時間が20分しかない場合は、ストレングスを割愛して、ストレッチとスイッチのみを実施。10分しか時間がない場合は、ストレッチのみを実施するようにしよう。

運動初心者は有酸素運動を優先してしまいがちですが、長期的な運動効率を上げる場合、基礎となるストレッチとスイッチが非常に重要です。2年後、3年後まで継続して運動を続けている人は、ストレッチとスイッチの重要性を理解している場合が多いです。これから運動をはじめる人は、ぜひストレッチ・スイッチを重視して運動に取り組んでみてください。

有酸素運動の前におこないたいおすすめのストレッチ

ストレッチをすることの重要性は分かったが、実際に何をやればいいの?という疑問がわくはず。多くのストレッチメニューがあるが、各部位にアプローチできる代表的なストレッチを紹介。

  • 胸・肩横のストレッチ
  • 首横のストレッチ
  • ふくらはぎ下のストレッチ
  • 腿裏のストレッチ
  • 背筋・腰・骨盤周りのストレッチ
  • お尻のストレッチ
  • 体幹ひねり
  • ひざ屈伸

胸・肩横のストレッチ

・両手を壁につける
・肩に頭をいれて伸ばす
・20秒ほど続ける

首横のストレッチ

・側頭部に手を当てて、腕の重みで真横に引く
・空いている方の腕は斜め後方に引っ張り、腕をひねる動作を繰り返す
・反対側も同様に繰り返す。強く引くと首を痛めるので、腕の重みだけで引くようにする

ふくらはぎ下のストレッチ

・片膝を正座、もう片方を立膝にする。立膝したかかとはお尻の下あたりにおく
・立膝をした方の足に体重を乗せる
・反対側も同様に繰り返す

腿裏のストレッチ

・座った状態で片膝を伸ばす。もう片方の足は折りたたむ
・ひざを曲げないように同じ側の手でつま先を引きながら身体を倒す。胸やおへそを膝に使づけるように意識する。

背筋・腰・骨盤周りのストレッチ

・座って両足の裏を合わせる
・つま先をもって足を身体の方に引き付ける。その状態で背筋をすっと伸ばす
・この状態で足を少し前に出し身体を前に倒す

お尻のストレッチ

・お尻を上げて、片足をもう片方のひざに乗せる
・お尻を地面につけて、胸を前の足に近づける

体幹ひねり

・腕を斜め下に開く
・身体を左右に大きくひねる

ひざ屈伸

・膝に手をあてた状態から深くしゃがんで曲げ伸ばしをする。このとき、なるべくかかとを浮かさないようにする

有酸素運動の前におこないたいおすすめのスイッチ

ストレッチが終わった後におこなうのがスイッチ。筋肉に刺激を与える大事な役割があり、ダイエットをしたい人は必ず押さえておくべき工程。数多くの種類があるが、その中でも押さえておきたい代表的なメニューを紹介。

  • 上体起こし腹筋
  • お尻背筋
  • ひざ曲げスクワット
  • 腕前後振り

上体起こし腹筋

・仰向けに寝た状態で両ひざを軽く曲げて、足の裏を地面につける。頭は地面につけず、少し浮かせる
・前腿に手を添えて、ゆっくり8回カウントしながら上体を上げる

お尻背筋

・うつ伏せに寝て、あごを引いて手の上につける
・お尻にぐっと力を入れて足を上げる

ひざ曲げスクワット

・膝を曲げて浅めに腰を落とす。このとき、つま先と同じ方向に膝が出ているか確認する
・ゆっくりと元の位置の戻る

腕前後振り

・肩幅に開いて立つ
・腕を指先までまっすぐ伸ばしたまま、左右交互に大きく振る

ストレッチとスイッチの効果を判断する基準

ストレッチとスイッチを続けていく中で、その効果を発揮できているか?を疑問に思うはず。

チェックする方法は大きく5つ。全てクリアしたら体幹主導で歩行・走行できる状態と言える。

1.柔軟性チェック(肩甲骨編)

肩甲骨は可動域を広げる役割がある重要な部位。身体を広く・正しく使うことができると、有酸素運動の効果が高まる。

肘まで届かない人は、肩甲骨が十分に使えていない可能性がある。もし届かない人は、肘を少し内側に寄せたり、服をつかむ形でもOK。

2.柔軟性チェック(全体編)

続いては身体全体の柔軟性を確認できるストレッチ。主に肩・背中の状態を把握できる。12時まで上がれば肩や背中の柔軟性は合格ライン。もしそこまで上がらない場合、正しいフォームで歩行・走行ができない可能性が高い。

3.体幹チェック

体幹を正しく使えているか?をチェックする項目。片足立ちをしたときに、軸足のお尻に力が入り固くなっている場合、体幹を正しく使えている。逆にお尻の力が抜けて柔らかい場合、体幹ではなく足の力を使って姿勢保持や歩行をしている可能性が高い。この状態で有酸素運動をすると、足に負担がかかり、ケガのリスクが上がる。さらに、運動をしているのに足が太くなるというダイエットとは逆の結果になる危険性もある。

4.骨盤の連動チェック

難易度が高い骨盤の連動チェック。肩幅に足を開いて立ち、リラックスした状態で腕を振る。理想は、腕を振ると骨盤が自然と連動して動き、それに伴って足が動いている状態。

下記でOK例とNG例を紹介。

OK例

NG例

OK例の場合、腕と骨盤が連動して、その流れで足も動いている。一方、NG例の場合、腕の動きと骨盤が連動しておらず、足の動きも少なくなっている。連動が切れている場合、歩行や走行時のエネルギー効率が下がるため、運動の効果を最大限発揮できない。連動が少ないと感じた人は、ストレッチとスイッチのメニューを毎日実践しよう。

5.フォームチェック

最後にウォーキングのフォームチェック。OK例とNG例があるが、この段階ではあまり考えすぎないことがポイント。ストレッチとスイッチを実施することで、「結果としてOKのフォームになっている」という状態が理想。

OK例

NG例.1

NG例.2

NG例の場合、腕が前に出てしまっていたり、プランプランしている状態。腕が前に出ると前ももに負担がかかり、足が太くなるリスクがある。また、腕がプランプランした歩き方だと全身を使えていないので、有酸素運動の効果を最大限発揮できない。

歩く際は、OK例のように「腕を後ろに引けているか」だけ意識すればOK。歩く際は考えてはいけないので、たまに「腕を後ろに引けているか」を感じればOK。

おすすめの有酸素運動と消費カロリー目安

有酸素運動として代表的なものは以下の4つ。それぞれ消費カロリーや特徴が異なるため、自分に合ったものを選択して取り組んでみよう。

  • ウォーキング/ランニング
  • 水泳(アクアエクササイズ)
  • エアロビクス(ダンスエクササイズ)
  • 自転車

※下記以降で記載されているカロリーは「mets」の計算式を使っています。metsの基準は「生活活動のメッツ表」「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」を参照

https://e-kennet.mhlw.go.jp/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/mets.pdf
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf

ウォーキング/ランニング

ウォーキングは1時間あたり約250~300kcal、ランニングは約400~600kcalの消費が見込める。速度によって消費カロリーは変動するが、手軽に始められる有酸素運動として人気が高い。ウォーキングはひざへの負担が少なく長時間続けやすいのが特徴で、運動強度は3段階に分類できる。

第1段階は、誰でも無理なく実施できる散歩レベルの軽い運動。第2段階は早歩きレベルの運動。第3段階は階段や坂道を含む運動。

ウォーキングやランニングでの脂肪燃焼を目指す場合、前述したストレッチやスイッチといった下準備が重要。準備不足で強度の高い運動をすると糖質が優先的に消費されるため、脂肪燃焼効果が限定される可能性がある。

▮ウォーキングの消費エネルギー
※1時間運動したときの消費エネルギーを「mets」を元に計算しています

40kg42kg44kg46kg48kg50kg52kg54kg56kg58kg60kg62kg64kg66kg68kg70kg72kg74kg76kg78kg80kg
普通147kcal154kcal161kcal169kcal176kcal183kcal191kcal198kcal205kcal213kcal220kcal227kcal235kcal242kcal249kcal257kcal264kcal271kcal279kcal286kcal294kcal
やや早歩き180kcal189kcal198kcal207kcal216kcal225kcal234kcal243kcal252kcal261kcal270kcal279kcal288kcal297kcal307kcal316kcal325kcal334kcal343kcal352kcal361kcal
かなり早歩き210kcal220kcal231kcal241kcal252kcal262kcal273kcal283kcal294kcal304kcal315kcal325kcal336kcal346kcal357kcal367kcal378kcal388kcal399kcal409kcal420kcal

▮ランニングの消費エネルギー
※1時間運動したときの消費エネルギーを「mets」を元に計算しています

40kg42kg44kg46kg48kg50kg52kg54kg56kg58kg60kg62kg64kg66kg68kg70kg72kg74kg76kg78kg80kg
1キロ7分378397416435454473491510529548567586605624643662680699718737756
1キロ6分412432453473494515535556576597617638659679700720741761782803823
1キロ5分462485508531554578601624647670693716739762785809832855878901924

運動がつらく感じてしまうと継続が困難となるため、早歩きレベルの運動強度からスタートすることがおすすめです。運動が苦手な人がランニングからスタートするのはハードルが高いですが、ウォーキングであれば始めやすいです。

ランニングの方が消費カロリーは高いですが、ランニングとウォーキングは「両足がついているか・浮いているか」の違いしかないため、初心者にとってはウォーキングも立派な運動になります。

下記記事では、ウォーキングやランニングのやり方や効果についてより詳しく紹介。ウォーキングやランニングをダイエットに取り入れたい人は、参考にしてみて。

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水泳(アクアエクササイズ)

水泳は1時間あたり約300~600kcalの消費が期待でき、全身の筋肉を使う有酸素運動。水圧による血液循環の促進効果も加わり、むくみ解消や美容効果も期待できる。

肥満の方や高齢者でも安全に取り組める点が魅力。水の抵抗により地上の運動よりも高い運動効果が得られるため、体力づくりの定番として支持されている。

また、泳ぐのが難しい人は「水中ウォーキング」もおすすめで、泳ぐより継続して運動をおこなえる。水中を歩くことで心拍数が上がるだけではなく、水に入って身体を動かすことによるリフレッシュ効果もある。

▮水泳の消費エネルギー
※1時間運動したときの消費エネルギーを「mets」を元に計算しています

40kg42kg44kg46kg48kg50kg52kg54kg56kg58kg60kg62kg64kg66kg68kg70kg72kg74kg76kg78kg80kg
平泳ぎ223234245256267278289301312323334345356367378390401412423434445
クロール349366383401418436453471488505523540558575593610627645662680697

エアロビクス(ダンスエクササイズ)

エアロビクスは1時間あたり約400~450kcalの消費が見込めて、音楽に合わせて楽しみながらおこなえる有酸素運動。ダンスの要素を含むため、運動が苦手な人でも継続しやすいのが特徴。

動きのバリエーションが豊富で、上半身と下半身を同時に動かすことで全身の筋肉をまんべんなく使うことができる。また、グループレッスンとしておこなうことで、モチベーション維持にもつながる。

▮エアロビクスの消費エネルギー
※1時間運動したときの消費エネルギーを「mets」を元に計算しています

40kg42kg44kg46kg48kg50kg52kg54kg56kg58kg60kg62kg64kg66kg68kg70kg72kg74kg76kg78kg80kg
エアロビクス306kcal321kcal337kcal352kcal367kcal383kcal398kcal413kcal429kcal444kcal459kcal475kcal490kcal505kcal521kcal536kcal551kcal567kcal582kcal597kcal613kcal

自転車

自転車は、1時間あたり約200~250kcalの消費が見込める有酸素運動。ひざや足首への負担も少ないため、幅広い年齢層で取り組みやすい。また、速度や距離も自由に調整でき、体力に合わせた運動強度の設定が可能。

通勤や買い物など、日常生活に組み込みやすいのも大きな魅力。また、屋外で風を切って走ることでストレス解消効果もあり、メンタルヘルスの改善にも役立つ。

▮自転車の消費エネルギー
※1時間運動したときの消費エネルギーを「mets」を元に計算しています

40kg42kg44kg46kg48kg50kg52kg54kg56kg58kg60kg62kg64kg66kg68kg70kg72kg74kg76kg78kg80kg
ゆっくり126kcal132kcal138kcal144kcal151kcal157kcal163kcal170kcal176kcal182kcal189kcal195kcal201kcal207kcal214kcal220kcal226kcal233kcal239kcal245kcal252kcal
通勤のペース168kcal176kcal184kcal193kcal201kcal210kcal218kcal226kcal235kcal243kcal252kcal260kcal268kcal277kcal285kcal294kcal302kcal310kcal319kcal327kcal336kcal
ほどほど252kcal264kcal277kcal289kcal302kcal315kcal327kcal340kcal352kcal365kcal378kcal390kcal403kcal415kcal428kcal441kcal453kcal466kcal478kcal491kcal504kcal

【自宅でも可】室内でできる有酸素運動の種類

仕事や家庭の事情でどうしても室内でしか運動ができない人もいるはず。下記では、代表的な有酸素運動を紹介。広いスペースも必要なく、自宅で手軽に取り組める有酸素運動としては以下の2つが挙げられる。

  • 踏み台昇降
  • スクワット

室内の運動は、楽しさの要素が少ないため、継続を考えると室外の運動がおすすめです。また、室内の運動は脂肪燃焼効果が低いものが多く、屋外よりも効果を実感しにくい可能性が考えられます。そのため、自宅ではストレッチやスイッチをして、ストレングスをするときの効果を高める準備をするのがおすすめです。

踏み台昇降

踏み台昇降は、通常の階段昇降と同様の動きで1時間あたり約200~250kcalの消費が期待できる。運動強度は踏み台の高さと昇降スピードで自由に調整が可能。天候に左右されず、自宅で手軽に取り組める有酸素運動として人気が高い。

音楽に合わせてリズミカルにおこなうことで、楽しみながら継続できる。また、下半身の筋力強化と心肺機能の向上を同時に狙える点も魅力。

▮踏み台昇降の消費エネルギー
※1時間運動したときの消費エネルギーを「mets」を元に計算しています

40kg42kg44kg46kg48kg50kg52kg54kg56kg58kg60kg62kg64kg66kg68kg70kg72kg74kg76kg78kg80kg
踏み台昇降336kcal352kcal369kcal386kcal403kcal420kcal436kcal453kcal470kcal487kcal504kcal520kcal537kcal554kcal571kcal588kcal604kcal621kcal638kcal655kcal672kcal

スクワット

スクワットは筋トレのイメージが強いが、少し浅めにひざを曲げ伸ばして、テンポよくおこなうことで有酸素運動としての効果も得られる。1時間あたり約300kcalの消費が見込め、下半身の引き締めにも効果的。

基本的な動作は簡単だが、正しいフォームを意識することが大切。腰幅程度に足を開き、ひざが足先より前に出ないよう注意しながらおこなおう。連続しておこなうことで心拍数が上がり、脂肪燃焼効果が高まる。

▮スクワットの消費エネルギー
※1時間運動したときの消費エネルギーを「mets」を元に計算しています

40kg42kg44kg46kg48kg50kg52kg54kg56kg58kg60kg62kg64kg66kg68kg70kg72kg74kg76kg78kg80kg
スクワット306kcal321kcal337kcal352kcal367kcal383kcal398kcal413kcal429kcal444kcal459kcal475kcal490kcal505kcal521kcal536kcal551kcal567kcal582kcal597kcal613kcal

下記記事では、室内で出来る有酸素運動をより深く紹介。室内でも積極的に運動したいと考えている人は参考にしてみて。

室内でやる有酸素運動の効果は?家でできるおすすめメニュー・注意点を紹介

この記事のまとめ 初心者は室内で有酸素運動をやらなくていい! 室内では「ストレッチ」と「スイッチ(軽い筋トレ)」を実施して、室外で有酸素運動したときのパフォーマ.....

ジムのマシンを使った有酸素運動の種類

外での運動の方が楽しさの要素も高く、可能な限り運動は外でおこなうことが推奨されるが、猛暑や雨天時など、外での運動が困難な場合は、運動を完全に中止するよりは、マシンを活用した運動もおすすめ。

マシントレーニングは、あくまでも運動の選択肢の1つとして位置づけること。ジムに通っている人は、以下の3つのマシンで有酸素運動に取り組んでみよう。

  • トレッドミル(ウォーキング/ランニング)
  • エアロバイク
  • クロストレーナー

トレッドミル(ウォーキング/ランニング)

トレッドミルは速度や傾斜を細かく設定でき、走行距離や消費カロリーがデジタル表示されるため、目標管理がしやすい特徴がある。

初心者は時速4~6kmのウォーキングから始め、慣れてきたら速度を上げていくのがおすすめ。傾斜をつけることで、より高い運動効果が期待できる。ただし、急激な設定変更は避け、体力に合わせて徐々に強度を上げていくことが大切。

ランニングの代用としても活用できるが、トレッドミルでのランニングと屋外でのランニングでは、運動としての質に大きな違いがある。トレッドミルでは、実際には人が走っているのではなく、ベルトが後ろに流れている状態。

外での走行と比較すると、トレッドミルでは重心移動が不十分になりがちで、地面を踏み込む力も弱くなる傾向にある。トレッドミルを使用する人は、足が後ろに流されるような走り方になりがちで、正しいフォームを保てておらず、効果的な運動になっていないケースも多い。

重心移動や地面を踏み込む感覚を体得することが難しいため、ランニング初心者やフォームの改善を目指す人は、屋外でのランニングがおすすめ。

運動上級者が、インターバルトレーニングなどでトレッドミルを活用する場合は非常に効果的です。一定のスピードを維持できる特性を活かし、回転力を上げるトレーニングができます。運動初心者がランニング技術の向上や速度アップを目指す場合は、実際に地面でランニング練習をおこなうのがおすすめです。

エアロバイク

座位での運動となるため、腰やひざへの負担が少なく、体力に自信のない人でも安全に取り組める。

負荷レベルやペダリング速度を調整することで、運動強度も自由に変更可能。画面に表示される心拍数を確認しながら、最適な強度で運動を続けることができる。また、本を読んだりスマートフォンを操作しながら、ながら運動ができるのも魅力。

クロストレーナー

クロストレーナーは上半身と下半身を同時に動かすことができる。負荷調整が可能で、体力に合わせて徐々に強度を上げていける。関節への衝撃が少なく、全身運動としても効果的な有酸素運動となる。

腕と脚を同時に動かすため、体幹のバランス強化にもおすすめ。また、後ろ向きの動作も取り入れることで、普段使わない筋肉にもアプローチできる。

有酸素運動って何をやるのがいいの?

ここまでいろんな有酸素運動を紹介したが、「結局何をやればいいの?」と思う人も多いはず。プロフェッショナルコーチの青山さんに聞くと「初心者は早歩きで十分」と回答。その理由とは?

初心者は「早歩き」でいい!

早歩きだと強度が低く、脂肪が燃焼されている感覚を実感しづらい。実際にゆっくりとだらだら歩いていると心拍数が上がりきらず十分な効果を得られない。心拍数が上がるラインで負荷が少ない(≒継続しやすい)運動が「早歩き」で、初心者は実践しやすい。

「歩き」の強度は3段階ある。第1段階では十分な脂肪燃焼効果を得ることが出来ないので、「早歩き以上」を意識するといい。

1.散歩(ゆっくり歩き)
2.早歩き
3.坂道や階段を使って負荷をかける

早歩きとランニングってどちらがダイエットに向いている?

最初は早歩きからスタートしても、徐々に強度が高いランニングをしたくなる。また、「早歩きで本当に脂肪が燃焼されるのか?」という疑問から、達成感ややりごたえを重視したくなることもある。

ただ、早歩きもランニングも本質的には一緒で、どちらも脂肪燃焼効果がある。違いとしては下記の点があげられる。

消費エネルギー身体への負担継続難易度
早歩き普通少ないしやすい低い
ランニング多い大きい普通高い

ランニングの方が運動強度が高いため、早歩きを比較すると消費エネルギーは大きい。

40kg42kg44kg46kg48kg50kg52kg54kg56kg58kg60kg62kg64kg66kg68kg70kg72kg74kg76kg78kg80kg
早歩き168kcal176kcal184kcal193kcal201kcal210kcal218kcal226kcal235kcal243kcal252kcal260kcal268kcal277kcal285kcal294kcal302kcal310kcal319kcal327kcal336kcal
ランニング294kcal308kcal323kcal338kcal352kcal367kcal382kcal396kcal411kcal426kcal441kcal455kcal470kcal485kcal499kcal514kcal529kcal543kcal558kcal573kcal588kcal

※計算式は「mets」を使用
消費エネルギー=mets×体重×運動時間×1.05
※運動時間は1hと仮定
※早歩きのmetsは4、ランニングのmetsは7で計算。スピードによって消費エネルギーも変化します。

「身体への負担」「継続しやすさ」「技術的な難易度」の点では、早歩きの方がおすすめ。
ランニングは両足が地面から離れる瞬間があり着地時に負担がかかりやすいが、歩きは足のどちらかが地面についている。負担が多いと継続が難しいことがあるが、歩きではあれば無理なく運動をおこなえる。また、ランニングや水泳などは正しいフォームを覚えるのに時間がかかり運動効果を得づらいことが多いが、歩きは比較的簡単にフォームを習得できる。

早歩きとランニングの違いは、厚い肉を焼くときに例えるとわかりやすいです。急激な高強度の運動(ランニング)は「外側だけが焦げて中は生焼け」の状態になりがち。一方、早歩きなど継続しやすい運動は長時間焼くので「内側からしっかり焼かれている」状態になります。

複数の有酸素運動を組み合わせる「クロストレーニング」とは?

有酸素運動の種類には、ウォーキング・ランニング・水泳・自転車などさまざまなものがある。

1つの種目にこだわるのではなく、季節や体調に応じて、複数の種目を組み合わせる「クロストレーニング」がおすすめ。暑い夏はプールで水泳、寒い冬は身体が温まるランニング、身体が疲れているときは自転車など、状況に応じて使い分けるのが効果的。

種目によって使う筋肉の割合は異なるが、すべての運動において「体幹」が重要。体幹主導で動作をおこなうことで、自転車で身につけた体幹の使い方がランニングのスピードアップにつながるなど、種目間で好影響を与え合う相乗効果が期待できる。

また、同じ1時間でもずっとランニングするより、30分自転車・30分水泳の方が負担が分散するため続けやすい。

異なる種目を組み合わせるメリットは複数ある。

  • 怪我のリスク低減(負担が分散される)
  • 飽きにくく継続しやすい
  • 複数の筋肉を使える
  • 季節や環境の変化に対応できる

いろんな有酸素運動があると思いますが、青山さまが考える1番良いクロストレーニングの組み合わせは何でしょうか?

最も取り入れやすい組み合わせは「ウォーキングと自転車」です。特別な設備や場所を必要とせず、日常生活に組み込みやすいです。通勤・通学の際に意識的に歩くことから始め、飽きたら自転車に切り替えるといった方法が効果的ですね。

水泳もおすすめされてましたが、プールが必要なので難易度が高いですよね。

そうですね、あとは季節によっても組み合わせを変えるのもいいです。夏場は暑さを考慮して、自転車(風を切ることで涼しく感じられる)や水泳(水中ウォーキングも含む)を取り入れる。冬場は、逆にランニングを取り入れるのもありです。

有酸素運動に最適な時間・タイミング

  • 1回あたり30分以上の運動をする
  • 脂肪燃焼目的なら朝。就寝直前はなるべく避ける

1回あたり30分以上の運動をする

脂肪燃焼は運動開始1分からはじまるが、安定した脂肪燃焼には20分以上の運動時間が必要となる。有酸素運動で最大限のパフォーマンスを出すためには、ストレッチ10分・スイッチ10分・ストレングス(有酸素運動)10分が基本になるため、30分以上の運動時間を確保するのがおすすめ。

運動初心者は、はじめから無理をせず徐々に時間をのばしていくことが望ましい。無理をして長時間の運動をおこなうと疲労が蓄積しやすく、ケガのリスクも高まる。

運動の頻度は週1回・週2回・週3回以上の3段階で効果が変化する。週1回の運動では、現状維持が可能。週2回の運動で緩やかな身体の変化を実感できて、週3回以上の運動で劇的な変化が期待できる。

ウォーキングやジョギングなど、強度の低い運動は毎日おこなってもよいが、高強度の運動の場合は、24時間から48時間の休息期間を取るように心がけよう。

たとえ週1回であっても、1年間継続すると約50回もの運動機会があります。運動を実施しない期間が長くなると、体力は徐々に低下してしまうので、週1回の運動でも定期的に取り組むことが重要です。また、年齢を重ねるにつれて、体力の維持も難しくなってしまいます。週3回以上の運動習慣があれば、緩やかな体力向上も期待できます。

脂肪燃焼目的なら朝。就寝直前はなるべく避ける

空腹時の運動は脂肪燃焼効果が高まる傾向にあるため、脂肪燃焼をしたい場合は、朝の空腹時に有酸素運動をおこなうといい。

一方、身体が十分に目覚めておらず体温が低い状態のため、可動域が狭くてケガをしやすいというデメリットもある。とくに朝は身体が硬いため、運動強度は抑えめにして、準備運動を丁寧におこなうことを心がけよう。

高強度のトレーニングをおこなう場合、起床から約5時間後のタイミングがおすすめ。筋肉増強目的の筋トレをおこなう場合、身体が動きやすい日中から夕方を選ぶのもよい。ただ、夜遅くの運動をすると体温上昇による寝つきの悪さにつながるため、就寝3時間前までには終えるようにしよう。

ただし、運動の時間帯にこだわりすぎると継続が困難になるため、日常生活の中で無理なく続けられることが大切。

ストレッチの効果もタイミングで異なります。運動前のストレッチは準備運動とケガ予防が目的で、運動後のストレッチは柔軟性向上と疲労回復が目的です。身体をリラックスさせたい、身体を柔らかくしたい場合は、入浴後のストレッチがおすすめです。

ストレッチについても、時間帯を気にするよりは、隙間時間を活用してとにかく取り組んで習慣をつけることが大切です。自宅でスマートフォンを見ている時間などを活用して、短時間でもストレッチに取り組んでみましょう。1分で3種類、2分あれば6種類ものストレッチに取り組めます。

有酸素運動の効果を高めるためのコツ

  • 通勤時間を利用して運動をする
  • 口を開けたくなる程度の早歩きを意識する
  • 自分にあった運動強度のものを選ぶ
  • 正しいフォームでトレーニングをする

通勤時間を利用して運動をする

ジムに通う時間がなくても、通勤時間を活用することで自然との運動習慣をつけられる。1駅前で電車を降りて歩くようにする、エスカレーターやエレベーターを使用せず階段を活用する、という工夫だけでも相当な運動量を確保できる。

また、車移動をしている人は、電車やバスなどの公共交通機関を利用することで、バス停までの移動や駅構内での階段などで自然な運動機会をつくれる。

とくに日々ストレッチやスイッチをおこなっておくことで、通勤時間のウォーキングや階段の上り下りがストレングス(=有酸素運動)となり、脂肪燃焼効果が高まる。

コロナ禍でリモートワークが浸透し、通勤時の運動量や朝日を浴びる時間が減った結果、うつ病や適応障害のリスクが上昇したというデータも出ています。通勤時の運動は、無理なく継続できる運動習慣としてはもちろん、精神疲労の解消にも効果が期待できます。

口を開けたくなる程度の早歩きを意識する

有酸素運動の強度は、心拍数を目安にすることが多いが、一般的な運動では厳密に心拍数を管理することは難しい。脂肪燃焼に適切な運動強度は、口呼吸が必要になりはじめるレベル。鼻呼吸から口呼吸に切り替わるくらいを、運動強度の目安にしよう。

たとえば、ウォーキングをしていても口呼吸が必要でない状態は、脂肪燃焼には不十分な運動強度。脂肪燃焼には、口を開けたくなる程度の早歩きが適している。

一般的な心拍数の計算方法として「220-年齢」が知られていますが、この方法は約50年前に確立された古い指標で、性別や体力、運動経験など個人の特徴を考慮していない点が課題です。

最近では、年齢以外の要素も加味した新しい計算表も存在しますが、一般的な運動ではそこまで厳密な心拍数管理は必要ありません。口呼吸が必要になり始めるレベルを目安にすることで、十分な運動効果が期待できます。

自分にあった運動強度のものを選ぶ

個人の体力や年齢によって、適正な運動強度が異なる。運動をして継続がきついと感じる場合は、強度を下げて継続しやすいレベルに調整しよう。

初心者はウォーキングや自転車など、負荷の調整が簡単にできる運動からはじめるのがおすすめ。慣れてきたタイミングで、ウォーキングの速度を上げたり、ランニングにチャレンジすることで、ケガを防ぎながら着実に体力をつけられる。

正しいフォームでトレーニングをする

運動をおこなう際は、正しいフォームを意識することが大切。水泳では、正しいフォームがなければ沈んでしまうのでフォームの重要性が理解しやすいが、ウォーキングやランニングは動けてしまうため、フォームの重要性が軽視されがち。

正しいランニングフォームは、やや前傾した姿勢で、足が真下に落ちて、体幹がしっかりと使えている状態。腕が「下で後ろ」に引けているか、足は「真下」におけているか、体幹が「やや前傾」しているかを確認してみよう。ウォーキングは腕をしっかり引くだけで十分。

ただし、フォームは「意識する」ものではなく、「結果」なので注意。ストレッチやスイッチで身体を整えて、適切な姿勢と柔軟性を確保することで、結果として自然と正しいフォームが身についていく方が適切。

フォームを意識しすぎると、かえって身体に無理な負担がかかる可能性もあるので注意しよう。

移動系スポーツは、いわば自分の身体を運ぶ運動です。重いバッグを運ぶ例で考えると、使いやすいキャスター付きバッグを選ぶほうがスムーズなように、身体の使い方も効率的である必要があります。

有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)の組み合わせ例

有酸素運動と筋トレを組み合わせる場合には、どのような順番で取り組むのがよいのだろうか。目的によって適切な組み合わせが異なる。

【ダイエット目的の場合】

順番としては、筋トレ→有酸素運動の順番がおすすめ。組み合わせる場合でもストレッチを欠かさずに実施しよう。筋トレがスイッチの役割になるため、下記の順番で組み合わせるのがおすすめ。

  1. ストレッチ:10分
  2. スイッチ(軽めの筋トレ):10分
  3. ストレングス(有酸素運動):10分~

【筋肉増量目的の場合】

ダイエットの時と同様にストレッチは必ず実施する。有酸素運動→筋トレの順番になるが、有酸素運動は控えめでOK。

  1. ストレッチ:10分
  2. スイッチ(軽めの有酸素運動):10分
  3. ストレングス(筋トレ):10分

下記記事では、有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)の組み合わせ方について詳しく紹介。組み合わせの事例や組み合わせの効果を高めるためのポイントを解説しているので、気になる人はチェックしてみて。

有酸素運動と筋トレは組み合わせるべき?目的別の順番・時間・注意点

有酸素運動と筋トレは組み合わせた方がいい! 有酸素運動と筋トレは、それぞれが相乗効果をもたらすため、目的に応じて適切に組み合わせよう。一方、いきなり有酸素運動や.....

有酸素運動に関するQ&A

どのくらい続けると効果が出始める?

A:効果を得るためには、最低でも3ヶ月の継続が必要

人の身体は一般的に3ヶ月(12週間)で1サイクルします。効果の手応えは3ヶ月以内でも感じられますが、運動による持続的な効果を実感するためには、最低でも3ヶ月の継続が必要です。2ヶ月間の短期集中プログラムでも身体は変化しますが、食事制限などをともなう場合が多いため、継続が困難でリバウンドのリスクも高くなってしまいます。

継続しやすい食生活を維持しながら、身体を根本から変化させられる3ヶ月間を目安に目標を立てるのがおすすめです。無理な制限を設けず、日常生活に組み込める運動習慣を確立することで、持続的な効果が期待できます。

有酸素運動を継続するには?

A:有酸素運動の継続には、「目的」「目標」「正しさ」「楽しさ」の4つの要素が重要

室内での有酸素運動として、踏み台昇降・スクワット・縄跳びなどが挙げられますが、「楽しさ」に欠ける傾向にあり、長期的に継続ができないことが多いです。

一方、外でのウォーキングやランニングは体力的に負荷がかかるものの、景色の変化などの楽しさの要素があります。正しいフォームで歩くことでウォーキングは立派な運動になりますし、自転車も正しい姿勢で乗ればよいトレーニングになります。

有酸素運動時もプロテインを飲むべき?

A:栄養補給、食事量の抑制の観点から、プロテインは非常に効果的

プロテインは一般的に筋トレのあとに摂取するイメージが強いですが、長時間の有酸素運動の後にも有効です。プロテインには、タンパク質だけでなく、アミノ酸や糖質などさまざまな栄養素が含まれています。

また、ダイエット目的の場合、夕食前にプロテインを摂取することで食事量の抑制もできるため、体重管理にもつながります。

有酸素運動後の食事で気をつけるポイントは?

A:タンパク質、水分、アミノ酸の不足や空腹による過食に注意しよう

現代の食事ではタンパク質が不足する傾向にあります。甘いものや軽い食事に偏りがちな人は、タンパク質不足の可能性が高いため、意識的に取るようにしましょう。

そのほか、運動直後のアミノ酸不足は、痩せにくい体質になる原因となります。日頃から十分な水分摂取を心がけ、運動直後にはアミノ酸の補給をするようにしましょう。また、空腹状態が長いと、空腹感から過食につながる可能性が高くなってしまいます。暴飲暴食は運動やダイエット効果の妨げとなりますので、適量の食事を心がけてください。

筋肉痛の時は有酸素運動をしてもいい?

A:適度な筋肉痛の場合は問題ないが、痛みが激しい場合は注意が必要

適度な筋肉痛の場合は、むしろ運動をおこなうことが効果的な場合もあります。ただし、激しい筋肉痛の場合は肉離れの可能性もあるため注意が必要です。疲労の種類や筋肉痛の原因によって、運動の可否を判断するようにしましょう。

たとえば、ランニング後の筋肉痛であれば、水中でのストレッチやウォーキングをおこなうといいでしょう。プールでの運動は、身体への負担が少なく、筋肉痛の回復を促進する効果が期待できます。長距離の移動で疲れたあとも、プールでの軽い運動とストレッチをすることで疲労回復が望めます。

複数の運動を組み合わせることで、身体に違った刺激を与える「クロストレーニング」の観点からも、自転車で疲れた場合は水泳で、水泳で疲れた場合は自転車でというように、違う運動を取り入れることで、バランスよく身体を回復できます。

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