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ぽっこりお腹を解消する筋トレ!原因や下腹部に効かせる方法をご紹介

ぽっこりお腹になってしまう原因は、内臓脂肪の蓄積や筋力の低下など。効果的な筋トレで内臓脂肪を燃焼させ、すっきりとした下腹部をめざしたい人も多いのでは。

この記事では、ぽっこりお腹を解消する効果的な筋トレメニューを厳選して紹介。自宅でもできる簡単エクササイズや、持続的にぽっこりお腹を解消するための食事アドバイスもあるので、参考にしてみて。

つむら みおさん

パーソナルトレーナー

ハーティネス株式会社代表
フィットネス勤務から独立し、現在はダイエット迷子に正しい知識を伝えるためのオンライングループレッスン運営中。
コンプレックスを強みに変える!ボディメイク運動指導やリバウンドなしで、理想の体を手に入れる食事指導をおこなっている。

2チャンネル目となるYouTube「みおGYM」にて週2回エクササイズ配信中
著書4冊/各種雑誌、テレビ出演
JBBF 日本ボディビル・フィットネス連盟 2年連続優勝経験を持つ

目次

ぽっこりお腹になってしまう原因は?

ここでは、そもそもなぜぽっこりお腹になってしまうのか、その原因をご紹介。まずは自分がどのタイプに当てはまるのか、確認してみよう。

  • 基礎代謝の低下
  • 筋力の低下
  • 内臓脂肪の蓄積
  • 身体の冷え
  • 便秘

基礎代謝の低下

ぽっこりお腹を解消するには、基礎代謝について理解することが大切。基礎代謝とは、「日常生活における最低限のエネルギー消費量」のことで、この数値が高ければカロリー消費量も増え、体重の増加を抑えやすくなる。

基礎代謝がもっとも高いのは18歳ごろで、そのあとは年齢と共に下がっていき、だんだんと太りやすく痩せにくい体質になっていく。とくにお腹周りに蓄積した脂肪は減らすのが難しくなる。

男性の場合
基礎代謝量(kcal/日)= 88.362 +(13.397×体重(kg)) + (4.799×身長(cm)) − (5.677×年齢(歳))

女性の場合
基礎代謝量(kcal/日)= 447.593+(9.247×体重(kg)) + (3.098×身長(cm)) − (4.330×年齢(歳))

基礎代謝は、体重の数値をもとに算出されるもので、体重と比例関係になる。体重を入力して基礎代謝を計算できるサイトもあるので、自身の数値を把握するのがおすすめ。

基礎代謝量は女性では「大体1100〜1200」の範囲が一般的とされています。

体型や健康維持には運動によって筋力量を維持し、基礎代謝の低下を防ぐことが大切です。とくに社会人になると、忙しさから運動量が減少することが多いため、意識して運動を取り入れるようにしましょう。

筋力の低下

腹筋の力が落ちると、内臓の下垂が進み、とくに下腹部のぽっこりとした膨らみが目立ち始める。さらに、全身の筋力が不足することで姿勢の悪化を招き、猫背や反り腰などの姿勢になりやすくなる。

階段を利用、正しい姿勢を意識、ストレッチを習慣化させるなど、日常的に意識して筋肉量を維持しよう。

筋力の低下を防ぐためには、日常生活に運動を組み込むことが非常に重要です。とくに筋トレをして、筋肉を意識的に鍛えるのが効果的です。また、インナーマッスルを鍛えると体幹が安定し、姿勢の改善も期待できます。

内臓脂肪の蓄積

胃や腸などの内臓周りに脂肪が蓄積する要因としては、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足があげられる。自分が消費できる量以上に栄養を摂取している状態であり、内臓脂肪を減らすには、食習慣と運動習慣の両方からアプローチすることが大切。

運動習慣に関しては、筋トレと有酸素運動の両方をバランスよく取り入れるのがおすすめ。適切な食生活と運動習慣を身につけることで、内臓脂肪を効率的に減らし、健康状態を改善することができる。

内臓脂肪が落としにくいといわれているのは、食習慣を変えたり継続していくことが難しい場合が多いから。無理のない範囲から始めて徐々に食習慣や運動習慣を身につけていきましょう。

骨盤のゆがみ

骨盤に歪みが生じることで、内臓を正常な位置でキープするのが困難になり、ぽっこりとしたお腹に見えることも。さらに、骨盤の歪みは、身体のバランスを崩し、肩こりや腰痛の原因にもなる。

とくにストレートネックや猫背の人は、骨盤の歪みを引き起こしやすくなる。また、出産の影響で骨盤が歪み、結果としてお腹がぽっこりとしてしまうケースも。

出産後の身体に起きる変化に対して無理な筋トレは避けるようにし、必要に応じて骨盤調整などの措置を考えましょう。出産直後は体内の回復を最優先に、産褥期を過ごすことが重要です。

とくに骨盤周りの負荷が大きくなる、スクワットや腰に力が入るような運動は、出産直後は避けた方がよいでしょう。身体が回復してきた2ヵ月後からトレーニングを再開する(医師から運動再開の許可は必要)のが1つの目安となります。

身体の冷え

冷え性の人は内臓を守るため、お腹周りに皮下脂肪がつきやすくなる。また、冷えによって血流が悪くなり、むくみが生じることで脂肪がつきやすい体質になる可能性もある。

ぽっこりお腹の原因が、内臓脂肪の蓄積によるものか、冷えによる皮下脂肪の増加によるものかは、触診による脂肪の柔らかさで判断できる。より的確なアドバイスを求める場合は、医療機関やトレーナーの診断を受けるのがおすすめ。

お腹の表面が硬く張っているのが内臓脂肪の特徴で、よくいわれる「おじさんのビール腹」のように前に張り出しているような見た目になります。

一方、皮下脂肪はお腹の下部に垂れ下がるような状態で、脂肪が直接お腹に「乗っている」ように見え、手でつまむと柔らかく感じます。また、腰回りに脂肪が溜まっている「浮き輪肉」も皮下脂肪の一例です。

便秘

腸内に便が長時間留まることで、水分が再吸収され、結果として皮下脂肪として身体に蓄えられる可能性がある。また、便秘により消化器官の活動が鈍ると、代謝も落ち込み、消費エネルギーが減少してしまう。

対策としては、食生活の改善や腹筋を鍛えることなど。腹筋を鍛えることで腸の動きが活発になり、便通を促す効果が期待できる。とくに重要なのは、内臓を支えるインナーマッスルを鍛えること。

インナーマッスルは、体幹を安定させるだけでなく内臓機能をサポートする役割を持つ。とくに、腹横筋や骨盤底筋(こつばんていきん)など、内臓を直接支える筋肉を鍛えることは、便秘の解消に効果的。

筋トレによって便秘になるという話もありますが、これは筋トレによる緊張やストレスが原因である可能性が考えられます。

筋トレをおこなうと交感神経が活発になり、リラックスしている状態に比べて、排便がスムーズにいかなくなることがあります。ヨガや瞑想など、身体をリラックスさせる時間をつくるのもおすすめです。

ぽっこりお腹がもたらす身体への悪影響

ぽっこりお腹になってしまう原因が、身体に悪影響を及ぼすことも。

ここでは、ぽっこりお腹によって引き起こされる身体の不調をご紹介。気になる人は確認してみよう。

  • 骨盤のゆがみ
  • 便秘や生理痛
  • 生活習慣病

骨盤のゆがみ

骨盤のゆがみは、ぽっこりお腹の原因になる場合もあるが、ぽっこりお腹が骨盤のゆがみを引き起こすこともある。骨盤のゆがみの影響は肩こりや腰痛、さらには頭痛までおよび、内臓機能の低下にもつながる。

ぽっこりお腹を解消し、骨盤のバランスを整えることで、これらの不調を改善し、基本的な身体機能を回復させることができる。

便秘や生理痛

内臓下垂(ないぞうかすい)が原因でぽっこりお腹になっている場合、腸や子宮が圧迫されることで便秘や生理痛を引き起こす可能性がある。また、便秘もぽっこりお腹の原因となり、さらに下腹が目立ってしまうという悪循環にもつながる。

内臓を正常な位置に保つには、適切な体重管理と筋力維持が重要。これにより、便秘や生理痛といった不調を軽減し、ぽっこりお腹の解消につながる。

生活習慣病

脂肪の過剰な蓄積、とくに内臓脂肪の増加は、高血糖や脂質異常、血圧の上昇を引き起こしやすく、心臓病や脳疾患、糖尿病といった生活習慣病へとつながる。内臓脂肪は健康に与える負担が大きいため、ぽっこりお腹を解消することは、生活習慣病のリスクを減らすためにも重要。

適切な食事と規則正しい運動で、内臓脂肪を減らし、健康な身体を目指そう。

下腹部にはどんな筋肉がある?

ぽっこりお腹を解消するには、下腹部を鍛えるのがおすすめ。下腹部がどのような筋肉で構成されているかを紹介。

  • 腹直筋
  • 腹斜筋
  • 腹横筋

腹直筋

「腹直筋」はお腹の前面に位置し、背中を丸めるときに使う筋肉。腹直筋は、シックスパックと言われる6つのブロックに分かれているが、可動域が狭く、運動による刺激が伝わりにくい。

そのため、下腹部を引き締めるには、腹直筋を効果的に刺激するトレーニングをおこなう必要がある。

腹斜筋

「腹斜筋」は下腹部を支え、美しいくびれを作る筋肉。この筋肉は脇腹に位置し、身体をひねるときに使用される。

また、野球やゴルフなどのスポーツでも使用する筋肉で、日常生活の中でも関わりが深い。腹斜筋を鍛えることで、下腹部が引き締まり、見た目の改善だけでなく、姿勢の改善にもつながる。

腹横筋

下腹部の深部に位置するインナーマッスルである「腹横筋」。この筋肉は脇腹にあり、複式呼吸をおこなう際にお腹をへこませる役割を担っている。

腹横筋は内臓の正しい位置に保つ働きや、便通を整える働きがあるため、腹横筋を鍛えることは、ぽっこりお腹の解消だけでなく、全体的な身体機能の向上にも効果が期待できる。

以下では、ジムで下腹部の筋肉を鍛える方法をご紹介。詳しいトレーニング方法が気になる人はチェックしてみよう。

初心者でも簡単!ジムで腹筋を鍛えるのにおすすめのマシンを【お悩み・目的別】に紹介

目的や理想とする体型によって鍛える部位は異なる 「腹筋」とひとくくりに呼ばれることが多いものの、基本的には次の3つの部位から成っている。 腹直筋 腹斜筋 腹横筋.....

ぽっこりお腹を解消!下腹部を鍛える筋トレ8選

ここでは、自宅でも簡単に取り組める下腹部の筋トレ方法を難易度別にご紹介。正しいやり方や、トレーニングのポイントも合わせて説明しているので、参考にしてみよう。

  • ドローイン
  • ヒップリフト
  • プランク
  • スクワット
  • レッグレイズ
  • ニー・トゥ・チェスト
  • ブイシット
  • バイシクルクランチ

【初級者向け】ドローイン

<やり方>

  1. 背筋を伸ばして、床に背中をつける
  2. 2~3秒かけて鼻から息を吸ってお腹を膨らませる
  3. おへそを中心にお腹全体をへこませながら、ゆっくり息を吐く
  4. へこませた状態で腹筋が少しキツく感じてから10秒ほどキープ
  5. 呼吸は止めず、お腹をへこませたまま浅く息をする

「ドローイン」は、インナーマッスル、とくに「腹横筋」を鍛えるトレーニング。お腹を意識しながら呼吸をおこなうことで、普段使われにくい深層の筋肉を刺激することができる。

「腹横筋」を鍛えることで、正しい姿勢を保ち、腰痛を予防する効果も期待できる。また、インナーマッスルを鍛えることで、直接的に内臓にアプローチし、内臓を正しい位置に戻すことができる。

さらに、姿勢も改善されることで、よりお腹が平らに見えるようになる。

お腹を引き締めるためには、力を入れるだけでなく、日常の立ち姿勢や座り姿勢にも注意することが大切です。ポイントは、おへそを伸ばすような意識を持ちながら、インナーマッスルを使ってお腹を引き上げること。

また、立つ時には内腿の筋肉とインナーマッスルがつながっていることを意識し、脚を閉じる姿勢を取るのにも効果的です。この方法は、電車を待っている間や信号待ちの時間、デスクワーク中やミーティングの際など、日常生活の中でも取り入れることができます。

短時間でもいいので、毎日継続してみてください。

【初級者向け】ヒップリフト

<やり方>

  1. 仰向けに寝てひざを90度に立て、足の裏を地面につける
  2. 両手を身体の横に添え、手のひらを地面につける
  3. お尻を持ち上げ、肩からひざまでが一直線になった姿勢で1~3秒キープ
  4. ゆっくり元の位置まで戻すが、お尻は床につけず、ギリギリで保つ

「ヒップリフト」の主な目的はお尻の筋肉、とくに大臀筋(だいでんきん)を鍛えることだが、骨盤の位置を調整することで下腹部へ効かせることができる。骨盤の位置や腰の反りに注意し、正しいフォームでおこなうことで、お腹の引き締めやぽっこりお腹の解消が期待できる。

適切な重量で10回3セット、週3回の頻度でおこなうのがおすすめ。お尻に効いている感じがしない場合は、動作の際にお尻の筋肉を意識してみよう。

ヒップリフトとバックキックを比較すると、ヒップリフトの方が安定した姿勢で深い筋肉にアプローチしやすいため、初心者の人におすすめです。継続しておこなうことで、下腹部の引き締めと美しいヒップラインの両方をつくることができます。

以下ではヒップリフトの詳しいやり方やポイントをご紹介。ヒップリフトを試してみたい人は確認してみて。

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【中級者向け】プランク

<やり方>

  1. 両ひじを床につけてうつ伏せになる
  2. 肩・腰・かかとが一直線になるように意識をして腰をうかせる
  3. 20秒~30秒ほど状態を維持する

「プランク」は下腹部を含む身体全体の筋肉を鍛えるのに最適なトレーニングの1つ。腹直筋や腹横筋、腹斜筋を始め、二の腕や背中まで、広範囲にわたる筋肉を同時に鍛えることができ、基礎代謝の向上も期待できる。

理想的なプランクのキープ時間は20~30秒3×3セットを目安にして、慣れてきたら徐々に長くしていこう。プランクの姿勢を維持するのが難しい場合は、ひざつきプランクから始めるのがおすすめ。

太ももに力が入り過ぎる場合は、内転筋(内ももの筋肉)を意識して太ももをくっつけるように意識するのがおすすめです。肩や腕に負荷がかかる場合は、肩とひじが縦一直線になるように位置を調整しましょう。

また、腰が落ちてしまうと、腰に負担がかかるので、腹筋をしっかり使って身体を支えることも重要です。まずは、週に3回を目安に取り組んでみてください。

【中級者向け】スクワット

<やり方>
  1. 肩幅程度に脚を開き、つま先はやや外側に向ける
  2. 息を吸いながら、お尻を斜め後ろに突き出すように腰を落とす
  3. 太ももと床が平行になるまでしゃがむ
  4. 息を吐きながら、ひざが伸びきらないくらいの高さまで腰を上げる

「スクワット」は太ももの筋肉を鍛えるイメージが強いが、実はぽっこりお腹の解消にも効果がある。正しいフォームでスクワットを続けることで、インナーマッスルが鍛えられ、結果としてお腹の引き締めにもつながる。

基本的には10回3セット×週に3回を目安に取り組んでみよう。

身体を前に倒し過ぎるとお腹に力が入りにくくなるため、身体を起こした状態で腰を下ろすのがポイントです。

以下ではスクワットの詳しいやり方や種類を紹介しているので、気になる人はチェックしてみよう。

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【中級者向け】レッグレイズ

<やり方>

  1. 両腕を身体の横につけて手のひらを地面につける
  2. 腰が浮かないように注意し、床と垂直になるまで両足を上にあげる。この際、息を吸う。
  3. 息を吐きながら足を地面の方向に向かって戻す。その際、地面に足を完全につけない。

「レッグレイズ」は下腹部と腹直筋を鍛えることができ、ぽっこりお腹の解消にも効果がある。初心者には少し難易度が高いので、難しく感じる場合は、脚を完全に伸ばさずに少し曲げた状態でおこなうのがおすすめ。

ポイントは呼吸を意識して、脚を上げる動作に合わせて息を吐き、下げる際に吸うこと。10回×3セット、週に3回を目安に取り組んでみよう。

トレーニング中にひざから音がする場合は、ひざを少し開くか、股関節に余裕を持たせることで改善される場合があります。このように少しフォームを調整するだけでも、不快な音が減少したり、姿勢が楽になったりします。

ただし、痛みがある場合はすぐに中止するようにしてください。

【中級者向け】ニー・トゥ・チェスト

  1. 床に座る
  2. 両脚を伸ばして少し足を浮かせ、手は身体から拳2〜4個分ほど後ろについて体重を支える。
  3. 両脚を持ち上げて胸の方に近づける
  4. 床につく直前の位置になるまで両脚を伸ばす

「ニー・トゥ・チェスト」は、背中を地面につけた状態でひざを胸に引き寄せる動作を繰り返すことで、下腹部を集中的に鍛えることができる。バランスが崩れてしまう場合は、背中をマットにしっかりと押し付け、動作中に腹部を意識するといい。

尾てい骨が痛くなる場合は、下にタオルを敷くか、マットを二重にしてクッション性を高めることで、痛みを軽減できる。10回3セット、週3回を目安に取り組んでみよう。

脚を遠くに伸ばすほどバランスを保つことが難しくなるので、脚を離しすぎないようにしましょう。

【上級者向け】ブイシット

<やり方>

  1. 仰向けになって足を肩幅に開く
  2. 手はバンザイのように上げる
  3. 足と手を上げて身体を起こして手でつま先をつかみ、Vの字を作って停止

「ブイシット」は、腹筋と背中を同時に鍛えることができる上級者向けの筋トレメニュー。上半身と足を同時に持ち上げ、V字の形を作ることで、より深い筋肉に刺激を与えることができる。

脚もしくは上半身だけが上がってしまう場合は、お腹の中心部を意識し、バランスを取るようにするのがポイント。10回3セットを基本として週に2~3回を目安に挑戦してみよう。

ブイシットが難しい場合は、脚を曲げた状態でレッグレイズに挑戦するのもおすすめです。また、クランチやレッグレイズを組み合わせることで、上半身と下半身をバランスよく鍛えることができます。

【上級者向け】バイシクルクランチ

<やり方>

  1. ひざを曲げて座り、太ももと床が90度になるようにする
  2. 両手を頭の後ろに組み、頭をひざにつける意識で上体を浮かせ、片方のひざを反対側のひじに近づける
  3. 左右で自転車をこぐイメージで動きひじとひざをつける

「バイシクルクランチ」は、腹直筋の下部や大腿四頭筋などの大きな筋肉群を効率的に鍛えるトレーニング。腕と脚を交互に動かすことで、腹部に適度な負荷をかけることができる。

バランスが崩れやすい場合は、身体を倒し過ぎないようにするのがポイント。

適切な姿勢としては、背中が床から完全に離れない程度に起こし、視線は天井ではなく、おへそのあたりを意識するようにするとバランスを保ちやすくなる。10回を3セット、週に3回を目安に取り組んでみよう。

また、「ロシアンツイスト」と「バイシクルクランチ」を比較した場合、「ロシアンツイスト」は腹筋の上部や外側に効果的だが、「バイシクルクランチ」はとくに腹斜筋に効果がある。腹部全体を効果的に鍛えたい場合は、「バイシクルクランチ」がおすすめ。

正しいフォームを保ちながらおこなうことが重要なので、無理にスピードを上げる必要はありません。適切なフォームと正確な動作を意識しながらやってみましょう。

ぽっこりお腹を解消するトレーニング内容・回数の例

【トレーニング内容の例】
  • プランク:コアの強化に効果的。各回1分間を3セット
  • レッグレイズ:下腹部に直接作用。10回を3セット
  • バイシクルクランチ:腹斜筋と腹直筋の下部を同時に鍛える。20回を3セット
  • ニー・トゥ・チェスト:腹部全体を刺激。15回を3セット

トレーニング頻度については、実施する種目やの身体の状態によっても異なる。

たとえば、しっかりと負荷をかける場合は、週に2~4回を目安にしよう。逆に、負荷が軽い場合は、毎日トレーニングをしても大丈夫。

基本的には、呼吸を意識しながら、正しいフォームでゆっくりとおこないましょう。無理にスピードを上げるのではなく、狙った部位に効いているかを確認しながら取り組むことが重要です。

ぽっこりお腹を解消するための4つのポイント

ぽっこりお腹を解消するには、運動と食事を意識することが大切。ここでは、運動と食事を意識するためのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみて。

  • 筋トレは適切な回数・頻度でおこなう
  • 有酸素運動を取り入れる
  • カロリーの摂りすぎに気をつける
  • タンパク質・食物繊維を十分に摂る

筋トレは適切な回数・頻度でおこなう

ぽっこりお腹の解消には、10~15回を1セットとし、1~3セットを目安にするのがおすすめ。筋肉の回復期間を考慮し、同じ部位は2~3日に1回のペースを目安に鍛えよう。

適度な休息を取ることで、トレーニングの質も向上し、効果を実感しやすくなる。また、ぽっこりお腹に特化した効果的なトレーニングははとくにないので、自分が続けやすい、実施しやすい運動を選ぶことが大切。

しいてあげるなら、エアロバイクやアークトレーナーのような、脚を使って動かすタイプの運動がおすすめです。これらの運動は動作の頻度が多く、とくに下半身を使うことで全身の代謝を高めてくれます。

ただし、一番は、自分に合った運動を見つけて楽しみながら継続することです。

以下では、トレーニングの回数やジムに通う目安の頻度をご紹介。気になる人はチェックしてみて。

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有酸素運動を取り入れる

ウォーキングやジョギング、踏み台昇降、縄跳びなど、負荷が少なく継続しやすいものから始めるのがおすすめ。

また、有酸素運動は20分経過すると脂肪燃焼効果が高まるとされており、毎日30分程度の有酸素運動を取り入れることで、ぽっこりお腹の解消が期待できる。

以下では、ジムでおこなえる有酸素運動をご紹介。ジムで効果的に有酸素運動に取り組みたい人は参考にしてみよう。

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カロリーの摂りすぎに気をつける

摂取カロリーが消費カロリーを上回ると体脂肪が増加し、下腹部に脂肪が蓄積しやすくなる。とくに、糖質や脂質の摂り過ぎには注意が必要。お菓子類やご飯、パン、麺類、揚げ物や脂肪分の多い肉類の過剰摂取は控えるようにしよう。

適度な運動と食事管理のバランスが重要。また、アメリカのスタンフォードの発表によると、運動後に多く産生される「Lac-Phe(N-ラクトイルフェニルアラニン)」という物質が、運動後に食欲を抑制することが報告されている。

食欲を抑えられないときには、自分の身体に必要以上のものを摂取すれば脂肪になるだけだということを意識してみましょう。

さらに、自分が目指す理想の体型と目の前の食欲、どちらを優先するかを自問自答することで、理想の身体を目指す動機づけにもなります。また、食べ物を目に見える範囲に置かないなどのちょっとした工夫も有効です。

タンパク質・食物繊維を十分に摂る

基礎代謝を上げ、痩せやすく太りにくい身体を作るには、筋肉量の増加が重要。そのため、ぽっこりお腹を解消したい人は、トレーニングをおこなうことに加えて、タンパク質や食物繊維を積極的に摂るようにしよう。

逆にタンパク質が不足すると、筋肉が分解されたり、基礎代謝が低下したりする原因になる。また、食物繊維は体外への脂質や糖の排出を促進してくれる。

野菜、豆類、きのこ、海藻、果実などに含まれる食物繊維をバランスよく摂取するのがおすすめ。タンパク質と食物繊維の摂取目安については、成人男性でタンパク質は体重1kgあたり1g、食物繊維は1日25g以上が目安。

以下では、筋トレ時の食事内容や注意点に関して詳しく紹介しているので、気になる人は参考にしてみよう。

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ぽっこりお腹に関するQ&A

男性がぽっこりお腹になる原因として多いものは?

A:アルコールの過剰摂取、糖質と脂質の過剰摂取など。

男性のぽっこりお腹の原因はいくつかありますが、とくにラーメンや牛丼のような、脂質や糖質が豊富な食事を頻繁に摂取する人は脂肪が溜まりやすいです。タバコも原因の1つで、喫煙は血流循環を悪化させ、筋肉が硬くなり、脂肪が落ちにくくなります。

ぽっこりお腹を解消するためには、アルコールやタバコの摂取を控え、バランスの取れた食事に注意し、定期的に運動をすることが効果的です。

女性がぽっこりお腹になる原因として多いものは?

A:男性と同様に飲酒や喫煙が多い人はお腹が出やすい。

女性はとくに、甘いものやおやつ系を好んで食べる人も多く、それによって脂肪が蓄積しやすくなってしまう人もいます。また、姿勢の悪さも大きな原因の1つです。

日常的に姿勢が悪いと、腹部の筋肉が正しく使われず、ぽっこりお腹の原因になります。出産経験がある場合、産後の体型の立て直しがうまくいっていないことも、ぽっこりお腹につながります。

ぽっこりお腹を解消するためには下腹部に集中したトレーニングと体幹トレーニングどちらが効果的?

A:下腹部のトレーニングよりも体幹トレーニングを優先するのがおすすめ。

ただし、下腹部のぽっこりを解消したい場合、まず考えるべきは食事の改善です。トレーニングを始める前に、栄養バランスの整った食生活を心がけましょう。

また、もし身体が硬いと感じているなら、股関節周りを柔らかくするトレーニングから始めるのがおすすめです。身体が柔らかくなり、お腹の筋肉をしっかり使えるようになったら、腹圧を意識して腹筋を引き締めるトレーニングを加えていきましょう。

「プランク」や「ドローイン」などが効果的で、体幹を鍛えることで身体全体の安定性が増し、結果的に下腹部のトレーニング効果も高まります。

体幹がしっかりしていないと、下腹部のトレーニングの効果も半減してしまうので、まずは体幹を正しく使えるようにし、その後に下腹部を集中的に鍛えるという順序が効果的です。

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