バーベルの軌道がレールで固定されている「スミスマシン」は、フォームを安定させながら安全にトレーニングできるのがメリット。この記事では、スミスマシンの基本的な使い方・スクワット・ベンチプレス・デッドリフトなどのおすすめ種目20選を紹介。
各種目ごとにバーベルの高さ・セーフティーストッパーの目安位置も記載しているので、スミスマシンで安全にトレーニングしたい人は参考にして。
この記事の監修者

関根 綾さん
パーソナルジムDecision 代表トレーナー
この記事の検証者

吉田 健二さん
Wellulu編集部
学生時代は運動部に所属。過去にトレーニングの継続を二度挫折したが、6ヵ月前から再びジム通いをスタート。現在は「続けられる筋トレ習慣」をテーマに、週2〜3回の全身トレーニングを中心に実践している。
スミスマシンの基本的な使い方

スミスマシンで効率的なトレーニングをおこなうためには、使い方の手順を正確に守ることが大切。立ち位置やバーベルの高さ、セーフティーストッパーの設定を誤ると、フォームが崩れたり関節を痛める原因になる。各工程をていねいに確認することで、初心者でも安定したフォームを維持しながら安心してトレーニングを進められる。
- 正しい向き・位置を確認する
- セーフティーストッパーの位置を調整する
- バーベルの高さを調整する
- 適切な重量のプレートをつける
- フックを解除してトレーニングする
STEP1:正しい向き・位置を確認する

上半身種目の向きは頭が鏡側・位置はレールの真下に胸がくる、下半身種目の向きは顔が鏡側・レールの中央に足がくるようにセットするのが基本。しかし、トレーニング種目に応じて立ち位置は変わるので注意しよう。

検証者:吉田
ほとんどのジムでは、スミスマシンの奥に鏡を設置しています。下半身種目の場合は、鏡を見ながら足幅・骨盤の位置をしっかり確認するとセットアップも楽です。上半身種目の場合は、鏡の方向に頭をセットするのが基本となっています(※ジムによって異なることも)。
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STEP2:セーフティーストッパーの位置を調整する
セーフティーストッパーは安全確保の要となる部分。動作中に限界を感じた場合でも、バーベルが落下しないように支えてくれるため、適切な位置での調整が欠かせない。低すぎると安全性が損なわれる一方、高すぎると動作範囲が狭まってしまう。

監修者:関根
セーフティーストッパーの位置調整は、動作で最も深く入った位置を基準にすることが大切です。また、スミスマシンによってセーフティーストッパーの仕様が異なりますので注意してください。

検証者:吉田
ジムによってはセーフティーストッパーが固くて外しにくいことがあります。そういう時は片手ではなく、「両手で軽く持ち上げてから外す」などの工夫でスムーズに調整できました。
STEP3:バーベルの高さを調整する

バーベル(シャフト)の高さは、種目ごとに最適な位置に設定する。上半身種目ではひじが少し曲がる位置・下半身種目は胸の位置がひとつの目安。バーベルの位置が高すぎるとラックアップ時にフォームが乱れてしまう可能性があるため、最初のバーベルの設定ではプレートをつけずに高さを確認するのがおすすめ。

検証者:吉田
バーベルが高い位置にあると、下半身種目では「つま先立ち」のような動きが必要になり、上半身種目は「肩をすくめる」ような動作が必要になります。どちらもセットアップ時に固めたフォームが崩れる原因に。

監修者:関根
経験者の場合はフォームをセットし直すことはできます。しかし、初心者はそのまま動作に入ってしまうことが多く、狙った部位に刺激が入らない原因になりますので、バーベルの高さは注意してください。
STEP4:適切な重量のプレートをつける
トレーニングの目的とレベルに応じて、扱うプレートの重量を選ぶ。フォームを崩さず反復できる範囲で設定し、無理なウエイトは避けることが基本。また、両側のプレート重量を均等に保つことで、バーベルのバランスが安定し安全性が高まる。重量設定を軽視すると、フォームの乱れやケガの原因につながるため注意が必要。

検証者:吉田
いきなり限界重量に挑戦するのではなく、ウォームアップも兼ねて5~8割の重量から徐々に重量アップしていく方がトレーニング効率が高くなると感じました。また、プレートをつけるときは、左右の重さが合っているか必ず確認するようにしましょう。

監修者:関根
スミスマシンは安全性が高いと言われるものの、重量設定を誤るとケガのリスクにつながります。トレーニングは安全が最優先。また、プレートは必ず奥までしっかり差し込むようにしましょう。
STEP5:フックを解除してトレーニングする
セーフティーストッパーとバーベルの設定が完了したら、フックを外して動作を開始する。バーベルを軽くひねってフックを外し、動作終了時には再び戻して固定する。姿勢を安定させてから解除するのが理想。

監修者:関根
フックの外しが弱いと、動作中にバーベルが途中で引っかかってしまうことがあります。「ガクッ」とブレーキがかかるような感覚になり、その瞬間にフォームが崩れ、ひざ・肩・手首へ余計な負担がかかりやすくなります。
スミスマシンのよくある間違い例

バーベルの高さやセーフティーストッパーの位置を適当に設定し、動作中に可動域が制限されるケースが多い。重量よりもまず正確な設定を優先するのが、安全で効果的なトレーニングの基本。
以下のチェック項目を踏まえて、安全に正しくトレーニングしよう。
スミスマシンを正しく使うためのチェックリスト

【上半身】スミスマシンを使ったトレーニング6選

ここでは上半身を鍛えられる以下のおすすめ種目を紹介。
| 種類 | 難易度 | 鍛えられる部位 (負荷の高い順) |
おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| ベンチプレス | 初心者〜中級者向け | ・大胸筋 ・上腕三頭筋 ・三角筋前部 |
・フリーウェイトより安定して胸を鍛えたい人 ・安全に練習したい人 |
| インクラインベンチプレス | 中級者向け | ・大胸筋上部 ・三角筋前部 |
・胸上部を集中的に鍛えたい人 ・上半身に立体感を出したい人 |
| ナローベンチプレス | 初心者〜中級者向け | ・上腕三頭筋 ・大胸筋 ・三角筋前部 |
・腕を太くしたい人 ・腕を引き締めたい人 |
| デッドリフト | 初心者〜中級者向け | ・脊柱起立筋 ・ハムストリング ・大臀筋 ・広背筋 |
・背中全体を効率よく鍛えたい人 ・フリーのデッドが怖い初心者 |
| ショルダープレス | 初心者向け | ・三角筋 | ・肩をしっかり発達させたい人 ・フォームの安定性を優先したい人 |
| ベントオーバーベルロウ(順手) | 中級者向け | ・広背筋 ・僧帽筋 ・菱形筋 |
・背中の厚みを出したい人 |
スミスマシンベンチプレス
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- 胸の位置にバーベルが来るようにセットする
- バーベルをフックから外す
- 胸を張りバーベルをみぞおちに落とす
- バーベルを持ち上げる
- 10回を目途に繰り返し、終わったらフックをかける
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋、上腕三頭筋、三角筋前部 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | 胸の高さより少し低く設定する(※つぶれたときに首が詰まらない位置) |
| 最初のバーベル目安位置 | ひじを少し曲げた状態でバーベルを持てる位置 |
- ひじが少し曲がっている位置でフックを外す
- 前腕が床と垂直になる位置で握る
ひじが少し曲がっている位置でフックを外す

前腕が床と垂直になる位置で握る


検証者:吉田
ひじを伸ばした状態でフックを外すと、肩がすくみやすくフォームが一瞬崩れる感覚がありました。また、前腕が床と垂直になる手幅で握ると、バーベルの上下動作が安定しやすいと感じました。

監修者:関根
スミスマシンベンチプレスはフリーウェイトと違い、軌道を自分で調整できない分、自分の身体を軌道に合わせる意識がより重要になります。フォームが安定すれば、安全性を保ったままトレーニングしやすいのがスミスマシンの特徴です。
▼スミスマシンベンチプレスの詳しいやり方を見る
スミスマシンインクラインベンチプレス
| 難易度 | ★★★★☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ベンチの角度を30〜45度に設定する
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- バーベルが胸上部のラインに来るようにセットする
- 肩甲骨を寄せて胸を張り、バーベルをフックから外す
- ゆっくりとバーベルを胸上部へ下ろす
- バーベルを持ち上げて元の位置へ戻す
- 10回を目途に繰り返し、終わったらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋上部、三角筋前部 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | みぞおちに設定 |
| 最初のバーベル目安位置 | ひじを少し曲げた状態でバーベルを持てる位置 |
- 胸の上部にバーベルが落ちる位置に調整する
- 肩をすくまない
胸の上部にバーベルが落ちる位置に調整する

肩をすくまない


検証者:吉田
スミスマシンを使うことでバーベルの軌道が安定し、胸の上部に下ろす位置を意識しやすいと感じました。鎖骨のすぐ下あたりに向かってコントロールしながら下ろすと、大胸筋上部の刺激をはっきり感じやすくなります。

監修者:関根
スミスマシンインクラインベンチプレスでは、バーベルが大胸筋上部に自然に降りてくる位置設定が最優先です。また、ベンチ角度は30度前後が胸上部に刺激が入りやすく、角度がつきすぎると三角筋前部の関与が強くなります。
スミスマシンナローベンチプレス
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- バーベルがみぞおち付近に下ろせる位置に合わせる
- 手幅を肩幅より狭くセットする
- 肩甲骨を寄せて胸を張り、バーベルをフックから外す
- ひじを体側に沿わせながらバーベルをみぞおちへ下ろす
- バーベルを押し上げて元の位置に戻す
- 10回を目途に繰り返し、終わったらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 上腕三頭筋、大胸筋、三角筋前部 |
| セーフティーストッパーの目安位置 |
胸の高さより少し低く設定する ※つぶれたときに首が詰まらない位置 |
| 最初のバーベル目安位置 | ひじを少し曲げた状態でバーベルを持てる位置 |
- 親指を外すサムレスグリップでバーベルを握る
親指を外すサムレスグリップでバーベルを握る


検証者:吉田
親指を外したサムレスグリップにすることで、押す意識が自然と上腕三頭筋に集中しやすいと感じました。通常のベンチプレスよりも「腕で押している感覚」が明確になり、ナローベンチプレスの狙いがつかみやすかったです。

監修者:関根
サムレスグリップにすることで、大胸筋よりも上腕三頭筋へ刺激を集めやすくなるのがメリットです。重量は控えめに設定し、安定したコントロールを最優先しましょう。
▼その他のスミスマシンベンチプレス種目を見る
スミスマシンデッドリフト
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★☆☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★★ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- セーフティーストッパーは一番下に、バーベルをフックから外す
- バーベルが足の甲がくるようにセットする
- 足幅は骨盤の広さ、手幅は肩幅程度でバーベルを握る
- 背中と腰をまっすぐ保つ
- バーベルを脚に沿わせて持ち上げる
- バーベルを脚に沿わせて下ろす
- 10回を目途に繰り返し、終わったらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 脊柱起立筋、ハムストリング、大臀筋、広背筋 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | 一番下の位置にする(※外せる場合は取り外す) |
| 最初のバーベル目安位置 | すねの位置 |
- ステップ台などで可動域を確保する
- 背中をまっすぐに伸ばす
ステップ台などで可動域を確保する

背中をまっすぐに伸ばす


検証者:吉田
スミスマシンデッドリフトは、ステップ台を使うことでボトムポジションまでしっかり下ろすことができました。フリーウェイトに比べて恐怖感が少なく、フォーム確認をしながら練習できる点は初心者向きだと感じます。

監修者:関根
スミスマシンは構造上、可動域が制限されやすくなります。また、軌道の自由度がないため、立ち位置や背中の角度が合っていないと、腰や背中に不自然な負担がかかるケースもあります。背中を伸ばしたまま股関節主導で動かすことで、リスクを抑えながら安全に取り組めます。
▼スミスマシンデッドリフトの詳しいやり方を見る
スミスマシンショルダープレス
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★☆☆☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ベンチの背もたれを70~80度に設定する
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- バーベルがあご〜鼻の高さに来る位置で構える
- バーベルをフックから外す
- ひじを開きすぎないように目の位置まで下ろす
- バーベルを頭上に押し上げて元の位置に戻す
- 10回を目途に繰り返し、終わったらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 三角筋 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | みぞおちに設定 |
| 最初のバーベル目安位置 | ひじを少し曲げた状態でバーベルを持てる位置 |
- 肩をすくませない
肩をすくませない


検証者:吉田
スミスマシンショルダープレスは、軌道が安定しているため肩の動きに集中しやすいと感じました。ひじを開くと肩関節に違和感が出やすかったため、ひじを開くというより、持ち上げるイメージを持った方が動きがスムーズでした。

監修者:関根
ベンチ角度は70度前後を目安に設定すると、三角筋に負荷が乗りやすくなります。可動域はバーベルが目線付近まで下りる範囲を基準にし、無理に深く下ろしすぎないことが大切です。
▼フリーウェイトでのショルダープレスのやり方を見る
スミスマシンベントオーバーロウ(順手)
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- 足を肩幅に開きバーベルの真下に立つ
- 順手でバーベルを握り、上体を前傾させバーベルをフックから外す
- みぞおちに向かってバーベルを引き寄せる
- ゆっくり腕を伸ばして元の位置に戻す
- 10回を目途に繰り返し、終わったらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 広背筋、僧帽筋、菱形筋 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | 一番下に設定 |
| 最初のバーベル目安位置 | すねの位置 |
- 順手でバーベルを握る
- 背中は真っすぐの状態をキープする
順手でバーベルを握る

背中は真っすぐの状態をキープする


検証者:吉田
ベントオーバーロウは、スミスマシンを使うことで軌道が安定し、フォームに集中しやすい点が大きなメリットです。ひじを後ろへ引き、肩甲骨を寄せる意識を持つことで、背中全体に効いている感覚が高まりました。

監修者:関根
スミスマシンを使う場合は、基本は順手グリップでおこない、広背筋の上部から背中全体に刺激を入れましょう。上体はしっかり前傾をつくり、背中を丸めず一直線をキープすることが重要です。
▼フリーウェイトでのベントオーバーロウのやり方を見る
【下半身】スミスマシンを使ったトレーニング6選

ここでは上半身を鍛えられる以下のおすすめ種目を紹介。
| 種類 | 難易度 | 鍛えられる部位 (負荷の高い順) |
おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| スクワット | 初心者〜中級者向け | ・大臀筋 ・大腿四頭筋 ・ハムストリング |
・下半身をまんべんなく鍛えたい人 ・フリーのスクワットでフォームが安定しない人 |
| ブルガリアンスクワット | 中級者向け | ・大殿筋 ・ハムストリング ・大腿四頭筋 |
・ヒップアップを重点的に狙いたい人 ・片脚の安定性を高めたい人 |
| ハックスクワット | 初心者〜中級者向け | ・大腿四頭筋 ・大殿筋 |
・太もも前を集中的に鍛えたい人 ・スクワットで膝の軌道が安定しない人 |
| ヒップスラスト | 初心者向け | ・大殿筋 | ・ヒップアップを最優先したい人 ・お尻の丸みを強調したい人 |
| ランジ | 中級者向け | ・大殿筋 ・ハムストリング ・大腿四頭筋 |
・脚の左右差を改善したい人 ・ヒップと太ももを同時に鍛えたい人 |
| カーフレイズ | 初心者向け | ・ヒラメ筋 ・腓腹筋 |
・ふくらはぎを引き締めたい人 ・下半身をバランスよく強化したい人 |
スミスマシンスクワット
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★★ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- バーベルの真下に足の甲が来るように立つ
- バーベルをストッパーから外す
- 背中を真っすぐにした上体でひざをまげる
- 深くしゃがんだら地面を押すイメージで立つ
- 10回を目途に繰り返し、おわったらストッパーをかける
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリング |
| セーフティーストッパーの目安位置 | お尻の位置 |
| 最初のバーベル目安位置 | 胸の位置 |
- ひざを外側にひらく
- 正面を向く
ひざを外側にひらく

正面を向く


検証者:吉田
スミスマシンスクワットは軌道が固定されている分、動作に集中しやすく、フォームを意識しながらしゃがみやすいと感じました。ひざを外側に開き、正面を向いたまま腰を落とすことで、安定感が高まります。

監修者:関根
スクワット種目では可動域をしっかり確保することが最も重要です。腰を十分に落とすことで、大腿四頭筋だけでなく大殿筋やハムストリングにも負荷が分散し、効率よく下半身を鍛えられます。正面を向いた姿勢を保ちながら、コントロールできる深さまでていねいにしゃがむことを意識しましょう。
▼スミスマシンスクワットの詳しいやり方を見る
スミスマシンブルガリアンスクワット
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- バーベルの真下にお尻が来るように立つ
- ベンチに後ろ足の甲を乗せる
- バーベルを担ぎ背中と腰を丸めずまっすぐ保つ
- バーベルをフックから外す
- ゆっくり腰を落とす
- 前足で地面を押して立ち上がる
- 10回を目途に繰り返し、終わったらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 大殿筋、ハムストリング、大腿四頭筋 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | お尻の位置 |
| 最初のバーベル目安位置 | 胸の位置 |
- お尻がバーベルの下にくるようにセットする
お尻がバーベルの下にくるようにセットする


検証者:吉田
スミスマシンブルガリアンスクワットは、台に乗せる位置の調整が難しかったです。お尻の位置が少しズレるだけでもバランスが取りにくく、狙った部位に効きにくくなります。最初は動作そのものよりも、立ち位置と台の位置調整に時間をかけた方がよさそうです。

監修者:関根
スミスマシンでブルガリアンスクワットを行う場合は、お尻がバーベルの真下にくる位置を基準にセットすることが重要です。また、動作はしっかり沈み込むことを優先しましょう。
▼その他のスミスマシンを使ったスクワットの種類を見る
スミスマシンハックスクワット
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★☆☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★☆☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- 足を少し前方に置き、肩幅程度に開く
- つま先を軽く外に向けてバーベルを担ぐ
- バーベルをフックから外す
- 背中を丸めずゆっくりしゃがむ
- 地面を押して立ち上がる
- 10回を目途に繰り返し、終わったらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 大腿四頭筋、大殿筋 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | ひざの位置 |
| 最初のバーベル目安位置 | 胸の位置 |
- 動作時に腰を引かない
動作時に腰を引かない


検証者:吉田
スミスマシンハックスクワットは、大腿四頭筋への刺激を集めやすい種目です。足をバーベルの軌道より前に置き、背中をバーベルに預けるような姿勢をつくることで前ももに強い張りを感じられました。

監修者:関根
スミスマシンハックスクワットでは、床やシューズが滑りやすいと非常に危険なため、必ずグリップ力のある靴を使用してください。セーフティーストッパーの位置を事前に確認し、十分な可動域を確保したうえで動作をおこなうことが、安全性と効果を高めるポイントです。
▼専用マシンを使ったハックスクワットのやり方を見る
スミスマシンヒップスラスト
| 難易度 | ★☆☆☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★☆☆☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ベンチに肩甲骨を乗せ、ひざを曲げバーベルの真下に骨盤をセットする
- バーベルを持ち上げ、腰骨の少し上に置く
- お尻を収縮させてからバーベルを下ろす
- かかとで地面を押しお尻を持ち上げる
- 10回を目途に繰り返し終わったらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 大殿筋 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | 一番下の位置(※外せる場合は取り外す) |
| 最初のバーベル目安位置 | ベンチ台の高さ |
- 骨盤の上にバーベルをセットする
骨盤の上にバーベルをセットする


検証者:吉田
スミスマシンでヒップスラストをおこなうと、軌道が安定するため動作自体はやりやすく感じました。また、トップポジションでお尻をしっかり締める意識を強めることで、大殿筋への刺激ははっきり感じられました。しかし、セーフティーストッパーの位置によってはボトムで十分にお尻を下げられず、可動域が制限される印象もあります。

監修者:関根
ヒップスラストはトップポジションから動作を開始することで、最初から大殿筋に緊張をかけた状態を作りやすくなります。バーベルを骨盤の上に正しくセットし、ひざが内側に入らないよう注意しましょう。可動域を重視したい場合は、フリーウェイトでのヒップスラストの方が適しています。
▼フリーウェイトヒップスラストのやり方を見る
スミスマシンランジ
| 難易度 | ★★★★☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★☆☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- バーベルの真下にお尻がくるように立つ
- バーベルを担ぎフックから外す
- 片足を後ろに引きながらしゃがむ
- 前足で地面を押して元の位置に戻る
- 左右を交互に10回を目途に繰り返したらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 大殿筋、ハムストリング、大腿四頭筋 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | ひざの位置 |
| 最初のバーベル目安位置 | 胸の位置 |
- バーベルの真下にお尻がくるように少し前に立つ
バーベルの真下にお尻がくるように少し前に立つ


検証者:吉田
スミスマシンのバックランジは、バーベルの真下より少し前に立つことで、お尻を中心に下半身へ安定して負荷をかけやすいと感じました。フリーウェイトに比べてふらつきが少なく、踏み込む動作に集中できるため、フォームを崩さず動かしやすいのがメリットです。

監修者:関根
体力向上やダイエット目的であればテンポよく動作をおこなうバックランジがおすすめです。片足のみで動作をするスプリットランジもおすすめです。
▼フリーウェイトランジの詳しいやり方を見る
スミスマシンカーフレイズ
| 難易度 | ★☆☆☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★☆☆☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- セーフティーストッパーとバーベルの位置を調整する
- バーベルの真下に立ち、足を肩幅に開く
- バーベルをフックから外し、かかとを持ち上げる
- ゆっくりかかとを下ろす
- 10回を目途に繰り返し終わったらバーベルをフックにかける
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | ヒラメ筋、腓腹筋 |
| セーフティーストッパーの目安位置 | お腹の位置 |
| 最初のバーベル目安位置 | 肩の位置 |
- ステップ台を使い可動域を広げる
ステップ台を使い可動域を広げる


検証者:吉田
スミスマシンを使ったカーフレイズは、軌道が安定している分、左右差を気にせずふくらはぎの動きに集中しやすいと感じました。ステップ台を使うことで可動域が広がり、かかとを深く下ろした位置からしっかり伸び縮みさせられます。

監修者:関根
可動域を十分に確保することが、この種目の効果を高めるポイントです。ひざを曲げずに動作することで、ふくらはぎに継続して負荷がかかりやすくなります。下ろす局面もていねいに行い、ストレッチと収縮の両方を意識しましょう。
▼フリーウェイトカーフレイズの詳しいやり方を見る
オールインワンスミスマシンを使ったトレーニング8選

ここではオールインワンスミスマシンを使った以下のおすすめ種目を紹介。
| 種類 | 難易度 | 鍛えられる部位 (負荷の高い順) |
おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| ラットプルダウン | 初心者〜中級者向け | ・広背筋 ・僧帽筋下部 ・大円筋 |
・背中を広げたい人 ・安定した軌道で広背筋に効かせたい人 |
| シーテッドロー | 初心者〜中級者向け | ・広背筋 ・僧帽筋中部 ・菱形筋 |
・背中の厚みを出したい人 ・引く動作のフォームを習得したい人 |
| ケーブルクロスオーバーベル | 中級者向け | ・大胸筋 | ・胸の内側を強調したい人 ・可動域をコントロールして効かせたい人 |
| ケーブルプレスダウン | 初心者〜中級者向け | ・上腕三頭筋 | ・三頭筋をしっかり引き締めたい人 ・肘を痛めずに三頭を鍛えたい人 |
| ケーブルカール | 初心者向け | ・上腕二頭筋 | ・二頭筋を集中的に鍛えたい人 ・軌道を安定させて収縮を感じたい人 |
| フェイスプル | 初心者〜中級者向け | ・三角筋後部 ・ローテーターカフ |
・巻き肩を改善したい人 ・肩の健康維持をしたい人 ・三角筋後部を重点的に鍛えたい人 |
| チンニング | 中級者〜上級者向け | ・広背筋 ・上腕二頭筋 ・大円筋 |
・自重で背中を強くしたい人 ・広背筋の広がりを出したい人 |
| ディップス | 中級者向け | ・上腕三頭筋 ・大胸筋下部 ・三角筋 |
・胸下部を強調したい人 ・三頭筋を強く鍛えたい人 ・自重トレーニングを強化したい人 |
ラットプルダウン
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- シートに座り太ももパッドを調整する
- ラットプルバーを順手で肩幅より広く握る
- 腰を反らさずバーベルを鎖骨〜胸上部に引き下ろす
- 胸を張ったまま腕を伸ばす
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 広背筋、僧帽筋下部、大円筋 |
- 肩をすくまない
肩をすくまない


検証者:吉田
ラットプルダウンでは、動作中に肩がすくむと背中への刺激が抜けやすいと感じました。ひじを真下に引く意識を持ち、肩を落としたまま動かすことで、広背筋の収縮がはっきり分かります。

監修者:関根
肩甲骨を「下げた状態」で動作をおこなうことがポイントです。ケーブルの引き出し位置と身体の位置関係を合わせることで、自然な軌道がつくりやすくなります。肩がすくむ場合は重量を下げ、コントロールできる範囲でおこないましょう。
▼ラットプルダウンの詳しいやり方を見る
シーテッドロー
| 難易度 | ★★★★☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★☆☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 足をフットプレートに置く
- ハンドルを握り背中を反らさずまっすぐ保つ
- 肩甲骨を寄せてバーベルを引く
- 腕を伸ばして戻す
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 広背筋、僧帽筋中部、菱形筋 |
- 背中をまっすぐにする
背中をまっすぐにする


検証者:吉田
シーテッドローでは、背中をまっすぐ保つだけで背中への入り方が大きく変わりました。腕で引こうとすると負荷が逃げやすいため、ひじを後ろへ運びながら「背中で引く」意識を持つと、背中の収縮を感じやすくなります。

監修者:関根
骨盤を立ててお腹に軽く力を入れ、姿勢を安定させた状態で肩甲骨を寄せる動作から始めましょう。重量は無理に上げず、最後までコントロールできる範囲に設定することが重要です。
▼シーテッドローの詳しいやり方を見る
ケーブルクロスオーバー
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★☆☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ケーブルの高さを胸の位置に調整する
- 両手でハンドルを握り構える
- 腕を少し曲げたまま胸の前で両手を寄せる
- 胸の内側を意識して一瞬キープする
- ゆっくり腕を開いて戻す
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋 |
- ストレッチと収縮をかけしっかり可動域を確保する
ストレッチと収縮をかけしっかり可動域を確保する


検証者:吉田
初級者には少し難しい種目。可動域が浅いと腕の動きだけになりやすいため、ストレッチ局面をていねいに作ることで大胸筋への刺激がはっきりしました。ひじを伸ばし切らず、一定のテンションを保つ意識が重要だと感じます。

監修者:関根
ケーブルの高さ設定によって刺激部位が変わります。コントロール力が求められるため、基本種目に慣れてから取り入れるのがおすすめです。
▼その他の大胸筋を鍛えられる種目を詳しく見る
ケーブルプレスダウン
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★☆☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ケーブルの高さを顔の位置に調整する
- ロープまたはバーベルを順手で握る
- ひじを体側に固定し背中と腰をまっすぐ保つ
- ひじを動かさずに下方向へ押し切る
- ゆっくりひじが開かないように戻す
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 上腕三頭筋 |
- ケーブルから離れすぎない
ケーブルから離れすぎない


検証者:吉田
ケーブルに近い位置で構えることで、ひじを体側に固定しやすく、上腕三頭筋だけを使って押し下げる動作に集中できます。下まで押し切ったときに一瞬止めると、上腕三頭筋の収縮がはっきり感じられました。

監修者:関根
収縮局面を意識することが最優先です。軽く前傾姿勢をとり、ひじの上下動は最小限に抑えることがポイントです。
▼その他の上腕三頭筋を鍛えられる種目を詳しく見る
ケーブルカール
| 難易度 | ★☆☆☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★☆☆☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ケーブルの高さをひざより下に設定する
- ストレートバーベルを逆手で握り背中と腰をまっすぐ保つ
- ひじを体側に固定して胸の方へ引き上げる
- ゆっくり腕を伸ばして戻す
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 上腕二頭筋 |
- ケーブルの近くに立つ
ケーブルの近くに立つ


検証者:吉田
ひじを体の横に固定し、前腕だけを動かす意識を持つと、肩や反動に頼らず二頭筋で引き上げやすくなります。特にトップで1秒ほど止めると、筋肉がギュッと縮む感覚が分かりやすく、効いている実感が強まりました。

監修者:関根
ケーブルから離れすぎると、負荷が斜め方向に逃げてしまい、上腕二頭筋への刺激が分散しやすくなります。ケーブルに近い位置で構えることで、動作全体で狙った筋肉に負荷を乗せやすくなります。
▼その他の上腕二頭筋を鍛えられる種目を詳しく見る
フェイスプル
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★☆☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★☆☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ケーブルの高さを顔の位置に設定する
- ロープを握り背中と腰を反らさずまっすぐ保つ
- ひじを開きつつ顔の高さに向けて引く
- ゆっくり腕を伸ばして戻す
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 三角筋後部、ローテーターカフ |
- ケーブルの位置は顔の高さに
ケーブルの位置は顔の高さに


検証者:吉田
ケーブルを顔の高さにセットすることで、肩の後部に狙いを定めやすくなりました。ひじを外に開きながら引くと、三角筋後部に効いている感覚が分かりやすいです。重量を上げすぎると可動域が狭くなりやすいため、軽めの負荷でコントロールしながら引いた方が、収縮を強く感じられました。

監修者:関根
ケーブルは必ず顔の高さに設定しましょう。位置が低すぎると、肩後部への刺激が弱くなります。
▼その他の三角筋を鍛えられる種目を詳しく見る
チンニング
▼広背筋に効くチンニング
▼上腕二頭筋に効くチンニング
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★☆☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★★ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- バーベルを順手で肩幅より広く握る
- 胸を張りながら体を引き上げる
- ゆっくり体を下げて戻す
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 広背筋、上腕二頭筋、大円筋 |
- アプローチしたい部位に合わせて握りを変える
アプローチしたい部位に合わせて握りを変える


検証者:吉田
順手でおこなうと広背筋、逆手にすると上腕二頭筋への刺激を感じやすくなります。広背筋に効かせるチンニングは初級者には難しいため、ラットプルダウンなどでアプローチするのがおすすめ。

監修者:関根
広背筋をメインで狙う場合は、肩幅よりやや広めの順手グリップが基本です。手幅を広く取ることで、背中で引く動作をつくりやすくなります。逆手は上腕二頭筋の関与が大きくなるため、目的に応じて握りを使い分けることが重要です。
▼チンニング(懸垂)の詳しいやり方を見る
ディップス
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★☆☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★☆☆ |
※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ディップス用のアタッチメント(ディップステーション)を設置する
- 両手でバーベルを握り腕を伸ばして身体を支える
- 背中を丸めずまっすぐ保つ
- 肩をすくめないようにゆっくり身体を下げる
- 胸と上腕三頭筋に力を入れて押し上げる
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 鍛えられる部位 | 上腕三頭筋、大胸筋下部、三角筋 |
- アプローチしたい部位に合わせて角度を変える
アプローチしたい部位に合わせて角度を変える


検証者:吉田
体の角度の調整は初心者には難しいため、最初は角度の調整に関してそこまで意識しなくてもよいかもしれません。ポイントは、肩がすくんだりひじが開きすぎたりしないようにすることです。

監修者:関根
ディップスでは、ひじをおよそ90度まで曲げる深さを目安にすると十分な刺激を得られます。見た目以上に強度が高い種目のため、握り方も重要です。小指・薬指・中指に体重を乗せる意識でバーを握ると、手首や肩が安定し、狙った筋肉に力を伝えやすくなります。
▼ディップスのやり方を詳しく見る
スミスマシンを利用する際の注意点

スミスマシンは安全性と効率性に優れる一方で、使い方を誤ると筋肉バランスを崩したり、関節に負担を与えることもある。他のマシンやフリーウェイトと併用して、全身のバランスを整えることが理想的な活用方法。
- 鍛えられない筋肉を知る
- 力の左右差を崩さない
- 関節に負担をかけない
- バーベルの重量を確認する
▼スミスマシンとフリーウェイトを比較したときのメリット・デメリットについて詳しく見る
スミスマシンとは?バーの重さ・種類・メリットやデメリット
スミスマシンとは? スミスマシンの仕組み・構造 フリーウェイトとの違い スミスマシンの仕組み・構造 スミスマシンはバーベルの軌道がレールで固定される、バーの左右.....
鍛えられない筋肉を知る

スミスマシンは軌道が固定されているため、補助筋が働きにくく全身の連動性を高めるトレーニングには不向き。トレーニング効果を理解するためには、どの筋肉が鍛えにくいのかを把握し、フリーウェイトや自重トレーニングを組み合わせることが大切。

監修者:関根
スミスマシン×フリーウェイト・自重種目でバランスよく鍛えよう!
スミスマシンは、体幹・補助筋・インナーマッスル(ローテーターカフなど) が働きにくい構造になっています。軌道が固定されているというメリットの裏側で、「姿勢を自力で安定させる能力」が育ちにくくなる点は理解しておきましょう。
スミスマシンで「狙った筋肉を鍛える」ことと、フリーウェイト・自重で「全身の連動性を養う」ことを両立することが、長期的に理想の身体をつくるためのポイントです。
力の左右差を崩さない

スミスマシンではバーベルがレールに固定されているため、左右の力を均等に出していなくても動作が成立してしまう。この特性が続くと、左右差が拡大し筋肉バランスの乱れにつながることも。定期的にフリーウェイトを取り入れることで、身体のバランスもリセットできる。

監修者:関根
過度に意識する必要はないが、左右差が気になる場合は対策を!
左右差は過度に心配する必要はありません。トレーニングを継続していく中で、筋力や可動域が整ってくると、自然と差は小さくなっていきます。もし片側だけ極端に弱い・フォームが崩れやすいなどの自覚がある場合は、ダンベル種目を取り入れる・弱い側を意識してゆっくり動かすなど、軽い調整を加えるだけでも改善が見込めます。
関節に負担をかけない

軌道が固定されたスミスマシンは、設定の位置が合っていないと関節に不自然な力が加わりやすい。ひざ・肩・腰などに違和感を感じた場合は、スタートポジションの立ち位置を調整しよう。また、怪我防止のためには無理な重量設定を避けることも大切。トレーニングは「安全を優先する」ことが最重要。

監修者:関根
立ち位置・バーベルの下ろす位置を正しく調整しよう!
スクワットでは立ち位置を間違えるだけで、ひざや腰への負担が一気に増えてしまいます。特にバーベルが身体に対して前すぎたり後ろすぎたりすると、狙いたい筋肉ではなく関節で支える形になりやすいため注意が必要です。
ベンチプレスも同様で、バーベルの降ろす位置やベンチの配置がズレていると、肩やひじに負担が集中します。本来疲れてほしい大胸筋に刺激が入らず、「肩ばかり疲れる」という人はスタート位置の見直しが必要です。
筋肉痛の出方がおかしいと感じたら、まずフォームとポジションを疑ってください。
バーベルの重量を把握する

スミスマシンのバーベル重量はメーカーやモデルによって異なる。一般的なジム用スミスマシンでは約5〜20kgが主流であり、バーベルそのものが軽量化されている場合も多い。
また、メーカーによってはカウンターバランス機構(内部ワイヤーでバーベルを軽くする仕組み)が搭載されているマシンもあり、その場合はバーベル単体の重量がさらに軽く感じられる。
▼スミスマシンメーカー別のバーベル重量を詳しく見る
スミスマシンとは?バーの重さ・種類・メリットやデメリット
スミスマシンとは? スミスマシンの仕組み・構造 フリーウェイトとの違い スミスマシンの仕組み・構造 スミスマシンはバーベルの軌道がレールで固定される、バーの左右.....
スミスマシンの使い方に関するQ&A
スミスマシンをつかう時の注意点は?
A:関節の動きに合う軌道でトレーニングする。

監修者:関根
フォームが安定する反面、軌道が固定されているため、関節の動きに合わない角度で動作するとケガの原因になります。バーベルの高さやセーフティーストッパーの位置を必ず確認し、安全性を確保してからトレーニングに入りましょう。
自宅用におすすめのスミスマシンは?
A:オールインワンタイプが自由度は高いが、目的や予算に合わせて選ぼう。

監修者:関根
自宅用は設置スペースやトレーニング目的に合わせて選ぼう。限られたスペースで全身を鍛えたい場合は、かかくは上がりますがケーブルやチンニング機能を備えたオールインワンタイプが便利です。目的に合った機能を絞ることで、効果的なトレーニング環境を作りやすくなります。




































































































年間約1000セッションを指導。経営者や芸能関係者の指導経験も多く、ダイエット・ボディメイク・健康維持など、さまざまな悩みに幅広く対応している。2021年より大原学園大宮校スポーツトレーナー科講師としても活動。
【保有資格/実績など】全米エクササイズ&フィットネス協会認定トレーナー(NESTAーPFT)/IMBF公認ファスティングカウンセラー/関東オープンメンズフォジーク選手権入賞