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筋トレのセット数はどれくらいがいい?筋肥大や筋力アップなど目的別のセット数も紹介

筋トレのセット数は目的によって大きく変わり、筋肥大なら3〜5セット、筋力アップなら5セット以上が目安となる。ただし、1セットでも限界まで追い込めれば効果は得られるので、「筋肉を限界まで追い込めているか」どうかが重要になる。

この記事では、パーソナルトレーナーに聞いた、目的別の適切なセット数・回数・インターバルの目安やトレーニングのポイントを解説。

この記事の監修者

三矢 紘駆さん

日本体育大学助教 日体大ボディビル部監督

2024年日本体育大学大学院体育科学研究科博士課程修了。博士(体育科学)。日本体育大学体育研究所助教であり、同学のボディビル部にて監督およびボディビルクラブ代表を務める。2024年におこなわれた第38回東京クラス別ボディビル選手権大会では、ミスター75kg以下級にて優勝。

【資格】
NSCA-CSCS

この記事の検証者

長井 友貴さん

Wellulu編集部

リモートワークで肩こりが悪化したのをきっかけに「オンラインフィットネス」を始める。睡眠・食事も含めた健康管理を興味があり、書籍などで勉強中。

目次

筋トレのセット数はどう決める?

セット数とは、同じ種目の動作を連続しておこなう「ひとまとまり」の単位。スクワット10回を1セットとし、休憩を挟んで再度10回おこなえば2セットとなる。

検証者:長井

筋トレは1セットだとあまり効果がないというイメージがあるのですが、2~3セット以上おこなうのが基本ですか?

監修者:三矢

筋肥大やボディメイクを目的とした場合、筋肉を追い込むことが重要になってきます。極論を言うと限界まで追い込むことができれば1セットでもOKです。

ただ、1セットでそこまで追い込むには技術も必要ですし、気持ちの面でもかなりきついので、そう考えると3セットくらいが1つの目安になってきますね。

検証者:長井

複数セットにわけてしっかりと追い込んでいくイメージですね。ちなみにしっかりと追い込めているかどうかはどうやって判断するとよいのですか?

監修者:三矢

本当に追い込めているときって、いきなり限界にはならないんですよ。たとえば、8回でちょっときつい、9回目はだいぶきつい、10回目であと1回できるか、11回目で限界というふうに。

自分だけだと急にしんどくなってやめることが多いと思うんですけど、その場合は脳が限界と錯覚しているだけで、実はまだ余力があることがほとんどですね。

検証者:長井

確かに自分だけだと、しんどい状態から続けるのはなかなか難しいですよね。

監修者:三矢

そうですね!とくに肥大化においては、キツイと感じてからの1回・2回が重要になってきます。

自分で追い込むのが難しい場合、トレーナーの方のサポートを受けながら、最後の1回・2回をしっかりこなしていくのがおすすめです。

  • 筋トレ種目・部位におけるセット数の考え方
  • セット間のインターバルの目安
  • 分割法におけるセット数の設定方法

種目・部位におけるセット数の決め方

種目や部位によってセット数を変えるというよりは、目的に応じてセット数を調整するのが一般的な考え方。ただし、背中や下半身などの大きな筋肉は、1種目だけではすべての部位に負荷を与えることができないので、たくさんの種目を組み合わせる必要がある。

分類 部位 おもな筋肉
大筋群 大胸筋
大筋群 背中 広背筋、僧帽筋
大筋群 三角筋
大筋群 下半身(脚・お尻) 大腿四頭筋、ハムストリングス、大殿筋
小筋群 上腕 上腕二頭筋、上腕三頭筋
小筋群 前腕 前腕筋群
小筋群 ふくらはぎ 腓腹筋、ヒラメ筋
小筋群 腹部(腹筋) 腹直筋

たとえば下半身の場合は「ひざをまげて伸ばす動き」「脚で押す動き」「股関節を外に開く・閉じる動き」など、さまざまな種目を複合的におこなうことで自然とセット数も多くなってくる。

監修者:三矢

ボディメイクの観点でいうと、同じ種目ばかりだと効果が限定され、なりたい身体に近づきにくいというデメリットがあります。

また、筋肉のバランスが悪くなると姿勢の悪さにもつながってくるので、バランスよく鍛えることが重要です。

セット間のインターバルの目安

心肺機能を鍛えたい場合は、息が回復しきらない状態で次のセットに行くのがポイント。息が回復するまで待っていると心肺機能にしっかりと負荷をかけることができない。

筋肥大やボディメイクを目的とする場合は、60~90秒が目安。ただし、普段からあまり運動をしていない人の場合は、呼吸が整うのに時間がかかるので、秒数だけを指標にするのではなく、しっかり息が整っているかを基準にするとよい

ベンチプレスのような高重量を扱う場合、筋肉の力だけでなく筋肉を動かす神経系の力も重要になってくる。筋肉だけなら2~3分ほどで回復するが、神経系が回復するには短くても5分の休憩が必要になってくる。筋力アップを目的とする場合は、最低でも5分のインターバルを設けるようにしよう。

~30秒 心肺機能や筋持久力の向上が目的の場合
60~90秒 筋肥大やボディメイクが目的の場合
5分以上 筋力アップが目的の場合

監修者:三矢

過去の運動履歴やトレーニングでどれだけ追い込んでいるか、その日の体調によっても異なるので、無理はせずに臨機応変に調整するとよいでしょう。

分割法における1日・1週間のセット数の設定方法

1回ですべての部位を鍛えようとすると部位ごとのセット数が少なくなり、しっかりと追い込むのが難しくなるので、週に3回以上トレーニングできる場合は、分割法(日によって部位をわけてトレーニングする方法)がおすすめ。

たとえば、以下のような目安で種目別に分割すると1日あたり平均10セット・1週間で30セットこなすことができる。

  • 下半身のトレーニング(4種目×3セット=12セット:週に1回)
  • 上半身の押すトレーニング(3種目×3セット=9セット:週に1回)
  • 上半身の引くトレーニング(3種目×3セット=9セット:週に1回)

監修者:三矢

絶対に週単位で管理しないといけないわけではないので、下半身のトレーニング・上半身の押すトレーニング・上半身の引くトレーニングをひたすらローテーションで回していくというやり方でもOKです。

筋トレのセット数が多すぎるとどうなる?

セット数や回数を増やしすぎると、疲労によってフォームや姿勢が崩れやすくなり、「狙った部位に効いていない」「ケガのリスクが高まる」といった問題が起こりやすくなる。

また、トレーニング時間が長すぎると、ストレスホルモンであるコルチゾールが過度に増加し、筋肉を分解してしまう。これにより「筋トレをがんばっているのに身体はどんどん萎縮してしまう」といった悪循環に陥る恐れも。

1日のセット数の目安としては、1種目あたり3~5セットをベースとし、複数の種目をやる場合は多くても1日に20セット(合計)以内が1つの目安。逆に30セット以上できてしまう場合は、そもそもの負荷設定が低い可能性も考えられる。

監修者:三矢

筋肥大や筋持久力アップなどの目的に応じた回数・セット数を設定し、その回数ができる重量を設定するというのが、基本的な考え方になります。

目的別のセット数・回数・インターバルの目安

目的 セット数 回数 インターバルの目安
筋肥大 3~5セット 8~12回 60~90秒
筋持久力・心肺機能の向上 3~5セット 15~20回 ~30秒
筋力アップ 5セット以上 5回以下 5分以上

筋肥大の場合

筋肥大やボディメイクにおいては「これ以上はできない」という限界まで追い込む必要がある。

ただし、追い込むのに回数を増やしてしまうと「筋持久力や心肺機能の向上」を目的としたトレーニングになってしまうので、10回前後で限界を迎える負荷に設定しよう。

回数 8~12回
セット数 3~5セット
インターバル 60~90秒

まずは10回で限界を迎える負荷からスタートし、12回できるようになったら負荷を上げ、また12回できるようになったら負荷を上げていくという方法がおすすめ。

監修者:三矢

自分では限界だと思っている回数でも、トレーナーのサポートを受けながらだとそれ以上にできてしまうことがほとんどです。自分に合った正確な回数を把握するのであれば、トレーナーの方に見てもらうのがよいかと思います。

筋持久力・心肺機能の向上の場合

筋持久力や心肺機能が向上すると、より少ないエネルギーで効率的に身体を動かすことができるので、筋トレや運動だけでなく、日常生活での疲れにくさにも大きく影響する。

アプローチ方法としては「低負荷」×「回数多め」で3~5セットをこなすのが1つの目安。

回数 15~20回
セット数 3~5セット
インターバル ~30秒

回数が多くなってくるとフォームや姿勢も崩れやすくなるので、最初から最後まで同じフォームをキープすることが大切。

監修者:三矢

無理に回数を稼ごうとすると姿勢が崩れたり、楽な方法で動かそうとしてしまうので、最初は軽い負荷でもいいので、しっかりと正しいフォームが取れているかを意識しながらおこなうようにしましょう。

筋力アップの場合

筋力アップを目的とする場合は、しっかりと筋トレの強度を高めるために「高重量×低回数」でなるべく多くのセット数をこなすのが重要になってくる。

回数 5回以下
セット数 5セット以上
インターバル 5分以上

また、高い筋力を発揮するには「筋肉」+「神経系」の力が必要となる。神経をしっかりと回復させるには、セット間のインターバルを5分以上取るようにしよう。

監修者:三矢

神経が回復したかどうかを判断するのは難しいので、短い休憩で次にいけると感じても、5分はしっかり休むことを意識しましょう。

筋トレ初心者におすすめの1週間のセットメニュー

【今回のターゲット】

長井 友貴さん

Wellulu編集部

  • 30代男性
  • 学生時代は運動をしていたが、社会人になってからはほとんどしてこなかった
  • 1年ほど前からオンラインフィットネスを開始
  • 筋トレ経験はほとんどない
  • 週に3回は筋トレの時間を確保できる
  • どうなりたいかの明確な目標はない

監修者:三矢

週に3回ジムに通えるのであれば、部位ごとに集中して鍛えられるため「分割法」がおすすめです。まずは1つの部位につき、10回×3セットを目安に取り組んでみましょう。

下半身の種目

種目 鍛えられる部位 ポイント

スクワット

スクワットのやり方を見る

  • 大腿四頭筋
  • 大殿筋
  • ハムストリングス
つま先とひざの方向を合わせる

レッグエクステンション

レッグエクステンションのやり方を見る

  • 大腿四頭筋
  • 大殿筋
  • ハムストリングス
腰が反ったり、猫背にならないように

レッグカール

レッグカールのやり方を見る

  • ハムストリングス
  • 大殿筋
  • 内転筋
アキレス腱の位置にパッドを合わせる

監修者:三矢

大腿四頭筋とハムストリングなど、下半身の筋肉をバランス良く鍛えるようにしましょう!

ひざや股関節に無理な負担がかかるとケガをする原因になるため、つま先とひざの向きを揃えた状態をキープしてトレーニング動作をおこなうことが大切です。

上半身の押す種目

種目 鍛えられる部位 ポイント

ベンチプレス

▶ベンチプレスのやり方を見る

  • 大胸筋
  • 上腕三頭筋
  • 三角筋
足の裏・両脚・お尻・肩甲骨・後頭部の5点をしっかりとベンチにつける

サイドレイズ

サイドレイズのやり方を見る

三角筋(前部・中部・後部) 鍛えたい部位と同じ場所を動かす

ケーブルプレスダウン

ケーブルプレスダウンのやり方を見る

上腕三頭筋(長頭・外側頭・内側頭) ひじを完全に伸ばしきる

監修者:三矢

ベンチプレスなどの押す種目は、まずはフォームを最優先に意識して、ケガをしないように注意しながらおこなうことが重要です。

上半身の引く種目

種目 鍛えられる部位 ポイント

ラットプルダウン

ラットプルダウンのやり方を見る

  • 広背筋
  • 僧帽筋
  • 大円筋
腰が反らないように胸をしっかりと張る

ベントオーバーロウ

ベントオーバーロウのやり方を見る

  • 広背筋
  • 僧帽筋
  • 脊柱起立筋
  • 上腕二頭筋
肩甲骨を寄せながらバーベルを引き上げる

アームカール

アームカールのやり方を見る

  • 上腕二頭筋
  • 腕橈骨筋
お腹に力を入れて背筋を伸ばし腕の力で持ち上げる

監修者:三矢

上半身の前面や下半身と比べて細かい筋が多く、全体のバランスが取れにくくなるため、鍛え漏れがないようにバランスよく鍛えましょう。

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