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「デッドリフト」のやり方・効果は?フォーム習得のコツや重量を解説

全身をバランスよく鍛えられる「デッドリフト」。中級者や上級者がよく取り入れているが、初心者にもおすすめしたい種目のひとつ。本記事では、「デッドリフト」の正しいフォームを習得するポイントを初心者向けに解説。また、各デッドリフトの種目を編集部が検証したので、トレーニングに悩む人はぜひ参考にしてみて。

この記事の監修者

 

関根 綾さん

パーソナルジムDecision 代表トレーナー

年間約1000セッションを指導。経営者や芸能関係者の指導経験も多く、ダイエット・ボディメイク・健康維持など、さまざまな悩みに幅広く対応している。2021年より大原学園大宮校スポーツトレーナー科講師としても活動。
【保有資格/実績など】全米エクササイズ&フィットネス協会認定トレーナー(NESTAーPFT)/IMBF公認ファスティングカウンセラー/関東オープンメンズフォジーク選手権入賞

この記事の検証者

吉田 健二さん

Wellulu編集部

数年前にジム通いで筋トレにハマっていたものの、最近はすっかり運動不足。学生時代は運動部だったが、社会人になってからは継続が難しく、筋力の衰えを感じている。だからこそ初心者の気持ちに寄り添えると考え、今回の検証に挑戦。

目次

「デッドリフト」の検証ポイント

【難易度】
トレーニングレベルに関わらず、正しいフォームを習得できるか?

  • 何回目の練習で正しいフォームを習得できたか?
  • どの部分が間違いやすいか?


【継続性】
数ヶ月継続して実践できる種目なのか?

  • 1回のトレーニングにかかる所要時間(短い方が継続しやすい)
  • どのくらいの疲労感があるか?
  • 毎日できるか?(どのくらいの頻度で続けられるか?)
  • 準備/手間の簡便

【負荷】
初心者はどれくらいの回数・重量が適切か?

  • ⚪︎kgで⚪︎回(ウェイト)/⚪︎回(自重)

「デッドリフト」で鍛えられる部位

部位 負荷の強度(※)
脊柱起立筋 ★★★★★
広背筋 ★★★☆☆
僧帽筋 ★★☆☆☆
大殿筋 ★★★★☆
大腿四頭筋 ★★☆☆☆
ハムストリングス ★★★☆☆
内転筋 ★☆☆☆☆

※負荷の強度=各部位にアプローチできる負荷量の差

監修者:関根

デッドリフト1種目だけでも、上半身と下半身の筋肉を効率よく鍛えられます。ハムストリングスにアプローチしやすい種目として「ルーマニアンデッドリフト」、内転筋にアプローチできる種目として「スモウデッドリフト」があります。

脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)

主な役割 姿勢を維持する(背骨を立てる)深層筋。上体をまっすぐ保つ・後ろに反らす・左右に倒すなどの動きに影響する。
位置 背骨の両側に位置する。首から骨盤にかけて縦長に伸びている。
構成筋肉 腸肋筋(ちょうろくきん)、最長筋(さいちょうきん)、棘筋(きょくきん)の3つの筋肉。

検証者:吉田

日常的な身体活動や運動習慣の減少により、若年層における背筋力の低下が研究で示されています。背筋力が低い人は脊柱起立筋の活動が弱く、筋力バランスの乱れ・姿勢不良につながる可能性があると言われています。

研究データ:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkshs/51/0/51_37/_pdf/-char/ja?utm_source=chatgpt.com

広背筋(こうはいきん)

主な役割 肩関節を後ろに引く、内側に引き寄せる、内側にひねるなどの動作に影響する。
主な役割 背中の下部から脇腹にかけて広がる。背骨、骨盤、肋骨の一部から上腕骨に付着している。
構成筋肉 単一の大きな筋肉。上部・中部・下部で働き方が少し異なる。

監修者:関根

広背筋は背中でも大きな筋肉です。基礎代謝の向上・ボディメイクを目的としている人は、優先的に鍛えたい部位のひとつです。

僧帽筋(そうぼうきん)

主な役割 肩をすくめる・首を後ろに倒すなどの動作で使われる。
位置 首の後ろから背中の上部にかけて位置する。後頭部から肩・背中に広がっている。
構成筋肉 単一の筋肉だが、上部・中部・下部にわかれる。

監修者:関根

デッドリフトの動作時に肩をすくめると僧帽筋に負荷が逃げてしまいます。肩・腕の力を抜いた状態で、広背筋や脊柱起立筋を中心に動作するフォームを意識しましょう。

大殿筋(だいでんきん)

主な役割 立ち上がる・階段を上がるなど、下半身の大きな力を生み出す動作で使われる。体幹を安定させ、骨盤の位置を保つ役割もある。
位置 お尻の表層に位置する大きな筋肉。骨盤の後面から大腿骨(だいたいこつ)に付着している。
構成筋肉 単一の大きな筋肉。浅層と深層にわかれている。

大腿四頭筋(だいたいしとうきん)

主な役割 ひざ関節を伸ばすのが主な役割。階段を上る・立ち上がる・走る・ジャンプするなど、下半身の動作に不可欠な部位。
位置 大腿の前面に広がり、骨盤・大腿骨(だいたいこつ)からすねの骨まで付着している。身体の中で最も大きい筋肉群。
構成筋肉 大腿直筋(だいたいちょっきん)、外側広筋(がいそくこうきん)、内側広筋(ないそくこうきん)、中間広筋(ちゅうかんこうきん)の4つで構成される。

ハムストリングス

主な役割 ひざ関節を曲げる・股関節を後ろに伸ばすのが主な役割。ダッシュやジャンプなどの動作で爆発的な力を生む。
位置 もも裏に走る筋肉群。太ももの裏側を大きく覆っている。
構成筋肉 大腿二頭筋(だいたいにとうきん)、半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)の3つで構成される。

内転筋(ないてんきん)

主な役割 股関節を閉じるのが主な役割。骨盤や股関節など下半身の安定性を支える。スポーツ動作では踏ん張り動作で大切な役割を果たす。
位置 骨盤の恥骨(ちこつ)から大腿骨(だいたいこつ)の内側にかけて付着する。
構成筋肉 大内転筋(だいないてんきん)、長内転筋(ちょうないてんきん)、短内転筋(たんないてんきん)など複数の筋肉で構成される。

「デッドリフト」の効果

デッドリフトは上級者向け種目と捉えている人も多いが、全身の筋肉を効率的に鍛えられるため男女問わずおすすめのトレーニング。筋力向上やボディメイク、健康面の改善にも役立つ。

デッドリフトの効果一覧

ボディメイク 広背筋や大殿筋にアプローチできるため、男性は厚みのある逆三角形の体型、女性は引き締まった背中やヒップアップに効果的。
基礎代謝の向上 広背筋・大殿筋・ハムストリングス・大腿四頭筋などの大きな筋肉を使うため基礎代謝が高まりやすい。
パフォーマンスアップ 瞬発力の向上に影響しやすいため、アスリートも積極的にデッドリフトを取り入れている。
骨密度の増加 複数の大きな筋肉を使うことで、成長ホルモンやテストステロンの分泌が促され骨の強化にも役立つ。
姿勢改善 背中の筋肉を強化することで、美しい姿勢の維持が期待できる。

検証者:吉田

初めてデッドリフトに挑戦してみましたが、運動量の高い多関節運動のため、バランスよく全身を鍛えられる感覚がありました。初心者であれば10回(30㎏程度)×3セットだけのトレーニングで、背中から下半身にかけてかなり疲労するはずです。

「デッドリフト」のやり方・フォーム

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★★
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 足の中央にバーベルがくる位置で立つ
  2. 肘を曲げずにバーベルを持つ
  3. 目線は2~3m先の床を見る
  4. 背中を真っすぐにしてバーベルを持ち上げる
バリエーション 約6種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル
鍛えられる部位 脊柱起立筋、広背筋、僧帽筋、大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス
負荷の調整

可能

※プレートで重量を調整

 

STEP1:足の中央にバーベルがくる位置で立つ

【注意点】
  • 足の位置が後ろ過ぎると腰の負担が増える
  • 肩甲骨の真下にバーベルがくるように意識する

検証者:吉田

つま先にバーベルがある状態だとバランスを取るのが難しく、脊椎への負担も高くなりました。足の位置を意識してバーベルを持つことで、安定した動作をつかみやすくなります。

監修者:関根

直立姿勢で肩甲骨の真下(だいたい足の中央)にバーベルがくる位置でセットすることで、力を伝えやすくなります。肩幅程度に広げ、立ち位置を微調整することで最適なポジションを見つけやすくなります。

STEP2:ひじを曲げずにバーベルを持つ

【注意点】
  • ひじを曲げると負荷が分散しやすくなる
  • 腹圧を高めて体幹を安定させる
  • 肩甲骨を下げるイメージを持つ

検証者:吉田

ひじを曲げた状態のフォームだと、腕に余計な力が入り背中にアプローチできませんでした。体幹を安定させてから腰を落とし、そのままバーベルを握る意識を持つとよさそうです。

監修者:関根

腕の力を使うと背筋や下半身に刺激が入りにくくなります。最初は難しいかもしれませんが、肩甲骨を下制させてから動作を開始することでフォームも安定しやすくなります。

STEP3:目線は2~3m先の床を見る

【注意点】
  • 目線が正面だと、肩に余計な力が入る
  • スタートポジションでは2~3m先の床を見る
  • バーベルを持ち上げるタイミングで目線も正面に

検証者:吉田

鏡を見ながらデッドリフトをする人も多いですが、どうしても目線が上がりすぎてしまいます。スタートポジションで視線を真正面にすると首への負担が高くなり、視線が下がり過ぎるとバランスが崩れました。

監修者:関根

スタートポジションで目線を正しくセットするだけで、フォームが安定しやすくなります。重量が重くなるほど目線がズレやすいので、床を見るポイントを決めておくといいですよ。

STEP4:背中を真っすぐにしてバーベルを持ち上げる

【注意点】
  • 背中が丸まると腰に負担がかかる
  • 初心者は重量よりもフォーム習得を優先する
  • 背筋を伸ばし上半身を起こすイメージで動作する

検証者:吉田

背中が丸まると、腰の反動でついバーベルを持ち上げてしまいます。腰も反りやすくなり、ケガのリスクも高くなるので注意しましょう。

また、回数を重ねると体幹の力が抜け、背中が自然と丸まる傾向があるので、最初はフォームの徹底を意識した方がよさそうです。

監修者:関根

背中が丸まると腰へのリスクも増えるので、初心者は軽い重量でフォームを確認しながらおこないましょう。

動作速度を「ゆっくり」と指摘する人もいますが、「反動をつけずに上半身を素早く起こす」意識をもつとよいと思います。

おさらい:デッドリフトのOK・NGフォーム

OKフォーム

NGフォーム

デッドリフトのOKフォームとNGフォームを比較した場合、以下の違いがある。

  バーベルの軌道 動作の速度 背中の角度
OKフォーム 安定している メリハリがある 真っすぐ
NGフォーム 不安定になる メリハリがない 丸くなる

監修者:関根

正しいフォームを維持できない人の特徴として、股関節・足首・肩甲骨周りの柔軟性が低いことがよくあります。

検証者:吉田

股関節や足首が硬いと、しゃがんだ姿勢でバーベルを持つのが困難になりますよね。

監修者:関根

デスクワークが多い人や普段習慣のない人は股関節が詰まりやすくなります。そういった人は、振り子運動・スモウトゥスタンドなどのストレッチで可動域を広げるのがおすすめです。

肩甲骨を下制するイメージをつかむのに時間がかかる人も多いですが、普段のトレーニングで広背筋を動かすことで可動域も広がっていきます。

検証者:吉田

デッドリフトのフォーム習得には柔軟性もポイントになってくるんですね!

振り子運動のやり方

スモウトゥスタンドのやり方

「デッドリフト」の種類5選

  • ダンベルデッドリフト
  • ルーマニアンデッドリフト
  • スティッフレッグデッドリフト
  • スモウデッドリフト
  • シングルレッグデッドリフト

ダンベルデッドリフト

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両手でダンベルを握り、足を肩幅程度に開く
  2. 背中は丸めず、上体を持ち上げる
  3. 上体を直立させる際に広背筋を引き寄せる
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム(道具があれば自宅でも可)
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 脊柱起立筋、広背筋、僧帽筋、大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス
負荷の調整

可能

※ダンベルで重量を調整

【注意点】
  • ダンベルはすねの近くを通す
  • 肩や腕に力をいれない
  • 腰を反らない

ダンベルはすねの近くを通す

肩や腕に力をいれない

腰を反らない

検証者:吉田

バーベルデッドリフトと比較して、ダンベルは重量調整がしやすく総合ジムでもおこないやすいのが特徴です。

ただ、軌道がぶれやすいのでフォームの維持が少し難しかったです。すねの近くを通して持ち上げる・肩や腕に力を入れないよう意識しましょう。

監修者:関根

デッドリフトは重量がポイントになってきますので、高重量を扱いやすいバーベルを使う種目の方がおすすめです。

ダンベルデッドリフトのメリットは、広背筋の可動域を確保しやすいところです。

ルーマニアンデッドリフト

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. バーベルを持ち、腰幅程度に脚を開く
  2. ひざを少し曲げた状態から上半身を倒す
  3. 背中と床が平行になったらバーベルを持ち上げる
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル
鍛えられる部位 脊柱起立筋、広背筋、大殿筋、ハムストリングス
負荷の調整

可能

※プレートで重量を調整

【注意点】
  • 膝を少し曲げた状態でおこなう
  • お尻を後ろに下げるイメージをもつ
  • バーベルはすねの近くを通す

膝を少し曲げた状態でおこなう

お尻を後ろに下げるイメージをもつ

バーベルはすねの近くを通す

監修者:関根

ルーマニアンデッドリフトはハムストリングスを集中的に鍛えたい人におすすめの種目です。ハムストリングスのストレッチを感じられるように、ひざを軽く曲げて動作するのがポイント。お尻を下に落とすのではなく、後ろに引くイメージを持つとより効かせやすくなります。

検証者:吉田

バーベルが身体から離れると、腰への負担が大きくなります。上体を下げる際に背中を真っすぐにする意識を持つことで、ハムストリングスへの負荷を感じやすくなります。

スティッフレッグデッドリフト

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両手でバーベルをもち、足は腰幅程度に
  2. ひざを伸ばした状態で上半身を前傾する
  3. しっかり前傾したあと、バーベルを持ち上げる
ケガのリスク  高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル
鍛えられる部位 脊柱起立筋、広背筋、大殿筋、ハムストリングス
負荷の調整

可能

※プレートで重量を調整

【注意点】
  • ひざを伸ばした状態でおこなう
  • 重心は足の中心に置く

ひざを伸ばした状態でおこなう

重心は足の中心に置く

監修者:関根

スティッフレッグデッドリフトは、ルーマニアンデッドリフトより膝を伸ばした状態でおこなう種目です。どちらもハムストリングス、大殿筋への刺激が強くなります。膝を曲げない分、腰を反りすぎると負担がかかるので、背中を真っすぐ保つ意識が大切です。

検証者:吉田

柔軟性の低い人だとフォームの習得が難しい種目です。無理してトレーニングすると、 動作中に重心がかかと側に偏るため、腰への負担が増します。

スモウデッドリフト

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 足を肩幅以上に広げ、つま先を外に向ける
  2. 肩幅より狭い位置でバーベルをもつ
  3. 股関節や内転筋を意識しながら、バーベルをもち上げる
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル
鍛えられる部位 広背筋、大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋
負荷の調整

可能

※プレートで重量を調整

【注意点】
  • 足は肩幅の1.2~1.5倍に広げる
  • 手は肩幅の0.8倍程度に狭める

足は肩幅の1.2~1.5倍に広げる

手は肩幅の0.8倍程度に狭める

監修者:関根

スモウデッドリフトは内転筋にアプローチしやすい種目です。足幅をしっかり広げ、つま先を外側に向けることがポイント。股関節の可動域を確保しながら、正しいフォームで取り組みましょう。

検証者:吉田

通常のデッドリフトと比較すると高重量を扱いやすかったです。コツをつかむのに最初は苦労しましたが、足の内側から力を入れる感覚を覚えるとバーベルを上げやすくなります。

シングルレッグデッドリフト

難易度 ★★★★★
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 片手でダンベルを持つ
  2. 脚を後ろに伸ばし、上体を前傾させていく
  3. 軸足のハムストリングスを意識しながら起き上がる
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム(道具があれば自宅でも可)
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス
負荷の調整

可能

※ダンベルで重量を調整

【注意点】
  • 頭とかかとを真っすぐにする
  • ダンベルは真っすぐおろす
  • 肩を内旋させない

頭とかかとを真っすぐにする

ダンベルは真っすぐおろす

肩を内旋させない

検証者:吉田

重量を片足で支える体幹力も必要になってくるため、回数を反復するのが難しかったです。7㎏の重量だと5回程度が限界でした。

監修者:関根

シングルレッグデッドリフトは上級者向けのトレーニングです。

腰が丸まったりするのを防ぎながら、頭・腰・かかとまでの直線を保つことで狙った筋肉に負荷をかけられます。

「デッドリフト」の重量と回数

男女別の重量と回数

男性は女性よりも筋肉量が多いため、高重量を扱いやすい傾向がある。初心者の場合、男性は体重の1.0~1.2倍程度、女性の場合は体重の0.8~1.0倍を目安にしよう。

重量目安の一覧表(初心者)

体重男性女性
40㎏40㎏32㎏
45㎏45㎏36㎏
50㎏50㎏40㎏
55㎏55㎏44㎏
60㎏60㎏48㎏
65㎏65㎏52㎏
70㎏70㎏56㎏
75㎏75㎏60㎏
80㎏80㎏64㎏
85㎏85㎏68㎏

目的別の回数

筋肥大が目的なら6〜10回が限界になる重量を選ぼう。ダイエット効果を高めるなら15回続けられる重量が目安。セット数に関しては、2〜3セットが最適。

筋肉に意識を集中させ、リズミカルな動作でおこなうことがポイント。

「デッドリフト」を軸にした1週間メニュー

トレーニングプログラムの軸としてデッドリフトを取り入れるのもおすすめ。バランスよく筋力強化やボディメイクを目的とした1週間の筋トレメニューを男女別に紹介する。

  • 男性向け:上半身をとにかく鍛えるメニュー
  • 女性向け:ボディメイクを目的としたメニュー

男性向け:上半身をとにかく鍛えるメニュー

背中と胸の日を分け、高重量を扱う種目はトレーニングの前半にする。トレーニングをしたら2~3日の回復期間を設けることもポイント。

背中の日(4種目)

【①デッドリフト】
10回×3セット

【②ラットプルダウン】
10回×3セット

ラットプルダウンのやり方

【③シーテッドロウ】
10回×3セット

シーテッドロウのやり方

【④ワンハンドダンベルロウ】
10回×3セット

ワンハンドダンベルロウ/ベントオーバーロウのやり方

胸の日(3種目)

【①ベンチプレス】
10回×3セット

ベンチプレスのやり方

【②インクラインベンチプレス】
10回×3セット

インクラインベンチプレスのやり方

【③ダンベルフライ】
10回×3セット

ダンベルフライのやり方

女性向け:ボディメイクを目的としたメニュー

下半身と上半身の日を分け、ルーマニアンデッドリフトを下半身の日におこなう。多関節運動の種目は前半に。2~3日の回復期間を設けることもポイント。

下半身の日(4種目)

【①スクワット】
10回×3セット

スクワットのやり方

【②ブルガリアンスクワット】
10回×3セット

ブルガリアンスクワットのやり方

【③ルーマニアンデッドリフト】
10回×3セット

【④レッグカール】
10回×3セット

レッグカールのやり方

上半身の日(3種目)

【①ラットプルダウン】
10回×3セット

ラットプルダウンのやり方

【②シーテッドロウ】
10回×3セット

シーテッドロウのやり方

【③ワンハンドダンベルロウ】
10回×3セット

ワンハンドダンベルロウ/ベントオーバーロウのやり方

「デッドリフト」に関するQ&A

スミスマシンでもデッドリフトはできる?

A:ルーマニアンデッドリフト・シングルレッグデッドリフトならできる。

監修者:関根

スミスマシンの軌道でバーベルデッドリフトをすることはできませんが、ルーマニアンデッドリフトやシングルレッグデッドリフトの軌道であれば対応できます。可動域をしっかり確保するためにも、台を置いておこなうようにしましょう。

スミスマシンでおこなう「ルーマニアンデッドリフト」

スミスマシンでおこなう「シングルレッグデッドリフト」

デッドリフトにおすすめのサポートアイテムは?

A:デッドリフトのサポートアイテムとしては「①トレーニングベルト(リフティングベルト)」「②パワーグリップ」「③リストストラップ」などがおすすめ。

監修者:関根

トレーニングベルトを選ぶ際は、肋骨に圧迫感や痛みのない幅のベルトがおすすめです。間違ったサイズのベルトは、ケガのリスクを高める可能性も。

また、握力が弱い人におすすめのサポートアイテムとして「リストストラップ」や「パワーグリップ」があります。

デッドリフトで腰痛に。何が原因?

A:フォームの誤りが原因のことが多い。

監修者:関根

デッドリフトで腰痛になる原因としては、フォームの誤りが多く見受けられます。正しいフォームでおこなわない場合、椎間板ヘルニアなどの身体の問題を悪化させる可能性もあります。

デッドリフトをするときの正しい呼吸法は?

A:バーベルを持ち上げる前に深く息を吸い、下ろすときに吐く。

監修者:関根

バーベルを持ち上げる前に深く息を吸い、お腹に腹圧をかけることが重要です。そして、最も負荷がかかる「スティッキングポイント」を越えたときに息を吐きます。

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