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話題の「自力整体」を体験!“動く瞑想”で、3ヶ月後に体はどう変わる?

話題の「自力整体」

2022年に発売され、ベストセラーとなった書籍『すごい自力整体』(ダイヤモンド社刊)。整体師ではなく、自分で「整体施術のプロの技法」を行うことができるメソッドで、骨盤のゆがみを根本的に改善。「肩コリ」「腰痛」「便秘」「冷え性」「視力」「猫背」「生理痛」などの不調にアプローチでき、自然にやせる体作りを目指せる。今回はそんな話題の「自力整体」をWellulu編集部プロデューサー 堂上研が体験!『すごい自力整体』の著者である矢上真理恵さんから3ヶ月間「自力整体」を教わり、体の変化を検証していく。

息子と富士山に登れる体づくりを目指して

まずは体重やBMI、体脂肪、骨格筋率などを計測。生活習慣や仕事、体質、運動の有無などを詳細にヒアリングしていく。

自力整体

矢上:睡眠は何時から何時に取られていますか?

堂上:大体23時半から5時半、6時間ほどです。最近は会食が増えているので、お酒を飲んでいる日は熟睡できていないことが多いですね。

矢上:食事の時間帯はいかがでしょうか?

堂上:18時半から21時半くらいまで会食です。ただ自宅に帰宅後、塾から帰ってきた息子が食事しているのを見て、一緒にもう一度食事してしまう…というのがほぼ毎日です。

矢上:なるほど。寝る3時間前には食事を終えていただきたいです。固形物は入れず、もしお腹が空いてしまったらおかゆやスープを摂るように変えられますか?

堂上:やってみます。

自力整体

矢上:お仕事は座って作業することが多いですか?

堂上:ほとんど座りっぱなしです。自宅でリモートワークをする日は、ベッドの上にあぐらをかいて、1日中オンラインミーティングをする…という日も多いです。週に3回、早朝に息子や近所の子供達と1時間サッカーをしているのですが、それ以外は1日中家から出ないことも。昔は体が柔らかかったのですが、今は固くなってしまいました。

自力整体

矢上:それはだいぶ首が凝っていそうですね。あとでおすすめのほぐし方をお教えします。体の不調を感じることはありますか?

堂上:軽いぎっくり腰になってしまったことと、学生時代に膝の手術をしたことで、膝がズレるような感覚があります。

矢上:腰も伸ばして行った方が良さそうですね。自力整体を行うことで、達成したいことはありますか?

堂上:今まで人間ドックの数値はいつも良かったのですが、今年D判定があったんです。その数値は改善していきたいですし、娘から「パパ、デブだね」と言われないような体にしたいですね。息子と富士山に登れるような体になったら理想です。

自力整体

矢上:それを目指して、3ヶ月頑張っていきましょう!

堂上:寝る3時間前から食べないこと以外に、生活習慣で気をつけることはありますか?

矢上:朝起きてから正午までは固形物を入れずに過ごしていただきたいです。

堂上:分かりました。

矢上さんから直伝!自力整体を体験

矢上:ベッドの上で1日中仕事をされているということなので、首をほぐす方法をお伝えしますね。肩の力を抜いて、腰を丸めて、タオルを押すように座ってみてください。こうすると姿勢が整えられていきます。

堂上:これ楽ですね!

矢上:瞑想する時もこの姿勢でやると股関節が楽になりますよ。

堂上:すごい楽になります。

自力整体

矢上:できたらベッドで作業をする時も、机を置いて目線を下げすぎないようにすると良いですね。あとは首が凝った時のマッサージ方法をお伝えします。タオルを首の根っこに引っ掛けて、両手を後ろにつき、ゆっくり頭を倒していきます。

堂上:気持ちよく首がほぐれていく感じがわかります。

矢上:左右に傾けたり、目を閉じて凝っているところを確かめたりして、自分で調節しながらほぐしていきましょう。

堂上:気持ちいいですね。人にやってもらっている感覚です。

自力整体

矢上:腰をほぐす動きもやってみましょうか。両足を持ち上げて、足の裏にタオルを引っ掛けます。タオルの輪っかに手を通すと、ぎゅっと握らずにタオルを持つことができます。脱力しながらタオルを持ちましょう。

自力整体

矢上:そして膝は曲がった状態で良いので、体を傾けていきます。筋肉を緩めて、右側の股関節の引っ掛かりが取れていきます。足の裏をグッと壁に近づけるイメージで伸ばしていくと、腰が気持ちよく伸びていきます。

自力整体

堂上:体が伸びていくのを感じます。普段の日常ではしない動きなので、気持ちよかったです。

矢上:毎週オンラインでのクラスがありますので、そちらに参加しながら、自宅で「自力整体」を続けていきましょう。

心身のバランスを崩した経験から、「自力整体」の力を自ら体感

自力整体

堂上:矢上さんは、なぜ自力整体の世界に入ったのでしょうか?

矢上:自力整体は父・矢上裕が考案したものですが、子供の頃は父が仕事に没頭するあまり、私は自力整体にやきもちを焼いているくらいでした。(笑)ましてや父の後を継ぐことは全く考えていませんでした。

堂上:そうだったんですか。矢上さんはニューヨークにいらっしゃったんですよね?

矢上:はい。デザイナーを目指して留学していたのですが、心身ともに疲れてしまい、自分をケアする必要があると感じました。アメリカは医療費が高額なので、なかなか病院に行くこともできません。そこで、自分の健康のために一度帰国し、自力整体を学んでライセンスを取りました。当時は、誰かに教える目的ではなく、自分自身のために学んだだけでした。その後イギリスで舞台芸術を学んでいたのですが、そこでもまた体調を崩してしまい、自力整体を再び行ったんです。そうしたら、初めて自分と父との繋がりを感じる、不思議な感覚がありました。また、芸術を通して自分の心を見つめる、(ダンスや)アートセラピーへの関心も高まって行ったため、(体を動かすことが好きだったこともあり)、イギリスでヨガの先生の資格を取りました。

自力整体

堂上:段々と健康やウェルビーイングへの意識が高まって行かれたのですね。

矢上:そうですね。自分自身の内側を見つめることで、自分自身が癒されていったことで、それを多くの人に伝えていきたいと思うようになりました。イギリスやイスラエル、ヨーロッパの各地を旅しながら自力整体のワークショップをしていくようになると、たくさんの方々が関心を持ってくださいました。忙しい世の中で、自分自身を見つめる時間を提供できる人になりたい。そう思うようになり、帰国して自力整体を本格的に行うようになりました。

堂上:自力整体を行っている方は、今どのくらいいるのでしょうか?

矢上:今約500人のインストラクターがおり、教室の生徒は約15,000人になります。

自力整体

堂上:そんなにいらっしゃるんですね。今、多くの人が自分と向き合う時間を取ろうとしている中で、何が自分に向いているのか分からない人も多いかと思います。その中で、体を労わりながら自分と向き合う自力整体は魅力的だなと感じました。

矢上:ありがとうございます。自力整体の大きな特徴は、施術をする側とされる側の自分が同時に存在していることです。自分の内側の感覚に集中しながら、自力整体でツボを押したり、体を揺さぶりながら歪みを整えたり、体幹を強化することで、体が整っていく心地良さを味わっていきます。

また、自力整体は「動く瞑想」とも言われています。例えば体が歪んだ状態で、色々なところが痛いまま坐禅をやってしまうと、痛いことに意識が向いてしまいます。

自力整体は動きながら自分の体を整えて心地良くなるからこそ、自然と自分の内側に意識が降りていき、生きていることへの感謝が生まれる感覚があります。

堂上:矢上さんにとって、ウェルビーイングな瞬間はどういったものですか?

矢上:私にとってのウェルビーイングな状態は自分の心に正直になって生きている時です。その上で、「違和感に敏感になる」ということを大切にしています。

好奇心を持って色々と試してみることは重要ですが、みんながやっているからという理由だけではなく、人生の選択において違和感があるかを自分自身に問いかけることで、物事を取捨選択していくことが何よりも大事だと思っています。

堂上:なるほど。僕自身、自力整体を体験していくことで、ウェルビーイングに向き合っていきたいと思います。本日はありがとうございました!
今回、矢上さんへのインタビューをひとつの機会と捉えて、本気で「自分の身体と向き合ってみよう」と思います。そこで、3か月後どのような自分になっているのか楽しみです。

Wellulu 編集後記

今回、矢上さんに取材をさせていただくことをきっかけに、僕のような三日坊主、ずぼらな暴飲暴食を繰り返してしまう人にも挑戦しやすいものかもな、と感じました。そして、ウェルビーイングをテーマに活動している自分自身がウェルビーイングな状態をつくらないと、と思ったのです。これは、もしかしたら「外圧」になるかもしれない、と感じました。(「外圧」=ある程度、強制的にやらないといけない環境をつくること)僕のようなサボリ癖がある人には、外圧が必要だと。

ここでみなさんに3か月どう変わっていくのか赤裸々に語ることで、自分のウェルビーイングな環境にどこまで挑戦できるかやってみたいと思います。リアルにお伝えするために、編集者日記的なコラムを作成させていただきました。そこで、毎日の記録を発表させていただきます。家族には醜態をさらすのが恥ずかしい・・・、と言われていますが。。。(みなさんには、どうでも良いことかもしれませんが、こんなサボリ癖がある僕でもできるんだ、と少しでも参考になればうれしいです)

編集者日記:3か月の自力整体体験

矢上真理恵さん

矢上予防医学研究所ディレクター

高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し15,000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。

堂上研さん

Wellulu編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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