
ヨーグルトは、スーパーやコンビニなどで手軽に購入できることから、ダイエットに取り入れられることも多い。この記事では、ヨーグルトのダイエット効果、おすすめの食べ方、ヨーグルトの種類を紹介。また、摂取タイミングや相性のよいトッピング食材、ダイエットに取り入れるときの注意点も解説。
この記事の監修者

佐藤 里帆さん
管理栄養士
Eatreatでは、「管理栄養士・栄養士とウェルビーイング」というテーマで働き方やライフスタイルにスポットを当てた連載をしています。
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ヨーグルトダイエットとは?
ヨーグルトダイエットは、おもに毎日ヨーグルトを食べて体重管理・健康維持をおこなう食事方法。ヨーグルトに含まれる栄養素や乳酸菌の働きを利用し、腸内環境を整えながら減量を目指す。
ただし、ヨーグルトを食事に取り入れただけで減量できるわけではない。体重を落とし、引き締まった身体を作るためには、栄養バランスが整った食事や運動を習慣づけることが大切。栄養バランスの整った食事をおこなうためにプラス食材として、ヨーグルトを活用しよう。
ヨーグルトがダイエットに効果的な理由
ヨーグルトは乳製品のなかでも健康効果が期待できる。なかには腸内環境の改善や便秘解消などダイエットにも嬉しい効果が。ヨーグルトの栄養素を理解し、ダイエットに取り入れてみよう。
- 腸内環境が整い代謝が改善される
- 満腹感が長く続き食べすぎを防げる
- 不足しがちな栄養素を補い健康的な身体をつくる
- ビタミンB2によって糖質・脂質の吸収を抑えられる
腸内環境が整い代謝が改善される
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用が期待できる。これによって、便秘が改善されること。また、栄養素の吸収がよくなることで代謝の活性化が期待でき、脂肪の燃焼効率が高まることも。
また、腸内環境の改善は免疫力の向上にもつながる。体調が安定すると運動や活動的な生活を送りやすくなるため、結果としてエネルギー消費が増え、ダイエット効果がより高まる。
満腹感が長く続き食べすぎを防げる
ヨーグルトなどの乳製品にはタンパク質が豊富に含まれている。タンパク質は消化に時間がかかるため、胃の中に長くとどまって満腹感を持続させる効果が期待できる。そのため、ヨーグルトを食べることで間食や過食が抑えやすくなり、自然とエネルギー摂取量の抑制につながる。
不足しがちな栄養素を補い健康的な身体をつくる
ダイエットで食事量を制限するとカルシウムをはじめとした「ミネラル」が不足しやすくなる。
カルシウムが不足すると、血中カルシウム濃度を保つために、骨に蓄えられていたカルシウムが溶け出して骨量が減る。また、カルシウムは脂肪の代謝にも関わっており、不足すると脂肪を溜め込みやすくなるともいわれている。
そのため、カルシウムが豊富なヨーグルトなどを積極的に摂取することで、不足するカルシウムの摂取量をカバーしつつ、健康的なダイエットをおこなうことができる。

ヨーグルトには牛乳やチーズなどの乳製品とほぼ同量のカルシウムが含まれています。ただし、チーズは凝縮されているため、カルシウム量は多いものの、脂質や塩分量も多いため、ダイエット中の摂取は注意が必要です。
乳製品は全般的にほかの食品と比べてカルシウムの吸収率が高いです。それに加えてヨーグルトは発酵食品であるため、牛乳よりもさらに消化吸収に優れています。
ビタミンB2によって糖質・脂質の吸収を抑えられる
ヨーグルトに多く含まれるビタミンB2には、食べ物の「糖質」や「脂質」を分解する働きがある。そのため、食前に食べることで糖質や脂質の吸収が抑えられることも。
ヨーグルトに含まれるビタミンB2の量は、「100gあたり0.14mg」。年齢によって異なるものの、成人の摂取目標量は「1日:1.2~1.6mg」で、ヨーグルトを使うことで摂取目標が達成しやすくなる。
そのほか、ヨーグルトには「ビタミンA」「ビタミンB12」「ビタミンD」など多くのビタミンが含まれており、ダイエット中の健康維持に役立つ。

ビタミンB2を多く含む食品には、レバーや納豆などがあります。ヨーグルトと組み合わせるなら「マンゴー」「アーモンドを粗く砕いたもの」などが相性がよいです。ドライマンゴーは糖質が多いこともあるため、できる限り生か冷凍のものを使うようにしましょう。また、ヨーグルトと「卵」や「ブロッコリー」を和えたサラダもおすすめです。
ヨーグルトの効果を高める食べ方
さまざまな健康効果が期待できるヨーグルトだが、そのメリットや効果を最大限に得るには「量」「温度」「期間」など食べ方のポイントを押さえておこう。
- 1日100~200gを目安に摂取する
- 約40度の人肌程度に温める
- 少なくとも2週間以上は摂取を続ける
1日100~200gを目安に摂取する
ヨーグルトダイエットで効果を得るには、適切な摂取量を意識することが大切。一般的にヨーグルトの1日の摂取目安量は「100~200g」とされている。
この量はカップに入ったヨーグルト1個分程度。100~200gと聞くと少なく感じるかもしれないが、ダイエットに必要な乳酸菌やタンパク質、カルシウムは十分に含まれている。この程度の量であればエネルギーの過剰摂取になる心配も少ないので、ぜひ毎日の食事に取り入れてみよう。
約40度の人肌程度に温める
体温に近い温度の食べ物は胃腸に負担をかけないため、スムーズな消化吸収が期待できる。
ヨーグルトを温めるときは、湯煎や電子レンジを使用する。ただし、50度以上の高温にすると乳酸菌が死滅してしまったり、分離して味が悪くなったりするため、温め過ぎには注意が必要。手で触れて心地よい程度の温度を目安に、確認しながら加熱しよう。

冷たいヨーグルトでも十分に栄養素は問題なく吸収されるのですが、体温に近い温度のものを摂取すると、腸内環境の活性化にもよいためおすすめです。そのまま置いておいて常温に戻すのは菌の繁殖の恐れもあるため、電子レンジで温めるようにしましょう。30〜40度程度を目安に、温めすぎないように注意してください。
少なくとも2週間以上は摂取を続ける
腸内環境の改善や代謝の向上には時間がかかるため、短期間では十分な効果が得られない場合がある。
2週間以上ヨーグルトを食べ続けると腸内細菌のバランスが整い始め、便通の改善や体重の変化が期待できる。また、継続することでヨーグルトを日常的に摂取する習慣が身につき、無理なくダイエットに取り入れられる。
時間帯別でのヨーグルトの効果の違い
ヨーグルトを食べる時間は、人によってさまざま。「朝食時にヨーグルトを食べる」「夜食代わりにヨーグルトを食べる」など、基本的に個人のライフスタイルに合わせて取り入れるとよいが、実はヨーグルトは摂取する時間帯によって得られる効果に違いがある。
- 朝:体内時計のリセットに役立つ
- 昼:間食の食べすぎ防止にもなる
- 夜:体内のメンテナンスになる
朝:体内時計のリセットに役立つ
ヨーグルトに含まれるタンパク質には、体内時計の調整に関与するホルモンの分泌を促進する働きがある。そのため、朝食にヨーグルトを摂取すると、体内時計のスムーズなリセットが期待できる。体内時計が整うと代謝が活性化し、1日を通して効率的なエネルギー消費ができるようになる。
また、朝食をとることでその後の食事の血糖値の上昇がゆるやかになり、インスリンの過剰分泌が抑えられる効果も。インスリンは血糖値を下げるホルモンだが、過剰に分泌されると脂質を体内に蓄積させやすくする役割がある。体型維持のためにも朝食をとる習慣をつけるのがおすすめ。
朝食でヨーグルトを食べて腸内環境が良好な状態で1日をスタートさせる。そうすることで栄養の吸収効率が上がり、食べ過ぎの防止にもつながる。
昼:間食の食べすぎ防止にもなる
ヨーグルトに含まれる良質なタンパク質は、筋肉の維持と修復をサポートしてくれる。また、タンパク質は消化されにくいため胃の中に留まりやすく、満腹感を感じやすい。
昼にヨーグルトを食べることで、「昼食後の眠気防止」や「間食の食べすぎ防止」にも役立つ。さらに消化が緩やかなものを食べることで、食後血糖値の急上昇を抑制する効果が期待できる。
夜:体内のメンテナンスになる
夜間は腸の動きが緩やかになるため、ヨーグルトの乳酸菌が腸内でゆっくりと作用し、腸内環境を整える。腸内環境を正常化させると体内の老廃物や毒素の排出を促進し、むくみの解消や代謝の改善につながる。
また、カルシウムは夜の方が吸収率が高いという研究も。睡眠中は栄養を摂取できないため、筋肉や骨を分解して栄養素に作り変えることもある。ヨーグルトを取り入れることで筋肉・骨量を維持しながら昼間に疲労した脳や痛んだ組織を修復できる。

消化には2〜3時間ほど時間がかかるため、就寝2〜3時間前までを目安に、食後のデザートとしてヨーグルトを食べるとよいでしょう。就寝前のヨーグルト摂取は体内のカルシウム不足解消や修復機能の向上にもつながるため、賢く取り入れるのがおすすめです。
市販で買える!ダイエットにおすすめのヨーグルト6選
ヨーグルトはコンビニやスーパーなどでも気軽に購入できるのが魅力。ダイエット目的で食べるなら、どんなヨーグルトを選べばよいのだろうか。市販で買えるダイエットにおすすめのヨーグルトを6つ紹介。
- プレーンヨーグルト
- ギリシャヨーグルト
- 低脂肪ヨーグルト
- 低糖質ヨーグルト
- 高タンパクヨーグルト
- トクホ(特定保健用食品)ヨーグルト

ヨーグルトを選ぶ際は、パッケージに記載されている情報を見て、自分の摂取目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。たとえば、腸内環境を整えたい場合は「生きて腸に届く」ような乳酸菌が含まれているものがぴったりです。
ダイエット中は鉄分不足になることもあるので、女性は鉄分配合のものもおすすめ。「タンパク質」「鉄分」を添加したヨーグルトは、通常の食品添加物とは異なるため、安心して摂取して問題ありません。
プレーンヨーグルト
「プレーンヨーグルト」は砂糖や香料を加えていない素のヨーグルト。
乳酸菌や栄養素が豊富に含まれており、健康的な食生活をサポートする食品の1つ。低エネルギーで高タンパクなため満腹感を得やすく、食べ過ぎを防ぐ。また、腸内環境を整える働きがあることから、毎日の健康維持に役立つ。
味がシンプルな分、フルーツやナッツを加えてアレンジしやすい。甘みが苦手な人も食べやすく、サラダなどにも活用できる。
ギリシャヨーグルト
「ギリシャヨーグルト」は水分をろ過して作られる濃厚なヨーグルト。通常のヨーグルトに比べてタンパク質を多く含み、健康的な身体づくりに役立つ。
高タンパク質で低脂肪なため、不足しがちなタンパク質を補給しながら、満足感を得やすい。また、濃厚な食感により少量でも満足感があり、食べ過ぎを防ぎやすい。また、カルシウムも豊富に含まれている。乳糖が少ないので乳糖不耐症の人でも取り入れやすい。
低脂肪ヨーグルト
「低脂肪ヨーグルト」は乳脂肪分を一定程度取り除いて作られたヨーグルト。通常のヨーグルトよりも低エネルギーで、脂質量が気になる人でも使いやすい。
脂肪分は減らされているが、タンパク質やカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれており、栄養バランスを保ちながら健康的な食生活をサポートする。軽やかな食感で、食後のデザートや間食としても取り入れやすく、無理なく続けやすい。

脂肪分を減らすと、ヨーグルト本来の風味やクリーミーさが失われやすいため、風味や食感を補うために砂糖を添加した商品も多くあります。食品表示ラベルを見て、脂肪分だけでなく糖質量も同時に確認するようにしましょう。
低糖質ヨーグルト
「低糖質ヨーグルト」は糖質の含有量を抑えて作られたヨーグルト。糖質を控えたい人や、ヘルシーな食生活を心がけたい人におすすめ。糖質が少ないため、食事のバランスを整えながら日常的に取り入れやすい。また、ほかと同じくタンパク質の含有量が多く満腹感を得やすい。
味は甘くないが、低糖質のフルーツやナッツを加えることで、おいしく食べることができる。ただし、人工甘味料を使用している商品もあるため、成分表示を確認してから選ぼう。
高タンパクヨーグルト
「高タンパクヨーグルト」は、タンパク質の含有量を増やして作られたヨーグルト。タンパク質は筋肉の維持・生成をサポートするため、運動習慣がある人やダイエットで運動をしている人にも適したアイテム。
タンパク質が豊富なことから、ほかの種類よりも満腹感が持続しやすく、食後も空腹感を感じにくい。そのため、間食を控えたい人にもおすすめ。タンパク質を効率的に摂取できることから、運動後の食事として取り入れやすい。
トクホ(特定保健用食品)ヨーグルト
特定保健用食品とは、身体の生理学的機能に関与する成分(関与成分)を含み、その摂取によって特定の健康効果が期待できる旨の表示が認められた食品。さまざまな機能性があり、健康的をサポートするものが多い。
「血糖値の上昇を抑える」「脂肪の蓄積を抑える」など、パッケージに健康効果の表示が記載されている。盲目的にトクホのマークがあるものを選ぶのではなく、表記を確認しながら目的に合った商品を選ぶようにしよう。

トクホ(特定保健用食品)ヨーグルトは、特定の健康効果が科学的に証明されているため、実際に自分が求める効果や効能のものを選ぶとよいでしょう。ただし、食べやすいように砂糖が添加されているものもあるため、成分表示を確認することが大切です。
相性抜群!ヨーグルトと組み合わせたい食材
ヨーグルトを飽きずに食べてダイエットする場合、トッピングも取り入れて楽しみながら続けよう。ヨーグルトと相性のよい食材はたくさんあるが、せっかく食べるならダイエット効果を高めてくれるものを選ぼう。
- バナナ
- ナッツ
- はちみつ
- きなこ
- シナモン
- おからパウダー

食物繊維やビタミンを求める場合は、「ラズベリー」「ブルーベリー」「アサイー」といったベリー系の果物がおすすめです。手に入りやすく継続しやすいものなら「キウイ」「リンゴ」です。蜂蜜は腸内細菌と相性がよいものの、もし苦手な場合はオリゴ糖シロップを代替として使ってみてください。
バナナ
豊富な食物繊維を含むバナナはヨーグルトとの相性がよく、ダイエット中の食事をサポートする食材。
また、バナナに含まれる「ビタミンB6」は栄養素の代謝に役立つ。さらに、バナナの自然な甘みがヨーグルトの酸味を和らげてくれるため、おいしく食べられるのも魅力。
ただし、バナナはエネルギー量が果物のなかでは比較的多いため、1本を半分程度にカットして食べよう。

バナナ以外であれば「ベリー系」は糖質が比較的低く、ビタミンが豊富なためおすすめです。また、「キウイ」はビタミンCが豊富で、ヨーグルトとの相性もよいです。果物は食物繊維の宝庫なので、旬を意識して選ぶようにしましょう。
リンゴとヨーグルトの組み合わせは一般的ですが、市販のものだと糖質が高くなりがちなため、自宅でリンゴを刻んで加えるようにしましょう。
ナッツ
ナッツは「不飽和脂肪酸」「食物繊維」「ビタミンE」などが豊富に含まれている。食感のアクセントにもなり、種類を変えることで飽きずに続けやすい。
とくに「アーモンド」や「くるみ」はタンパク質も含まれており、バランスの取れた食事に取り入れやすい。ヨーグルトと組み合わせると、軽い食事にもなる。ただし、ナッツは高エネルギーなため、「1日の摂取量は片手の平程度」が目安。
ナッツは朝食やおやつとして、ヨーグルトに少量加えて楽しもう。
はちみつ
はちみつは天然の甘味料で、ヨーグルトの風味を引き立ててくれる。砂糖に比べて低GI(血糖値の上昇が緩やか)なため、健康的なエネルギー補給に役立つ。朝食や運動前の軽食として、取り入れやすい。
また、はちみつに含まれるオリゴ糖は、腸内環境の改善をサポートし、ヨーグルトとの組み合わせでよりおいしく楽しめる。さらに、ビタミンやミネラルも豊富に含まれており、日々の栄養補給にもぴったり。「小さじ1杯程度」を目安にヨーグルトに加えるのがおすすめ。
きなこ
きなこは大豆由来の植物性タンパク質が豊富で、筋肉量の維持や増加をサポートできる。また、きなこには不溶性食物繊維が含まれており、不足しがちな食物繊維の補給にも役立つ。
きなこの香ばしさはヨーグルトとの相性がよく、酸味を和らげて続けやすくなるのも魅力。「小さじ1~2杯程度」をヨーグルトに混ぜて、朝食や間食に取り入れてみよう。
シナモン
甘くスパイシーな香りのシナモンは、健康的な食生活をサポートするスパイス。料理やデザートに加えることで、風味豊かな一品に仕上がる。
また、シナモンは日常的に取り入れやすく、身体を温める香辛料として知られている。香りが強くヨーグルトの風味が苦手な人にもおすすめ。「小さじ4分の1杯程度」を目安に、風味をプラスしてみよう。
おからパウダー
おからパウダーは低エネルギーで食物繊維が豊富な食材。とくに不溶性食物繊維が多く含まれており、腸内環境のサポートに役立つ。
また、おからパウダーに含まれる「大豆たんぱく質」は、不足しがちな栄養素を補給しやすい。食べ応えがあるため、少量でも満足感を得られやすいのも特徴。ヨーグルトに加える際は、「小さじ1~2杯程度」を目安に混ぜよう。しっかりとした食感で、間食にもおすすめ。
ヨーグルトダイエットの注意点
ヨーグルトの誤った食べ方はダイエットに逆効果となることも。注意点をしっかりおさえて、健康的なダイエットを目指そう。
- 食べすぎない
- トッピングを入れすぎない
- 砂糖不使用(無糖)のものを選ぶ
- 変化を感じないときは別のヨーグルトに変える
食べすぎない
ヨーグルトは健康的な食品だが、食べすぎるとエネルギーの過剰摂取になりやすい。たとえ、低脂肪や無糖のヨーグルトでも、適量を守ることが大切。
前述したが、ヨーグルトの1日の摂取目安量は「100~200g程度」。この量で十分な栄養素を摂取できる。食べすぎを防ぐためには、小さめの容器を使用したり、小分けされたものを購入するのが効果的。
また、ヨーグルトは食事の一部として取り入れ、バランスの取れた食生活を心がけよう。ヨーグルトだけに頼らず、ほかの食品と組み合わせて健康的な食事を楽しむことが大切。
トッピングを入れすぎない
ヨーグルトにフルーツやナッツなどのトッピングを加えるのは、おいしさや栄養価を高めるよい方法。ただし、トッピングを多く入れすぎると摂取するエネルギー量が増えてしまうため、適量を心がけることが大切。
ヨーグルト100gに対して、トッピングは「10~20g程度」に抑えることで、栄養バランスを保ちながら楽しむことができる。また、グラノーラやドライフルーツはエネルギー量が多くなりやすいので、食物繊維が豊富でヘルシーな「おからパウダー」を使うなど、工夫してみよう。
砂糖不使用(無糖)のものを選ぶ
砂糖入りのヨーグルトはエネルギーと糖質が多く、ダイエット中は適量に抑えたい。また、砂糖の甘みに慣れると、糖質が豊富に含まれた食べ物を好むようになりやすい。
無糖ヨーグルトの酸味が苦手な場合は、少量の蜂蜜やフルーツで自然な甘みを加えてみよう。少しずつ甘さを控え、徐々に控えめな味に慣れることで、バランスの取れた食習慣を身につけられる。

無糖ヨーグルトの酸味が苦手な場合、最初は少量の蜂蜜を加えて食べることから始めて酸味に慣れていくのがおすすめです。また、きな粉を入れると酸味が和らぎます。「バニラエッセンス」など香りを補うのもよいでしょう。ヨーグルト自体も、「低脂肪タイプ」や「無脂肪タイプ」の方が酸味が抑えられている場合があるため、試してみるのがよいです。
変化を感じないときは別のヨーグルトに変える
ヨーグルトには「ブルガリクス菌」「サーモフィルス菌」「ガセリ菌」「ビフィズス菌」など、さまざまな乳酸菌が含まれており、どの菌が自分に合うかは人それぞれ異なる。
もし2週間続けても体調の変化がわからない場合は、別の種類のヨーグルトを試してみるのも1つの方法。メーカーを変えるだけで、自分に合ったヨーグルトが見つかることもある。自分にぴったりのヨーグルトを見つけて、ダイエットや毎日の健康維持に取り入れてみよう。

まずは大体14日間食べ続けてみましょう。変化は便通の改善などで感じることもあります。乳製品に敏感な人は、ヨーグルトの摂取でお腹が緩くなる場合があるため、少量から始めて徐々に量を増やすなど、自分に合った摂取方法を見つけるようにしてください。牛乳は合わないものの、ヨーグルトは問題なく摂取できる人も多いようです。
ヨーグルトと一緒に意識したいダイエット習慣
ダイエットを成功させるためにはヨーグルトを食事に取り入れるだけでなく、運動や食事を意識づけておこなうことも大切。ここでは、ヨーグルトをダイエットに取り入れる際に意識したい生活習慣を紹介。
- 1日3食しっかり食べる
- 間食・アルコールの摂取はできるだけ避ける
- 運動も一緒におこなう
1日3食しっかり食べる
勘違いされやすいが、ダイエットをおこなう際は3食しっかり食べることが大切。朝・昼・晩の食事を抜くと、身体の代謝が低下し、かえって太りやすい体質になってしまう。
また、ヨーグルトを含む栄養バランスの取れた食事をとることで、腸内環境が整いダイエット効果が高まる。積極的に朝食にヨーグルトを取り入れよう。3食しっかり食べることで、血糖値が安定しやすくなり空腹感による過食も防げる。
下記の記事では「ダイエット中の食事に関する基本知識・食べ方・おすすめメニュー」などを詳しく紹介しているので、参考にしてみよう。
ダイエット中の食事はどうしたらいい?痩せるための食事のコツやおすすめのメニューを紹介
ダイエット中の食事の基本知識 ダイエット中の食事では、エネルギー量と栄養バランスを意識することが鍵。まずは、痩せるための食事の基本知識をおさえよう。 ・消費エネ.....
間食・アルコールの摂取はできるだけ避ける
ダイエットの効果を最大限引き出すには、間食やアルコールの摂取を控えることが大切。間食やアルコールは余分なエネルギー摂取につながる。
また、アルコールは体内で優先的に消化されるため、一緒に食べたおつまみなどの消化ができず脂肪として蓄えられてしまうことも。むくみの原因にもなるので、お酒を飲む場合は水やお茶を積極的に飲み、体内の水分バランスも整えよう。
下記の記事では「ダイエット中のおやつ・お酒に関する基礎知識」を紹介しているので、参考にしてみよう。
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ダイエット中もお菓子は食べていい!その理由とは? ダイエットにはエネルギー制限が必要なので、お菓子などの間食は控えたほうがいいと思いがち。一方で、ダイエット中だ.....
ダイエット中でもOKの太りにくいお酒6選!飲み方のコツや太りやすいお酒も紹介
ダイエット中にお酒は飲んでいいの? 一般的に、ダイエット中はお酒を飲まない方がよいといわれている。ただ、仕事でどうしても飲む必要があったり、お酒が好きでよく飲ん.....
運動も一緒におこなう
ダイエット中は運動も不可欠。適度な運動は代謝を上げて脂肪燃焼を促進しやすくする。とくに、「ジョギング(ランニング)」などの有酸素運動と、「スクワット」「腕立て伏せ」などの無酸素運動を組み合わせておこなうのがおすすめ。
有酸素運動では体内に蓄積された脂肪の分解、筋トレ(無酸素運動)では筋肉量を増やして基礎代謝量の向上につながる。1日30分程度の軽い運動から始め、徐々に強度を上げていくのが効果的。
運動後にヨーグルトを食べることで、筋肉の修復や成長を促進することができる。下記の記事では「ダイエットに効果的な運動メニュー・脂肪燃焼のコツ」などを紹介しているので、参考にしてみよう。
ダイエットに効果的な運動は?おすすめメニュー・脂肪燃焼を高めるコツを紹介
ダイエットでやるべき運動は? 運動は「有酸素運動」と「無酸素運動」の2つに分類され、それぞれ特徴や期待できる効果が違う。やみくもに運動しても十分な効果は得られな.....
ヨーグルトダイエットに関するQ&A
腸内環境を変化させるにはどれくらい時間がかかる?
A:個人差はあるが14日間前後

ヨーグルトを摂取して腸内環境の変化を実感するには、最低でも14日間程度は継続して摂取してみてください。
飲むヨーグルトでもヨーグルトと同じような健康・ダイエット効果は期待できる?
A:乳酸菌量は変わらないものの、糖類の量に注意

飲むヨーグルトと通常のヨーグルトで乳酸菌量はほぼ変わらないとされています。しかし、飲むヨーグルトの方が一回の摂取量が多くなる傾向があります。製品によっては砂糖や果糖などの糖類が多く添加されていることがあるため、注意して摂取するようにしてください。
医療系食品メーカーにて病院や高齢者施設、薬局に向けて商品提案、栄養情報の提供、勉強会講師など担当。
パーソナルジム会社に転職し、ダイエット向けの食品事業の立ち上げメンバーとして、商品開発に従事。レシピ作成や食品工場との連携作業、商品撮影ディレクションなどを行いながら管理栄養士目線からのSNS運用サポートなどを行う。
現在はフリーランスとして、レシピ作成や企業様の商品開発サポート、フードコーディネーター業務、EC支援業務など幅広く活動している。