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上腕二頭筋を鍛える筋トレメニュー14選!道具なし・自重・ダンベル種目、長頭・短頭の鍛え方

力こぶを形づくる「上腕二頭筋」は、物を引く・持ち上げるといった機能にも関与する重要な筋肉。この記事では、上腕二頭筋を構成する長頭(ちょうとう)・短頭(たんとう)の役割を理解したうえで、道具なしの自重種目・ダンベルやバーベル種目などを紹介。フォーム習得でつまずきやすいポイントや、ケガのリスクを避ける注意点などもあわせて解説。初心者が効果を出せるコツや筋肥大をねらう追い込み方まで紹介しているので、参考にしてみて。

この記事の監修者

 

関根 綾さん

パーソナルジムDecision 代表トレーナー

年間約1000セッションを指導。経営者や芸能関係者の指導経験も多く、ダイエット・ボディメイク・健康維持など、さまざまな悩みに幅広く対応している。2021年より大原学園大宮校スポーツトレーナー科講師としても活動。
【保有資格/実績など】全米エクササイズ&フィットネス協会認定トレーナー(NESTAーPFT)/IMBF公認ファスティングカウンセラー/関東オープンメンズフォジーク選手権入賞

この記事の検証者

吉田 健二さん

Wellulu編集部

学生時代は運動部に所属。最近になってジム通いをスタート。実体験を踏まえて、初心者・ブランク明けでも再現しやすいメニューや、続けやすい負荷設定・時間配分に強い関心を持つ。今回の検証では「正しいフォームをどれだけ早く身につけられるか」「ひじや手首への負担を避けつつ効かせられるか」「自宅でも続けられるか」を基準に評価。

目次

「上腕二頭筋の筋トレ 」検証ポイント

【難易度】

トレーニングレベルに関わらず、正しいフォームを習得できるか?

  • 何回目の練習で正しいフォームを習得できたか?
  • どの部分が間違いやすいか?

【継続性】

数ヶ月継続して実践できる種目なのか?

  • 1回のトレーニングにかかる所要時間(短い方が継続しやすい)
  • どのくらいの疲労感があるか?
  • 毎日できるか?(どのくらいの頻度で続けられるか?)
  • 準備/手間の簡便

【負荷】

初心者はどれくらいの回数・重量が適切か?

  • ⚪︎kgで⚪︎回(ウェイト)/⚪︎回(自重)

上腕二頭筋を構成する筋肉

上腕二頭筋は長頭、短頭という2つの筋束で構成されている。ここではそれぞれの部位について紹介。

  • 長頭(ちょうとう)=外側・腕の長さや高さをつくる
  • 短頭(たんとう)=内側・腕の厚みやボリュームをつくる

監修者:関根

上腕二頭筋を構成する長頭と短頭は、どちらも見た目や機能面で大切な役割を持っています。そのため、両方をバランスよく鍛えることが理想的です。

長頭に効きやすい種目例

インクラインダンベルカール 腕を後方に引いた状態でおこなうため、長頭がストレッチされやすい
ハンマーカール ニュートラルグリップでおこなうことで長頭に負荷が入りやすい
バーベルカール(肩幅より狭めのグリップ) グリップを狭くすることで外側の長頭に刺激が入りやすい

短頭に効きやすい種目例

コンセントレーションカール 腕を前方に出した状態でおこなうため、短頭が収縮しやすい
プリーチャーカール 上腕を前に固定することで短頭に集中的に刺激を与えられる
バーベルカール(肩幅より広めのグリップ) グリップを広くすることで内側の短頭に効きやすい

長頭(ちょうとう)

主な役割 ひじを曲げる動作+前腕を外にひねる(回外)動作をサポート
位置

肩甲骨の外側から始まり、腕の外側を通ってひじまで伸びる。

見た目では「力こぶの外側」に位置する。

短頭(たんとう)

主な役割 ひじを曲げる動作+前腕を内にひねる(回内)動作をサポート。
位置

肩甲骨の内側から始まり、腕の内側を通ってひじまで伸びる。

見た目では「力こぶの内側」に位置。

上腕二頭筋を鍛えるメリット

上腕二頭筋を鍛えることで、見た目・機能・健康の面で大きな利点がある。主な4つのメリットを紹介。

上腕二頭筋を鍛えるメリット

力こぶが目立つ 鍛えることで上腕二頭筋の長頭が発達し、半袖から力こぶがくっきりと浮き上がる。男性にとっては「たくましい印象」を与えるポイント。
二の腕が引き締まる 二の腕の筋肉が引き締まり、のたるみが目立ちにくくなる。
パフォーマンス向上(物を引く動作が楽になる) 重い荷物を持つ、ドアを引く、子どもを抱き上げるなど、日常の動作が楽になる。スポーツでもバットスイングやボール投げに良い影響を与える。
ケガの予防 上腕二頭筋は肘関節や肩関節の動きを支えている。筋肉を鍛えることで関節が安定し、スポーツや日常生活でのケガ(特に肘や肩のトラブル)を防ぐ。

監修者:関根

ボディメイクやパフォーマンス面も踏まえて、上腕二頭筋だけでなく周辺の筋肉もあわせて鍛えましょう。例として、上腕三頭筋を鍛えることで腕全体の太さやシルエットにメリハリが出ます。また、三角筋(肩の筋肉)を鍛えると肩幅が広がり、二頭筋の盛り上がりがより際立って見えます。

効果的に上腕二頭筋を鍛えるポイント

上腕二頭筋を効率よく鍛えるためには、単に回数をこなすだけでは不十分。重量やフォームを正しく意識することで、筋肥大や引き締め効果を最大化できる。

効率よく上腕二頭筋を大きくするには、ダンベルやバーベルを使ったカール系種目が不可欠。本格的に二頭筋を発達させたいなら器具を取り入れよう。

  • 重量・負荷設定は種目に合わせる
  • 伸長と収縮を意識する
  • 筋疲労と安全な追い込み

監修者:関根

上腕二頭筋は「引く動作」で強く働く筋肉です。逆手懸垂など、負荷の高い自重種目ならある程度の刺激は与えられますが、自宅でできる種目だと筋肥大を狙うのは難しいです。

重量・負荷設定は種目に合わせる

重量設定は筋トレ効果を左右する最も大きな要素。初心者の場合は8〜12回で限界がくる重量を目安にするのが基本で、これは筋肥大に適した負荷とされている。自重トレーニングの場合は重量調整ができないため、「回数」や「セット数」で強度を調整する工夫もおすすめ。

自重と加重種目の目安

自重種目(低重量)

20~30回×3~5セット(インターバル:1~2分)

※パームカールなど

自重種目(高重量)

5~8回×3セット(インターバル:1~2分)

※逆手懸垂、インバーテッドロー

加重種目 8〜12回で限界の重量×3セット(インターバル:1~2分)

監修者:関根

重要なのは限界近くまでしっかり追い込めているかどうかです。高重量を扱えば少ない回数でも強い刺激が入りますが、低重量の場合は反復回数を増やして追い込むようにしましょう

検証者:吉田

重すぎると手首が反ってフォームが崩れやすいので、まずは10〜12回できる重量からスタートするとフォームへの意識が高くなりました。自重では回数やテンポ(下ろしをゆっくり)で強度を上げると、追い込みやすかったです。

伸長と収縮を意識する

上腕二頭筋のトレーニングでは、筋肉が最も伸びる位置と最も縮む位置をしっかり使うことが大切。例えばダンベルカールなら、持ち上げたときには力こぶを意識して収縮させ、腕を下ろしたときにひじを伸ばしきる。「伸展と収縮」を繰り返すことで筋肉への刺激が強まり、効率的に発達する。

監修者:関根

筋肉の伸長と収縮の効果をより高めるために、収縮で負荷が強くなる種目と伸展で負荷が強くなる種目を取り入れるのもおすすめです。また、下ろす動作をゆっくりおこなうトレーニング方法も取り入れるとより効果が高くなります。

収縮で負荷が強くなる種目例 コンセントレーションカール・スパイダーカール・逆手懸垂
伸展で負荷が強くなる種目例 インクラインダンベルカール・フルレンジのバーベルカール

検証者:吉田

逆手懸垂などは回数が伸びにくい日があるので、トレーニングの最初におこなうのがおすすめです。加重では同じ重量で3セット持たないときもあるのですが、2セット目後おインターバルを少し長め(120秒程度)にするとより強く筋肉が刺激されました。

筋疲労と安全な追い込み

筋肥大を起こすには、筋肉に十分な疲労を与える必要がある。ただし、無理に重量を上げすぎてフォームが崩れると、ひじや手首のケガにつながるリスクが高い。

また、上腕二頭筋は小さな筋肉群であるため、週あたり5〜10セット(初心者)、10〜20セット(中級者)を目安にするとよい。トレーニングの頻度は週2回程度が理想で、十分な休養を挟むことで超回復を促し効果を最大化できる

監修者:関根

しっかり追い込みをかけるには重量と回数がポイントになってきますが、フォームが乱れるとケガのリスク・筋トレ効率の低下につながります。3セット同じ重量でおこなえない場合は、インターバルを長め(2〜3分程度)に取ることで筋力を十分に回復させる方法もおすすめです。

検証者:吉田

追い込みを意識しすぎると最後に反動が出やすかったので、最終セットだけテンポ遅め(下ろし3〜4秒)にするとフォームが保てました。ひじや手首に違和感が出た日はセット数を減らす・種目を変えるなども検討した方がよさそうです。

【道具なし・自重】上腕二頭筋の筋トレメニュー3選

  • パームカール
  • チンアップ(逆手懸垂)
  • インバーテッドロー
道具無し種目 パームカール
道具あり自重種目 チンアップ(逆手懸垂)、インバーテッドロー

監修者:関根

器具なしでも上腕二頭筋にアプローチできる種目はあります。しかし、ダンベルやバーベルを使わない種目だと負荷がどうしても弱くなるため、筋肥大はあまり期待できません。自宅でパームカールをする際などは、チューブを活用して負荷を調整する方法もおすすめです。

パームカール

難易度 ★☆☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★☆☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 身体の前で片手をグーにする
  2. 反対側の手で手首を持つ
  3. ひじを固定してまげる
  4. 上の手に反発しながらゆっくり上げ下げする
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • しっかりひじを曲げる

しっかりひじを曲げる

検証者:吉田

正直あまりトレーニングしている感覚はありませんが、反対の手で手首をホールドし、負荷をかけながらひじをしっかり曲げきるとよさそうです。

監修者:関根

筋肥大を目的とする場合は、負荷量が重要になってきます。そのため、パームカールだとトレーニングとして物足りない種目です。

チンアップ(逆手懸垂)

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. バーを肩幅よりやや狭く、手のひらを自分の方に向けて握る
  2. 胸を張り、背中をまっすぐにしてぶら下がる
  3. 肘を曲げながらあごがバーを越える位置まで身体を引き上げる
  4. ゆっくりと腕を伸ばして身体を下ろす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 懸垂バー
鍛えられる部位 上腕二頭筋、広背筋、前腕
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 手のひらを自分側に向ける

手のひらを自分側に向ける

検証者:吉田

逆手で握ると“引き始めの数センチ”から上腕二頭筋にグッと入る感覚がありました。反動を使うと腰が反って狙いが散るので、かかとを軽く前へ送ると安定しました。

監修者:関根

ぶら下がった直後に肩を下げ、そのままひじを前へ畳むイメージで引くと上腕二頭筋を狙いやすくなります。手幅は肩幅〜やや狭めで、視線は正面〜少し上に置くと軌道が安定します。

インバーテッドロー

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. バーや低いラックを胸の高さにセットし、手のひらを前に向けて肩幅より少し広く握る
  2. バーの下に入り、身体をまっすぐに伸ばしてかかとだけ床につける
  3. ひじを曲げて胸をバーに近づけるように身体を引き上げる
  4. 胸がバーに触れる直前で一瞬止める
  5. ゆっくり腕を伸ばして身体を下ろす
バリエーション 高い傾向
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バー
鍛えられる部位 上腕二頭筋、広背筋、僧帽筋
負荷の調整 可能(角度で調節)
【注意点】
  • 身体を一直線にたもつ
  • バーに胸が付くくらいまで持ち上げる

身体を一直線にたもつ

バーに胸が付くくらいまで持ち上げる

検証者:吉田

バーの真下で体を伸ばし、かかとだけ床につけると腕に均等に効きやすかったです。疲れてくると腰が落ちたり反ったりしやすいので、頭からかかとまで一直線を保つ意識ももつとよさそうです。

監修者:関根

体は一直線で胸をバーに近づける意識を持ち、トップで一拍静止するとより狙いが明確になります。ひざの角度で、負荷は細かく調整できます。フォームが崩れる場合は、ひざを曲げて実施し、余裕が出てきたら足を高くするなどで調整するとよいです。

【ダンベル】上腕二頭筋の筋トレメニュー5選

  • ダンベルカール
  • インクラインダンベルカール
  • コンセントレーションカール
  • ハンマーカール
  • スパイダーカール

ダンベルカール

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 両手にダンベルを持ち、手のひらを前に向けて立つ
  2. 胸を張り、肘を身体の横に固定する
  3. 肘を曲げてダンベルを肩の高さまで持ち上げる
  4. 上げきったところで一瞬止め、力を入れる
  5. ゆっくりダンベルを下ろし、腕を伸ばす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅、ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 手首の力で持ち上げない
  • ひじを身体から離さない

手首の力で持ち上げない

ひじを身体から離さない

検証者:吉田

足裏で床を強く踏み、背中を一直線に保つと上半身がぶれにくく、ひじを体側に固定しやすかったです。トップ直前で小指側をほんの少し高くすると、収縮が一段強く感じられました。

監修者:関根

狙いを明確にするには、上腕が前へ流れない重さに設定し、上げ1–2秒/トップ1秒静止/下ろし2–3秒でコントロールするとよいと思います。リストラップで手首への負担を減らすと継続しやすくなります。

インクラインダンベルカール

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチをに設定し、背もたれに寄りかかって座る
  2. 両手にダンベルを持ち、腕を自然に下ろして手のひらを前に向ける
  3. ひじを動かさずに曲げ、ダンベルを肩の高さまで持ち上げる
  4. 上げきったところで一瞬止め、力を入れる
  5. ゆっくりダンベルを下ろし、腕を伸ばす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ダンベル、トレーニングベンチ
鍛えられる部位 上腕二頭筋長頭
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • あごを下げる
  • ひじを身体から離さない

あごを下げる

ひじを身体から離さない

検証者:吉田

ベンチ約30度で行うと、ボトムで二頭筋がしっかり伸びました。上げ始めに肩が前へ出ると狙いがぼけるので、あごを軽く引くとフォームが安定しました。

監修者:関根

ベンチの角度は30度程度に設定し、二頭筋へのストレッチ刺激を意識しましょう。深く伸ばすことがポイントになりますので、ゆっくりダンベルを下ろすようにしてください。

コンセントレーションカール

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに座り、片手にダンベルを持つ
  2. 上身体を少し前に倒し、肘を同じ側の太ももの内側に固定する
  3. 腕を伸ばした状態から、肘を曲げてダンベルを肩の高さまで持ち上げる
  4. 上げきったところで一瞬止め、力を入れる
  5. ゆっくりダンベルを下ろし、腕を伸ばす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅、ジム
器具・設備 ダンベル、イス
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • ひじを太ももの内側にしっかり固定する
  • 背中を伸ばし前傾姿勢になる

ひじを太ももの内側にしっかり固定する

背中を伸ばし前傾姿勢になる

検証者:吉田

太ももの内側にひじをしっかり固定するだけでなく、トップで小指側をわずかに高くすると、二頭筋に効きやすかったです

監修者:関根

フォームは「ひじ固定・体は動かさない」が最優先です。さらに効かせたい場合は、ゆっくり下ろすことで、軽重量でも十分追い込めます。

ハンマーカール

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 両手にダンベルを持ち、手のひらを向かい合わせにして身体の横に下ろす
  2. 胸を張り、ひじを身体の横に固定する
  3. ひじを曲げてダンベルを肩の高さまで持ち上げる
  4. 上げきったところで一瞬止め、力を入れる
  5. ゆっくりダンベルを下ろし、腕を伸ばす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 上腕二頭筋長頭、腕橈骨筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 手のひらを内側に向ける
  • しっかり肩の位置まで持ち上げる

手のひらを内側に向ける

しっかり肩の位置まで持ち上げる

検証者:吉田

手のひらを向かい合わせたまま上げると前腕の張りが早く出ました。重さを欲張ると肩がすくみやすいので、自分に適した重量でおこなってください。

監修者:関根

腕二頭筋を狙いたい場合は、同日にダンベルカール・インクラインカールと組み合わせておこなうと、ボリュームのバランスが取りやすくなります。

スパイダーカール

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチの角度を45度に調整する
  2. ベンチに対してうつ伏せになり、ダンベルを持つ
  3. ひじを固定しダンベルを持ち上げる
  4. ゆっくりダンベルを下ろし、腕を伸ばす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ダンベル、トレーニングベンチ
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • しっかりダンベルを持ち上げる
  • 45度程度の傾斜をつける

しっかりダンベルを持ち上げる

45度程度の傾斜をつける

検証者:吉田

うつ伏せで反動が使えない分、軽い重量でも二頭筋に効きやすかったです。トップで2~3秒静止することで、より収縮感がありました。

監修者:関根

スパイダーカールは、反動が生まれにくい種目です。ダンベルカールでひじが動き過ぎてしまう人は、この種目を取り入れるとよさそうです。

【バーベル】上腕二頭筋の筋トレメニュー3選

  • バーベルカール
  • EZバーカール
  • ドラッグカール

バーベルカール

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. バーベルをアンダーグリップ(手のひらを上に向ける)で肩幅程度に握り、直立する
  2. 胸を張り、ひじを身体の横に固定する
  3. ひじを曲げてバーベルを肩の高さまで持ち上げる
  4. ゆっくりバーベルを下ろし、腕を伸ばす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • 腰を反らない

腰を反らない

検証者:吉田

重量を上げるほど、腰を反らせて反動を使いがちでした。重量を追い求めるよりも、正しいフォームでゆっくり動作できる負荷量に調整した方がトレーニング効率は高そうです。

監修者:関根

狙いを明確にするには、上腕やひじが流れない重量設定とゆっくりとしたテンポが有効です。手首はまっすぐを保ち、きつい場合はEZバーやリストラップで負担を減らすとフォームを崩さず継続できます。

EZバーカール

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. EZバーを肩幅程度に握る
  2. 胸を張り、ひじを身体の横に固定する
  3. ひじを曲げてバーベルを肩の高さまで持ち上げる
  4. ゆっくりバーベルを下ろし、腕を伸ばす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 EZバー
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • 手のひらが身体に向くようにEZバーを持つ
  • 肩の位置までEZバーを持ち上げる

手のひらが身体に向くようにEZバーを持つ

肩の位置までEZバーを持ち上げる

検証者:吉田

重量を上げるほど、腰を反らせて反動を使いがちでした。重量を追い求めるよりも、正しいフォームでゆっくり動作できる負荷量に調整した方がトレーニング効率は高そうです。

監修者:関根

EZバーは手首・ひじに優しい角度を取りやすいのが利点です。バーは手のひら中央に乗せ、手の平が逆ハの字になるように握りましょう。

ドラッグカール

難易度 ★★★★★
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. バーベルをアンダーグリップ(手のひらを上に)で肩幅程度に握る
  2. 胸を張り、ひじを身体の横に軽く引いた状態に保つ
  3. バーを身体に沿わせるようにして、ひじを後ろに引きながら持ち上げる
  4. ゆっくり元の位置に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 EZバー
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • 背中を丸めない

背中を丸めない

検証者:吉田

ひじをわずかに引く動作が入ることで、重心がぶれてしまいフォーム習得が難しかったです。初心者の場合は、バーベルカールやダンベルカールから始めた方がよさそう。

監修者:関根

ドラッグカールはバーの軌道を体から離さないことがポイントです。胸を軽く張り、肩は下げたまま、バーをシャツにこすり上げるように引き、ひじは真後ろへ軽く引きながら持ち上げます。

【マシン・ケーブル】上腕二頭筋の筋トレメニュー3選

  • マシンアームカール
  • ケーブルカール(ストレートバー)
  • ケーブルカール(ハンドル)

マシンアームカール

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 背すじを伸ばし、腕を伸ばした状態でハンドルをにぎる
  2. ひじを曲げてハンドルを引き上げる
  3. 元に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 アームカールマシン
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)

検証者:吉田

ひじをわずかに引く動作が入ることで、重心がぶれてしまいフォーム習得が難しかったです。初心者の場合は、バーベルカールやダンベルカールから始めた方がよさそう。

監修者:関根

動かすのは重りを扱っている前腕だけに絞り、上腕の位置は変えずに行う意識を保ちましょう。手首がつらい場合は握り幅を微調整して手首をまっすぐ保つと楽になります。

ケーブルカール(ストレートバー)

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★☆☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ケーブルマシンにストレートバーをセットする
  2. ストレートバーを握る
  3. 胸を張り、ひじを身体の横に固定
  4. ひじを曲げてバーを肩の高さまで引き上げる
  5. ゆっくりバーを下ろし、腕を伸ばす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ケーブルマシン
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • 上体を反らさない

上体を反らさない

検証者:吉田

下からの張りが一定で、動作のどこでも負荷が抜けにくいと感じました。重くすると上体が反りやすかったので、ひじを体側で固定すると安定しました。

監修者:関根

肩を下げ、胸を軽く張り、上体を反らさずに立ち位置を調整しましょう。ひじはある程度体側で固定し、上腕が前後にぶれない重さが基本です。さらに収縮を高めたい日はトップで2~3秒静止すると効果的です。

ケーブルカール(ハンドル)

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★☆☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ケーブルマシンの下部にハンドルをセットする
  2. 両手にハンドルを握る
  3. ひじを身体の横に固定し、高さまで引き上げる
  4. ゆっくりハンドルを下ろす
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ケーブルマシン
鍛えられる部位 上腕二頭筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • ハンドルをまっすぐ上げる

ハンドルをまっすぐ上げる

検証者:吉田

ストレートバーより、ハンドルの方が難易度が高く感じました。重量が合っていないと肩がすくみやすいので、肩を下げてから引き始めるとよさそうです。

監修者:関根

手首を固定し、ハンドルはまっすぐ上へ引くことで二頭筋に効きやすくなります。張りを保つために、ケーブルが緩まない位置へ半歩前後に立ち位置を調整しましょう。

上腕二頭筋のストレッチ

筋トレ後にストレッチをおこなうことで筋肉の回復を促し、柔軟性を維持しやすくなる。特に上腕二頭筋は「引く動作」で酷使されやすいため、適切に伸ばしておくことで筋肉痛の軽減やケガの予防につながる。ストレッチは強い痛みを感じない範囲で、心地よい伸びを感じる強度でおこなうようにしよう。

柱や壁を使った上腕二頭筋ストレッチ

やり方 壁に手のひらを当て、指先を後ろに向けて腕を伸ばす。そのまま体を前に少しひねり、上腕の前側に伸びを感じる。
効果 シンプルで取り入れやすく、二頭筋をしっかり伸ばせる。
時間目安 20〜30秒×左右1〜2セット

検証者:吉田

体を少し前にひねるだけで二頭筋の伸びを感じやすかったです。姿勢が前のめりになると肩に力が入りやすいので、胸を開くように意識すると二頭筋にしっかり伸びが伝わりました。

リバースプランクストレッチ

やり方 床に座って両手を後ろに置き、指先を外側または後ろに向ける。そのまま胸を張って腰を軽く浮かせる。
効果 二頭筋と肩関節の前側を同時に伸ばせる。運動後のクールダウンに適している。
時間目安 15〜20秒×2セット

検証者:吉田

腰を浮かせたときに二頭筋だけでなく肩の前側も一緒に伸びる感覚がありました。腕の角度を少し変えると伸び方が変わるので、自分が一番心地よい位置を探すのがポイントです。

上腕二頭筋を鍛える際の注意点

フォームの乱れや休養不足によってケガや筋力の停滞につながることもある。効率的に成果を出すためには、以下のポイントを押さえて安全に継続することが大切。

筋肉痛がひどい時は休む

トレーニング後の筋肉痛は筋繊維が損傷し、修復されているサイン。適度な筋肉痛は問題ないが、強い痛みが残る場合は無理にトレーニングを続けず休むことが大切。特に腕が伸ばせないほどの筋肉痛は回復を妨げるリスクがあるため、ストレッチや軽い有酸素運動で血流を促しつつ休養を取るようにしよう。

監修者:関根

筋肉痛そのものは回復過程の一部ですが、過度なトレーニングで炎症を起こすこともあります。強い痛みや違和感が続く場合は休養を優先し、無理に負荷をかけないようにしましょう。アイシングや軽いストレッチで炎症を抑え、痛みが和らいでからトレーニングを再開すると安全です。

ひじや手首の負担を防ぐ

上腕二頭筋のトレーニングでは、フォームが崩れるとひじや手首に過度な負担がかかりやすい。特にカール動作で反動を使いすぎると、関節にねじれが生じて痛みを引き起こすことも。正しいフォームを維持するためには、扱う重量を自分のレベルに合わせることが前提。サポーターやリストストラップを活用するのもおすすめ。

監修者:関根

よくあるフォームミスは、反動を使って重量を上げる・ひじが体から離れる・手首を反らすなど。これらは関節に過度なストレスを与える原因になります。無理に高重量を扱わず「最後まで狙った筋肉に効いているか」を意識するようにしましょう。

食事管理も意識する

筋肉を効率的に発達させるには、トレーニングだけでなく栄養補給も欠かせない。特にタンパク質は体重1kgあたり1.5〜2gを目安に、鶏むね肉・魚・卵・プロテインなどで補給しよう。また、炭水化物はトレーニング中のエネルギー源となるため、バランスの取れた食事を意識し、「鍛える・休む・食べる」のサイクルを守ることが成果を高めるポイント。

監修者:関根

タンパク質は、1回に大量摂取しても吸収効率が落ちるため、3食+間食やプロテインで小分けに補給しましょう。また、トレーニング後2時間以内に吸収率の高いプロテイン(BCAA含有率の高いホエイプロテイン)を活用するのもおすすめです。

上腕二頭筋の筋トレに関するQ&A

  • 上腕二頭筋と上腕三頭筋の違いは?
  • 効果が出るまでの期間はどれくらい?
  • 上腕二頭筋と上腕三頭筋の違いは?

上腕二頭筋と上腕三頭筋の違いは?

A:腕の前側にあるのが上腕二頭筋、後ろ側にあるのが上腕三頭筋。

監修者:関根

上腕二頭筋は腕の前側に位置し、主に「引く動作」や「ひじを曲げる動作」に関与する筋肉です。一方、上腕三頭筋は腕の後ろ側に位置し、「押す動作」や「肘を伸ばす動作」を担っています。見た目の違いとしては、力こぶを作るのが上腕二頭筋、腕の太さ全体に大きく影響するのが上腕三頭筋です。

効果が出るまでの期間はどれくらい?

A:目安は2〜3ヵ月程度。

監修者:関根

筋トレの効果が見た目に表れるまでには個人差がありますが、2〜3ヵ月程度が目安です。食事や睡眠も重要になってきますので、トレーニングと同じくらい規則正しい生活も心がけるようにしてください。

上腕二頭筋と上腕三頭筋の違いは?

A:フォームの乱れ・オーバーワーク・柔軟性不足が原因に。

監修者:関根

トレーニング中や後に二の腕や肩が痛む場合、フォームが間違っている・オーバーワーク・肩やひじの柔軟性不足などが考えられます。もし痛みが強い場合は無理に続けず、アイシングやストレッチで様子を見ながら休養しましょう。慢性的に痛みが続く場合は、整形外科など専門機関の受診を検討してください。

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