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【種目別・部位別】筋肥大に適した回数やセット数!トレーニングの効果を高めるポイント

筋肥大において重要なのは回数だけでなく、総負荷量(重量×回数×セット数)であり、8〜12回で限界を迎える重量でしっかり追い込むことが基本となる。

この記事では、筋肥大に適した回数の考え方や目的別の回数・セット数、筋トレの効果を高めるコツまで解説。

この記事の監修者

三矢 紘駆さん

日本体育大学助教 日体大ボディビル部監督

2024年日本体育大学大学院体育科学研究科博士課程修了。博士(体育科学)。日本体育大学体育研究所助教であり、同学のボディビル部にて監督およびボディビルクラブ代表を務める。2024年におこなわれた第38回東京クラス別ボディビル選手権大会では、ミスター75kg以下級にて優勝。

【資格】
NSCA-CSCS

この記事の検証者

長井 友貴さん

Wellulu編集部

リモートワークで肩こりが悪化したのをきっかけに「オンラインフィットネス」を始める。睡眠・食事も含めた健康管理を興味があり、書籍などで勉強中。

目次

筋肥大に回数は関係ない?基本的な考え方や目安

筋トレにおいては総負荷量(重量×回数×セット数)が重要になってくるので、回数以外の指標も考えなければならない。

目的 1RMに対する% 反復回数
筋力向上 100% 1回
筋力向上 95% 2回
筋力向上 93% 3回
筋力向上 90% 4回
筋力向上 87% 5回
筋肥大 85% 6回
筋肥大 83% 7回
筋肥大 80% 8回
筋肥大 77% 9回
筋肥大 75% 10回
筋肥大 70% 12回
筋肥大 67% 15回
筋持久力 65% 18回
筋持久力 60% 20回
筋持久力 60%以下 20回以

たとえば、筋肥大が目的の場合の「75%×10回」は「1回ギリギリこなせる重量(100%)の75%の重量で10回おこなうと追い込める」というふうに解釈できる。

  • 筋肥大を目的とした回数の目安
  • それ以外の目的の場合

筋肥大を目的とした回数の目安

筋肥大を目的とした場合は、8〜12回で限界を迎える重量でしっかりと追い込むことが重要。

目的 回数 セット数 インターバルの目安 ポイント
筋肥大 8~12回 3~5セット 60~90秒 12回以上できるようになったら負荷を上げる

まずは10回で限界を迎える重量でトレーニングをおこない、12回以上できるようになったら回数を増やすのではなく、重量を上げて負荷を増やすようにしよう。

回数が多くなると、筋肥大ではなく筋持久力の向上に適した刺激になるので、回数は8〜12回で固定し、重量を調整するという意識を持つとよい。

監修者:三矢

12回目指すことを意識しすぎるとフォームが雑になってしまう恐れがあるので、回数を増やすことだけを目標にするのではなく、最初から最後まで姿勢を崩さずにできているかを確認しながらおこなうようにしましょう。

筋トレ初心者の方は、正しいフォームを身につけることを最初のステップにしましょう。

それ以外の目的の場合

筋力アップの場合は1~5回以下で限界を迎える高重量で5セット以上こなすのが目安となり、筋持久力の向上を目的とした場合は、15~20回ほどで限界を迎える重量で3~5セットこなすのが目安となる。

目的 回数 セット数 インターバル
筋力アップ 1~5回以下 5セット以上 5分以上
筋持久力の向上 15~20回 3~5セット ~30秒

また、ベンチプレスのような高重量を扱う場合、筋肉の力だけでなく筋肉を動かす神経系の力も重要になってくるので、短くても5分は休憩を取るようにしよう。

一方、持久力を高めたい場合は、息が回復しきらない状態でトレーニングを続けるのがポイント。30秒以内で次のセットに移るようにしよう。

監修者:三矢

その人の体力や運動経験によっても回復に必要な時間は異なるので、安全にトレーニングが続けられるかを優先しましょう。

【種目別】筋肥大を目的とした回数・セット数・重量

どの種目であっても、筋肥大を目的とする場合は8~12回×3~5セットが基本となる。

  • ベンチプレス
  • スクワット
  • サイドレイズ
  • ダンベルプレス
  • デッドリフト
  • レッグプレス
  • ラットプルダウン

ベンチプレス

回数 セット数 インターバルの目安
8~12回 3~5セット 60~90秒

監修者:三矢

基本は、足の裏・両脚・お尻・肩甲骨・後頭部の5点をしっかりとベンチにつけて安定させてあげることが大切なポイントです。

あとは肩甲骨が上がらないようにしっかりと下げて、肩がすくまないポジションをキープした状態で、しっかりとバーベルを押し上げるようにしましょう。

ベンチプレスのやり方や効果は以下の記事でくわしく紹介。

「ベンチプレス」の正しいやり方・フォームや効果は?重量や回数、RM換算についても解説

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スクワット

回数 セット数 インターバルの目安
8~12回 3~5セット 60~90秒

監修者:三矢

どのスクワットでも、つま先とひざの方向を合わせることが何よりも重要です。

また、股関節と膝関節が動く割合によって動く筋肉が変わってくるので、目的に合わせたスクワットのやり方を身につけるようにしましょう。

  • ひざ関節主導のスクワット:ひざ周辺や太ももが鍛えられる
  • 股関節主導のスクワット:お尻やハムストリングが鍛えられる

スクワットのやり方や効果は以下の記事でくわしく紹介。

スクワットの回数の目安!回数を増やすコツ・男女別や目的別の平均回数も紹介

スクワットは何回やればいい?回数の設定方法 スクワットの効果を最大限に高めるためには、目的に応じて適切な回数と負荷設定を行うことが重要。一般的には、10〜12回.....

サイドレイズ

回数 セット数 インターバルの目安
8~12回 3~5セット 60~90秒

監修者:三矢

腕を上げる方向によって使われる筋線維が変わってくるため、明確な正解がないのがサイドレイズの難しいところですが、自分が鍛えたい部位と実際に動いている場所が違う場合は、やり方が間違っていると思ったほうがよいです。

そういった意味でも、とくに自己流で始めないほうがよい種目といえます。

また、慣れていないと肩がすくみやすく、そうすると三角筋がうまく動かないので、肩を落として首を長くする意識を持つことが大切です。

サイドレイズのやり方や効果は以下の記事でくわしく紹介。

サイドレイズ(ラテラルレイズ)の正しいやり方・フォームは?効果を高めるコツや重量、回数を徹底解説

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ダンベルプレス

回数 セット数 インターバルの目安
8~12回 3~5セット 60~90秒

監修者:三矢

軌道を安定させるのが難しいので、常にひじの真上にダンベルがくることを意識し、ひじの曲げすぎ・伸ばしすぎに注意しましょう。

ダンベルプレスのやり方や効果は以下の記事でくわしく紹介。

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デッドリフト

回数 セット数 インターバルの目安
8~12回 3~5セット 60~90秒

監修者:三矢

腰の反りすぎ・丸めすぎに注意し、腹筋に力を入れて体幹を安定させることが大切です。また、お尻やハムストリング、腸腰筋などの柔軟性がないと股関節をうまく動かせないので、姿勢が崩れにつながってきます。

デッドリフトのやり方や効果は以下の記事でくわしく紹介。

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レッグプレス

回数 セット数 インターバルの目安
8~12回 3~5セット 60~90秒

監修者:三矢

マシンによって押す角度や下ろすときの軌道、シートの角度が違うので、同じレッグプレスという種目でも、マシンの違いによって全然違う動きになります。そのため、マシンに合った身体の使い方をすることが重要です。

また、どういう動きをしたいかが具体的に決まっている場合は、それに合わせたマシンを選ぶようにしましょう。

レッグプレスのやり方や効果は以下の記事でくわしく紹介。

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ラットプルダウン

回数 セット数 インターバルの目安
8~12回 3~5セット 60~90秒

監修者:三矢

肩甲骨のコントロールが重要になってくるので、肩甲骨が上がりすぎないように、しっかりと下げることが大切です。あとは、腰が反らないように胸をしっかりと張ることも意識しましょう。

また、前に引いてくるのか後ろに引いてくるのかによっても動く筋肉は変わってくるので、目的に合わせたフォームを習得することが大事になってきます。

ラットプルダウンのやり方や効果は以下の記事でくわしく紹介。

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筋肥大したい時は部位によって回数は変えるべき?

基本的には部位別に大きく回数を変える必要はなく、筋肥大目的の場合は、8~12回を1セットとし、3~5セットを目安にするとよい。

ただし、背中や下半身などの大きい筋肉は、1種目だけではすべての部位に負荷を与えることができないので、たくさんの種目を組み合わせる必要がある。

分類 部位 おもな筋肉
大筋群 大胸筋
大筋群 背中 広背筋、僧帽筋
大筋群 三角筋
大筋群 下半身(脚・お尻) 大腿四頭筋、ハムストリングス、大殿筋
小筋群 上腕 上腕二頭筋、上腕三頭筋
小筋群 前腕 前腕筋群
小筋群 ふくらはぎ 腓腹筋、ヒラメ筋
小筋群 腹部(腹筋) 腹直筋

監修者:三矢

基本的には同じ骨格筋なのでトレーニングのアプローチは変わりませんが、前腕やふくらはぎなどは遅筋線維が豊富な部位もあります。

また、小筋群なのに高重量を扱うとケガを起こしやすいので、無理のない軽めの重量を設定することをおすすめします!

筋肥大の効果を高める筋トレのコツ

  • 最初に正しいフォームを身につける
  • 適切なスピードで動作をおこなう
  • ウォームアップで身体を温める

最初に正しいフォームを身につける

フォームが崩れると狙った部位に効かず、ケガのリスクが高まるため、最初に正しいフォームを身につけることが重要。

多関節種目と呼ばれる多くの関節が動く種目は、単関節種目よりも動作の難易度が高くなるので、とくに初心者と中級者・上級者で差が出やすい。そのため、最初に正しいフォームを身につけることがとくに重要。

多関節種目
  • プッシュアップ
  • スクワット
  • ベンチプレス
  • ラットプルダウン
  • レッグプレス など
単関節種目
  • ダンベルカール
  • レッグエクステンション
  • レッグカール
  • カーフレイズ など

監修者:三矢

とくにラットプルダウンのように背中を動かす種目は自分で確認するのが難しいので、慣れるまではトレーナーの方に確認してもらいながら進めることをおすすめします。

適切なスピードで動作をおこなう

動作が速すぎると筋肉に力を入れられないので、しっかりと負荷をかけることができない。また、動きが速いということは必要以上に回数ができるので、ムダに体力を消耗したり、気持ちの面でも挫折しやすくなったりする点がデメリットといえる。

逆に動作が遅すぎると姿勢をキープするのが難しくなるさらに、ゆっくりでも簡単にできるということは、負荷が軽すぎる可能性も考えられる。

監修者:三矢

一般的には、2秒で上げて2秒で下ろすくらいでコントロールできるのがちょうどよいテンポと言われているので、まずはこのペースを基準にするとよいでしょう。

自重トレーニングで負荷の調整が難しい場合は、少しスピードをゆっくりにすることで負荷を上げることができます。

ウォームアップで身体を温める

ウォームアップで体温・筋温が上昇することで、可動域の拡大・パフォーマンスの向上・ケガの防止につながる。

また、ウォームアップによって血流がよくなると筋肉にしっかりと栄養を送ることができるので、筋肉がパンプアップしやすくなるのもメリットといえる。種目によっても異なるが、まずはメインの50%くらいの重量からスタートし、70%→90%と徐々に上げていくのがおすすめ。

監修者:三矢

慣れていない動作ほどケガをしやすいので、ウォームアップは入念におこなうようにしましょう。また、過去にケガをしたことがある部位も入念におこなう必要があります。

筋肥大に関するQ&A

最後に、「筋肥大に適した食事」や「休息のコツ」などの疑問について三矢さんに伺った。

筋肥大に適した食事回数や量は?

A:3回+αにわけてバランスよく摂取することが大切

監修者:三矢

筋肥大においては、タンパク質(1.6~2倍)と糖質(体重の約7倍)をしっかり摂ることが大切です。ただし、一度に吸収できる量には限界があるので、3回+αにわけてバランスよく摂取しましょう。

また、満腹まで食べ過ぎると血糖値が急上昇して体脂肪を蓄積しやすくもなるので、1回の食事では八分目に抑えてください。

筋肥大のための休息のコツは?

A:まずは十分な睡眠を心がけよう

監修者:三矢

筋肉と神経をしっかり回復させるには、まずは十分に睡眠を取るようにしましょう。筋肉は脳からの指令で動いているので、睡眠不足では、神経伝達がうまくいきません。

また、筋トレをしたあとは筋肉が硬くなっているので、そのままの状態にしておくと、可動域が狭くなり、ケガのリスクも高まります。しっかりと湯船に浸かって身体を温めたり、ストレッチをしてほぐしたりすることが大切です。

自重トレーニングだけでも筋肥大は可能?

A:工夫次第では可能

監修者:三矢

自重トレーニングでも、やり方を変えたり、動作をゆっくりするなどの工夫でしっかりと追い込むことは可能です。ただし、ダンベルやバーベル、マシンを使うよりも負荷の調整が難しいので、その分ハードルは高くなります。

しっかり追い込んでも筋肥大が感じられないのはなぜ?

A:実際は追い込み切れていない可能性も

監修者:三矢

自分だけでトレーニングをしていると前回まで追い込んでいるつもりでも、実際は追い込みきれていないことが多いです。

とくに筋トレを始めたばかりの人は適切な負荷設定が難しいので、トレーナーにサポートしてもらいながら、追い込む間隔を身につけることが大切です。

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