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健康的に「太る方法」とは?男女の違いやおすすめの食品・運動方法を紹介

「太りたいのに太れない」と感じている人の多くは、摂取カロリーの不足や体質、消化吸収力、生活習慣の乱れなど、複数の原因が隠れていることが多い。

この記事では太れない原因をはじめとし、太るために効果的な食べ方やおすすめの食品、運動方法、避けるべきNG行動を紹介する。これらを参考に、生活に取り入れよう。

この記事の監修者

つむら みおさん

パーソナルトレーナー

ハーティネス株式会社代表
フィットネス勤務から独立し、現在はダイエット迷子に正しい知識を伝えるためのオンライングループレッスン運営中。
コンプレックスを強みに変える!ボディメイク運動指導やリバウンドなしで、理想の体を手に入れる食事指導をおこなっている。

2チャンネル目となるYouTube「みおGYM」にて週2回エクササイズ配信中
著書4冊/各種雑誌、テレビ出演
JBBF 日本ボディビル・フィットネス連盟 2年連続優勝経験を持つ

 

目次

あなたは痩せすぎ?簡単に確認する方法

痩せすぎかどうかを確認するには、BMI(Body Mass Index)を計算し判断する。

【BMIの計算方法】
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

■日本肥満学会 BMI基準

BMI 判定
18.5未満 低体重
18.5~25未満 普通体重
25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

参考:https://www.jasso.or.jp/data/magazine/pdf/chart_A.pdf

世界保健機関 BMI基準

BMI 判定
16.00未満 痩せすぎ
16.00~16.99以下 痩せ
17.00~18.49以下 痩せ気味
18.50~24.99以下 普通体型
25.00~29.99以下 前肥満
30.00~34.99以下 肥満(1度)
35.00~39.99以下 肥満(2度)
40.00以上 肥満(3度)

参考:https://www.who.int/data/gho/data/themes/topics/topic-details/GHO/body-mass-index

BMIが17以下の場合、痩せすぎによる健康リスクを受ける可能性があるので、食事量を増やす・筋トレで筋肉を増やすなどの対策が必要。

太りたいのに太れない6つの原因

摂取カロリーが消費カロリーを下回っている

1日に必要なカロリーより摂取量が少ない場合は体重が増えない。活動量が多い人や基礎代謝が高い人は通常よりもエネルギー消費が多く、意識的に高カロリー食品を取り入れることが必要。

①1日の消費カロリーとは?

1日の消費カロリー=「基礎代謝量」+「1日の活動カロリー」
※基礎代謝量(BMR)生命を維持するために必要なエネルギー量

②基礎代謝量の求め方

基礎代謝量 (kcal) = 基礎代謝基準値 (kcal/kg/日) × 体重 (kg)
※基礎代謝基準値:年齢階級別の体重あたりの基礎代謝量の目安となる数値。この基準値と自分の体重をかけることで、おおよその基礎代謝量を算出できる。

③消費カロリーの求め方

  • ほぼ運動しない:基礎代謝 × 1.2
  • 軽い運動:基礎代謝 × 1.375
  • 中程度の運動:基礎代謝 × 1.55
  • 激しい運動:基礎代謝 × 1.725
  • 非常に激しい:基礎代謝 × 1.9

スマートウォッチなどで表示される消費カロリーは目安として活用できるが、筋肉の使い方や運動の強度によって差が出るため、数値は目安として捉え+50kcalなど少し多めに摂取するのがおすすめ。

数字を追いすぎると食事がストレスになりやすいため、「このくらい消費している」という感覚で捉えるほうが続けやすい。まずは自分の基礎代謝を把握したうえで、消費量を加えた分を食事で摂取しよう。

遺伝的・体質的に太りにくい

生まれつき基礎代謝が高く、脂肪がつきにくい体質の人は一定数存在し、家族に同じような体型が多い場合は遺伝的要因も関係している可能性が高い。

一部に脂肪がつく場合や、胃腸が弱く食事量を確保しにくい体質、筋肉がつきにくく筋分解が早い体質など、「太りにくさ」の原因は複数の要因が関係する可能性も。

体質そのものを変えることは難しいが、身体に関する遺伝的影響は全体の約2割にとどまり、残りの8割は食事や運動習慣によって改善できる。太りにくい体質であっても、タンパク質を十分に摂取しながら適度な筋トレを継続することで、健康的な増量につなげられる。

監修者:つむら

たとえば筋分解が速い人が筋肉をつけたい場合、一般的な人よりもつきにくいのでより多くの努力でアプローチする必要があります。

しかし、運動頻度を増やしたり、栄養管理をより細かくおこなうことで、改善につながるので意識してみましょう。

消化吸収能力が低下している

胃腸の働きが低下すると、食事から摂った栄養素を十分に消化・吸収できなくなる。とくに慢性的な下痢や胃もたれがある場合、消化酵素の分泌が減少、あるいは腸内環境が乱れている可能性が高い。

こうした状態が続くと、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの吸収効率が下がり、体重や体力の維持が難しくなる。健康的に身体をつくるためには、まず胃腸機能を整え、消化吸収の土台を改善することが大切。

食事量が不足している

食が細く、そもそもの食事量が不足していると、必要なカロリーを確保できず体重や筋肉量の増加が難しくなる。無理に量を増やすと胃腸への負担や食欲低下を招くため、少量でも効率的にエネルギーを摂れる食品を選ぶのがおすすめ。

たとえばナッツ、チーズ、アボカド、オリーブオイルなどの高カロリー・高栄養食材を日常の食事や間食に取り入れることで、胃に負担をかけずに摂取カロリーを底上げできる。

ストレス・睡眠不足

ストレスや睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、結果として食欲の低下や代謝機能の乱れにつながる。

とくに慢性的な緊張状態が続くと交感神経が優位になり、消化器官への血流が減少して胃腸の働きが低下しやすくなる。その結果、空腹感が湧きにくくなったり、少量の食事でも胃もたれを感じるなど、十分に栄養を摂りづらくなる。

健康的な体重増加や栄養状態の改善を目指すには、食事内容だけでなく、適度な休養やストレスマネジメントによって自律神経の安定を図るのがおすすめ。

筋肉量の減少

運動不足で筋肉量が減少すると、基礎代謝が下がり、身体がエネルギーを効率的に蓄えられなくなる。筋肉は糖や脂肪を貯蔵・利用する「代謝の拠点」であり、その量が少ないと体重増加や健康的な身体づくりが難しくなる。

体重を増やすには、筋肉を増やすことが大切であり、とくに大きな筋群である太もも・背中・胸を鍛える筋トレが効果的。

無理のない負荷から始め、トレーニングを習慣化することで基礎代謝が向上し、摂取した栄養をより有効に活用できる身体づくりにつながる。

【男女別】太り方のコツ

女性

ポイント 理由
筋力を高める 基礎代謝を高めるため
タンパク質と炭水化物を同時に摂る 筋肥大を効率化させるため
1日3食+完食 エネルギー補給を習慣化するため
脂質を削りすぎない 肌と髪のツヤを保ち、ホルモンバランスを安定させるため

男性

ポイント 理由
体脂肪よりも筋肉量を増やす 基礎代謝を高めるため
タンパク質と炭水化物を同時に摂る 筋肥大を効率化させるため
エネルギー密度の高い食事 1日の摂取カロリーが基礎代謝+運動量を上回る必要があるため

太るために効率的な食事方法

食事回数を増やす

1日の食事を4〜6回に分けて摂ることで、血糖値の急激な変動を防ぎ、安定したエネルギー供給ができる。

1回あたりの食事量を無理に増やす必要はなく、自分が食べられる適量をこまめに摂取することで、消化器官への負担を軽減しながら栄養の吸収効率も高められる。

食事に脂質を組み合わせる

卵、肉、魚、大豆製品、乳製品などのタンパク質源を毎食に取り入れるだけでなく、適量の脂質を組み合わせることで、栄養価を高めると同時にエネルギー密度向上につながる。

結果、筋肉や臓器の維持に必要な栄養素を確保しながら、効率的にエネルギー補給ができる。

脂質が取れる食事例

食材 100gあたりの脂質量
アーモンド 51.8g
アボカド 17.5g
オリーブオイル 100g

消化しやすい食材を選ぶ

胃腸が弱い場合は、消化や吸収のよい食品を中心に選ぶことで、限られた食事量でも効率的に栄養を摂取できる。

無理に揚げ物や脂っこい料理を取り入れると胃もたれなどを起こしやすくなるため注意が必要。胃腸への負担を避けながら栄養効率を高めることを意識しよう。

消化しやすい炭水化物例

食事例 消化によい理由
おかゆ 米を柔らかく煮ることでデンプンが糊化し、消化酵素によって分解されやすくなるため
スープ 水分が多く、食材が柔らかくなるまで加熱されているため
蒸し野菜 加熱によって野菜の細胞壁が壊れ、食物繊維が柔らかくなるため
煮込み野菜 長時間の加熱でタンパク質や繊維が柔らかくなり、胃酸や消化酵素の作用を受けやすくなるため

間食や捕食を活用する

間食や補食を取り入れると、食事と食事の間にもエネルギーを摂取することになり、1日の総カロリー量が自然に増加する。

とくにエネルギー密度の高い食品を選ぶと、3食の食事だけでは摂りきれないカロリーや栄養素を効率的に補えるため、体重増加につながりやすくなる。

おすすめの間食例

間食例 理由
ナッツ 良質な脂質(不飽和脂肪酸)が多く、少量でも満足感が得られるため
バナナ 消化吸収が良く、素早くエネルギー補給できるため
ヨーグルト タンパク質とカルシウムが補給でき、甘味を加えなくても満足感があるため

よく噛んでゆっくり食べる習慣をつける

早食いは満腹中枢が刺激される前に食事が進むため、必要以上に早く満腹感を感じやすく、結果として食事量が減少、栄養摂取が不足する要因にも。

ゆっくりとよく噛むことで唾液中の消化酵素が十分に分泌され、消化吸収の効率が高まるだけでなく、味わう時間が長くなることで食事の満足度にもつながる。

健康的に太るためのおすすめ食材7選

  • パン
  • パスタ
  • そば
  • うどん
  • もち
  • プロテインバー

監修者:つむら

食べ合わせとしてとくに意識してほしいポイントは、炭水化物とタンパク質を一緒に摂取することです。一緒に摂取することでタンパク質の合成効率が向上し、吸収が2倍になる効果があります。

お米と納豆、パンとサラダチキン、パスタとミートソースなど、炭水化物に合わせて選んでみるのがおすすめです。

エネルギー目安(※1) 331kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 9.3g
脂質(g) 9.3g
炭水化物(g) 74.5g
糖質(g) 74g
食物繊維(g) 0.5g
食塩相当量(g 0g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 消化吸収がよい
  • 糖質がエネルギー源として効率的に利用できる
  • 玄米や雑穀米を組み合わせると、ビタミンB群や食物繊維も補える

監修者:つむら

トレーニング後のエネルギー補給として食べるのもおすすめです。

食パン

エネルギー目安(※1) 269kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 9.7g
脂質(g) 4.5g
炭水化物(g) 47.9g
糖質(g) 42.6g
食物繊維(g) 5.3g
食塩相当量(g 1.3g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 手軽に高カロリー・高糖質を摂取できる
  • 全粒粉パンの場合、血糖値の急上昇を抑えられる

監修者:つむら

朝食や間食に取り入れやすく、具材次第で栄養バランスも調整しやすいのが特徴です。

マカロニ・スパゲッティ

エネルギー目安(※1) 347kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 12.9g
脂質(g) 1.8g
炭水化物(g) 72.1g
糖質(g) 67.7g
食物繊維(g) 5.4g
食塩相当量(g 0g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 糖質が豊富でエネルギー補給におすすめ
  • ソースやオイルでカロリーを増やせる
  • 鶏肉や魚介などのタンパク質源と一緒に摂りやすい

監修者:つむら

ソースやトッピングでカロリーを調整しやすく、鶏肉や魚介を組み合わせれば筋肉づくりもサポートできます。

そば

エネルギー目安(※1) 130kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 4.8g
脂質(g) 1g
炭水化物(g) 26g
糖質(g) 24.1g
食物繊維(g) 2.9g
食塩相当量(g 0g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 糖質に加えて良質なタンパク質を含む
  • ビタミンB1やルチンが代謝を助ける
  • 温かいそばにして消化を促すのもおすすめ

監修者:つむら

温かいそばに卵や揚げ物をプラスすれば、栄養バランスとエネルギー量がさらに向上しおすすめです。

うどん

エネルギー目安(※1) 95kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 2.6g
脂質(g) 0.4g
炭水化物(g) 56.8g
糖質(g) 53.2g
食物繊維(g) 3.6g
食塩相当量(g 0.3g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 柔らかく消化によい
  • 体調が万全でない時も摂取しやすい
  • 卵や肉などのタンパク質と一緒に摂取しやすい

監修者:つむら

卵や肉を加えて、タンパク質も一緒に摂ると健康的な増量につながります。

エネルギー目安(※1) 223kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 4g
脂質(g) 0.6g
炭水化物(g) 50.8g
糖質(g) 50.3g
食物繊維(g) 0.5g
食塩相当量(g 0g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 少量で高エネルギーを摂取できる
  • きなこやあんこでタンパク質や糖質を追加しやすい

監修者:つむら

もちに含まれるデンプンはゆっくり消化されるため、長時間エネルギーが持続しやすいのが特徴です。

プロテインバー

エネルギー目安(※1) 199kcal(1本当たり)
タンパク質(g) 15.8g
脂質(g) 9.7g
炭水化物(g) 12.9g
糖質(g) 11.4g
食物繊維(g) 1.5g
食塩相当量(g 0.16~0.67g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • タンパク質・糖質・脂質をバランスよく摂取できるものが多い
  • 間食や外出時の栄養補給におすすめ

監修者:つむら

外出先でも気軽に栄養補給できるおすすめの食品です。

参考:https://www.morinaga.co.jp/products/detail.php?id=PRD2009-09-0164

太りたい時におすすめのハイカロリー食材7選

  • フライドポテト
  • ピザ
  • ハンバーグ
  • ポテトチップス
  • ケーキ
  • アイスクリーム
  • 炭酸飲料

監修者:つむら

「高カロリーな食材」だけで太ろうとすると栄養バランスが崩れ、健康によくない場合もあるため1食あたりの量に気をつけましょう。

フライドポテト

エネルギー目安(※1) 229kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 2.9g
脂質(g) 10.6g
炭水化物(g) 33.3g
糖質(g) 30.2g
食物繊維(g) 3.1g
食塩相当量(g 0g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 油の量が多くカロリーが高いので、少量でもエネルギー補給ができる
  • 飽和脂肪酸や塩分が多く、過剰摂取は生活習慣病リスクを高める

監修者:つむら

脂質と塩分が多いので、野菜やタンパク質食材と一緒に摂ってバランスを補うのがおすすめです。

ピザ

エネルギー目安(※1) 265kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 9.1g
脂質(g) 3g
炭水化物(g) 51.4g
糖質(g) 49.1g
食物繊維(g) 2.3g
食塩相当量(g 1.5g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • チーズや生地で高エネルギーを確保できる
  • 具材の組み合わせ次第でタンパク質やビタミンを摂取できる
  • 市販品は糖質と脂質の比率が高い

監修者:つむら

具材に野菜や鶏肉、魚介を選べば栄養バランスがとれ、健康的な増量につながります。

ハンバーグ

エネルギー目安(※1) 197kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 13.4g
脂質(g) 12.2g
炭水化物(g) 11.6g
糖質(g) 10.5g
食物繊維(g) 1.1g
食塩相当量(g 0.9g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • ひき肉を使うため消化がよく、タンパク質と脂質を同時に摂取できる
  • 市販のソースは塩分や糖分が多い傾向に

監修者:つむら

主菜として高カロリーかつ栄養価が高く、太りたい人に向いてるメニューの1つです。

ポテトチップス

エネルギー目安(※1) 541kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 4.7g
脂質(g) 35.2g
炭水化物(g) 54.7g
糖質(g) 50.5g
食物繊維(g) 4.2g
食塩相当量(g 1g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 少量でカロリーが高く、間食として手軽にエネルギー補給できる
  • 脂質と塩分が多い

監修者:つむら

間食などの一時的なカロリー補給には向いていますが、主食代わりにはおすすめしません。食べる際は、ナッツやチーズと組み合わせると栄養バランスがとれます。

ケーキ

エネルギー目安(※1) 318kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 6.9g
脂質(g) 15.2g
炭水化物(g) 42.3g
糖質(g) 41.7g
食物繊維(g) 0.6g
食塩相当量(g 0.2g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 糖質と脂質が豊富で、デザートにおすすめ
  • 血糖値の急上昇に注意する

監修者:つむら

ケーキは間食やご褒美として取り入れ、栄養バランスは別の食事で整えるのがおすすめです。

アイスクリーム

エネルギー目安(※1) 178kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 3.9g
脂質(g) 8g
炭水化物(g) 23.2g
糖質(g) 23.1g
食物繊維(g) 0.1g
食塩相当量(g 0.3g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 糖質・脂質・乳タンパク質を同時に摂取できる
  • 冷たく食べやすいため、夏場や食欲がわかない時におすすめ

監修者:つむら

食べ過ぎると脂肪過多になるため、1日1カップ程度を目安に摂取しましょう。

炭酸飲料

エネルギー目安(※1) 41kcal(100g当たり)
タンパク質(g) 0g
脂質(g) 0g
炭水化物(g) 10.2g
糖質(g) 10.2g
食物繊維(g) 0g
食塩相当量(g 0g

※1=食材によって異なる

【ポイント】
  • 液体なので吸収が早く、短時間で糖質とカロリーを摂取できる
  • 糖分過多による血糖値急上昇や虫歯リスクも

監修者:つむら

トレーニング後の糖質補給や一時的なエネルギー追加に向いてますが、日常的な水分補給は水やお茶を基本にしましょう。

太るために運動をおこなう際のポイント

  • 1週間体重の変化を観察する
  • 筋力トレーニングをおこなう
  • 過度な有酸素運動は控える
  • 筋トレ後にプロテインを摂取する

1週間体重の変化を観察する

筋トレや運動をやりすぎると、消費カロリーが増加し痩せてしまう可能性があるため、1週間程度体重の変化を観察しながら運動量を決めるのがポイント。

体重が減ってしまう場合は、摂取カロリーが足りないか消費カロリーが多すぎるため、運動時間か頻度のどちらかを調整しよう。

たとえば1時間の運動を30分に短縮する、週5回の頻度を週3回に減らすのがおすすめ。とくに運動頻度を下げることで筋肉の回復時間が確保されるため、結果的に筋肉量増加につながるケースも。

筋力トレーニングをおこなう

筋力トレーニングをおこなうことで筋肉量を増やし、脂肪ではなく筋肉によって体重を増やせる。とくに太ももや背中、胸などの大きな筋肉を鍛えることで、身体のボリュームを効率的につけられ、見た目の印象UPにもつながる。

大きな筋肉(太もも・背中・胸)を鍛えると基礎代謝も上がるが、その分のエネルギー消費は食事量を増やすことで補うことが必要。運動量と食事量のバランスを調整し、体重の変化を観察することが成功のポイント。

過度な有酸素運動は控える

ジョギングや長時間の有酸素運動は、脂肪だけでなく筋肉も分解する可能性があり、太りたい場合は逆効果となることも。

体重を増やしたい場合は、ウォーキングなど負荷の軽い有酸素運動で日常の活動量を維持しながら、筋力トレーニングを中心とした運動メニューへ切り替えるのがおすすめ。

筋トレ後にプロテインを摂取する

筋力トレーニング後30分以内にタンパク質を補給することで、筋肉の合成が促進され、効率的な筋量増加につながる。

とくに牛乳やバナナを加えたプロテインドリンクは、タンパク質だけでなくカロリーも同時に補えるため、体重増加と筋肉強化の両方に効果的。

太るために効果的なトレーニングメニュー3選

  • スクワット
  • ベンチプレス
  • デッドリフト

スクワット

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★★★★★
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 脚を肩幅に開き、つま先を少し外側に向ける
  2. ゆっくりとお尻を後ろに引くようにしゃがむ

スクワットのやり方を見る

【ポイント】
  • 太るための筋トレでは、大筋群を効率よく鍛えることがポイント
  • スクワットは太もも・お尻・腰周りなど全身の大きな筋肉を一度に鍛えられ、筋肉量の増加に直結する

ベンチプレス

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. ベンチに仰向けになり、両脚を床につける
  2. バーを肩幅より少し広めに握る
  3. バーベルをラックから外し、胸の真上に構える
  4. 息を吸いながら、バーベルを胸の中央付近までゆっくり下ろす
  5. 息を吐きながら、バーベルを元の位置まで押し上げる

ベンチプレスのやり方を見る

【注意点】
  • 上半身の筋肉(大胸筋、三角筋、上腕三頭筋など)を鍛えるのに効果的なトレーニング

デッドリフト

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★★
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】

  1. 脚の中央にバーベルがくるように立つ
  2. 両手をそのまま下ろし、ひじを曲げずにバーベルを握る
  3. 目線は2~3m先の床を見る
  4. 背中が丸まらないように注意し、引き上げる
  5. 真下を意識して、バーベルを下ろす

デッドリフトのやり方を見る

【ポイント】
  • 背中、お尻、太もも裏、体幹など、全身の筋肉を一度に鍛えることができるトレーニング

健康的に太るための生活改善方法

質の高い睡眠をとる

睡眠中、とくに深いノンレム睡眠の間に分泌される成長ホルモンは、筋肉の修復や代謝の調整に関わり、身体づくりにおいて欠かせない。

慢性的な寝不足や睡眠の質の低下はこのホルモン分泌のリズムを乱し、筋肉量の増加や食欲の安定を阻害する要因となるので、睡眠の深さを妨げないよう意識しよう。

質の高い睡眠をとるための対策例

対策方法 ポイント
十分な睡眠時間の確保
  • 7時間未満だと分泌のサイクルが不十分になり、修復・合成の機会が減るため、最低でも7時間以上の睡眠が望ましい
就寝前のスマホ・PC利用を控える
  • スマホやPCから発せられるブルーライトがメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を抑え、入眠を妨げる
  • 照明を暗くし、寝室環境を快適に保つことで、自然な眠気が促される
過剰なカフェイン・アルコールを避ける
  • カフェインは覚醒作用で入眠を遅らせ、アルコールは眠りの質を浅くする
  • 就寝4〜6時間前から控えるのがおすすめ

ストレス管理をおこなう

過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、胃腸機能の低下や食欲不振を引き起こす原因に。

とくに交感神経が優位な状態が続くと、消化器官の働きが抑制され、摂取した栄養を十分に吸収できなくなることもあるので注意が必要。

【ストレスを和らげる方法】
  • 深呼吸や軽いストレッチをおこなう
  • 軽いウォーキングやヨガなどのリラックス運動を取り入れる
  • 趣味や好きな音楽で気分転換する時間をつくる

腸内環境を整える

腸内で善玉菌が優位な状態に保たれていると、消化吸収がスムーズに進み、摂取した栄養素を効率的にエネルギーへ変換できる。

とくに発酵食品や食物繊維を積極的に取り入れて腸内環境を整えることで、身体に必要なエネルギーを取り込みやすくなり、健康的な体重増加にもつながる。

腸内環境を整えるのにおすすめの食品

発酵食品 ヨーグルト・納豆・味噌
食物繊維 野菜・海藻_果物

太りたい時に避けるべきNG行動6選

NG行動 理由
高カロリーなお菓子だけで太ろうとする 糖質・脂質に偏り、ビタミンやミネラル、タンパク質が不足しやすいため
夜遅い時間の暴飲暴食 消化器官への負担が大きく、胃もたれを起こしたり睡眠の質が低下するため
プロテインの過剰摂取 エネルギーや脂肪として蓄積されるだけでなく、腎臓や肝臓への負担が増えるため
激しすぎる筋トレや運動 消費カロリーが多すぎて、摂取カロリーが増量に追いつかないため
偏った栄養バランスの食事 必須栄養素の不足により、筋肉や骨の成長が阻害されるため
短期間での急激な体重増加を目指す 見た目を損なうだけでなく、心臓や血管への負担が増え、生活習慣病のリスクが高まるため

痩せすぎが引き起こす症状・健康リスク

リスク 症状・影響の例 ポイント
免疫低下 風邪・感染症にかかりやすくなる
  • 痩せすぎによって身体に必要な栄養素が不足すると、免疫細胞の働きが弱まり、風邪や感染症にかかりやすくなる。
  • とくにビタミンAやタンパク質が不足すると、粘膜や皮膚のバリア機能も低下し、外的な刺激に対して無防備な状態になる。
骨密度の低下 骨粗鬆症・骨折リスク増加
  • 体重が極端に少ないと骨への刺激が少なくなり、骨密度が低下しやすくなる。
  • カルシウムやビタミンDの不足も影響し、骨粗鬆症のリスクが高まる。
栄養不良 貧血・疲労・体力低下
  • 食事量が少ないことで鉄分・ビタミンB群などが不足し、貧血や栄養失調に陥りやすくなる。
  • 立ちくらみ、頭痛、集中力低下といった症状が現れることが多く、日常生活に支障をきたす可能性がある。
精神的影響 不安感・うつ・集中力低下
  • 栄養不足による脳内ホルモンのバランス崩壊が、精神面にも影響を及ぼす。
  • 気分の落ち込み、不安感、集中力の低下などが起きやすく、長期的にはうつ症状のリスクにもつながる。
女性特有 生理不順・無月経・不妊
  • 極端な痩せは女性ホルモンの分泌を乱し、生理不順や無月経を引き起こす原因
  • 排卵が正常に行われなくなれば妊娠しづらくなるなど、不妊のリスクも高まる。

「太る方法」に関するQ&A

どのくらいの期間で体重が増えるのか?

A:数字が安定するのは3ヶ月

監修者:つむら

身体のターンオーバーサイクルを考慮したとき、見た目の変化や数字の変化が安定して現れるまでには3ヶ月を目安にしましょう。運動習慣を身に付けるという観点からも、3ヶ月程度継続することで習慣化します。

1日にどれくらいのカロリーを摂取すべき?

A:自分の基礎代謝量+消費カロリー分は最低摂取する

監修者:つむら

太るためには、自分の基礎代謝にプラスして消費カロリー分を加えた量が、摂取すべきカロリー量です。

この量を摂取することで体重減少を防ぎ、健康的な体重増加につなげられます。

プロテインだけで太ることは可能?

A:効果は限定的なのでおすすめしない

監修者:つむら

プロテインは栄養補助食品なので、基本となる3食の固形物が身体に入ってくる状態だからこそ、プロテインの効果が最大限に発揮されます。

実際、プロテインだけでボディメイクした人と食事ベースでボディメイクした人を比較すると、筋肉量の増え幅・成長スピードに大きな差が現れます。食事とプロテインを組み合わせて太ることを目指しましょう。

太れない体質は改善できる?

A:改善できる

監修者:つむら

遺伝子の影響は全体の2割程度といわれているので、残りの8割を努力によってカバーすることができます。食事と運動による適切なアプローチを継続することで、体質の改善は十分に期待できます。

しかし、理想とするほどの大幅な改善幅ではない可能性はあるので注意が必要です。

太れないで痩せている状態が続いたら病気の可能性はある?

A:病気の可能性がある

監修者:つむら

痩せている状態が続く場合病気の可能性がありますが、病気以外の要因としては、適切なアプローチができていない可能性も考えられます。痩せている状態が続く原因は複数考えられるため、不安な場合は医師に相談するのがおすすめです。

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