機能性インソールの開発を通じて、足元から身体の動きを追究してきたBMZでは、年に3回、「BMZアウトレットセール」を開催している。
2026年7月24日〜26日に開催された第19回アウトレットセールは、多くの家族連れが来場し、会場は大きな賑わいを見せていた。
Wellulu編集部も現地を訪れ、代表の山中さんに会場を案内してもらいながら、足の診断や測定などの体験を通して、会場の空気や魅力に触れた。
1.3日間で約1,500人が来場!会場の様子を聞いてみた

会場であるBMZみなかみ事業所の体育館(旧新治中学校)を訪れると、体育館いっぱいにBMZの商品が並んでおり、各ブースは多くの人でにぎわっていた。
──かなり盛り上がっていますね!今回のアウトレットセールは、どういったイベントなんですか?
山中さん:年に3回開催しているイベントで、今回で19回目になります。
機能や品質にはまったく問題のない訳アリ商品を、通常よりお得な価格で販売していて、売上の10%を、地元への還元や公共団体への寄付に充てています。
人気の「アシトレサンダル」や「アシトレスニーカー」は、みなさんよく手に取ってくれますね。
──お得に購入できるだけでなく、地域や地元への寄付にもつながるんですね。実際には、どのような人が来られているんですか?
山中さん:ファミリー層が多いですね。お子さんからご年配の方まで、地元の方を中心に、幅広い年代の方に来ていただいています。
──シューズの販売スペース以外にも、いろいろなブースがありますね。
山中さん:3Dフットスキャナーで足の状態を診断するコーナーや、足の指で地面をつかむ力(足把持力)を計測するコーナー、あとは治療院の先生のブースもあります。
参加してくださった先生方は、実際にBMZの商品を使ってくださっているんですよ。
2.各ブースを回りながら「BMZのものづくりへのこだわり」を聞いた
BMZでは、オーダーメイドの技術を活かして、選手たちのパフォーマンスをサポートしている。
まずは、さまざまな選手が愛用している「サッカーのスパイク」と「ゴルフシューズ」について、山中さんからお話を伺った。
足にフィットするスパイクで選手のパフォーマンスをサポート

──BMZさんは、プロのサッカー選手ともつながりが深いんですよね。
山中さん:はい、スパイク「蹴王(けりおう)」シリーズを中心に、多くの選手をサポートしています。その中の1人に、生まれつき足の指が6本ある選手がいます。
市販のスパイクだと指5本分のスペースしかないので、いつも足がしびれるくらいきつい状態で試合に出ていたんです。
──6本指の分のスペースは、既製品にはないですもんね……。
山中さん:そうなんです。だから、専用の木型から作りました。BMZでは、選手ごとに木型自体を変えているので、しっかりと自分の足にフィットするシューズが作れるんです。
実際に、左右で高さやサイズが違うスパイクを履いている選手も珍しくありません。

──あまり気にしたことがなかったのですが、左右で足の高さや長さって違うんですね!
山中さん:足の長さって、意外と左右差がある人が多いんですよ。その差を靴の高さで補って、身体をなるべくニュートラルな状態に近づけてあげる。
それだけで、運動パフォーマンスやケガのリスクはだいぶ変わってきます。
自分のための一足がつくれる「オーダーメイドゴルフシューズ」

続いて案内してもらったのは、ゴルフシューズのオーダーメイドコーナー。BMZでは、一人ひとりの足型に合わせてゴルフシューズをオーダーメイドでつくれるんだそう。
──ゴルフシューズも自分の足に合わせて作れるんですね!
山中さん:セミオーダーという形で、足型に合わせて木型を調整しています。骨盤の左右差なども見ながら、脚長差(きゃくちょうさ)に合わせて微調整するので、既製品とは履き心地がまったく違うと思いますよ。

色も自分で選べて、アウトソールの色はもちろん、アッパーもメインカラーとポイントカラーを別々に組み合わせられますし、シューレースの色まで選べるんです。
──かなり細かくカスタマイズできるんですね!これは愛着が湧きそうです。
山中さん:もっと本格的に、アウトソールの金型から新しく作る「フルオーダー」という選択肢もあるんですよ。
──金型から作るとなると、かなり本格的ですね。
山中さん:そうですね、価格もそれなりに変わってきます(笑)。ただ、それだけ細かい足の状態を分析しながら作っていくんです。
実は僕、右足が左足より8mm短いんです。

──8mmって…… 。そこまで細かく把握されているんですか!?
山中さん:ゴルフをやっている人ならわかるんですが、グリーンの傾斜を感じるときも、左右差がある状態と、整えた状態とでは、感じ方がまったく違うんですよ。

ちなみに、ゴルフに一番影響を与えるのって何だと思います?
──普通ならクラブって答えるところですが、この流れだとシューズですか(笑)。
山中さん:実は、アメリカのゴルフの名門校では「飛距離に与える影響のの50%はシューズで決まる」とも言われているそうです。
ゴルフの力は、体をひねる動きから生まれるので、足元がしっかりしていないと、その力がうまく伝わらないんですよ。
3.自分の足はどんな状態?3Dフットスキャナーで測定

次に、3Dフットスキャナーで足の状態を測定する。
専用の機器に足を乗せるだけで、足の長さや幅はもちろん、アーチの高さ、外反母趾の角度、足指が浮いていないか、左右のバランスまで、細かくデータ化される。

──5月にも一度測定してもらったので、どれくらい変わったか気になります。
山中さん:いいですね!前回と比べて、足のまっすぐさが全然違いますよ。

──そうなんですか!?正直、あまり自覚はなかったです(笑)。
山中さん:数値だけ見るとわかりにくいんですが、写真で比べると一目瞭然なんです。足の使い方そのものが変わってきていますね。
──具体的には、どのあたりが変わったんですか?
山中さん:筋肉のつき方が違うんですよ。前回は外側の筋肉だけで立っている状態だったんですが、今回は内側にもちゃんと筋肉がついてきています。この黄色で表示されている部分が、ちゃんと使えているところ。前回は、ここが赤(ハイリスク)だったんです。
これは、ちゃんと足が使えている証拠です。ちなみに、アーチが高めなので、その状態に合った支え方をすると、指がもっと使いやすくなると思います。
──毎日意識しているわけではないのに、少しずつ変わっているんですね。
山中さん:足は毎日使うものなので、自分に合った靴を履くだけでも、ちゃんと変化が出てくるんですよ。
せっかくなので、また測りに来てください。緑になるまで、しっかりサポートします!
4.足にも「握る力」がある?足把持力を測ってみた

──足把持力(そくはじりょく)って、初めて聞きました。
山中さん:手に握力があるように、足の指にも、地面をつかむ力があるんです。ふだん意識することはほとんどないと思いますが、この力が、歩くときの安定感やパフォーマンスに直結しています。
──どうやって測定するんですか?
山中さん:専用の機器で、まず素の握力を測ります。そのあとは、ゲームをしながら、実際にどれくらい足の指を使えているかをスコアリングします。
──ただ測るだけかと思っていたんですが、ゲーム感覚でプレイできるんですね。やってみます!


まずは立った状態で、左右の足把持力を測定。編集部の長井がチャレンジした結果は、左9.2kg、右7.3kg。これは70代男性の基準値だった……

今度は、足の握る力を利用してリズミカルに風船を割る「風船パニック」というゲームに挑戦!単なる測定ではなく、音ゲーのようなテンポのよさがあり、ついつい熱中してしまった。
──足把持力が思ったより低かったのがショックです(笑)。
山中さん:日常であまり指を使えていない証拠ですね。でも、握る力は、何歳からでも鍛えられるので大丈夫ですよ!
BMZの最新技術が詰まった「GRABBING SHOES」
最後に、BMZの最新技術が詰まった「GRABBING SHOES」についても、山中さんにお話を伺った。
足からカラダをつくる「GRABBING SHOES」
──グラビングシューズについては、これまでもお話を伺ってきましたが、改めてどのような靴なのか教えてください。
山中さん:一言でいうと、「履いて歩くだけでカラダをつくる」靴です。僕たちが特許を持っている立方骨サポートの技術はをシューズそのものに組み込みました。歩くたびに、足の指で地面を「つかむ」動きが自然に引き出される構造になっています。
──靴から「カラダをつくる」という発想がおもしろいですよね!ROOTSとAIR、2つのモデルの違いは何でしょうか?
山中さん:ROOTSは、地面をつかむ感覚をしっかり味わえる本格派のモデル。AIRは、日常使いのしやすさを重視した、軽くて歩きをサポートするモデルです。どちらも基本の技術は共通しているので、好みや目的に合わせて選んでもらえたらと思います。
Wellulu編集後記
今回、会場を訪れて感じたのは、体育館いっぱいに広がる熱気でした。単にアウトレット商品を購入するだけではなく、3Dフットスキャナーでの測定や足把持力のチェックなど、さまざまな体験を通して、自分の足のことや身体を知ることができる貴重な場所だと感じました。
また、取材の合間、別のお客さんに向けて山中さんがこんな話をしていました。「トレーナーの意見もあるし、僕の意見もある。でも、最後は自分の感覚を信じて、自分で選んでほしい」。
答えを押しつけるのではなく、一人ひとりの足と向き合うその姿勢が、会場の雰囲気にもつながり、このイベントが「地元の方に長く愛されている理由」なのかなと思いました。