息子が月見団子をつくってくれた。
今日は中秋の名月。満月がきれいだ。朝から末っ子(小4)が「自分で団子をつくる」と言っていた。学校から帰ってきて、スーパーに団子の粉を買ってきた。ひとつのスーパーは売り切れたというから、みんな手作り団子をつくろうと考えているんだろう。
中秋の名月と満月が一致するのは、次は2030年らしい。(毎回、満月の日だと思っていた・・・)
息子は、手にいっぱい粉をくっつけながら、小さく丸めた団子を30個ほどつくってくれた。味付けは、みたらし・あんこ・きなこの3種類。みたらしもとても簡単なレシピですぐにできた。
昔、料理に関する満足度調査をしたことがあった。面白かったのが、料理に時間をかけたほうが家族の満足度が高い傾向にあるのだ。けれども、例外が2つあった。ひとつは、料理時間が短いものでも食材が高級だったりお金をかけたりしていたときは満足度は高かった。そして、もうひとつは、自分で料理したものは満足度が高かった。つまり、家族でいっしょに料理をしたら、みんな満足度が高いのだ。
料理はとてもクリエイティビティだ。子どもといっしょに料理をしている時間は、ウェルビーイングだ。団子を食べながら月を眺めようと思ったら、雲に隠れている。
月は見えなかったけれども、息子がつくってくれた手作り団子は、めちゃくちゃ美味しかった。季節の行事を通して、家族でいっしょにのんびりとした時間を楽しむことができる、その時間だけでウェルビーイングだ。
キングダムに出てくる紫夏の名セリフに「月がいつも以上に輝いているのは、くじけぬように励ましてくれているのだ。」とある。
カナダに留学している娘のいる場所も満月なんだろうか? 初歩的な理科の話かもしれないが分からなかったので、ChatGPTで聞いてみた。
地球上の異なる地点で観測される月の相(満月や新月など)は、基本的に同じです。月の相は、地球、月、太陽の相対的な位置関係に依存していますので、地球上のどこから観測しても、ほぼ同じ月の相が観測されます。ただし、地域による時差の影響で、満月が観測される具体的な日時は異なることがあります。例えば、日本で満月が夜のある時点で観測される場合、カナダではその時点ではまだ日中であり、夜になると同じ満月が観測できるという具体的なケースがあります。そのため、同じ「日」ではなく、同じ「時期」に満月を観測することができる、と理解しておくと良いでしょう。
そうだったのか。息子の団子をおいしく食べながら、雲で見えない月を想像する。
Wellulu Clubによるランチ座談会
今日は、実験的にWelluluでスタートしたランチ座談会の最終日だった。4月から9月の6か月間、ウェルビーイングに関するテーマでゆるい座談会をし続けた。参加いただいた人には感謝しかない。
この取り組みは、僕の中で「ウェルビーイング・コミュニティ」の形成ができるかという実験だった。当初の予定では、半年間やり続けたら、100人くらいのコアな参加者がいるイメージだったが、最終的には登録いただいたのは52人だった。コミュニティの運営ってむずかしい。
けれども、毎回このコミュニティで座談会させていただいて、新しい刺激と発見をいただいた。盛り上がったテーマは、「食とウェルビーイング」「睡眠とウェルビーイング」「運動習慣とウェルビーイング」。逆に盛り上がらなかったのは、「働くとウェルビーイング」「人間関係とウェルビーイング」。
今日は、あえて難しいテーマを選んだ。「ウェルビーイングとビジネス」。15人ほどの参加者で、ウェルビーイングとビジネスについて語ることができた。難しいテーマに取り組んでいただき、今日参加いただいたみなさんにも感謝だ。
ウェルビーイング経営支援ビジネス・人と人のマッチングによるビジネス・地域のウェルビーイング・ペットセラピーによるウェルビーイング・禅とウェルビーイングなど多岐に渡るビジネス構想が出てきた。
その中で、みんなが関心のあるテーマで話をすることにした。1位は「こどものウェルビーイング度をあげるには?」。親として子どもの幸せを願っている人が多かったのだろう。
・自分の理想をおしつけない。
・子どもの話をきちんと聞く。
・行動を起こしたこと、起こそうとしたことを褒める
・子供も一人の人間として、その”らしさ”を尊重してあげる。
・子どもの主観を育む教育制度のありかた
・自信、気づきを与える
・”承認”や”愛”の認知を絶やさない意識。
・好きなことをさせる。いろいろな経験をさせる。
・子どもの教育費は社会全体で負担するのが社会のためになります!
・好きなもの、熱中できるものを見つけてあげる
・自分の価値観だけで、子どもの何かを判断できると思わない。
・パートナーとの関係
・子どもを一人の大人として扱うタイミングを増やす
親としての目線で話が盛り上がった。これに本日のテーマのビジネスをくっつけて話をした。
教育者目線で考えたら、学校の先生や親の負荷を減らすことが、ウェルビーイングにつながるということで、「PTA代行業」や「部活代行業」がビジネスになるだろう。
習い事や熱中できるものを見つけてあげる視点で考えると、「習い事サブスク業」「好きなものマッチング業」なんて面白いと思った。
子どもたちひとりひとりの考えを尊重するには、まずは「相手をリスペクト」することからウェルビーイングな子が増えるのではないか、と考えている。子どものウェルビーイングは、まわりの親や先生がまずは、ウェルビーイングになることからだろう。
満月の夜、子どもたちが楽しく笑えるような毎日を、いっしょに楽しみたい。
堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー