君たちはどう生きるか?

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

宮崎駿監督の新作映画を観た。

7月14日上映開始した宮崎監督の新作ジブリ映画を観に行った。事前告知がほぼない中で、ネットで取り上げられている情報もあえて見ないで映画館に向かった。

(ここでは、映画のストーリーにはふれない。)

「君たちはどう生きるか」原作の吉野源三郎の物語をベースにしているのだろうか。そんなことを想像しながら、気持ち的にはポップコーンを片手にとか、ビールを片手にという感じはなく、ただひとり、この映画と向かい合いたかった。それは、このタイトルに魅かれていたのかもしれない。

「君たちはどう生きるか」

自分の生き方を決定できるのは自分だけだ。ウェルビーイングな生き方は、「自分の意志」であり、自分がどう生きたいか、よりよく生きるために何をするべきか、自分で決める。

自分と家族、自分と他人、自分と自然、自分と地球。そんな自分との対話が、生き方にも影響を与える。そして、自分の持つ希望や想いを見つけ出し、あらゆる選択肢の中から、自分がどう生きたいか選ぶ。

「生きることに貪欲でありたい。」
僕は、そんな生き方をしたいと思っている。

宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーは、この作品を通して、「あなたは、自分の意志で生きているか?」「時代に流されているのではないか?」「人のせいや、社会のせいにはしていないだろうか?」そんなことを問いかけているように感じた。

ひとつひとつの「石(いし)」を「意志(いし)」として表現しているのだろうか?
中心になっている「塔」は、未来と過去、現実と理想をつなぐ媒介だろうか?
うそと本音、愛と憎しみ、敵と仲間、いろいろな対立軸の中で、もがき苦しみながら生きていく。そんな葛藤が見え隠れした作品だった。

「生きること」を選びなさい。
手書きのエンディングロールを観ながら、そんな気持ちが伝わってきた。

他にもいろいろと隠されたメッセージがあるのだろう。ひとつひとつのシーンが、ひとつひとつの手紙のように、語りかけてきた。観る時期によって受け取り方が変わるのだろう。そのときの環境で、見えたり、見えなかったりするのだろう。何度も観たくなる映画だった。

こんな気持ちにさせていただき、ありがとう。

君たちは、熱中するものは見つけたか?

3連休の最終日、午前中は息子(小6)のサッカーの試合だった。中学受験の勉強をはじめたので、サッカーをきちんとするのは2か月ぶりで、やる気満々、張り切っていた。

ところが、この熱さ(暑さ)である。あえて、熱いという漢字を使いたくなるくらいの暑さだ。友達がもっている温度計を見ると、人工芝のグラウンドの上の温度は「41.2度」。げげげげげげげ。。。

ただでさえ運動から遠ざかっていて、この暑さでは動けない。熱中症の危険もあるくらいの気温の中、試合開始5分でばてているのが分かる。3試合走り続けた息子は、顔を真っ赤にしながら楽しんでいた。

サッカーをいっしょにする仲間がいる。そして、熱中できるものがある。そんな息子たちのチームのプレイを観ていて、知らずに涙が出そうになった。(最近、涙腺がゆるくて困る)

試合の合間で、小さなカマキリの赤ちゃんが挨拶に来てくれた。人懐っこいカマキリは、僕らと遊びたがっているように、すぐに身体に乗っかってくる。

昔、僕が小学生のころ、カマキリの卵を見つけて家に持ち帰った。ある日、孵化した卵から100匹以上(記憶はそのくらいいた)の小さなカマキリの赤ちゃんが部屋中で動いていたのを思い出した。

カマキリやトンボを捕まえては、いっしょに遊んでいた。小学生の頃は、サッカーや虫取り、何にでも好奇心をもって、あらゆることに夢中になったことを覚えている。

君たちはどう生きるのか?
僕はどう生きるのか?

君たちは熱中するものがあるのか?
僕は何に夢中になっているのか?

熱中できるものに出会えて、それが仲間といっしょに何かをやり遂げたときに幸せだと感じる。そういうものを見つけたい。僕は、今を生きている。今の時間を楽しんでいる。

今朝、僕の体重は、81.1㎏にまで戻っていた。やばい。ちょっと油断しただけで僕のお腹は元のお腹のようにぷよぷよになっていく。80㎏の壁を超えるまで頑張ろう。

富士山を息子といっしょに登る。そんな時間は、僕にとってかけがえのない時間になるはずだ。それまでに79㎏台を目指そう。

 

 

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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