人の笑顔とウェルビーイング

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

京都、オムロン立石一真創業記念館の見学

朝から、京都にあるオムロンの創業者立石一真さんの創業記念館と生家を訪問をさせていただく。1900年に熊本で生まれた一真さんは1991年までの生涯、「発明の人」であり「公共の人」であり「利他の人」だったと感じる時間を過ごした。

彼の考えは、コロナというパンデミックがあった今日に深くささる言葉をいくつも遺していることをあらためて感じた。偉大な経営者はクリエイティビティある創造者である。

『最もよくひとを幸福にするひとが、 最もよく幸福になる』

立石一真さんの名言だ。そして、今でいうパーパス経営の先駆者だったことも分かる。「われわれの働きで、われわれの生活を向上し、よりよい社会をつくりましょう。」彼は大きくなっていく会社の『社憲』をつくった。この時代において、自分たちの生活をよりよいものにすることが、よりよい社会につながっていることを伝えている。

僕の中に、なぜ僕が「ウェルビーイングな産業」を創造したいか?という問いの先にある答えがあるような衝撃を受けた。

3年前にはじめた慶應義塾大学の宮田先生とはじめたプロジェクト「Better Co-Being」。この想いも通じるものがある。Better Co-Being | 生きるをつなげる。生きるが輝く。 (bettercobeing.jp)

より多くの人がウェルビーイングな生活を送るために、何ができるのだろうか?

僕がやり切ることは、より多くの生活者ひとり一人がウェルビーイングになるような事業を創造することだ。それぞれの事業の先に、「ウェルビーイング産業」という新しいマーケットがあるだろうし、自分たちのウェルビーイングの先に、コミュニティのウェルビーイングが拡がるだろう。

いっしょに、庭の風景などの展示品をアップさせていただく。外国からのお客様をもてなす茶室や鯉など、日本の風情を感じながら、油絵を描かれたり、多才な一真さんに触れるお時間いただき、この場をお借りしてお礼申し上げます。

催眠エンターテインメントという世界

京都から帰ってきて、その日の夜に、有楽町でやっているジョイ石井さんの「催眠エンターテインメント」という舞台にご招待をいただき行ってみた。

テレビで昔よく見ていた「催眠術」というものは、「うそだろ~」と思っていた。けれども、この催眠エンタテインメントとウェルビーイングがつながるから、ぜひ一度体験いただきたいと同僚からお誘いをいただいたのだ。

ここで過ごした2時間は、また不思議な感覚に陥った。結論からすると、まだ半信半疑であるし、僕自身は催眠にはかからなかった。ただ、バタバタと催眠にかかっていく人たちが、めちゃくちゃ至福な時間を過ごしているのは見ていて気持ちが良かった。

催眠をかけるんじゃない。
あなたにかかっている催眠を解くんだ!
BREAKING HYPNO LIVE!!

お客さんは400人くらいだろうか? 僕たちは、日常の中でお互いに催眠をかけあっているし、催眠に縛られている。それを解放するのが催眠エンタテインメントということだ。確かに日常の中で「当たり前」や「そうあるべき」と思って行動していることがジョイ石井さんのおっしゃる催眠なのだろう。

最初に、「舞台に上がりたい人?」と言って手をあげさせるのだが、約半分近くの人が手をあげる。(ええええ、すげえお客さん積極的・・・。)

僕も負けじと、好奇心から手をあげる。あまりにも多いので、選抜するために、手を組んで伸ばした状態で、「手がくっついて離れなくなる。離れなくなる。1,2,3。」。ドーン。手がくっついて離れない人が選ばれる、というところからはじまる。

(何、何? そんな手がくっついて離れない人なんていないよな?)と思っていたら、すげえ数の人たちが催眠にかかっている。僕は、もちろんのこと手が離れる。そこから、自分も催眠にかかってみたいと思って何度かチャレンジするが、結局一回もかからなかった。

名前を忘れたり、マイケルジャクソンや石川さゆりさんになったり、電話がなったら鳥の声で応答するなど、50人~70人くらいの人が、催眠によって舞台にあがったり、踊ったりを繰り返す。眠りにつかされたり・・・。(TVで観てたやつが、目の前で起こっている)

(もう、何がどうなっているのか分からない)

催眠にかかった人に後で、話を聞いてみた。「自分の名前は、脳の裏あたりにはあるんだけれども、言おうとすると言えないんですよ。」「なんか、もやーっとしている状態で、音や絵が浮かんできて、身体が勝手に動く感じです。」

(やっぱり、何がどうなっているのか分からない)

もしかしたら、50人くらいの仕込みの人たちがみんなグルになっていて、僕らをそう思い込ませるエンターテインメントなのかと疑ってしまう。それくらい不思議な時間だった。

写真は、名前を忘れた催眠にかかった方。(途中で、名前は「ごんべえ」という催眠をかけられて笑顔で「ごんべえ」と答えていました)

ひとつだけ事実を語るとしたら、観客すべてが「最高の笑顔」で会場を後にしていたことだ。みなさんのこの笑顔をつくる、この新たな催眠エンターテインメントにより笑う、人を笑顔にすることがウェルビーイングにつながっているという事実だ。

名前を忘れてしまった方は、終演後「今は、名前を言えます。」と笑顔で答えてくれた。笑う人は、幸せな人。そんな時間をすごさせていただいた。

1日で、立石一真さんの創業の歴史から、ジョイ石井さんの催眠エンタテインメントと楽しい時間をすごさせていただいた。僕らは、日常の中で「より人を幸せにすることで、自身も幸せを提供してもらっている」のだろう。(そういう催眠を自分にかけている?)

舞台の帰り際に、塾を終えた息子から電話があった「SUICA無くした。」とのこと。。。駅員さんに言って、電車に乗せていただき、我が家がある駅でお金を支払うことで落ち合った。SUICAが見つかりますように。

長い一日だったので、夜の9時を過ぎたけれども、お腹がすきすぎて、鮭おにぎり、ポテトチップス、納豆、缶ビールを飲んだ。案の定、今日の朝、体重は+0.6㎏増えていた。

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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