2025年乙巳年は、何をやってもうまくいく。
正月は、大阪の実家でゆっくり過ごす。森の中の家。鳥のさえずりで気持ちよく起きるのはいつも心地よい。子どもたちはどんどん大きくなっている。そんな孫たちと両親が一緒にいる時間がとても楽しい。
2025年は、乙巳。再生と変化がポジティブに動き出す。世の中がどんどん大きく変わる年だと感じている。今まで積み重ねてきたことが、一気に華ひらくタイミングが今年のような気がしている。たくさんの人が移動して、たくさんの小さな居場所とコミュニティが生まれていく。たくさんの余白が生まれていく。そう、生きるを実感できる1年になるだろう。
今年の乙巳は、ウェルビーイング共創社会実装に向けて脱皮を繰り返す年になりそうだ。どんな脱皮をするか、ここに1年の目標と共に記しておきたい。
大企業病からの脱皮
僕らはイノベーションという挑戦を繰り返してきたが、企業内起業として出発した。この挑戦はあと10年続けることで完全な脱皮に成功するだろう。まだ時間はかかるが、その1枚目の皮は脱ぎ捨てた。心の皮を捨てるタイミングだ。大企業病には大きく3つの病がある。「主体性の欠如」「失敗は許されない文化」「内向きな行動」だ。僕らが進む挑戦は、この病から脱皮する。
地域共感社会への脱皮
地域には、たくさんの魅力が埋もれている。この魅力をWelluluで伝えつつ、「働くは生きること」ということを実感できる仕組みを創る。僕らは地域で働いたり、2拠点生活をすることが楽しいを創ることで、東京一極集中からの脱皮をする。地域で働くことがいかに楽しいか、僕らはWell-Workingを地域会社に伝えていく。
子どもの自律と協働への脱皮
子どもたちが成長するのを見るのは楽しい。ただ、子どもたちが成長するには、子どもたちが自律して、自分が主体性を持って動き出す、そして仲間と協働することが大事である。僕たち大人は、その子どもたちが動き出すまで待てるようにする。そうしないと、ずっと親や大人が勝手に自分の都合のいいルールをつくってしまう社会から脱皮できない。
職場環境の働きがいへの脱皮
ウェルビーイングな職場環境をつくるために、働きがいのある環境づくり、挑戦できる仕組みづくり、良好な人間関係が大切になってくる。時間、空間、仲間の3つの間と余白をどうつくるかをあらゆる企業につくっていくために動き出す。ブラックな会社をホワイトニングするための脱皮である。
健康的な習慣を促すための脱皮
過去の自分は、ついつい三日坊主になってしまう。そんな自分を捨てて、健康的な生活習慣を身につけるよう動く。一番大切なのは、睡眠、そして、食事と運動だ。睡眠は毎日6時間は眠ることを考えると同時に、暴飲暴食を辞める。週に1回のパーソナルジムは必ず行くことで、生活習慣病の予備軍から脱皮する。
過去を捨てるアンラーンの推進への脱皮
ウェルビーイングなコミュニティで必要なのはアンコンシャスバイアスをいかに理解した上で、自分たちの価値観を押しつけしないことが大切になってくる。そのためには、新しい生活を受け入れるために、自分自身をアンラーンすることからはじまる。今までの自分を一度捨てることで、新しい成長が見えてくる。
アートや文化活動への参加への脱皮
今年は、関西大阪万博。宮田裕章さんの「Better Co-Beingパビリオン」と中島さち子さんの「くらげ館」両方、生きるをテーマにしていて楽しみである。今年は、たくさんの美術館や博物館、芸術祭に行きたいと思う。昨年はなかなかそういう時間をつくることができなかった。今年はアートを通したウェルビーイング共創も追いかけたい。
スタートアップとの事業共創への脱皮
インキュベーションの仕組みや型をより多くつくるために、僕らは昨年以上にウェルビーイングテックのスタートアップとの会話を増やす。そしてエンタープライズの会社とのマッチングを増やすことに尽力する。そうすることで、可能性を増やしたいと思う。
ウェルビーイングなコミュニティの新しい脱皮
Welluluをはじめたきっかけは、ウェルビーイング共創社会実現のための、コミュニティ形成だ。自分たちが居心地良いコミュニティを渡り歩くように、ゆるいつながりをいくつ持てるかがウェルビーイング生活への可能性を拡げる。今年は、一度失敗したコミュニティ形成に向けて、再度挑戦するために昔の考えを一度捨て脱皮する。
ECOTONE社をウェルビーイングな会社へ脱皮
今までの働き方や仕組みを考え直し、世界一ウェルビーイングな働き方ができる会社へと進化させる。そのために、もっとたくさんのウェルビーイングな企業のことを学び、紹介し、真似るところは真似る。僕らの会社がみんなから真似してもらえるように何ができるか、何をするか、どう動くか考えて行動して、発表していく。
僕らECOTONE社の行動指針をもう一度記しておく。
「生きる」をビジネス共創する10の行動指針
① まずは、自分を好きになる
② 生活者にとってのウェルビーイングを探求する
③ 常に「問い」を立てることからはじめる
④ リベラルアーツ視点で、アンラーニングする
⑤ 失敗を恐れず、行動するスピードを求める
⑥ 構想で終わらない、常に新しいことをやってみる
⑦ 隠しごとはしない、すべてをオープンにする
⑧ 相手の立場に立って、リスペクトする
⑨ 時代を先読みして、未来の生活者を巻き込む
⑩ プレイフルネスに、生きるを楽しむ
僕らは哲学者カントのように「To Be is To Do.」で、動くことで僕らは存在するのだ。ウェルビーイング共創社会は、動いたものにだけ訪れる可能性社会であり、共存社会である。
今年2025年が、ウェルビーイングな1年になりますように。
堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー