ウェルビーイングに働く

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

企業が考えるべき「社員」のウェルビーイング

最近、僕のところに「どうやって社員のウェルビーイングをつくれるか?」という相談をいただく機会が増えた。Welluluに来ていただいた方が、他社の先行事例を観ていただき、参考にしてくださっている。そこで、僕もいくつかまとめてみることにした。

ウェルビーイングな会社はどんな会社か、と聴かれたら、「社員の健康、幸福感、全体的な生活の質を重視し、社員ひとり一人の総合的な成長や満足度を追求する会社」と想定できる。

健康経営につながる社員ひとり一人の健康管理サポート

フィジカルヘルスでは、健康診断やフィットネスプログラムを提供し、運動や栄養に関するサポートを行う。また、メンタルヘルスでは、カウンセリングサービスやメンタルヘルスセミナーを提供し、ストレスや精神的な問題に対処する。個人の尊厳を理解した上で、プライベートなどの相談なども気軽にできる職場環境をつくっていく。特に、チーム員の「睡眠」「食事」「運動」といった生活習慣病などに起因する日常生活の見直しなどを行っていく。ある企業は、ウェアラブルデバイスを全社員に配っているとのこと。管理されているというよりも、ひとり一人の健康を会社がサポートしているのだろう。

ワークライフバランスの重視

ワークライフバランスという言葉は、すでにウェルビーイングにおいては重要かどうかは定かではないが、オンオフをしっかり持ち、柔軟な働き方を提供することが大切だ。テレワークやフレックス制度を導入し、社員が仕事と私生活のバランスを取りやすい環境を提供、また休暇制度においても、有給休暇やリフレッシュ休暇を積極的に奨励し、社員が十分な休息を取れるようにする。働いていることが楽しいと思える環境、フロー状態となるような仕事に熱中できる時間をうまく取れる仕組みをつくっていくことが望まれる。

社員の会社へのエンゲージメントとコミュニティ(人間関係)

人間関係がもっとも大事な取り組みだと思っている。社員ひとり一人が積極的に自主性をもって、オープンなコミュニケーション、意見を自由に交換できる風通しの良い社内環境を作っていく。また、チームビルディング活動においても、横や縦だけでなく、斜めの社員同士の絆を深めるためのイベントやワークショップを開催している企業は社員同士の会話も活発になっている。社外の人との交流も活発に行われており、お互いがお互いを支えあうような職場には「ありがとう」という言葉があふれている。そうるすと、エンゲージメントも格段とアップしているので業績もあがっていくのだろう。

その人それぞれのキャリアと自己成長の支援

会社は、研修などの継続的な学習機会を提供する場を用意していることで、社員が新たな「知」や「体験」を得る機会があることが望まれる。社内外の研修、勉強会、オンライン学習を提供し、社員がスキルアップできる機会を提供している。また、アンコンシャスバイアスを排除して、キャリアパスとアドバイスなど、明確で多様なキャリアパスを提示し、コーチングやメンター制度を通じてキャリア成長をサポートしている。この前、僕自身もアンコンシャスバイアス研修を受けたが、すごい自分の中での固定した価値観(バイアス)に気づかされるきっかけになった。社員ひとり一人が挑戦できる環境も重要だ。

インクルージョンと多様性

多様性の尊重として、ひとり一人の性別、年齢、国籍、障害の有無に関わらず、すべての社員が平等に扱われる環境を提供することも大切だ。ついつい、僕らは40オーバーの男ばかりで会議をしてしまうことが多い。いろいろな企業を見ていると、多様な人たちがお互いの意見をぶつけあうことでイノベーションが起こっていることに気が付く。(そうでなければ、偏った視点で進んでしまうことも多いのだろう。)そこで、自分の強みや弱みをチーム内外で共有し、お互いが寛容な気持ちで受け入れる環境、多様な背景や価値観を尊重し、包摂的な文化を醸成することが大切になってくる。

サステイナブル、ソーシャルインパクト

最近、一番相談いただくのが、社会課題を解決する取り組みをいっしょにしたい、という相談だ。社会貢献活動としてCSR(企業の社会的責任)活動やボランティアプログラムを通じて、地域社会や環境に貢献すること。社員が積極的に社外の活動にも参加できることを認めることが社員のモチベーションや新たな発見にもつながっていく。NPOをはじめとした団体に所属するということも、多様なコミュニティを持つことにもつながる。コンプライアンスなど法令遵守や倫理的な経営を実践し、透明性と信頼性を高めていくことで、自分自身をさらけだすことから共感を得られるように考える。

行きたくなる職場環境

コロナを経て、自宅とオフィスのハイブリッドで働いている人もいると思う。快適なオフィス空間により、自然と会話が生まれる心地よいオフィス環境を整え、自然光や植物、リラックススペースを取り入れることがウェルビーイングな職場環境には必要である。そこには、雑談が生まれるためのスペースが設けられ、安全と安心にも考慮した設計になっており、セキュリティや災害対策を徹底していることに注力しなければいけない。社員ひとり一人の笑顔が増える職場には、必ずコミュニティマネージャー的なおせっかいな人がそこにいるのだろう。僕は、オフィスにいったときに、なるべくいろいろな人と話そうとしている。おせっかいがすぎて煙たがれることもあるが。。。。

こういった環境は、チームのリーダーが率先してつくっていかないといけないし、リーダー自身がウェルビーイングでないと、組織全体がウェルビーイングでなくなることも分かってきた。最近、よくお話させていただいているのが、「リーダーが寝不足の組織はウェルビーイングじゃない」ということ。寝不足だと風邪をひいてしまったり、イライラしてしまったり、判断が遅かったり、いろいろなことに悪影響が出る。何よりリーダーがウェルビーイングな職場づくりが、働くウェルビーイングでは重要になってきている。

そうして、ウェルビーイングな社員を増やすことによって、社員の幸福感と働きがいを高めるだけでなく、高い生産性や創造性を引き出し、持続可能な成長を実現することにつながるのだろう。

ぜひ、日本のサラリーマンすべてを元気にウェルビーイングな働く環境に変えていきたいものだ。

写真は、毎週習慣化できてきたプライベートジムの入っているオフィス

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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