転機と転換
女性起業家を応援する関西のイベントに参加した。「LED関西」の総合プロデューサーの井本達也さんと出会いお声がけいただいた。https://discovermyself.jp/event/2082
LEDの女性起業家応援プロジェクトは、近畿2府5県の起業をめざす女性や、起業後事業拡大をめざす女性、そして大企業と連携し新たな価値創出に挑戦する女性起業家ファイナリストなど、あらゆるフェーズで女性起業家の成長をサポートしていくプログラムだ。
総勢150名を超える女性起業家のたまごたちが集まっている支援イベントのキックオフ会だった。女性の起業家の集まりということもあり、ちらほらと子どもがうろうろしている。
東京でもいくつかのスタートアップイベントや起業家イベントには参加したが、関西ということもあるのだろうか、何か熱気のようなものを感じた。そして、起業家たちの笑顔とたくさんの会話があった。みんなコミュニケーション能力の高い人たちの集まりで、気さくにお話ができる。イベント自体も笑いがありとても楽しい。
このLED(女性の起業家のためのプログラム)は10周年になるとのこと。そして、このコミュニティがまた大きなうねりになって、社会変革を促していく。女性ならではの視点で、社会に対しての課題解決を実践し、身近なところで事業へと変貌していく。自分でできる範囲のビジネスからはじめており、周りの協力を得ながら、新しいことにどんどんチャレンジしていっている。
そして、ここに過去のファイナリストや、企業のサポーター、地域の方たちなど様々なステークホルダーが一丸となって事業づくりを楽しみながら進めている。たまに、つらいこと、泣きたくなることもあるとのこと。ただ、それも真剣にやっているからこそ、感動の涙にもつながるのだ。
プログラムの中で、「転機と転換」というセッションが面白かった。ここで女性起業家たちの生声を少しだけ紹介させていただく。
「家事代行サービスは、家事を手伝ってくれている旦那が、使いたいと言ってきた。」
「まじめにお母さん業をやらないといけない、という葛藤はもちろんある。」
「ワークライフバランスなんてない。仕事もオフも同じになってくる。」
「旦那や彼氏から、起業ブロックがかからない人を選ぶ。未婚の女性は気を付けて。」
「うまくいかないときは、やり過ごす。睡眠や休養はすごく大切。」
「歩みを止める必要はない。辞めないというのが大切。」
ひとりひとりの言葉には重みと走ってきた実績がある。そして、それぞれの事業に自信を持っており、自分がこの課題を解決したいという想いから生まれた事業ばかりだ。女性起業家は「情熱」をもって、行動に移し、そして、それを社会のうねりにしようとしているのだ。20代から30代の女性たちが、このうねりの中で、どう人と人の関係を紡ぎながら事業を成功に持っていくのか、とても楽しく勉強になる時間だった。
挑戦している人はウェルビーイング
今年、井本プロデューサーによると、全国9か所でこの「うねり」をつくっていくとのこと。各地域の女性起業家が、自分の情熱をぶつけられる場所が生まれてくるのはワクワクする。起業ってはじめるのも失敗したら大変そうと思う人が多い中で、こんなにもたくさんの人たちがこの「うねり」にどんどん参加してくる。これは、まさに新たなウェルビーイング共創産業の場があると感じた。
今回、急遽誘っていただいて大阪に来たが、たくさんの方たちのオープンマインドと、パッションに触れられることができて感謝しかない。Wellulu内でも、たくさんの女性起業家や女性経営者と対談や鼎談をさせていただいたが、毎回パワーをいただく。今回も、たくさんのパワーをいただき、さらにWelluluで取材させていただきたいスタートアップがたくさんあった。みんな、誰かのウェルビーイングをつくる事業を起業しているのだ。
まさに、挑戦している女性たちの姿は、格好いいし、楽しそうに仕事をしている(本当は大変なこともたくさんあるだろうが・・)ことから、こちら側までウェルビーイングな感じになる。さっそく、いくつかの女性起業家とのWelluluでの対談を決定させていただいた。
どんどんリアルでつながり、つながりの中からウェルビーイングになり、そのつながりがコミュニティへと進化する。事業共創コミュニティをWelluluとしても追いかけていきたい。この「うねり」の中で世界に出ていく女性起業家が生まれてきてほしい。
お誘いいただきとても感謝です。ありがとうございました。場所は、QUINTBRIDGE 。
堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー