敦子さんと余慶さんとWellulu Talk
今日は、午後一にUniversity of Creativityで、敦子さんと余慶さんとWellulu Talkの時間をいただいた。敦子さんは、5人の子どもを育てつつ、助産師の資格を持って活動をしているモデルであり女優だ。先日、余慶さんと「美」について語った後に、敦子さんとの対談が決まった。
まずは、敦子さんにウェルビーイングいろいろ診断をしてもらった。https://wellulu.com/being/
ウェルビーイングいろいろ診断を答えてもらっていると、その人の持っているウェルビーイングの因子傾向が読める。敦子さんは、菖蒲色(あやめいろ)だった。「夢をもつ」ことにワクワクすることで、目標に向かって突き進むことがウェルビーイングにつながる。僕は、敦子さんの選択肢が僕が持っているウェルビーイングの傾向と重なっているものが多くてびっくりした。
助産師さんになりたい、という夢を持った敦子さんは、周りの人に「5人も子育てしながら無理だよ」と言われながら、夢の実現のために、小さな目標を積み重ねて、助産師になった。そして、子どもが生まれる瞬間に立ち会えることが、楽しくて仕方がないというお話をしてくださった。(そのときの敦子さんの表情は、本当に好きな仕事を楽しんでいる人の顔だった。プレイフルネスな時間なのだろう)
やりたいことがある、夢がある、行動できる、そんな人がウェルビーイングになっているのだろう。イノベーションを探求していたら、ウェルビーイングにいきついた。そして、ウェルビーイングを探求していたら、コミュニティにいきついた。一番小さな自分のコミュニティは家族だ。
子どもたちから日々学ぶことがある。さっきも、僕は納豆にかける醤油をテーブルにこぼして、子どもたちに「自分のことを棚にあげて、僕たちがやったら、すぐ怒るくせに。」と言われたり、イライラしていると、「パパ、ウェルビーイング」と言ってくれたりする。子どもたちは、どんどん成長している。
敦子さんの家でも、5人のお子さまがそれぞれの関係の中で、母の姿を見て成長していっているとおっしゃっていた。そして、子どもたちのことを本当に愛していることが伝わってきた。子どものウェルビーイングはもっと探求したい。
待ってあげることの大切さ。自分らしく生きる。
大人は、子どもたちがいろいろと考えたり、悩んだりするのを待ってあげているだろうか? 敦子さんとの話で、「子どもたちが悩んだとき」とかに、人生経験の量が多いので、すぐに「こっちのほうが良いよ」と言ってしまわないのか、という議論になった。敦子さんは、もちろん、こっちのほうが良いかも、と言いつつ、最後は本人の「生きる道」なので、待ってあげる。とおっしゃっていた。
僕は、鼎談が終わった後、自分で振り返りながら、僕も待ってあげる、と言っていたが、実際は「こうしたら良い」と価値観の押しつけをしているのではないかと反省した。
待ってあげること。そして、自分らしく生きるように、自分でいろいろな選択肢の中で一番よい生きるを選んでいるのだろう。子どもたちは、多様な人と出会うことで、多様な価値観を受け入れ、そして、自分自身も多様からの学びがある。「自分らしく生きる。」という言葉が当てはまるのかもしれない。
自分らしく生きる、とはどういうことだろうか?
それは、「自分の生きることに素直になること」、という話を敦子さんが話してくださった。素直になれる居場所や、自分の居心地の良い仲間、時間の使い方ができたときにウェルビーイングになるのだろう。
それは、親も含めて価値観の押しつけをしないで、「子どもたちの今、熱中できるもの」に素直に応援してあげることかもしれない。「ああ、しなさい。」「こう、しなさい。」と言われたやらされた子どもは、自分で何も判断できない子になるのだろう。
これは、もしかしたら、子どもにだけでなく、大人も同じかもしれない。会社でも、上司が「指示を出す人」で、部下が「指示を待つ人」という組織はノット・ウェルビーイングだろう。ここに自主性もないし、行動力もない。さらには、任せるということもない。素直に仕事が楽しくないような気がする。
敦子さんと余慶さんとの鼎談はとても楽しかった。素敵なお話をたくさん聞かせてもらった。子どもたちがウェルビーイングになるためには、「たくさんの夢を持ってほしい」。そして、自分で「その夢を実現するために、行動に移してほしい」。自分で気づいて動くまで、果たして、いつまで待てるだろうか?
堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー