ウェルビーイングのつくりかた

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

心臓ピクニック体験

今日は、ウェルビーイング学会の分科会「ウェルビーイング・テクノロジー」だった。致命的なミスをした。僕のスケジュール表には、翌週にはいっていたのだ。僕は、淡路島に出張していたので、昨日の夜、この事実を知ったときは青ざめた。急遽、淡路島でのイベントは同僚にまかせて、僕は東京に戻ることにした。

スケジュールをオフィス365で管理しているのだが、Slackと、FacebookのMessengerと、Teamsなどでスケジュール調整をしたときに、そこで入力すると日程を間違えていれたり、スマホでいれたものがPCのほうに反映されていなかったりする。まるで、誰かが陰謀で僕のスケジュールを勝手に消したり、移動したりしているのではないかと思うくらい、このスケジュール管理をもっと効率よくやりたい。

話を戻すと、淡路島のイベントも大切だったが、リアルに分科会メンバーのNTTの渡邊淳司氏に会いたかったのだ。ウェルビーイングを探求しはじめたころに、ドミニクチェンさんと渡邊さんの監修・編著「わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術」(BNN)や、ウェルビーイングの設計論-人がよりよく生きるための情報技術 (BNN)を読ませていただき、学ばせてもらっていたからだ。

赤坂の我々のオフィスに訪れてくださった渡邊氏と額賀氏とご挨拶をさせていただき、ウェルビーイング談義からはじまった。ご挨拶をさせていただくところから、趣向を凝らしていて「名刺を渡す前に、私の心臓音を感じてください」と言って、小さな箱を渡された。『心臓ピクニック』というらしい。

聴診器を渡邊さんの胸に当てて、渡邊さんの心音が、僕の持っている白い箱に触感として鼓動を感じることができるのだ。僕は、渡邊さんの鼓動を感じたあと、自分の胸に聴診器を当てて、自分の鼓動を自分で体感した。そして、もう一人の分科会メンバーの額賀さんの胸にも聴診器を当てて、鼓動を感じた。面白い。3人とも心臓の動き方が全然ちがう。生きていることを実感できるコミュニケーションツールだ。

この時点で、相手との距離感がぐっと近くなる。そして、さっそく人と違う鼓動を通して、それぞれの個を感じることができた。素晴らしい発明とテクノロジーに、やっぱり東京に戻ってきて良かったと感じた。

わたしたちのウェルビーイングカード体験

僕たちは、ウェルビーイング×テクノロジーの話をしたあと、渡邊さん発案の「わたしたちのウェルビーイングカード」を体験させていただいた。これも素晴らしい発明だ。それぞれの個人の主観的ウェルビーイングに大切な心理要因が書かれており、「I(自分個人のこと)」「WE(近しい特定の人との関わり)」「SOCIETY(より広い不特定多数の他者を含む社会との関わり)」「UNIVERSE(自然や地球などより大きな存在との関わり)」と4つのカテゴリーに分類されている32枚のカードだ。

僕らは、まず個人でカードを3枚を選んで、それぞれなんでその3枚を選んだかを説明する。この時間がまた面白い。自分はなんのカードを選ぶかというのを考えるのも楽しいし、それを説明してどんどん広がっていくのも面白い。

僕は、「思いやり」「縁」「挑戦」のカードを選んだ。昨日の淡路島で「思いやりのあるつながり」という言葉が残っていたのもあるが、僕自身の自己紹介をするときに、「リスペクト」と「オープン」というのをキーワードにさせていただいている。そして、「縁」は、何をするにしても「縁」によって助けられているという想いからだ。実際、Welluluで出会い、感じ、新しい気づきにつながっているのは、縁のおかげだ。最後に選んだカードは「挑戦」。何をするにしても、挑戦しないと、新しい出会いがないと思っている。事業開発においても、日々の生活も、挑戦するから新しい自分に成長できていると実感している。

そんな自己紹介をしながら、どんどん話が膨らみ、仕事だけでなく、家族の話などにも拡がった。このカードは、人と人の間を埋める、会話に厚みをもたらす効果がありそうだ。これをチームでやるだけで、チームの今の状況と目指すものが言語化されるのだろう。

素晴らしい発明ふたつに合わせて、新著も献本いただいた。「ウェルビーイングのつくりかた」渡邊淳史、ドミニク・チェン著者(BNN出版:2023年)最近は、ウェルビーイングに関する本がたくさん出ているが、ウェルビーイングを主観的なものと捉えて、わたしとわたしたちのウェルビーイングをどうつくるかを提唱している。

ゆらぎ:それぞれの人にとっての変化のタイミングや文脈が尊重され、変化できること自体に価値がある。
ゆだね:自律と他律のバランスのなかで、自分によって心地よいところを探ることに価値がある。
ゆとり:ある目的に向かって行動する際、目的を最優先するのではなく、プロセス自体をひとつの価値として認める。

この「ゆ理論」も面白い。僕らは、こういった「ゆ理論」でウェルビーイングを見つめなおすと新たな発見があるのかもしれない。

僕は東京に帰ってきて、また新たな気づきをいただいた。こういうご縁に感謝である。ウェルビーイング学会では、それぞれ様々な分科会に分かれている。そこで更なるウェルビーイングの探求は続く。

渡邊さん、額賀さん、いっしょにウェルビーイングな社会づくりしていきましょう。ご足労いただきありがとうございました。

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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