中島幸志さんとの出会い
ウェルビーイング学会を創設する話を、慶應義塾大学の宮田教授からおうかがいしており、WEBページの制作をプロデュースさせていただいた。HOME – ウェルビーイング学会 (society-of-wellbeing.jp) そして、ウェルビーイング学会で新たな出会いと学びを得ていた。
そんなときに、Slack上の学会員同士のコミュニティで、自己紹介が目に止まり、やり取りさせていただいたのが「共感企業大全」(自由国民社:2023年)の執筆者の中島幸志さんだ。
早速、本を購入して週末にいっきに読ませていただいた。そして、中島さんとオンラインミーティングの機会もいただいて1時間みっちりお話させていただいた。そこには「共感」しかなかった。僕が描いていた世界を、30年以上前から挑戦して実践している方。そんな方だ。肩書も面白い。
「ウェルビーイング起業家」
社会の価値観をアップデートする「共感起業」を提唱している。僕自身、広告会社の中で、マーケティングとクリエイティビティという世界からはじまり、その先にイノベーションに挑戦する日々を送ることになった。新規事業開発、両利きの経営、イントレプレナーシップ、インキュベーションという流れで、たどりついたのがウェルビーイングだった。そして、そのウェルビーイングは、コミュニティにつながり、今はエコシステムから、エコトーンへと進化していっている。(カタカナばかり並んでよく分からないですね・・・)
中島さんとのオンラインミーティングと本から感じたことは、「共感の先にある巻き込み力」だ。僕がアントレプレナーやイントレプレナーに必要な要素を分析していて、一番重要視しているのが「巻き込み力」だった。ファーストペンギンの後のフォロワーを何人巻き込むか、そこに「共感」というストーリーとパッションが重要なのだ。
中島さんは、18歳で起業した後、音楽配信ベンチャーを創業し、当時世界最大手のIT企業から出資を受け日本初となるサービスを実現したあと、会社を売却した。「感性で育まれるウェルビーイングな社会」に向け、様々なコミュニティと事業をつくってきている。
僕は早速、「共感ビジネスモデルキャンパス」(僕が勝手に命名)を用いて、今考えている事業の共感ポイントやストーリーを描いてみた。これで共感を得られなかったら、僕自身のひとりよがり事業ということか?と冷静になってみることができた。事業計画書にもいれてみた。
今週末は、彼が主宰するコモンビートの「コモビフェス」に参加させていただく。100人の多様な人たちが集まって100日でミュージカルを開催している。はじめて知ったけれども、すごいプログラムだ。今までかかわった団体それぞれが集まるフェスがあるということだ。今からとても楽しみである。中島さんと、何かお仕事をごいっしょしたいと思える出会いだった。
コモビフェス「ちがい」に触れ、楽しみ、繋がる、1日限りのみんなの文化祭! | NPO法人コモンビート (commonbeat.org)
余談だが、幸志さんという名前が、すでにこういう生き方の運命をもっていたのだろうか、と思わせる。
2023年のヒット番付にウェルビーイング?!
昨日は、Welluluの取材で宮田教授に単独インタビューをさせていただいた。1月に掲載させていただく予定なので楽しみにしてほしい。そこでも「共感(エンパシー)」が話題になった。
そして、雑談しているときに宮田さんから「SMBCコンサルティングが発表した2023年ヒット商品番付見られましたか?」と聞かれて、知らなかったので、検索したら横綱が「生成AI」と「新型5類移行」、張出横綱で「2023WBC」と「藤井聡太騎士八冠」、そして、大関で「ウェルビーイング」と「地球沸騰化」と表示されているではないか??
すごい、なんかうれしい。
ウェルビーイングって何か分からないという人も多いが、それぞれのウェルビーイングがあって良いと思っている。そして、宮田さんと4年前にに立ち上げた「Better Co-Beingプロジェクト」は、まさに、つながりの中から、ウェルビーイング共創社会を創りたいと思う意志だったのだ。そこから「共感」につながり、ウェルビーイングという社会を創ろうという仲間が増えてきたように感じる。
Better Co-Being | 生きるをつなげる。生きるが輝く。 (bettercobeing.jp)
2024年は、ウェルビーイングがどんな進化を遂げているだろう。そして、新たな共感の輪をどう拡げていこうか。今から未来にワクワクしている。
堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー