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酵素はどう摂取するのが最適?「酵素ファスティング」で身体を整えるヒント【大高酵素】

酵母と酵素、その違いを皆さんはご存知でしょうか?

酵母は発酵を通じて私たちの生活に欠かせない酵素を生み出す微生物。今回の記事では、酵素の基本的な役割や種類、そして酵素を効率的に摂取する方法について、大高酵素の今井さんに詳しくお話を伺った。酵素の重要性を理解し、健康維持に役立つ知識を深めましょう。

今井 政一さん

大高酵素株式会社 代表取締役社長

昭和22年1月北海道札幌市生まれ。札幌経済高校(現立命館慶祥高校)、札幌短期大学卒業後、会計事務所に就職。28歳の時、学生時代の友人から大高酵素の経理を手伝うよう依頼された縁で同社に入社。2010年10月代表取締役社長に就任した。趣味はウインドサーフィンとジョギング。小樽マリンクラブの会長も務めている。

本記事のリリース情報

「Wellulu」に弊社社長のインタビュー記事が掲載されました

目次

「酵母は酵素のお母さん」酵母と酵素はどう違う?

──まず「酵素」について教えていただけますでしょうか?

今井さん:長い歴史の中で、はじめにアルコールを作る微生物「酵母」が発見され、さらにその酵母の中から、アルコールを生成するための基本的な物質である「酵素」というタンパク質の一種が見つかりました。

酵素は英語で「Enzyme」といいますが、ギリシャ語でenは「中にある」、zymeは「酵母」を意味します。この言葉通り、酵母は多くの酵素を作り出すことが知られています。

──酵素は、酵母から発見されたんですね。

今井さん:はい。酵素はすべての生物に存在するタンパク質で、化学反応を促進する役割を果たしています。

消化酵素・代謝酵素・食物酵素の役割

──酵素の働きについて具体的に教えていただけますでしょうか?

今井さん:酵素は食物の消化やエネルギーの生成などにも大きく関わっており、酵素のはたらきがなければ、生命活動は成り立ちません。

人間の体内でも、「消化酵素」、「代謝酵素」といった酵素が生成されています。

──消化酵素、代謝酵素は、それぞれどのような酵素なのでしょうか?

今井さん:まず、消化酵素は、腸管吸収できない大きな分子の成分を低分子化させるという機能をもっています。一般によく知られている消化酵素は、炭水化物を分解するアミラーゼ、タンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼ、脂質を脂肪酸やグリセリンに分解するリパーゼです。

おもに口腔内や胃、腸、膵臓の中で分泌され、効果を発揮していますが、これらのタイプの消化酵素がなければ、体内ではエネルギーも栄養も摂取することはできません。

──食事からエネルギーや栄養を摂取できているのは、消化酵素のおかげなんですね。それでは、代謝酵素はどのような役割を持つのでしょうか?

今井さん:代謝酵素は、吸収・分布・代謝・排せつなど、生命維持に関わるさまざまな代謝のプロセスを調節する機能を担っています。

栄養を細胞に届け、毒素を汗や尿中に排出したり、身体の悪い部分を修復し、病気を治したり免疫力を高めたりするすべての機能は、この代謝酵素が担っているんです。

──どちらも生命活動に欠かせない、大切な役割を持っているんですね。私たちが食べている食品にも酵素が含まれていると思うのですが、あれはどういうものなのでしょうか?

今井さん:食品に含まれている酵素は、「食物酵素」と呼ばれます。酵素が含まれている食品は、納豆や漬け物などの発酵食品や、野菜・果物などです。とくに新鮮な野菜・果物は、それ自体が生きているために、たくさんの酵素をもっています。

ただ、少し難しい話になりますが、食物酵素はあくまでも食材自らに働くもので、直接体内に吸収されることはありません。食材との関係、腸内環境との関わりの中で、はじめてその力を発揮します。

重要なのは、食材自身がもつ酵素が、食材自らの栄養成分の分解と合成をおこなうことにより、さまざまな物質が生成され、役に立ったり、吸収されやすくなったりするということです。

腸内環境を整え、必要な栄養素を含む「植物エキス発酵飲料」

──大高酵素が展開している酵素製品について教えていただけますか?

今井さん:さまざまな酵素製品を販売していますが、その中でもとくに「スーパーオータカ」という飲料が代表的な製品です。

これは砂糖の浸透圧などによって植物エキスを自然抽出し、微生物の働きによって発酵・熟成させた「植物エキス発酵飲料」です。発酵の過程を経ることにより、小腸で速やかに吸収される成分と、大腸まで届く成分とが混然一体となって存在しています。植物エキスを発酵させる工程は「人間の消化過程と同様なこと」という考え方に則っています。

──「植物エキス発酵飲料」は、どのように作られているんでしょうか?

今井さん:具体的な例として、玉ねぎを考えてみましょう。玉ねぎをみじん切りにすると、香り成分が放出されますが、時間が経つと匂いが消えてしまいますよね。これは玉ねぎの生命活動が終わり、酵素のはたらきが停止するためです。このような生命の一部ともいえる植物の香り成分を、砂糖の浸透圧などによってエキス抽出されます。

たとえば、玉ねぎは四方八方に香りを放ちますが、リンゴは上方に香りを放つなど原料によって香りの放ち方が異なります。そのため、それぞれの特性を考慮して杉樽に入れる原料の順番を厳格に定めています。弊社では、50種類の野菜や果物を混ぜて漬け込むことで、多様な栄養素を含む「植物エキス発酵飲料」をつくっています。

──この「植物エキス発酵飲料」には、どのような成分が含まれているんですか?

今井さん:主成分は糖質(糖度58%程度)で、脳のエネルギー源と言われる「ブドウ糖」、果物や蜂蜜に含まれている「果糖」を含んでいます。その他にも、腸内の善玉菌のエサとなる「オリゴ糖」が26種類も含まれています。

──そもそもなのですが…、「オリゴ糖」ってそんなに種類があるんですね。

今井さん:はい。その中でも非常に高価で希少な「ラミナリビオース」や、「ニゲロース」・「ゲンチオビオース」などの既知オリゴ糖に加えて、十数種類の新規オリゴ糖が含まれています。これらの糖質は熱や酸に対して高い安定性を持っているため、砂糖の代わりに「植物エキス発酵飲料」を料理に利用されている方もいますよ。

──調味料として利用しているとは⁉他にもどういったシーンが利用されているのでしょうか?

今井さん:そうですね。飲用する方の中では、食事制限をしている方などもいらっしゃいます。食事前に100cc程度の「植物エキス発酵飲料」を飲むことで、必要な栄養素をしっかり摂取することができます。

ダイエットや食生活の改善に!「酵素ファスティング」で身体を整える

──植物エキス発酵飲料のお話を聞き、ぜひ日常的に飲んでみたいです。1日の摂取目安量について教えていただけますか?

今井さん:1日の摂取目安量は、1回あたり30~60cc程度を1日1~数回ほどです。

摂取タイミングは個人のライフスタイルに合わせて調整できますが、朝食を抜く場合や昼食、夕食を抜く場合などに置き換えて飲むのが一般的です。

たとえば、毎日夕食を家族と一緒に食べているという方は、朝食や昼食を植物エキス発酵飲料に置き換えるといいですね。

また、朝食を食べないお子さまがいる場合、無理に食事を摂らせると消化に負担がかかり、集中力が落ちることがあります。植物エキス発酵飲料ならすぐに吸収されるので、朝のエネルギー補給として最適です。子どもの場合は、大人の半分の量でも十分です。

──子どものエネルギー補給にも活用できるんですね。

今井さん:また、ほかにおすすめの活用法として「酵素ファスティング」があります。酵素ファスティングは、植物エキス発酵飲料を摂取しながら断食をおこなう方法です。通常の断食とは異なり、速やかに吸収される栄養素を摂取するので、身体への負担が軽減されます。

たとえば、弊社の植物エキス発酵飲料を用いると、100ccあたり約300カロリーを摂取でき、1日に400cc摂れば約1200カロリーになります。これで十分に活動できますし、必要なカロリーを確保しながらファスティングをおこなうことができます。

──酵素ファスティングについて詳しく教えてください。取り組むことで、どのようなメリットが期待できるのですか?

今井さん:酵素ファスティングをおこなうことで、働きすぎの体の中を休ませ、身体をリセットすることができます。リバウンドのおこりにくダイエットも可能で、水断食とは違い、いつでも誰でも安全におこなえるというメリットがあります。

──なるほど。 他にもありますか?

今井さん:そうですね、食生活の改善も図れます。たとえば、ファスティングをおこなったあとに、野菜や果物中心の食事に戻すことで、身体に必要な栄養素をバランスよく摂取できるようになります。

酵素ファスティングは、単なるダイエット方法ではなく、体質改善を図り、理想的な健康生活を維持することを目的とした健康法です。私たちはこの方法を通じて、みなさんが健康な生活を送れるようにサポートしていきたいと考えています。

──酵素ファスティングの具体的なやり方を教えていただけますか?

今井さん:酵素ファスティングは、短期間のものから長期間のものまであり、目的に応じて期間や摂取量を調整します。ファスティング中は、最低でも1日300ccの植物エキス発酵飲料を摂取して、身体に必要なエネルギーを補給します。

初心者の方は、1週間で自分の身体がどう反応するかというのを体験してもらえたらと思います。弊社の植物エキス発酵飲料であれば、1日300〜400ccを飲んでいれば、しっかりとカロリーは摂取できます。1週間で身体の中がスッキリ掃除できますよ。

──酵素ファスティングをおこなったあとの注意点などはありますか?

今井さん:酵素ファスティングをおこなったあとは、できるだけ健康的な食生活をおこなうことを意識してもらいたいです。野菜主体の食事にすることをおすすめしています。

2日目くらいまでは野菜を中心に食べるようにして、白米ではなくできるだけ玄米にするのがいいですね。3日目くらいから普通食を食べて、肉食の頻度は少し抑えるといいですね。

──植物エキス発酵飲料の摂り過ぎによるデメリットはあるのでしょうか? 摂取時の注意点などもあれば教えてください。

今井さん:まず基本的には、あくまでも日常の食事の一部として、ほかの食材とバランスよく摂取することが重要です。通常の食事と併用される場合は、カロリーオーバーにならないようご注意ください。

とくに糖尿病の方や血糖値が気になる方は、少量から摂取を始めてご自身でカロリー調整をおこなうか、事前に健康相談に応じている薬局・薬店の薬剤師や登録販売者にご相談することをおすすめします。

──本日は詳しくお話をしてくださりありがとうございました。健康維持のためにも、ぜひ酵素製品にも目を向けていきたいと感じました。

Wellulu編集後記

今回の取材を通じて、酵素の重要性とその多岐にわたる役割について改めて理解を深めました。私たちの体内で消化や代謝を助ける消化酵素や代謝酵素。そして、特に新鮮な野菜や果物、発酵食品に豊富に含まれる食物酵素を積極的に取り入れることで、体内の消化酵素や代謝酵素をサポートすることができます。

さらに、大高酵素が提供する「植物エキス発酵飲料」などは、酵素ファスティングなどの方法で体内のデトックス効果や腸内環境の改善も期待できるとのこと。健康維持のための新たなアプローチとして、ぜひ注目してみてください。

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