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“着るだけ”で身体をサポート! 「リライブシャツ」の佐々木貴史社長が描く健康の未来

着るだけで身体をサポートし、肉体作業も助けてくれると話題のリライブシャツ。発売から数年でシリーズ累計230万枚(※)を突破し、売上も71億円を記録した。
※ 集計期間:2019年7月1日~2024年12月31日

一躍、時の人となった株式会社りらいぶの佐々木社長に、リライブシャツ誕生のきっかけから今後の事業の未来像、そして佐々木社長が考えるウェルビーイングについて、Wellulu編集長の堂上研が話を伺った。

 

佐々木 貴史さん

株式会社りらいぶ 代表取締役

福島県郡山市生まれ。幼少の頃から身体が弱く、一人で遊ぶ日々を送る。高校卒業後、コンピュータソフトウェアの会社に就職。その後退社し起業。ソフトウェアの会社を立ち上げたのち、通販事業、飲食店、不動産など複数の事業を立ち上げる。2017年に株式会社身体機能研究所を立ち上げ、のちに株式会社りらいぶに社名変更。リライブシャツなどの機能性ウェアを発明し、日本とアメリカで特許を取得。第1種情報処理技術者、宅地建物取引主任者。著書に『地方の小さな会社のリライブシャツがなぜ100億円も売れたのか』(青志社)。

堂上 研

株式会社ECOTONE 代表取締役社長/Wellulu 編集長

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集長に就任。2024年10月、株式会社ECOTONEを立ち上げる。

https://ecotone.co.jp/

目次

武術から学んだノウハウをシャツで再現

堂上:本日はお会いするのを楽しみにしていました! リライブシャツ、大ヒットしていますね。

佐々木:ありがとうございます。おかげさまで好調です。

堂上:あれ? もしやそのネクタイも!

佐々木:はい、まだ普及はしていませんが、これもリライブシリーズの一つです。キャップもありますよ。

堂上:ネクタイやキャップはどのような効果が期待できるのですか?

佐々木:血行促進効果があります。

堂上:僕も体感してみたくて、実は事前に新品を購入してきました! リライブシャツとスパッツ、まだ使用前で包装を開けていない状態です。失礼ながらこのインタビューで効果のほどを明らかにします!

佐々木:ご購入いただきありがとうございます。ぜひ、試してみてください。

堂上:その前に、なぜこのシャツが着用するだけで身体をサポートできるのか、その原理を先に教えてもらえますか?

佐々木:人の動作は筋肉の働きによって生まれるわけですが、リライブシャツはその筋肉に着目して作りました。

具体的にいうと、トルマリンなどの鉱石に特殊加工を施したインクを使用しています。それが身体のツボに沿ってシャツにプリントされているため、着ることで筋肉をサポートすることができるんです。

堂上:そこに着目されたきっかけは何だったのでしょうか?

佐々木:私は今、63歳になりますが、直接のきっかけは53歳から習い始めた武術でした。師匠から人間の身体は複雑な仕組みで成り立っており、それを意識することで、健康にもなることを教わりました。

健康にあこがれた幼少時代。伝記を読み発明家に憧れる

堂上:改めて伺いますが、リライブシャツを開発したきっかけは何だったのでしょうか?

佐々木:私は幼少の頃から身体に自信がありませんでした。学校にも満足に通えず、家で一人、本を読んだり将棋を独学で覚えたりの日々を過ごしていたんです。その頃に偉人の伝記をよく読みました。伝記にはエジソンなど、何かの発明をした人の話が多くあります。いつしか発明家になりたいと思うようになっていました。

堂上:なるほど、発明家ですか。

佐々木:とはいえ、大学にも進めず、高校を卒業してから数年間、無理をしない生活を送っていました。頭の中では常に人生をどうやって立て直すか、どうすれば健康になれるのかと考える日々だったんです。

それで独学で学べるコンピュータの世界に進みました。「第一種情報処理技術者」の資格をとってプログラマーになり、東京で就職先を見つけたのですが、これが激務で2年半で身体を壊しました。

社長から「仕事は出すから、独立して自分のペースで仕事をしなさい」と言われ、仙台に戻ってフリーで仕事をすることになったんです。それが25歳の時です。

佐々木:その後、何人かの人を雇い、法人化して仕事を続けました。それで生活していく分には困らなかったのですが、依頼された仕事をこなすだけの毎日がつまらなくなったんですね。

堂上:他にやりたいことが見つかったのですか。

佐々木:もっと人のお役に立てる仕事をしたい、人が困っていることを解決する仕事をしたいと思うようになりました。それでコンピュータの事業は譲渡して、地域の高齢者が伴侶をなくされた時に必要な税務や役所への届け出など、手続きの一切を請け負う仕事を始めたり、東日本大震災の時には放射線を除去する浄水器を見つけたので、それを入手して安価で販売したりしました。

その後、個人的に青パパイヤの発酵食品を食べたら、私の身体のコンディションが整ったことをきっかけに、これをやろう! と青パパイヤの通販事業をおこなったりと、りらいぶを始めるまでに事業を7つほどやりました。

堂上:仙台でずっと事業家として歩んでこられたのですね。そして、53歳で武術に出会った。

佐々木:はい。それも健康になりたい、強くなりたいとの思いからでした。すると急激にコンディションがよくなりまして、自分も講師として人に武術を教えるようになりました。そのうち、武術を教える中で、身体の一部にテーピングをすると身体にも良い影響を与えることを発見したんです。

それで、この原理を応用したビジネスをしようと、同じ道場の仲間と始めたのがリライブシャツ開発のきっかけでした。

堂上:最初からシャツを作る計画だったのでしょうか?

佐々木:いいえ、当初はゼッケンみたいなものにしようかとか、シャツにテープを貼るとか、いろいろ考えました。いろいろと考えた末に、シャツにしたのです。

堂上:その時には、介護の作業をラクにしたいという目的があったのですよね。

佐々木:実は、妹も私と同じで身体に自信がなく、それでも介護の仕事を頑張っていたんですね。それがきっかけで、介護に携わる人たちの重労働を解決したいとの思いがありました。介護は、誰もがわかっていながら誰も解決できない問題でしたから、自分が解決策を作ろうと思ったわけです。

堂上:そしてとうとう、リライブシャツというすごいものを“発明”したのですね。

佐々木:それまでの事業は属人化していて、宮城県から外には出られませんでしたが、りらいぶの事業でようやく県外に出られるようになり、世界を狙えるようになりました。

高齢者も子どもも、プロアスリートにも

堂上:今日は、リライブウェアのスパッツも持ってきているんです。シャツを着てこれを履くと、さらに身体がサポートされるのでしょうか。

佐々木:はい。ぜひ、履いてみてください。

《堂上がリライブのスパッツに履き替えてくる》

佐々木:では、上下そろった状態で着心地はいかがですか。

堂上:うわ! 動きやすいですね。

佐々木:下半身、特にふくらはぎをサポートしてくれるんですよ。これでキャップを被ると完璧です。

堂上:全身リライブで固めたら、ゴルフも楽しめそうな気がしますが……。

佐々木:リライブシャツを着て、ゴルフをする方もいます。

堂上:そうなんですか! それならスポーツ選手におすすめしたいですね。

佐々木:スポーツチームにも提供しています。喜んでくれていますよ。

堂上:いずれはアスリート界の必須アイテムにもなっていきそうですね。ちなみに、一般のご高齢者や子どもが着ても大丈夫なんでしょうか?

佐々木:老若男女、誰でも着ていただけます。血行を促進し、リフレッシュしやすい環境をサポートしてくれますよ。これらの効果にもエビデンスをとっています。また、日ごろ使わない筋肉をサポートしてくれます。運動時のコンディションサポートが期待できるため、トレーニング時の着用にもおすすめです。

堂上:明日、ゴルフの予定があるので、このいでたちで臨みます!

佐々木社長のウェルビーイング哲学とは?

堂上:佐々木社長はウェルビーイングに対して、非常に意識が高い方だと聞いています。

佐々木:実は私、日本ウェルビーイング協会という団体を立ち上げました。活動はこれからなのですが。

堂上:えっ、そうなんですか! 一緒に何かできたらいいですね。佐々木社長は、なぜウェルビーイングに注力されるのでしょうか?

佐々木:ウェルビーイングは人が生きていく基本だと考えているからです。そしてこれは、人はなぜ生まれてきたか、ということに直結しています。

堂上:人間の根源的なテーマだとお考えなのですね。

佐々木:私は、すべての人がそれぞれに「使命」を持って生まれてきていると考えています。これを話し出すと長くなりますので、詳しい説明はまた別の機会にしたいのですが、すべての人は「使命」を潜在意識では理解しているはずなんです。

私なりに確信を得た一つの要因が、『かみさまとのやくそく』という1本の映画でした。この作品はとても不思議なドキュメンタリー映画で、横浜市で産婦人科医をしておられる池川明さんという方が、これまで取り上げてきた赤ちゃんたちの話なんです。

池川先生は何千人という赤ちゃんを取り上げてきた中で、その子たちが2~3歳になると、生まれる前の記憶を話すことに気づいたそうです。そして、その子どもたちの言うことが全部、同じ内容だったという話なんですね。実際にそのシーンが紹介されています。

堂上:それはまた興味深い作品ですね。

佐々木:結論を言ってしまうと、子どもたちは口をそろえて、この世に生まれる前に神様から使命を授かり、それを果たすためにお母さんを選んできたと話しています。それぞれの子どもが話す神様の姿や生まれる前の情景の説明がほぼ同じ。この映画は全国いろいろなところで上演されています。

人は自分の使命を果たすことで、心が満たされ幸福を感じる、つまりウェルビーイングになると私は考えているんです。設立した協会でこれから、人が使命を果たしていくための支援や啓蒙活動をしていきたいと思っています。

堂上:りらいぶの事業はどのように発展させ、何を成し遂げようと考えているのでしょう?

佐々木:世界平和です。そのためにまず世界中にリライブシャツを届けます。健康は幸福の重要な条件ですから。そして、身体が健康になったら、使命を果たす支援を広げていきます。心身両面のエネルギーが満たされることが、平和の礎だからです。

私は今63歳で、本来ならそろそろリタイアを考える年齢ですが、命尽きるまでこの活動を続けていきます。それが私のウェルビーイングです。

堂上:僕がウェルビーイングをテーマに事業を始めた理由にも、より多くの人が幸せを感じられる社会にしたいという思いがあります。ずっと広告の世界で仕事をする中で、この社会には世の中をよくするためにいい事業をなさっている企業がたくさんあることを知りました。

しかし、その活動があまり知られていないんですよね。そこで、そういう企業の活動を広く紹介したいと思ったのがきっかけでした。佐々木社長のお話には共感するばかりです。

リライブシャツが世界中に健康を通じたウェルビーイングを広げていかれることを期待しています。ぜひ、いつか何かでご一緒できる機会があるとうれしいです。本日はありがとうございました。

佐々木:こちらこそ今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。

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