
スタジオ・ヨギーは全国展開のスタジオすべてが駅徒歩5分圏内という好立地。
ヨガやピラティス、ビューティ・ペルヴィス(骨盤と筋膜にフォーカスして全身を土台から整えるプログラム)、パーソナルレッスンやメンテナンスなど、通う人の目的や悩みに応じたさまざまなプログラムを提供しているのが特徴。
今回は「スタジオ・ヨギーが気になっている人」や「どこのヨガスタジオに通うか迷っている人」に向けて、編集部が実際にスタジオ・ヨギーの体験へ。
今回体験した場所
【スタジオ・ヨギー中目黒】
- 住所:〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-26-1 中目黒アトラスタワー2F
- 電話番号:03-5768-4313
- 公式サイト:https://www.studio-yoggy.com/studio/nakameguro
今回案内してくれた方
清家 慎さん
ヤスヨさん
ヨガ指導歴16年。ヨガで得た体調やメンタルの変化に感銘を受け、自身でヨガサークルを立ち上げ、公民館事業等を担当。約10年前からスタジオ・ヨギーで指導を始める。グループレッスンやパーソナルの他、CMヨガ監修やイベント講師としても活躍。
「スタジオ・ヨギー中目黒」のメンテナンス、パーソナルトレーニング体験へ
今回体験にやってきたのは、スタジオ・ヨギー中目黒。
低層階に飲食店や医療施設などが入る高層ビル「中目黒アトラスタワー」の中にあり、東急東横線、東京メトロ日比谷線が通る中目黒駅から徒歩約1分の好立地。
入店:木のぬくもりが心地よい店内
「中目黒アトラスタワー」の2階へ上り、店内へ。一歩足を踏み入れると木のぬくもりが感じられる優しい雰囲気に包まれる。
フロントには物販コーナー、ヨガや健康に関する本が並ぶ休憩スペースがあり、奥には男女別の更衣室と、広さが異なるA、B、Cの3つのスタジオがある。
受付:フロントで体験料の支払い
スタジオ・ヨギーでは、ヨガやピラティスなど30種類以上のレギュラークラスと、専門分野に特化したワークショップなど、多彩なグループレッスンが開講されており、好きなクラスに体験で参加することが可能。
本日体験するのはグループレッスンではなく「ヨギー・パーソナル」。理学療法士や作業療法士などで構成するメンテナンスチームと経験豊富なヨガインストラクター陣が、一人ひとりの身体の悩みに合わせマンツーマンで身体作りをサポートしてくれる内容となっている。
「メンテナンス」を開講しているのは神楽坂、池袋、横浜、大宮の4店舗。5月から中目黒スタジオでも開講がはじまる。本日はヨガインストラクター「ヤスヨさん」のパーソナルレッスンと、理学療法士「清家さん」のメンテナンスを体験させてもらうことに。
着替え:レッスンスタジオ直結の更衣室
体験料を支払ったら、まず更衣室でウェアに着替える。
更衣室は棚が並んだシンプルなつくりで、貴重品はスタジオ内に持ち込むスタイル。奥の扉は、グループレッスンによく用いられているAスタジオに直結しており、廊下に出ることなくスムーズに移動できる。
今回はBスタジオで体験を受けるので、着替えが済んだら受付に戻り、メンテナンスで使用するためのカウンセリングシートを記入。
現在の運動頻度や痛みがある場所の有無、過去に怪我をしたことはあるかなどの質問に答えていく。
メンテナンス体験:動きの癖を見極め、身体の悩みを改善に導く
カウンセリングシートの記入を終えたらBスタジオに移動。
記入した内容をもとに、現在の運動習慣や身体の不調を清家さんと共有していく。
── あまり自覚がないのですが、マッサージなどで「肩が凝ってますね」といわれることが多くて。デスクワークが多く、とくに肩のケアもしていないので、肩周りは気になります。
清家さん:自覚症状がなくても、日々の積み重ねが将来的に痛みにつながってしまうこともあるので、肩周りもチェックしていきましょう。
怪我をされた経験などはありますか? 昔ここを骨折した、捻挫したなどがあれば教えてください。
── 小学生のころに左足を捻挫して、ギブスをはめていたことがあります。振り返れば左足は、ギブスをするまではいかなくてもよく捻挫のような状態になることがあります。
清家さん:わかりました。左足は動きの癖などがあるかもしれないので、そこもチェックしていきましょうか。
カウンセリングを終えたら、まずは姿勢をチェックしてもらう。
清家さん:日本人に多いのですが、本来はちょっと丸みを帯びていて欲しい「胸椎」という背中の骨がストレートになってしまっていますね。
そして自覚はないとのことでしたが、肩はもう見ただけでパンパンです!(笑) とくに左側にボリュームがでてしまっていて、使いすぎかなという印象を受けます。
そのあとは、首を左右に倒したり、片足立ちをしたり、歩いている様子をみてもらい、身体の状態を見極めてもらう。
清家さん:まず左足に体重がのせにくくなってしまっていますね。そのため、左足で踏ん張ったときだけ、上半身の緊張がすごく高まっているようです。1回だけをみると本当に少しなのですが、これが何年も繰り返されていくことによって、身体のあらゆるところに不調がでてくる可能性があります。
あともう1つは、最初にお話ししたように背中がフラットなので、肩甲骨が安定していません。そのせいで肩周りが張り、下腹にも力が入りづらくなっています。この2点が気になりますね。
清家さんのサポートのもと、まずは姿勢と呼吸を整えながら、安定していなかった肩甲骨にアプローチ。
一通り整えてもらって立ち上がってみると、肩周りに大きな変化が。
── 肩周りが軽くなったのがわかります! かなり凝っていたんだなということに、ようやく気づきました。
清家さん:とくにマッサージをしたわけでもなく、身体の使い方を少し変えただけですよね。
「肩が凝っている」ということが問題ではなくて、違うところが動きにくくなっているから、ここが頑張らざるを得なくなっていたというのが問題だったんです。
このようにメンテナンスでは、自分ではなかなか気づいたり改善したりすることが難しい「身体の使い方」という部分にフォーカスしていきます。
次は、しっかり踏み込むことができずバランスが取りにくくなっていた左足のケア。
普段意識する機会がほとんどない足の隅々にまで意識を向け、清家さんの声掛けに合わせて力を入れていく。
メンテナンスを終えて再度片足立ちをやってみると、左足の力の入り方がまったく違うことに気づく。
── さっきよりも安定して、身体がぐらつきにくくなりました! 以前どうやって踏み込んでいたのか、わからなくなるほどです。
清家さん:足裏で“押す”という感覚を強く感じていただけるようになったかと思います。捻挫を繰り返したこともあると思うのですが、感覚がわからなくなってしまっていて、得意な右足でかばっているような状態でしたね。
左足の踏み込みが弱いままだと、とっさに左足で踏み込まなくてはならないときに力が入らず、腰でかばってぎっくり腰の原因になってしまうなど、身体の別の部位を痛めてしまうおそれもあります。
今、痛みなどの自覚がなくても、このように正しい身体の使い方を覚えていくことで、将来的に生じる可能性のある不調を減らしていくことができますよ。
── 普段の生活では気づけなかった「身体の弱点」と向き合うことができ、とてもいい経験になりました!
カウンセリングを含め、30分のメンテナンスを終えたら、次はヤスヨ先生のヨガレッスンを体験。
パーソナル体験:目的に合わせたオーダーメイドのヨガレッスン
パーソナルレッスンは、お客さん一人ひとりの目的に合わせて、インストラクターがオーダーメイドでレッスン内容を考えてくれる。
本日は、ヨガの経験がほとんどないことと、清家さんのメンテナンスでわかった左足の力の弱さを踏まえ“ヨガ初心者でもできる脚力アップヨガ”をテーマにレッスンを組んでもらうことに。
ヤスヨさん:1週間はどのように過ごされていましたか?
── 仕事仕事…という1週間でした(笑)
ヤスヨさん:お仕事が続いているとのこと、普段の生活で自分の呼吸を意識することって、きっとなかったですよね。
呼吸の深さを維持してあげることで、体感が高まったり、姿勢が大きく変わったりするので、ヨガは“呼吸のためのもの”と私は思っています。
まずは呼吸法からおこなっていきますね。
空気をお腹に入れたら次は胸へ、そして背中へと届けるように、立体的な呼吸(完全呼吸)を意識する。
しばらく続けて呼吸法に慣れてきたところで、合掌をしてレッスンをスタート。
背骨を動かす「キャット アンド カウ」という動きや、横から見たら三日月のようにみえる「アンジャネーヤーサナ」というポーズを教えてもらう。
異なる部分に力が入ってしまっていたり、力をうまく入れられていなかったりすると、その場でヤスヨさんがサポートしてくれるので、少し難しく感じるポーズでも、すんなり身体に入っていく。
ヤスヨさん:呼吸は忘れていませんか?
── いつのまにか止めてしまっていました!
ヤスヨさん:そうですよね(笑)ポーズに集中していると、みなさん呼吸を忘れがちになるんです。ポーズの取り方は横でサポートしますので、しっかり呼吸を意識するようにしてくださいね。
ヨガ初心者の私にとっては、やったことのないポーズを取りながら、普段は意識することのない深い呼吸を維持していくのはなかなか至難の業。
呼吸に意識が向いているか、ポーズに合わせた呼吸のタイミングなど、隣でこまめに声をかけてもらうことで、不安や焦りも感じず、ゆったりとした気持ちでレッスンに集中できる。
そのあとも、レベルや身体の癖を見極めながら、今の自分に必要なポーズを提案してもらい数種のポーズに挑戦。
ヤスヨさん:すごく綺麗にポーズをとれていますが、前側に意識がいきがちなので、体側が縮んでしまうことと、腰椎がキュッと沿ってしまう癖がついているのが課題ですね。
── 体側と腰、とくに意識を向けて取り組んでみます!
グループレッスンでヨガに挑戦するだけでは気づくことが難しい“自分の弱点“をしっかり指導してもらうことができるのも、パーソナルレッスンならではの魅力。
最後は仰向けの姿勢で手をあげ、リラックスした状態で自然に呼吸を整えていき、60分のレッスンが終了。
すべての体験を終えたら、受付で入会手続きや料金プランなどの詳しい説明を受けて終了となる。
「スタジオ・ヨギー」のインストラクター・ヤスヨさん、理学療法士・清家さんにインタビュー
施設を体験したあとは、今回体験を担当してくれたヤスヨさんと清家さんに、インストラクター、理学療法士として働くことになった経緯や、ヨギー・パーソナルの魅力などについてお話を伺った。
ヨガで不調が改善した実体験をもとに、インストラクターの道へ
── ヤスヨさんが、ヨガインストラクターになられたきっかけを教えていただけますか?
ヤスヨさん:私はもともと体が硬く、運動とは無縁で腰痛と膝痛も抱えているような状態でした。子育てを始めてから、不調にもなっていられない自分がいて「ヨガぐらいだったらできるんじゃないかな」と思い、ヨガを始めたところ体調がみるみる回復したんです。
痛みが軽減されたのもそうですが、イライラしなくなったり、自分のことを俯瞰(ふかん)してみれるようになったり、精神的な面でも大きく癒されました。これはぜひ周りの人にもぜひ知ってほしいと思い、教え始めました。
仕事の幅が広がるとともに、生徒さんからたくさんの悩みを聞くようになり「もっと本格的に学ばないと」と思い、スタジオ・ヨギーに生徒として通い始めたんです。
── スタジオ・ヨギーに、生徒として通われていたんですね!
ヤスヨさん:はい、たくさんのことを学ばせてもらったので、恩返しできたらいいなと思い、ここで働くことを決めました。実際に通ってみて、インストラクターの知識量やレッスンの質にすごく感銘を受けたので、ここで働けていることが本当にうれしいです。
メンテナンスを通し、ヨガを“生活の一部”にするためのサポートを
── 清家さんが理学療法士になられたきっかけを聞かせていただけますか?
清家さん:人に何かを教えるということ、とくに身体のことについて教えるのが好きだったんです。僕自身、ずっとサッカーをしており、学生時代はジムでアルバイトをしていたのですが、そのころからお客さまに筋トレを教えるのが楽しいなとずっと感じていました。
知り合いから「理学療法士という仕事があるよ」と紹介してもらい、そこから資格を取って今に至ります。
── 理学療法士さんが活躍される場は多々あると思うのですが、スタジオ・ヨギーで働こうと思った理由はありますか?
清家さん:病院で10年以上働いたあと、自分の力でもいろいろ挑戦したいと思い、今は自分の店を持って働いています。スタジオ・ヨギーでメンテナンスのサービスを入れていきたいというお話をいただいたとき、僕自身も力を試すことができるし、多くの人の役にも立てるなと思い、お引き受けすることにしました。
ヨガスタジオにメンテナンスのサービスを入れること自体が珍しいので、その点にも興味を持ちましたね。
ヨガやピラティスなど身体にいいことをやっているのに、身体の使い方が違うから痛みが出てしまう、どこかが悪いからヨガに通って改善したいと思っても、うまくいかないという方もいらっしゃるので、そこをサポートできたらなと。
せっかくいいことをやっているのに、やめてしまうのはもったいないので、僕たちがサポートすることによって、ヨガやピラティスがみなさんの生活の一部になればなという思いで働いています。
──インストラクターのヤスヨさんからみた、ヨギー・メンテナンスの魅力はありますか?
ヤスヨさん:グループレッスンだと、それなりに人数もいらっしゃいますし、悩みも人それぞれなので、その方だけのためにという指導がどうしても難しいんです。
メンテナンスで身体の使い方を学んでもらうことで、グループレッスンでもきちんとした姿勢を意識して参加していただけるというのは、インストラクターとしても安心です。
自分で気づいてない不調も実はたくさんあったりしますので、ヨギー・メンテナンスを通してそれに気づいてもらうということも、大きな意味があるなと感じています。
不調を治してもらうではなく“自分で何とかしたい”という目的意識
── 清家さんは、スタジオ・ヨギーで働かれ、理学療法士の視点からヨガに魅力を感じる点はありましたか?
清家さん:いろいろな魅力を感じていますが、一番は内感を高められるという点ですかね。
自分の体が今どういう風に動いているのかって、ものすごく感覚や神経を研ぎ澄まさないとつかむことができないですし、少なからず経験値が必要になってきます。
整形外科にいらっしゃるお客さまは、自分の身体をよくつかめていない方も多く、極端な例をあげると、来院された時はまったく上がらなかった腕が、肩の上まで上がるようになっても、その変化に気づけない方もいらっしゃるくらいです。
普段から運動をしていることで、その手前の不調に気づくことができ、止められるというのは大きいと思いますね。
── なるほど。実際にヨギー・メンテナンスにも、ヨガを通じて身体に不調を感じた人が通われているのでしょうか?
清家さん:そうですね。年齢層的には、不調が出やすかったり、痛みが気になり始めたりしやすい年代である50〜60代の方が多いです。
ただ、整骨院でもいえることなのですが、男性は多少不調を感じても我慢してしまう方が多く、お客さまの8〜9割が女性です。男性も、不調を感じたら我慢せずにいらしていただきたいですね。
ただ、ヨガを通じてだけでなく、病院や整骨院に通っているけどよくならないからと、スタジオ・ヨギーのメンテナンスにまで足を運んでくださる方も多くいらっしゃいます。
理学療法士がいない病院もけっこうあり、電気治療だけをしておしまいなど、リハビリが満足いかないままで終わってしまうケースもあるんです。
── さまざまな人が機能改善を目的にいらっしゃっているのですね。
清家さん:そうですね。本当にいろいろな人がいらっしゃいますが、ヨギー・メンテナンスにくる人の共通点としては、みなさん「自分で何とかしたい」と目的を持っておられ、とてもモチベーションが高いんです。
その意欲がある分、スタジオ・ヨギーのお客様たちは教えたことの吸収スピードが明らかに早いと感じますね。
── 病院で“治してもらおう”というのと、メンテナンスで“治し方を学ぼう”というのと、気持ちの部分で大きな違いがあるんですね。
清家さん:はい、その点はヨギー・メンテナンスに通われる方の大きな特徴かなと感じています。
あとは「ヨガのポーズでこういうところができない」とか「こういうところで安定しないから、もう少し安定させたいけれど何が悪いの?」と、自分の悪いところを知りたい、直していきたいという知識的な欲求が強い方が多く、勉強熱心だなと感心します。
初心者の人も3割、パーソナルだからこその続けやすさも魅力
── “勉強熱心”というワードが出ましたが、ヤスヨさんご担当のパーソナルレッスンも「グループレッスンから、さらにスキルを伸ばしたい」というお客さんが多いのですか?
ヤスヨさん:それが、私のお客さまに関してはまるで別ですね。グループレッスンから来られる方もゼロではないのですが「パーソナルレッスンだからヨガに通えている」というお客さまが多いです。
ご夫婦で挑戦したい、自分の知りたいことだけを知りたいという方も多いのですが、中には「何も知らないままグループレッスンに参加するのは引け目を感じる」という方もいらっしゃるようで…。全然そんな不安を感じる必要はないんですけどね。
まずはパーソナルをやってみて、ちょっと自信をつけてから、グループレッスンに行くという方もいらっしゃると思いますが、私は「ずっとパーソナルだけ」という方を担当することがほとんどです。
── パーソナルのみでヨガを続ける人も多いのですね。どのくらいの年齢層のお客さんを担当されることが多いのですか?
ヤスヨさん:スタジオ・ヨギー全体を見ると年齢層は本当に幅広いのですが、私がパーソナルで担当するお客さまは40〜50代が一番多いです。
「一度グループレッスンをやってみたけど合わなくて」とか「動画を見ながら家でやっているけど、合っているか確認したい」など、ある程度ご経験がある方の割合が多く、まったくゼロからの方も3割ほどはいらっしゃいます。
── みなさん、どういう目的でヨガをはじめられているのでしょうか?
ヤスヨさん:年齢関係なく本当にさまざまです。
一言で説明するのが難しいですが、がんなどの病気の治療をされたあとに「機能改善のために力を貸して欲しい」という方もいれば、「還暦の前に人生最高のスタイルになってみたい」という人もいらっしゃいました。
── 人生最高のスタイル! 素敵な目標ですね。
ヤスヨさん:はい。ちゃんと目的を達成して卒業されましたよ。私がパーソナルを担当させていただいた中で、一番感動した生徒さんです。
お客さま一人ひとりに合わせたコミュニケーションを
── お2人とも、日々さまざまなお客さまと関わられていると思いますが、コミュニケーションにおいて心がけていることはありますか?
清家さん:人それぞれ性格が違うので“コミュニケーションの入り方”はとくに意識しています。入店された時や靴を履いているところ、字を書いている様子をみながら、その方の持ってる雰囲気に合わせて入り方を変えているんです。
たとえば、痛くて本当に困ってる方は、やっぱり少し下を向いてることが多いんですよ。そんなお客さまに対して、いきなり僕が明るく「はじめまして!」みたいに挨拶をしても、心は開いてもらえませんよね。
動きを見ると、どこが痛そうとかはある程度わかるので、そういった場合は「痛そうですね、無理しないでください」と声をかけるなど工夫しています。
── 確かに、挨拶ひとつでも相手に与える印象が大きく変わってきますね。
清家さん:そうなんです。お客さまに合わせてコミュニケーションを変えている理由として、僕がお話しする内容をできるだけ多く吸収してもらいたい、というのがあります。
どんなにいいものを提供していても、100言って1しか入らなければ、せっかく来てくださったのに、お互い何の意味もないですよね。一人ひとりに合ったコミュニケーションを取ることで、少しでも多く僕の話を受け入れてもらえればと思っています。
あとは、はっきり言うことも大切にしていますね。「ここが悪いって言わない方がいいかな」「これ言っちゃったらあれかな」と感じるものも、きちんと伝えなければ、あとで話がつながらなくなるんです。
「このくらいでよくなります。だからどれだけやらなくてはいけません」という目標も、はっきりと立ててあげる。向かう先がわからなければモチベーションもなかなか続きませんので、短期目標をこまめに立てて、どのくらい頑張らなくてはいけないのかをイメージさせるというのは、常に心がけていますね。
できないことより、できることに目を向けて
── ありがとうございます。ヤスヨさんは、いかがですか?
ヤスヨさん:パーソナルレッスンを受けられる方は、意識を高く持ってらっしゃる方が多い分“自分のできないこと”にすごく意識が動きやすいんです。
「このポーズもできない」「この動きができない」とおっしゃる方が多いんですが、みなさん“できること”も本当にたくさんあるんです。自分ができることにたくさん気づいてもらい、できることをさらに得意にしていくことで、実力を底上げできると考えています。
「できなかったことができるようになった!」というところまで持っていく、お手伝いをさせてもらっていますけど、とにかく“できること”に意識を向けてもらうことを意識して、サポートにあたっています。
── なるほど、お話しを聞きながら自分のことを振り返ってみても、何かに取り組んでいる時は、できない部分ばかりに目がいってしまう気がします。
ヤスヨさん:みなさんそういった方が多いので、よくわかります。
ただ、できることに1つでも多く気づき伸ばしていくことで、できなかったことができるようになったというのは、私自身がヨガを通じて実際に経験しているので、自信をもってお伝えできますよ。
スタジオ・ヨギーで身体と心を整え“生活の質”の向上へ
──本日はありがとうございました!最後にどこのスタジオへ入会するか検討中の人、ヨガやメンテナンスの体験に行こうか悩んでいる人に向けて、一言お願いできますか?
ヤスヨさん:身体を動かしたいという目的でヨガを検討されている方が多いと思うのですが、身体を鍛えられるのはもちろん、ヨガや身体のメンテナンスをすることで生活の質が格段に上がると私は思います。
運動するということだけでなく“自分の身体を知る”ことに目を向けて、人生で1回はヨガ、メンテナンスにトライしていただければ嬉しいなと思います。
そして、実体験を踏まえて話すと“自己肯定感を高められる”という点が、ほかのスポーツではなかなか感じられない、ヨガならではの特別な魅力だと思っています。
深いお話にはなりますが、ヨガを続けることで、命についてや生きていること、自分という存在について何かしらの気づきが生まれていくんです。「幸せになりたい」「自分のことを好きになりたい」という気持ちでヨガをはじめていただくのもおすすめですよ。
清家さん:メンテナンスでは、僕のような理学療法士や作業療法士など、リハビリに特化した専門職のスタッフがお待ちしています。理学療法士や作業療法士と民間で出会える場は非常に少ないので、そこも大きな魅力の1つだと思っています。
専門家にみてもらって、自分で気づけない身体のずれや癖、生活で何に気をつけなくてはいけないかをきちんと知ることで、今の生活の質が上がるのはもちろん、10年後、20年後の自分の身体にも大きく影響してきます。
どこかでヨガに通いたいと思っているのなら、身体のことをいつでも専門家に相談できる環境が整っているスタジオ・ヨギーに通っていただく方が、大きなメリットがあるのではないかなと感じています。
編集後記
今回、ヨガのパーソナルレッスン、メンテナンスの体験を通じて、自分自身で気づいていなかった身体の癖や弱点を見つめ直すことができ、大変勉強になりました。
ジムやヨガなどレッスンで身体を動かすことは簡単にできていても、自分自身の癖に気づき、身体の正しい使い方を学ぶ機会はなかなか少ないのではないかと思います。
今感じている不調を改善したいと思っている人はもちろん、現在の動きの癖を今から直しておくことで、将来の不調を軽減することもできるので、私のように痛みや動きづらさの自覚がない人にもおすすめです。
経験豊富なインストラクターさん、正しい身体の使い方へと導いてくれるメンテナンスチームのもとで、安心して身体作りを任せられるスタジオだと感じました。
ドイツでサッカー選手としてプレーし引退後、理学療法士・国際認定シュロスセラピスト(側弯症専門運動療法士)として、整形外科クリニックにて約10年勤務。現在自ら整体院を開業。スタジオ・ヨギーのメンテナンスディレクターとして、個別メンテナンスやワークショップを担当している。