クラムシェルは、横向きでひざを開閉するシンプルな動きで、お尻の横側にある中殿筋や小殿筋を狙いやすいトレーニング。
大きな器具が不要で自宅でも取り入れやすく、ヒップラインを整えたい人や骨盤まわりを安定させたい人にも向いている。
この記事では、クラムシェルで鍛えられる筋肉や期待できる効果、基本のやり方からバリエーションなどを紹介する。
この記事の監修者

おぜき としあきさん
パーソナルトレーナー
この記事の検証者

木村 優希さん
普段はランニングなどの有酸素運動を中心に、日常的に体を動かしている。継続しやすい運動習慣を大切にしながら、無理のない範囲で体力維持やコンディション管理に取り組む。本格的な筋トレはあまりおこなっていないが、運動の質や意識の重要性にも関心がある。
クラムシェルとは?

クラムシェルは、横向きの姿勢で股関節を開閉するトレーニング。ひざを曲げたまま脚を開く単純な動作で、お尻の筋肉へ集中的に刺激を与えられる。軌道が固定されフォームが安定しやすいため、初心者でも取り入れやすい。
- クラムシェルでお尻を鍛えるメリット
- クラムシェルがおすすめの人
クラムシェルでお尻を鍛えるメリット

クラムシェルは横向き姿勢でひざを開閉するため、中殿筋・小殿筋を含む股関節外旋筋(こかんせつがいせんきん)が効率よく収縮しやすい環境をつくれる。
一方、スクワットやヒップスラストのような大きな負荷を扱うお尻トレーニングは、大殿筋を中心に広い範囲を鍛えられる一方で、太ももの筋肉も関与しやすい。
代表的なお尻トレーニング種目の比較
| 種目 | 鍛えられる部位 | 特徴 |
| クラムシェル | 中殿筋・小殿筋・股関節外旋筋 | お尻の横側・深部をピンポイントで刺激しやすい |
| スクワット ▶スクワットのやり方 |
大殿筋・ハムストリング・大腿四頭筋 | 下半身全体を高負荷で鍛えられる |
| ヒップスラスト ▶ヒップスラストのやり方 |
大殿筋 | ヒップアップを狙いやすく、お尻へ強い負荷をかけやすい |
| ブルガリアンスクワット ▶ブルガリアンスクワットのやり方 |
大殿筋・ハムストリング | 片脚でおこなうためお尻への刺激が高まりやすい |
| ヒップアブダクション ▶ヒップアブダクションのやり方 |
中殿筋 | 股関節を外へ開く動作でお尻の横側を鍛えやすい |

監修者:おぜき
クラムシェルで主に働く中殿筋・小殿筋は、大殿筋のように大きく肥大する筋肉ではありません。そのため高重量で鍛えるというより、回数を増やしてていねいに収縮させることで刺激を感じやすくなります。
ヒップスラストやスクワットのような高負荷種目と組み合わせて、お尻の横側や深部を活性化させる補助種目として取り入れるのがおすすめです。
クラムシェルがおすすめの人

クラムシェルは、中臀筋・小殿筋を中心とした股関節外転筋群を効率的に鍛えられるエクササイズ。
ヒップアップや美尻を目指したい人・骨盤のぐらつきや姿勢の崩れが気になる人・O脚傾向があり脚のラインを整えたい人におすすめ。

監修者:おぜき
クラムシェルでアプローチできる中殿筋や小殿筋などの筋肉は、日常生活では意識して使う機会が少ない部位です。そのため衰えると骨盤の安定性が低下しやすく、お尻の形や脚のラインにも影響が出ることがあります。
最初は効いている感覚がわかりにくいこともあるため、動作をゆっくりおこなうことで刺激を感じやすくなります。
クラムシェルで鍛えられるお尻の筋肉

| 部位 | 負荷の強度(※) |
| 中殿筋 | ★★★☆☆ |
| 小殿筋 | ★★☆☆☆ |
※負荷の強度=各部位にアプローチできる負荷量の差
中殿筋

中殿筋はお尻の外側に位置する筋肉で、股関節を外側へ開く動作(外転)を担う。クラムシェルではひざを開く動作で中殿筋が働きやすく、骨盤を安定させながら脚を動かす役割を果たす。
【目的別】中殿筋を鍛えるメリット
| 目的 | メリット |
| ボディメイク | お尻の横側に丸みが生まれ、ヒップラインが立体的になりやすい |
| 機能改善 | 骨盤の安定性が高まり、歩行や片脚動作のバランスを保ちやすくなる |
| ケガ予防 | 股関節やひざのブレを抑えやすくなり、下半身の負担軽減につながりやすい |
| パフォーマンス | 片脚動作の安定性が高まり、ランニングやジャンプ動作の安定につながりやすい |
小殿筋

小殿筋は中殿筋の深層に位置する筋肉で、股関節の外転や安定性の維持に関わる。クラムシェルのような股関節を外へ開く動作では、中殿筋とともに働きながら股関節の位置を安定させる役割を担う。
【目的別】小殿筋を鍛えるメリット
| 目的 | メリット |
| ボディメイク | お尻の横側の土台が安定し、ヒップラインのバランスが整いやすい |
| 機能改善 | 股関節の安定性が高まり、脚の動きをコントロールしやすくなる |
| ケガ予防 | 股関節のブレを抑えやすくなり、ひざや腰への負担軽減につながりやすい |
| パフォーマンス | 片脚動作の安定性が高まり、スポーツ動作の安定につながりやすい |
クラムシェルの効果

- ヒップアップ効果
- 骨盤の安定
- O脚防止
- 股関節の安定・ケガ予防
ヒップアップ効果

クラムシェルはお尻の上部から側面に位置する中臀筋を効率的に刺激し筋肥大を促すことで、ヒップラインに丸みを生み出し、ヒップのたるみや横に広がった印象の改善、美尻形成に効果が期待できる。
【下記の悩みを持つ人におすすめ】
- お尻が垂れてきた
- 横に広がって見える
- ヒップラインを引き締めたい

監修者:おぜき
クラムシェルは、お尻の形を整える補助的な役割が強い種目です。ヒップアップを目指す場合は、ヒップスラストやスクワットのような大殿筋に負荷をかける種目と組み合わせて取り入れると、よりバランスよくヒップラインを作りやすくなります。
▼【ヒップアップ目的】クラムシェルと一緒に取り組みたいトレーニング
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骨盤の安定

中臀筋は片脚立位や歩行時に骨盤の傾きを防ぐ役割を担う。クラムシェルによってその筋力を高めることで骨盤の左右動揺が抑制され、姿勢の安定および腰部への負担軽減につながる。
【下記の悩みを持つ人におすすめ】
- 立ち姿勢が崩れやすい
- 骨盤のゆがみが気になる
- 腰が疲れやすい

監修者:おぜき
クラムシェルは骨盤の安定に関わる中殿筋を刺激できますが、これだけで骨盤の状態を大きく改善できるわけではありません。骨盤の前傾や後傾のクセがある場合は、使えていない筋肉があることも多いため、内もものストレッチなどを組み合わせて股関節まわりの柔軟性を整えることも大切です。
▼骨盤の安定性を高める内ももを伸ばすストレッチのやり方

【やり方】
- ベンチや台の横に立つ
- 片脚を横に開き、ベンチの上に乗せる
- 軸脚のひざを軽く曲げながら体重を少し下げる
- 20〜30秒キープする
- 左右を入れ替えて同様におこなう
O脚防止

股関節外転筋群の筋力向上により太ももの内旋が抑えられ、膝関節のアライメントが安定しやすくなる。
筋力低下が要因となる機能的O脚の予防・脚のライン改善に対するアプローチとして一定の効果が期待できる。
【下記の悩みを持つ人におすすめ】
- 脚のラインを整えたい
- 歩くとひざが内側に入りやすい
- 下半身のバランスを整えたい

監修者:おぜき
中殿筋や小殿筋が弱くなると股関節の安定性が低下し、脚のラインが崩れやすくなることがあります。その結果、O脚やX脚のような姿勢につながるケースも見られます。
中殿筋は日常生活ではあまり意識して使われない筋肉のため、クラムシェルのようなエクササイズで刺激を入れておくことが大切です。ワイドスクワット(バレエスクワット)などの種目でも同じ筋肉を鍛えられるため、組み合わせて取り入れるのもおすすめです。
▼脚のラインを整えるワイドクスワットのやり方
「ワイドスクワット」のやり方・効果!回数や頻度・組み合わせメニュー
「ワイドスクワット」はどこに効く?鍛えられる筋肉 「ワイドスクワット」では、おもに以下の4つの筋肉を鍛えられる。それぞれの筋肉の特徴と鍛える効果を詳しくみていこ.....
股関節の安定・ケガ予防

クラムシェルにより股関節外側の筋群を強化することで、運動時に生じやすいひざの内側への入り込みを抑制しやすくなる。
ランニングやスクワット時のフォーム安定、膝関節への負担軽減、さらにはスポーツ障害の予防に影響する。
【下記の悩みを持つ人におすすめ】
- 運動時にフォームが崩れる
- 股関節が不安定に感じる

監修者:おぜき
クラムシェルはトレーニングとしてだけでなく、動的ストレッチのように股関節を目覚めさせる目的で取り入れる方法もあります。股関節の可動域を広く使うワイドスクワット(バレエスクワット)などの前に取り組むことで、股関節まわりの神経や筋肉を活性化できます。
クラムシェルの基本的なやり方・フォーム
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★★ |
| トレーニング効率(※2) | ★★☆☆☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 横になり、ひじをついて頭を支える
- ひざと股関節が90度になるように曲げる
- 上半身を固定したまま、ひざを開く
- ゆっくり閉じ、ひざを揃える

監修者:おぜき
クラムシェルはていねいに動作することが大切です。上半身を固定したまま、くるぶしをつけた状態でひざを開閉することを意識すると、お尻の横側に刺激を感じやすくなります。
| ケガのリスク | 低い |
| 実施できる場所 | 自宅 |
| 器具・設備 | なし |
| 負荷の調整 | 不可 |
STEP1:横になり、ひじをついて頭を支える


検証者:木村
腕の上に頭を置くより、ひじをついて頭を支える姿勢の方が上半身を安定させやすく感じました。身体がぶれにくくなるので、ひざを開く動作に集中しやすかったです。

監修者:おぜき
クラムシェルでは上半身を動かさないことが重要なポイントです。ひじをつく方法だけでなく、腕と頭の間に枕やボールを挟む方法など、自分が固定しやすい姿勢を選ぶようにしましょう。また、床よりもベッドやマットの上のほうが身体が安定しやすい人もいます。
▼腕と頭の間にボールを挟む方法もおすすめ

STEP2:ひざと股関節が90度になるように曲げる


検証者:木村
片ひざだけ曲げてしまうと身体がねじれやすく、動作中にバランスが取りづらく感じました。両ひざをそろえて曲げることで姿勢が安定しやすくなりました。

監修者:おぜき
脚が伸びた状態だと骨盤が動きやすくなり、上半身の固定が難しくなります。ひざと股関節を曲げることで身体の重心が安定し、お尻の筋肉に刺激を集中させやすくなります。
STEP3:上半身を固定したまま、ひざを開く


検証者:木村
ひざを大きく開こうとするよりも、くるぶしをつけたまま動かすことを意識すると上半身が安定しやすく感じました。無理に可動域を広げるより、お尻に力が入る範囲で動かす方がやりやすかったです。

監修者:おぜき
ひざを開くときに肩や上半身が後ろへ傾くと、お尻への負荷が抜けやすくなります。股関節の可動域は人によって異なるため、上半身を固定できる範囲で動作をおこなうことが大切です。
STEP4:ゆっくり閉じ、ひざを揃える


検証者:木村
可動域を広げようと意識しすぎると、身体のバランスが崩れやすく感じました。ひざをそろえてゆっくり戻すことを意識すると、動作が安定しやすかったです。

監修者:おぜき
ひひざを閉じるときに角度が変わると、狙っている筋肉への刺激が弱くなることがあります。ひざの位置をそろえながら、同じ軌道でゆっくり戻すことがポイントです。
立っておこなうクラムシェルのやり方・フォーム
| 難易度 | ★★★★☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★★ |
| トレーニング効率(※2) | ★★☆☆☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 壁にくっつき、身体を支える
- 片ひざを持ち上げる
- 上半身を固定したまま、ひざを外側へ開く
- ゆっくりひざを閉じ、元の位置に戻す

監修者:おぜき
立っておこなうクラムシェルは、横向きでおこなうクラムシェルよりも難易度が高い種目です。軸脚でしっかり床を押しながら、股関節だけを動かすイメージでおこなうことがポイント。バランスが取りにくいため、壁にもたれて姿勢を安定させるようにしましょう。
| ケガのリスク | 低い |
| 実施できる場所 | 自宅 |
| 器具・設備 | なし |
| 負荷の調整 | 不可 |
【注意点】
- 持ち上げる足はふくらはぎの位置に置く


検証者:木村
支えなしでおこなうとバランスを取ることに意識が向きやすく、狙っている筋肉を動かす感覚がつかみにくく感じました。
壁にもたれて身体を安定させると、ひざを外へ開く動作に集中しやすくなり、お尻の横側を動かしている感覚がわかりやすくなりました。

監修者:おぜき
姿勢が安定していないと内ももなど別の筋肉が働きやすくなるため、まずは壁を使ってフォームを安定させることが大切です。
中殿筋・小殿筋が動いている感覚を理解しながらていねいに動作をおこなうと、狙った部位への刺激を感じやすくなります。
バンドを使ったクラムシェルのやり方・フォーム
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★☆☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 横向きになり、ひざを90度に曲げて重ねる
- 膝上にバンドを装着し、骨盤を床と垂直に
- 足は揃えたまま、上側のひざだけをゆっくり開く
- 反動を使わずコントロールしながら閉じる
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 実施できる場所 | 自宅 |
| 器具・設備 | トレーニングバンド |
| 負荷の調整 | 可能 |

監修者:おぜき
バンドを使ったクラムシェルは、中殿筋や小殿筋への負荷を高めるためのバリエーションです。バンドの張力が常に外側へ引っ張る力として働くため、ひざを開く動作でお尻の筋肉をより使いやすくなります。

検証者:木村
バンドを装着すると、負荷に対抗しようとして上半身が後ろへ流れやすくなりました。しっかりバンドの張力をコントロールしながら、フォームを崩さないよう意識したほうがよさそうです。

監修者:おぜき
負荷が強くなるほど骨盤や上半身が動きやすくなるため、身体をしっかり固定した状態でおこなうことが大切です。可動域を大きくすることよりも、お尻の横側に刺激を感じながらコントロールして動作をおこなうことを意識しましょう。
【検証】ゴムバンドの正しい位置は?


監修者:おぜき
ゴムバンドはできるだけお尻に近い位置に装着したほうが、中殿筋や小殿筋への刺激をかけやすくなります。ただし上に付けすぎるとバンドがずれやすくなり、動作が不安定になることも。目安としては、ひざより少し上の位置に装着すると負荷と安定性のバランスが取りやすくなります。

検証者:木村
監修者のおぜきさんおすすめの【①ひざより少し上の位置】だけでなく、【②ひざより下の位置】、【③太ももの位置】でも実際にクラムシェルをおこなってみました。
位置によってひざを開いたときの負荷のかかり方・フォームの安定感を評価ポイントに、それぞれの位置でどのような違いがあるのかを比較検証しました。
①ひざより少し上の位置にバンドを装着
②ひざより下の位置にバンドを装着
③太ももの位置にバンドを装着

検証者:木村
3つの位置で試してみた結果、バンドの装着位置によって負荷のかかり方が大きく変わると感じました。ひざより下の位置では負荷をほとんど感じにくく、クラムシェルのトレーニングとしては物足りない印象でした。
一方、太ももの上部に装着するとひざを開く動作はかなり大変になりますが、戻すときの負荷が弱く、バンドの張力が安定しにくいと感じました。
ひざより少し上の位置に装着したときが、ひざを開くときも閉じるときもバンドの張力を感じやすく、動作のコントロールもしやすい印象でした。
バンドの位置を検証した結果レポート
| バンドの位置 | 負荷のかかり方 | フォームの安定感 |
| ひざより少し上 | ◎:開く・閉じる両方で張力を感じやすい | ◎:動作をコントロールしやすく安定しやすい |
| ひざより下 | △:負荷が弱く刺激を感じにくい | 〇:動作は安定するがトレーニング強度は低い |
| 太ももの位置 | 〇:開く動作は強いが戻すときの負荷が弱い | △:バンドがずれやすくフォームが崩れやすい |
クラムシェルの回数・セットの目安

- クラムシェルの回数・セット数
- クラムシェルをおこなう頻度

監修者:おぜき
クラムシェルは高い負荷をかけて鍛えるというより、回数を重ねながらじわっと刺激を入れていくエクササイズです。中殿筋や小殿筋は大殿筋のように大きく筋肥大する筋肉ではないため、重さを増やすよりも回数を増やして動かすことを意識するとよいでしょう。
クラムシェルの回数・セット数

基本の目安は左右それぞれ15〜20回×2〜3セット。フォームを維持できる範囲で、最後の数回がややきついと感じる負荷が適切。
バンドを使用することで、強度を調整するなどもおすすめ。ウォーミングアップやリハビリ目的であれば、回数をより多めに設定し、筋肉の収縮を意識することがポイント。
クラムシェルをおこなう頻度

自重であれば週3〜5回が目安。継続的に刺激を与えることで、お尻まわりの安定性やヒップラインの変化といった効果が期待できる。

監修者:おぜき
クラムシェルは負荷がそれほど大きくない種目のため、日常的なコンディショニングとして取り入れる場合は毎日おこなっても問題ありません。身体の状態を見ながら回数やセット数を調整し、継続して刺激を入れることが大切です。
クラムシェルが効かない原因

- 骨盤が後ろへ倒れている
- 反動を使ってひざを開いている
- 負荷が軽すぎる
骨盤が後ろへ倒れている

横向き姿勢で骨盤が後ろへ倒れると、股関節ではなく体幹の回旋動作になりやすい。見た目は大きく動いていても、お尻の筋肉の収縮は弱くなりやすい。
上側の腰骨を固定し、骨盤を床と垂直に保つことが大切。壁に背中を軽く触れさせるなど、姿勢を固定できる環境でおこなうとフォームも安定しやすい。
反動を使ってひざを開いている

勢いよくひざを開くと、筋肉にかかる負荷が抜けやすくトレーニング効果が下がる。開く2秒・止める1秒・戻す2秒といったテンポを意識し、常に股関節から動かすことがポイント。
コントロールされた動きが、お尻への的確な刺激につながる。
負荷が軽すぎる

回数をこなしても余裕がある場合、筋肉への刺激が不足している可能性が高い。自重で慣れてきたらゴムバンドを活用するのがおすすめ。
しかし、重すぎる負荷はフォーム崩れの原因になるため、正しい動きを維持できる範囲で段階的に強度を上げることがポイント。
【監修者おすすめ】ヒップアップトレーニングメニュー

ヒップアップを目指す場合は、クラムシェルだけでなく複数の筋肉へ刺激を入れることが大切。
クラムシェルでお尻の横側や深部の筋肉を活性化させたあとに、ほかのヒップトレーニングを組み合わせることで、お尻全体をバランスよく鍛えやすくなる。
ここでは、クラムシェルと一緒におこないたいヒップアップトレーニングを紹介。

監修者:おぜき
ヒップアップを目指す場合は、クラムシェルだけでなく大殿筋や内ももを鍛える種目も組み合わせるのがおすすめです。クラムシェルをおこなった後に、ワイドスクワット(バレエスクワット)やスクワットに取り組むと、より股関節まわりの筋肉が動きやすくなります。
ワイドスクワット(バレエスクワット)
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★★ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 足を肩幅より広く開き、つま先を外側へ向けて立つ
- 背中と腰を一直線に保ち、腰をゆっくり下げる
- 股関節の可動域に合わせて太ももを下げ、元の姿勢へ戻る
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 実施できる場所 | 自宅 |
| 器具・設備 | なし |
| 鍛えられる部位 | 大殿筋、内転筋 |
| 負荷の調整 | 不可 |

監修者:おぜき
ワイドスクワット(バレエスクワット)は、大殿筋だけでなく内もも(内転筋)にも刺激を入れやすいスクワットです。クラムシェルで中殿筋や小殿筋を動かしたあとにおこなうと、股関節まわりの筋肉が働きやすくなり、お尻や内ももへ刺激を乗せやすくなります。
【注意点】
- つま先とひざの角度を合わせる


検証者:木村
つま先とひざの向きがそろっていない状態でおこなうと、ひざが内側へ入りやすくなり、ひざ関節へ負担がかかりやすいと感じました。
フォームを意識せず回数だけおこなうと姿勢が崩れやすいため、ひざの向きを確認しながらゆっくり動作することが大切だと感じました。

監修者:おぜき
ワイドスクワットでは、かかとに重心を乗せるイメージを持つと股関節を使いやすくなり、お尻や内ももへの刺激を感じやすくなります。
手の位置は身体が安定しやすい場所で問題ありませんが、太ももの上に軽くのせるのがおすすめです。
スクワット
| 難易度 | ★★★★☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★★ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★★ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 足を肩幅程度に開き、つま先をやや外側へ向けて立つ
- 背中と腰を反らさず一直線に保つ
- 腰を後ろへ引くようにゆっくり下げる
- かかとで床を押すように立ち上がる
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 実施できる場所 | 自宅 |
| 器具・設備 | なし |
| 鍛えられる部位 | 大殿筋、ハムストリング、大腿四頭筋 |
| 負荷の調整 | 可能 |

監修者:おぜき
スクワットはお尻・太ももなど下半身全体を効率よく鍛えられる基本的なトレーニングです。とくに大殿筋へ刺激を入れやすく、ヒップアップを目指す場合にも取り入れたい種目です。
【注意点】
- 背中を真っすぐに固定する


検証者:木村
視線を少し遠くに向けるイメージでおこなうと、自然と背中がまっすぐ保ちやすかったです。下を向いてしまうと背中が丸まりやすくなるため、姿勢を意識しながら動作することが大切だと感じました。

監修者:おぜき
足幅は骨盤の広さを目安に設定すると、股関節を使いやすくなります。背中に適度に力を入れて姿勢を保つことで、お尻へ負荷を乗せやすくなります。
また、ひざを曲げたときにお尻の後ろ側が少し突っ張るような感覚が出る位置まで下げると、大殿筋を使いやすくなります。
クラムシェルの筋トレに関するQ&A
クラムシェルで骨盤のゆがみは治る?
A. クラムシェルだけで骨盤のゆがみが完全に改善するとは限らない

監修者:おぜき
股関節まわりの筋肉を鍛えることで骨盤の安定性向上は期待できます。ただし、骨格の構造的な問題や生活習慣が原因の場合は、総合的なアプローチが必要です。ストレッチや姿勢改善とあわせて取り組むとよいでしょう。
100均チューブでも効果はある?
A. 適切な負荷が得られれば100均チューブでも効果は期待できる

監修者:おぜき
重要なのは価格よりも強度と安全性です。十分な張力があり、切れにくい状態であれば問題ありません。物足りなさを感じる場合は、より強度の高いバンドへ変更することも検討しましょう。
変形性股関節症でもできる?
A. 症状の程度によっては可能だが、医師の判断を優先すべき

監修者:おぜき
股関節に痛みがある場合は自己判断で行わないようにしてください。可動域を制限したり、負荷を下げたりすることで実施できるケースもあります。必ず医療専門職に相談のうえ、安全な範囲で行いましょう。















青山学院大学在学中の1988年から指導をスタート。指導歴30年で女優、役者、アイドル、女子アナ、ミスワールド日本代表モデル、プロサーファー、新体操選手などのスポーツ選手なども含め20000人超の指導を経験。2003年OZEKIパーソナルトレーナー養成スクール(現Shapesアカデミー)開設。2005年Shapes(現ShapesGirl)を東京渋谷に開設。メディア出演のほか、「腹凹は太もも運動でつくれる 1日3分週3日でOK!」(SBクリエイティブ)「5秒姿勢矯正ダイエット」(マガジンハウス)など多数の著書を執筆。