「バストのハリがなくなってきた気がする」「授乳期間を経てたれ胸になってしまった」。そういった女性も多いはず。
大胸筋を鍛えても胸自体が筋肉に変わるわけではないが、胸を下から支える土台が整い、健康的な胸元や姿勢の改善につながる。
この記事では、女性が大胸筋を鍛えるメリットをはじめとし、自宅でできる自重トレーニングからダンベル・ジムでのメニューをくわしく紹介する。
この記事の監修者

つむら みおさん
パーソナルトレーナー/ハーティネス株式会社代表
この記事の検証者

神山 その香さん
学生時代は中高6年間陸上部に所属し中長距離を専門とし、昨年はフルマラソンを完走。現在は月1〜2回のランニングや自宅での腹筋・プランク・スクワットなどを中心に取り入れている。日常的に身体を動かす意識を持ちつつ、無理のない範囲で運動習慣を続けている。
検証ポイント
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【難易度】 評価基準 ★★★★☆:身体のクセなどがあれば難しい ★★★☆☆:何度か反復すればできる ★★☆☆☆:注意点を意識すればできる ★☆☆☆☆:動画を見ればすぐに実践できる |
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【続けやすさ】 評価基準 ★★★★☆:オフィスでも実践できるが、動きが大きい ★★★☆☆:オフィスでもできるが、自宅での実践がおすすめ ★★☆☆☆:自宅であれば実践できる ★☆☆☆☆:自宅でも実践が難しい |
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【トレーニング効率】 評価基準 ★★★★☆:狙った部位にしっかり効く ★★★☆☆:狙った部位に効果はあるが、成果を出すには時間や工夫が必要 ★★☆☆☆:部位への効きが限定的。成果が出にくいまたは時間がかかる ★☆☆☆☆:非効率で、効果実感までに非常に時間がかかる |
※すべての検証はWelluluがおこなっています
大胸筋は「胸を下から支える土台」
大胸筋は胸を下から支える土台の役割を果たす筋肉であり、大胸筋を鍛えたからといって胸そのものが筋肉に変わるわけではない。

しかし、大胸筋の上に脂肪が乗っているため、下から支える筋肉がしっかりしていることで胸が垂れることを防げる。
年齢とともに皮膚や筋肉は衰え、重力の影響で胸の位置は徐々に下がっていく。とくに授乳経験のある人は変化が顕著に現れやすく、授乳が終わると一気に胸が下がるケースも少なくない。
そのため、大胸筋を鍛えて土台をしっかりすることで胸元にハリが生まれ、健康的な印象につながる。
大胸筋の筋トレの効果を高める3つのポイント

- 胸まわりの可動域を確保する
- 大胸筋を大きく動かせる種目を最初におこなう
- 大胸筋が自然に使われる状態を保つ
胸まわりの可動域を確保する

大胸筋を効果的に鍛えるためには、胸まわりの可動域を確保し、胸がしっかり伸び縮みできる状態を整える必要がある。
しかし、猫背や巻き肩などの姿勢のクセによって胸郭が縮こまると、大胸筋の可動域が狭くなり、腕や肩が先に働きやすくなる。その状態では大胸筋に刺激が届きにくく、胸の引き締めやバストのリフトアップ効果も十分に得られない。
| 可動域が狭いことによるバストへの影響 |
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| 可動域が狭いことによる姿勢への影響 |
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また、授乳経験のある人は胸の変化が現れやすく、一旦胸が発達して乳腺が張り巡らされたあとに乳腺がしぼむと風船がしぼむように垂れてしまう。
一方、授乳経験がない人でも皮膚の衰えと筋肉の衰え、そして重力によって胸が下がってくる。すると、鎖骨より下の胸元の部分が目立つようになり、一気に老け見えにつながる。

監修者:つむら
トレーニングの前に胸を開くストレッチや肩甲骨を動かすウォームアップを取り入れることで、胸まわりの可動性が高まり、大胸筋を動かしやすくなります。
大胸筋を大きく動かせる種目を最初におこなう

女性の場合腕や肩に力が入りやすい人が多く、肩に力が入ると、大胸筋を主働筋として使う感覚がつかめない。そのため、プッシュアップやチェストプレスなど、胸全体を大きく動かせる種目を最初に取り入れることで、大胸筋に意識を向けやすくなる。
その後にフライ系などの細かい刺激を加えると、胸の引き締めやシルエット改善効果がより得られやすくなる。

監修者:つむら
手を前に伸ばして、ひじを少し曲げた状態でギュッと寄せると、胸に力が入る感覚を捉えやすくなります。
この感覚を意識しながらトレーニングをおこなうことで、効果的に大胸筋を鍛えられます。
大胸筋が自然に使われる状態を保つ

トレーニング効果を高めるためには、日常生活で胸が自然に使われる姿勢を保つことが重要。とくにデスクワークやスマートフォン操作により肩が前に入りやすく、この姿勢が続くと大胸筋が働く機会が減り、胸の引き締め効果や姿勢改善の効果が定着しづらくなる。
普段から胸を軽く開き、肩甲骨が安定する姿勢を保つことで、日常動作でも大胸筋が使われ、上半身のラインが整いやすくなる。
また、この姿勢が習慣化すれば、トレーニングの効きやすさも向上し、バスト位置が高く見えるなどの見た目の変化にもつながる。
【女性向け】目的別での大胸筋の筋トレ

胸の土台を作りたい・ハリ感のある健康的な胸を作りたい人には、プッシュアップやダンベルチェストプレス、マシンを使ったチェストプレスなどが効果的。
そげ胸を改善したい人には、インクラインチェストプレスがおすすめ。胸自体の丸みや脂肪を増やすことはできないが、厚み感を作ることができる。
■目的別のおすすめ種目
| 胸の土台を作る | プッシュアップ、チェストプレス |
| そげ胸の改善 | インクラインチェストプレス |

監修者:つむら
胸を綺麗に見せるには、胸自体のトレーニングよりも姿勢を整えることが重要です。キレイな姿勢を保てていると、胸も綺麗に引き上がっている状態になります。
また、胸の高さは姿勢の良し悪しで決まるため、背中や前面をバランスよく鍛える必要があります。
▼大胸筋を鍛えられるトレーニングについて詳しく見る
大胸筋の筋トレ18選!男女別・自宅やジムなど場所別の筋トレ・鍛え方のコツも紹介
「大胸筋の筋トレ」の検証ポイント 【難易度】 トレーニングレベルに関わらず、正しいフォームを習得できるか? 何回目の練習で正しいフォームを習得できたか? どの部.....
【自宅】女性におすすめ大胸筋の自重筋トレ3選
- ひざつきプッシュアップ
- ひざつきワイドプッシュアップ
- ひざつきダイヤモンドプッシュアップ
ひざつきプッシュアップ
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★★ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★☆☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 手を肩幅よりやや広めにつき、ひざを床につける
- 頭からひざまで一直線を保つ
- ひじを曲げて胸を床に近づける
- 胸の力で床を押して戻る
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 器具・設備 | 不要 |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋・腕 |
| 効果 | 胸の引き締め・基礎作り |
| 負荷の調整 | 可能 ※回数・テンポで調整 |
【注意点】
- 手をつく位置は肩幅に合わせる
- 腰を反らせない

腰を反らせない


検証者:神山
ひざをつくことで負荷が抑えられているため、動作に余裕があり、正しい姿勢を意識しながらおこなえました。とくに体を一直線に保つことに集中でき、胸に効かせる感覚をつかみやすかったです。プッシュアップが苦手でも安心して取り組めるトレーニングだと感じました。

監修者:つむら
ひざつきプッシュアップは、大胸筋トレーニングの基礎として非常に優秀です。頭からひざまで一直線を保ち、お腹とお尻を軽く締めることで、体幹も同時に使えます。腰が反ったり、お尻が上がったりすると胸への刺激が弱くなるため、フォームを最優先におこないましょう。
ひざつきワイドプッシュアップ
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 手を肩幅より大きく広げて床につく
- ひざをついて身体を一直線に保つ
- ひじを外に開きながら胸を下ろす
- 胸を広げる意識で押し上げる
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 器具・設備 | 不要 |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋(内外) |
| 効果 | 胸の横幅・谷間 |
| 負荷の調整 | 可能 ※手幅で調整 |
【注意点】
- 手をつく位置は肩幅より広い
- 腰を反らせない

腰を反らせない


検証者:神山
手幅を広げることで、通常のひざつきプッシュアップよりも胸が横に広がるような感覚がありました。一方で、油断すると肩に力が入りやすく、意識しないと胸に効きにくいと感じました。胸を開くイメージを持つと、効いている感覚が分かりやすくなりました。

監修者:つむら
ワイドプッシュアップでは、手幅が広い分、肩がすくみやすくなります。胸を張り、肩甲骨を軽く寄せた状態で動作することで、大胸筋の外側までしっかり刺激できます。ひじは外に開きすぎず、胸を床に近づける意識でおこなうと効果的です。
ひざつきダイヤモンドプッシュアップ
| 難易度 | ★★★★☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 胸の前で三角形をつくる
- 脇を締める
- 肩甲骨を寄せながら、胸をしっかり張って下ろす
- 同様の姿勢で押し上げる
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 器具・設備 | 不要 |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋(内外) |
| 効果 | 胸の横幅・谷間 |
| 負荷の調整 | 可能 ※手幅で調整 |
【注意点】
- 肩がすくまない
- 腰を反らせない

腰を反らせない


検証者:神山
手幅が狭くなることで一気にきつくなり、体幹の安定が難しく感じました。とくに後半になるとお腹の力が抜けやすく、姿勢を保つ意識が必要でした。少ない回数でも、二の腕と胸の内側に強く効いている実感がありました。

監修者:つむら
ダイヤモンドプッシュアップは支持基底面が小さくなるため、体幹への負荷が高いトレーニングです。お腹とお尻を締めて体を一直線に保つことが重要になります。強度が高いため、回数よりもフォームを優先し、崩れ始めたら無理せず休憩を入れましょう。
【ダンベル】女性におすすめ大胸筋の筋トレ3選
- ダンベルプレス
- ダンベルフライ
- インクラインダンベルプレス
ダンベルプレス
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★★☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ベンチに仰向けになりダンベルを持つ
- ダンベルを胸の横に構える
- 真上に押し上げる
- 胸の横までゆっくり下ろす
| ケガのリスク | 低い傾向 |
| 器具・設備 | ダンベル |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋全体 |
| 効果 | 胸の厚みアップ |
| 負荷の調整 | 可能 ※ダンベルの重さで調整 |
【注意点】
- ダンベルは胸の横に下ろす
- ダンベルをゆっくり下ろす


検証者:神山
慣れていないと勢いでダンベルを上げてしまいそうになりましたが、軽い重量にすると動作をコントロールしやすく、胸に効いている感覚が分かりやすかったです。下ろす動作をゆっくりおこなうと、胸のストレッチ感が強まりました。

監修者:つむら
ダンベルプレスは、大胸筋全体をバランスよく鍛えられるトレーニングです。反動を使うと胸への刺激が逃げ、肩やひじへの負担が増えます。軽めの重量で、下ろす動作を丁寧にコントロールすることが、安全かつ効果的です。
▼「ダンベルプレス」について詳しく見る
ダンベルフライ
| 難易度 | ★★★★☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ベンチに仰向けでダンベルを持つ
- ひじを軽く曲げたまま腕を横に開く
- 胸が伸びたところで止める
- 胸を寄せる意識で戻す
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 器具・設備 | ダンベル |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋・三角筋前部 |
| 効果 | 胸の筋肥大・形を整える |
| 負荷の調整 | 可能 ※ダンベルの重さで調整 |
【注意点】
- ひじを軽く曲げる


検証者:神山
片手2kgのダンベルを使用し、ベンチ上で10回を2セット行いました。動作を始めた直後は胸よりも腕の内側に力が入っている感覚があり、ひじを伸ばしすぎていたことに気づきました。
ひじを軽く曲げた状態を保ち、胸を開く意識に切り替えると、ダンベルを下ろした位置で胸が大きく伸ばされる感覚が出てきました。セット後半では胸の中央が張るように疲労し、可動域を大きく使うほど負荷が高まると実感しました。

監修者:つむら
ダンベルフライは、胸筋をストレッチさせながら刺激できるトレーニングです。ひじを伸ばし切らず、一定の角度を保つことで関節への負担を抑えつつ胸への刺激を高められます。
重量は軽めに設定し、可動域とコントロールを優先することが重要です。ダンベルを下ろす位置で胸が伸びている感覚を意識しましょう。
▼「ダンベルフライ」について詳しく見る
インクラインダンベルプレス
| 難易度 | ★★★★☆ |
| 続けやすさ(※1) | ★★★☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ベンチを30〜45度に設定
- 仰向けでダンベルを胸上部に構える
- 真上に押し上げる
- 胸上部まで下ろす
| ケガのリスク | 中 |
| 器具・設備 | ダンベル、ベンチ |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋上部 |
| 効果 | デコルテ形成 |
| 負荷の調整 | 可能 ※ダンベルの重さで調整 |
【注意点】
- ダンベルは胸の上部に下ろす
- ダンベルを横向きに持つ


検証者:神山
ベンチの角度が高すぎると肩に効いてしまい、狙っている胸上部に入りにくいと感じました。30〜45度に調整すると、デコルテ部分にしっかり刺激が入る感覚がありました。

監修者:つむら
インクラインダンベルプレスは角度設定が非常に重要です。30〜45度でおこなうことで、大胸筋上部に効率よく刺激が入ります。肩に効いてしまう場合は角度を見直し、自分の感覚を大切にしてください。
▼ダンベルで大胸筋を鍛えられるトレーニングについて詳しく見る
大胸筋を鍛えるダンベル筋トレメニュー8選!重量や回数・組み合わせメニューも
ダンベルで胸筋を鍛えることで得られる効果 厚みのある立体的な胸板が作れる スポーツのパフォーマンスが高まる 基礎代謝が上がって痩せやすい身体に 姿勢改善によるバ.....
【ジム】女性におすすめ大胸筋の筋トレ3選
- ベンチプレス
- ワイドベンチプレス
- インクラインベンチプレス
ベンチプレス
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★★ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ベンチに仰向けになりバーを握る
- バーをラックから外す
- みぞおちあたりまで下ろす
- 胸の力で押し上げる
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 器具・設備 | バーベル、イス |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋全体 |
| 効果 | 胸の最大筋力 |
| 負荷の調整 | 可能 ※重さで調整 |
【注意点】
- みぞおちあたりまでゆっくり下ろす


検証者:神山
バーの重さがある分、フォームを崩すと一気に不安定になると感じました。胸に下ろす位置が少しずれるだけでも、押し上げにくくなりました。集中力が求められるトレーニングだと思いました。

監修者:つむら
ベンチプレスは大胸筋の最大筋力を高める代表的なトレーニングです。バーはみぞおち付近にゆっくり下ろし、胸の反発を使わず自力で押し上げましょう。安全のため、無理な重量設定は避けることが大切です。
▼「ベンチプレス」について詳しく見る
ワイドベンチプレス
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- 通常より広めにバーを握る
- 胸の外側にバーを下ろす
- 大胸筋を広げる意識で押す
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 器具・設備 | バーベル、イス |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋外側 |
| 効果 | 胸の横広がり |
| 負荷の調整 | 可能 ※重さで調整 |
【注意点】
- 手幅は肩幅より少し広めにする


検証者:神山
手幅を広げることで、胸の外側が大きく使われている感覚がありました。その分、肩への負担も感じやすく、慎重に動作する必要があると感じました。

監修者:つむら
ワイドベンチプレスは大胸筋外側を強く刺激できますが、手幅を広げすぎると肩関節に負担がかかります。肩幅よりやや広めを目安にし、胸を広げる意識で押し上げると効果的です。
インクラインベンチプレス
| 難易度 | ★★★★★ |
| 続けやすさ(※1) | ★★☆☆☆ |
| トレーニング効率(※2) | ★★★★☆ |
- ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
- ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
- ベンチを30〜45度に設定
- バーを肩幅よりやや広く握る
- 胸上部に下ろす
- 斜め上に押し上げる
| ケガのリスク | 高い傾向 |
| 器具・設備 | バーベル、イス |
| 鍛えられる部位 | 大胸筋上部 |
| 効果 | 上胸の厚み |
| 負荷の調整 | 可能 ※重さで調整 |
【注意点】
- バーは胸の上部に下ろす


検証者:神山
通常のベンチプレスよりも押し上げる方向が分かりにくく、最初は力の入れどころに迷いました。胸上部に下ろす位置を意識すると、狙った部位に効いている感覚がありました。

監修者:つむら
インクラインベンチプレスは、大胸筋上部の厚みを作るトレーニングです。バーは胸の上部に下ろし、斜め上に押し上げる軌道を意識しましょう。高重量になりやすいため、フォームの安定を最優先してください。
【監修者おすすめ】女性が大胸筋を鍛える1週間メニュー
おすすめのトレーニングメニューとしては、最初に大きな筋肉を動かす種目を加えたうえで、この記事で紹介したトレーニングをまんべんなくおこなう方法。

上記は「6日に1周」する考え方をもとに監修者おすすめのトレーニングメニューなので参考にしておこなおう。ポイントは「大胸筋だけでなく背中もセットで鍛えること」。

検証者:神山
検証者が実際に体験!
実際におすすめされたトレーニングを体験してみました。今回はDay1を検証してみます。
▼ひざつきワイドプッシュアップをおこなっている風景


検証者:神山
手幅を広くすることで、通常のひざつきプッシュアップよりも胸や腕の内側に効いている感覚がありました。ただ、下ろすときに肩がすくみやすく、フォームが崩れると腕だけで押してしまいがちでした。お腹に力を入れて体を一直線に保つと、安定して動作がおこなえるように感じました。

監修者:つむら
ワイドプッシュアップは、胸筋への刺激を強めつつ、腕の補助で押し上げるトレーニングです。手幅が広い分、肩に負担がかかりやすいため、肩をすくめず、肩甲骨を軽く寄せた状態でおこないましょう。ひざつきでも体幹が抜けると効果が下がるため、お腹とお尻を軽く締めて「頭からひざまで一直線」を意識すると、安全かつ効率的に鍛えられます。
▼ひざつきダイヤモンドプッシュアップをおこなっている風景


検証者:神山
最初のひざつきワイドプッシュアップでは、胸と腕を大きく使う感覚があり、体が温まっていく印象でした。続くひざつきダイヤモンドプッシュアップでは、同じプッシュアップでも二の腕への負荷が一気に高まり、疲労感がはっきり出ました。

監修者:つむら
ひざつきワイドプッシュアップとひざつきダイヤモンドプッシュアップでは、胸・肩・腕を段階的に使いながら、上半身をしっかり動かします。ワイドで大きく動かし、ダイヤモンドで負荷を集中させることで、筋肉への刺激が自然に深まります。
▼キックバックをおこなっている風景


検証者:神山
そのあとにキックバックを入れることで、すでに疲れている二の腕をピンポイントで使う感覚があり、動きは小さいのに効いている実感がありました。
腕を後ろに伸ばすだけのシンプルな動きですが、意識しないと肩や背中に力が入ってしまいました。軽い重さでも、ゆっくり伸ばし切ると二の腕にしっかり効いている感覚がありました。反動を使わずに動かすのが意外と難しかったです。

監修者:つむら
キックバックは上腕三頭筋をピンポイントで刺激できるトレーニングです。腕を振るように動かすと効果が薄れるため、ひじの位置を固定し、前腕だけを動かす意識を持ちましょう。伸ばし切った位置で一瞬止めると、二の腕への刺激が高まります。軽めの重量でコントロール重視がおすすめです。
▼ローイングをおこなっている風景


検証者:神山
引く動作のときに腕で引っ張ってしまい、背中に効いているのか分かりにくい場面がありました。ひじを後ろに引くことを意識すると、肩甲骨が動いて背中に効いてくる感覚が出ました。戻すときに姿勢が崩れやすかったです。

監修者:つむら
ローイング系のトレーニングでは、「腕で引く」のではなく「背中で引く」意識が重要です。ひじを後ろへ引きながら肩甲骨を寄せることで、広背筋や僧帽筋に刺激が入ります。戻すときも一気に戻さず、背中を丸めないようコントロールすると、トレーニング効果が高まります。
▼ラットプルダウンをおこなっている風景


検証者:神山
バーを下ろす際、腕が先に疲れてしまい、背中を使う感覚がつかみにくかったです。胸を張ることを意識すると、引いたときに背中の広がりを感じられるようになりました。勢いで引くとフォームが崩れやすいと感じました。

監修者:つむら
押す動きで前側を使ったあとに、背中を使うことで、姿勢バランスの取れたトレーニングになります。とくにラットプルダウンは背中のメイン種目として、最後にしっかり効かせる役割を担っています。
引く前に肩甲骨を下げ、胸を張った姿勢を作ることで、背中が使いやすくなります。バーは鎖骨付近に向かって引き、ひじを下・後ろに運ぶ意識を持ちましょう。反動を使わず、ゆっくり動作することが背中引き締めの近道です。
大胸筋の筋肉の部位・構造

| 部位 | 役割 | おすすめトレーニング |
| 上部 |
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| 中部 |
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| 下部 |
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女性の大胸筋の筋トレに関するQ&A
筋肉痛がこないと効果はない?
A:筋肉痛の有無はトレーニング効果の絶対的な指標ではない

監修者:つむら
負荷になれることで筋肉痛は起こりづらくなりますが、筋肉痛がないからといって効果がないわけではありません。
あまり効果が見られない場合は、少しずつ負荷をあげていくとよいでしょう。
女性が大胸筋を鍛えるとゴツくなる?
A:基本的には心配しなくて大丈夫

監修者:つむら
女性はホルモンの関係で筋肉が大きくなりにくいため、適切な負荷でトレーニングであれば心配する必要はありません。むしろ、適度な刺激をあたえることで、キレイな身体の土台をつくることができます。
毎日やってもいい?頻度の目安は?
A:回復時間が必要なため、毎日おこなうより48〜72時間の休息を挟むほうが効率的

監修者:つむら
大胸筋は比較的大きな筋肉なので、トレーニング後にしっかり回復させたほうが成長しやすくなります。毎日続けると疲労が抜けずフォームが乱れやすく、むしろ効きにくくなる場合があります。
週2〜3回の頻度で継続するほうが効果的ですので、休む日もトレーニングの一部と考えて取り組んでみてください。



























フィットネス勤務から独立し、現在はダイエット迷子に正しい知識を伝えるためのオンライングループレッスン運営中。
コンプレックスを強みに変える!ボディメイク運動指導やリバウンドなしで、理想の体を手に入れる食事指導をおこなっている。2チャンネル目となるYouTube「みおGYM」にて週2回エクササイズ配信中
著書4冊/各種雑誌、テレビ出演
JBBF 日本ボディビル・フィットネス連盟 2年連続優勝経験を持つ