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パフォーマンスの向上につながる!コンプレッションスリーブで足の疲労対策をしよう【ZAMST】

スポーツ中に足や腕が疲れ、思うようなパフォーマンスができないと悩む人も多いだろう。そうした時に役立つのがコンプレッションスリーブだ。無駄な筋肉の振動を抑えることで、疲労感の軽減につながると注目を集めている。今回はスポーツ向けサポート&ケアブランド「ZAMST(ザムスト)」を展開する日本シグマックスの池亀さん、平間さんに、コンプレッションスリーブの特徴や使い方などを語っていただいた。

池亀 志帆さん

日本シグマックス株式会社 商品企画開発部 開発1課

2002年日本シグマックス入社。開発部門、生産管理部門を経験し、現在は再度開発部門にて製品開発に関連する評価やサポート業務に従事しています。2011年に繊維製品製品品質管理士(TES)取得し、繊維製品に関する専門知識を業務に活用しています。

平間 利幸さん

日本シグマックス株式会社 商品企画開発部 開発1課

1998年日本シグマックス㈱入社。開発部門、海外事業部門を経て現在の開発1課で製品開発業務に従事しています。運動時のパフォーマンスアップに寄与する製品を開発するため、弊社の中では新領域にあたるコンプレッションシリーズを企画~開発までおこない上市。現在でもお客様にご愛用頂ける製品作りができ、その経験を活かし現在も開発業務を推進しています。

〇本記事のリリース情報
Webメディア「Wellulu」にて体験インタビュー取材を受けました

目次

足の疲労対策にピッタリ!コンプレッションスリーブとは?

──スポーツ選手が「コンプレッションスリーブ」を身につけている姿をよく見かけます。そもそもコンプレッションスリーブとは一体どういった製品なのでしょうか?

平間さんコンプレッションスリーブは、外側から体を圧迫することで筋肉の振動を抑え、筋肉の動きのムダを減らす目的で作られた製品です。簡単に言えば、皮膚の外側にもう一枚新しい層をまとうようなイメージですね。外側から圧力をかけることで、筋肉を正しい方向に動かす手助けをします。

池亀さんコンプレッションスリーブは、手術後の血液のうっ滞を防ぐ医療用弾性ストッキングが元になっています。それをスポーツ用に転用し、より動きやすくなるよう改良を重ねました。2007年の発売開始以来、多くのスポーツ選手にご愛用いただいています。

──コンプレッションスリーブにはどのような種類がありますか?

平間さんふくらはぎ用、太もも用、腕用をご用意しています。ふくらはぎ用は2種類あり、最も一般的なのが軽量で使いやすい膝下から足首までを覆うタイプ。また、ふくらはぎから足裏までをカバーするカーフ&アンクルタイプもあります。

──ふくらはぎを覆うタイプと、かかとまで覆うタイプ、なぜ2つのタイプがあるのでしょう?

平間さんかかとまで覆うタイプは、足裏から筋肉をしっかりサポートするので、理論上は最も理想的な形です。しかし運動時に靴下やシューズを履くと、足裏部分のかさばりを感じる場合があります。足裏が気になる方は、膝下から足首までのタイプを選ぶケースが多いです。一方で、足裏からのサポートが必要だと感じる方は、かかとまで覆うタイプを使用されています。

──太もも用と腕用についても教えていただけますか?

平間さん太もも用と腕用も、筋肉の振動を抑えることを目的として設計されています。腕はふくらはぎより細く筋肉量も少ないので、圧迫感が強すぎない仕様となっています。

筋肉の振動を減らすことでパフォーマンスにも影響?

バスケット、バレーボール…特に足への負担が大きい競技に有効

──なぜ筋肉の振動を抑えると疲労を軽減できるのでしょうか?

平間さん運動中、筋肉が必要以上に振動すると、それを抑えるために余計なエネルギーを消費します。特にランニングやジャンプは、足への負担が大きい動作。この時、筋肉が上下に伸び縮みするだけでなく横方向にも振動します。

筋肉をゴムに置き換えて考えてみると分かりやすいかもしれません。頭の中で上下に伸び縮みしているゴムをイメージしてみてください。そこに横に振れるような動きを加えると、ゴムはその動きを抑制して元に戻ろうとするはず。その抑制しようとする動きは、ジャンプなどの本来の動作以外にも、ムダな力を使うことになります。

筋肉の振動を抑えることが、ムダのないエネルギーの使用につながる、というわけです。

──具体的にどのような競技にコンプレッションスリーブは有効なのでしょうか?

平間さん例えば、バスケットボールやバレーボール、陸上競技の跳躍種目などですね。これらの競技では着地の衝撃が大きく、またジャンプ動作を繰り替えることにより、筋肉への負担が増すためコンプレッションスリーブが有効です。またゴルフのような競技でも、長時間歩き続けることで足の疲労が溜まりやすいため、コンプレッションスリーブが役立つケースがあります。

ますます快適に!新しい機能を備えたコンプレッションスリーブも登場

──コンプレッションスリーブの効果を示す実験も行っているそうですね。

平間さんはい。弊社では、筋肉振動の抑制効果を簡易的な実験で測定しています。コンプレッションスリーブを装着した場合と装着していない場合で、どれだけ筋肉の振動を抑えられるかを検証しました。その結果、スリーブを使用すると振動が大幅に軽減されることが確認されています。また、実際にランナーの方に協力いただき、筋疲労の指標の1つとされている筋肉の硬さが硬くなりにくくなり、疲労感も軽減されたというアンケート結果も得ています。

──多くのメーカーからコンプレッションスリーブを発売していますよね。ザムストだからこそのこだわりポイントはどこでしょう?

平間さん弊社の特徴は「フィット性」と「快適性」です。使用感を重視し、極力薄い素材を採用して、動きやすさとフィット感を両立させています。また、温度調整機能や抗菌防臭、UVカットなど、多用途に対応できる付加価値を備えている点も強みです。

温度調節機能は、気温が高いときには吸収した汗を蒸発させ気化熱で体温を下げ、気温が低いときには汗を保持して体温を下げにくくするので、オールシーズンで快適に使用できるような機能です。

スポーツ用の高い機能性を持ちながら、日常を含めた幅広いシーンで快適に使っていただけるよう工夫しています。

──使用シーンや季節に合わせた製品もあるのでしょうか?

池亀さんはい、季節ごとに使いやすい製品もラインナップしています。夏場は、水分に反応し涼感をもたらす天然成分キシリトール配合の「COOL EDITION」、冬場は保温性に優れた内側パイル構造の「WARM EDITION」があります。また、夜間のランニング時に視認性を高めるリフレクター付きの「プレシオーネ」というシリーズもご用意しています。いずれも紫外線を遮る「UVカット」機能搭載です。それぞれの用途や季節に応じて選んでいただくことで、より快適にお使いいただけます。

コンプレッションスリーブの選び方と注意点

適切なサイズ選びをすることが大切

──コンプレッションスリーブを選ぶ際、締め付けの強さやサイズ選びが重要と伺いました。正しい選び方について教えてください。

平間さんコンプレッションスリーブの圧力は各メーカーで適切な圧力を設定されています。ザムストでは、全サイズ使用時に同じような圧力がかかるように設計しています。ですので、選ぶ際には適切なサイズを選ぶことが何より重要です。サイズが小さすぎると圧力が強くなりすぎてしまい、逆に大きすぎるとサポート効果が薄れてしまいます。そのため、自分の足の寸法を正確に測り、それに合ったサイズを選んでいただくことがポイントです。

特に注意していただきたいのは、朝の足の状態で測ることです。足は一日中動かしているとむくみやすいため、朝一番の状態が最も正確なサイズ選びにつながります。もしサイズが境目の場合は、大きい方のサイズを選んでいただくことをおすすめしています。

──使用時の注意点はありますか?

平間さん長時間の連続使用は避けていただきたいです。締め付け過ぎて皮膚トラブルを起こすこともあるため、3~4時間ごとに一度足の状態を確認していただくことが重要。使用中に違和感がある場合は履き直しをおすすめします。繰り返し違和感が出る場合にはサイズが合っていないかもしれません。

池亀さん重ね履きや折り返しも避けていただきたいです。適切な圧力以上に圧迫すると、皮膚トラブルを引き起こしたり、血流などにも悪い影響を与える可能性があります。また、スリーブは全体的に均一に伸ばして装着することで最大限の効果を発揮しますので、足に均等にフィットさせるようにゆっくりと調整しながら履いてください。

──就寝時にコンプレッションスリーブを使う方もいるようですが、これは推奨されていますか?

平間さんザムストのコンプレッションスリーブは日中の使用を前提に設計されています。就寝時には体が水平になるため、重力の影響が変わり、体液の循環が改善されるため、特にスリーブを使用する必要はありません。また、長時間同じ状態で履き続けると、感覚が鈍くなりトラブルを見逃す可能性もあります。そのため、就寝時の使用は控えていただきたいと考えています。

日常生活向けのブランド「メディエイド」製品の活用も

──コンプレッションスリーブはスポーツのイメージがあるのですが、日常生活や仕事での活用も増えていると聞きました。

池亀さんザムストはスポーツ向けの製品ですが、一般市場向けに展開している「メディエイド」というブランドもあります。こちらは日常使いを意識した製品です。

スポーツシーンでの疲労軽減だけでなく、長時間の立ち仕事や歩行が多い職業の方、さらには家事などの活動にも使っていただける仕様です。特に筋肉の振動を抑える効果は、運動だけでなく日常的な体の負担軽減にも役立つので、多くの方に認知していただけると嬉しいです。

Wellulu編集後記:
医療現場で培った技術から生まれたザムスト。コンプレッションスリーブにはスポーツ時の着用に特化した機能がついていると聞き、信頼感が増しました。筋肉の疲労で実力をなかなか発揮できないと悩んでいる方は、コンプレッションスリーブを活用してみてはいかがでしょうか。

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