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【内側・前側・裏側】部位別・太ももの筋トレ!女性でもできる自重やマシンでの鍛え方も紹介

「太ももを鍛えたいけど、どの種目がいいかわからない」という人に向けて、部位別の最適なトレーニング種目を紹介。大腿四頭筋・ハムストリングス・内転筋など、アプローチしたい筋肉から、自分にあう筋トレ種目を見つけよう。女性でもでできる自重メニューを中心に、筋トレ効果を高めるコツまで余すところなくお届け。

この記事の監修者

 

関根 綾さん

パーソナルジムDecision 代表トレーナー

年間約1000セッションを指導。経営者や芸能関係者の指導経験も多く、ダイエット・ボディメイク・健康維持など、さまざまな悩みに幅広く対応している。2021年より大原学園大宮校スポーツトレーナー科講師としても活動。
【保有資格/実績など】全米エクササイズ&フィットネス協会認定トレーナー(NESTAーPFT)/IMBF公認ファスティングカウンセラー/関東オープンメンズフォジーク選手権入賞

パーソナルジムDecision:https://decision-gym.com/

目次

内側・前側・裏側におすすめ!太ももの筋トレ種目

前側・裏側・内側、太ももは大きく3つの部位に分かれている。それぞれの役割を踏まえてアプローチできるトレーニングを選ぼう。

  • 【内側】内転筋群におすすめの筋トレ
  • 【裏側】ハムストリングスにおすすめの筋トレ
  • 【前側】大腿四頭筋におすすめの筋トレ
  • おすすめトレーニング種目一覧
スクワットは太もも全体の筋力状態を確認するためのおすすめの方法です。特定の部位に疲労や張りが集中する場合、筋力のバランスが崩れている可能性が高いでしょう。姿勢の癖だけでなく、疲れやすい部位や痛みが出やすい部位の特定にも役立つ方法です。

【内側】内転筋群におすすめの筋トレ

内転筋群は太ももの内側に位置する筋肉群。鍛えることで太もも内側が引き締められ、すっきりとした脚のラインづくりやO脚の改善が期待できる。

「バレエスクワット」や「ワイドスクワット」など、脚を外側に開く・閉じるを繰り返す種目が効果的。

【裏側】ハムストリングスにおすすめの筋トレ

ハムストリングスは太ももの後面に位置する筋肉。鍛えることで太もも裏の筋肉が引き締まり、後ろ姿の印象を左右することも。

「バックランジ」や「ブルガリアンスクワット」など、裏ももにストレッチのかかるトレーニングが効果的。

【前側】大腿四頭筋におすすめの筋トレ

大腿四頭筋は太ももの前面に位置する筋肉。身体全体の中で最も大きい筋肉で、代謝にも影響を与える部位。他の筋肉も合わせてトレーニングすることで美しい脚のラインづくりにも役立つ。

「スクワット」や「ウォーキングランジ」など、ひざの曲げ伸ばしをともなう運動が効果的。

部位別おすすめトレーニング種目一覧

Wellulu編集部が実際に筋電センサー(筋肉Phone)を活用して収集したデータをもとに、スクワットの各種目別の「大腿四頭筋」「ハムストリングス」「内転筋」の筋活動を比較。各部位のグラフデータと平均値に注目し、トレーニング種目の選択や目的別プログラム設計の参考にしてみて。※筋電センサーの具体的なデータは「部位別の筋活動データ一覧」の見出しを参照。

種目内転筋群
(平均値と評価)
ハムストリングス
(平均値と評価)
大腿四頭筋
(平均値と評価)
スクワット19.3(△)22.6(〇)62.8(◎)
ウォーキングランジ43.8(△)56.7(◎)126.6(◎)
ヒップヒンジ14.0(△)22.2(〇)18.2(△)
ワイドスクワット23.6(◎)23.6(△)56.9(〇)
バレエスクワット42.9(◎)25.4(△)33.2(〇)
バックランジ28.7(△)45.2(◎)88.1(〇)
ブルガリアンスクワット
(大殿筋アプローチ)
33.1(△)116.2(◎)50.8(〇)
ブルガリアンスクワット
(前ももアプローチ)
37.0(△)97.4(〇)100.6(◎)

◎=高い負荷がかかる/〇=負荷がかかる/△=負荷があまりかからない

Wellulu編集部スタッフ

内転筋群へのアプローチとしてウォーキングランジやブルガリアンスクワットの方が数値は高い結果になっています。しかし、大腿四頭筋などにかかる負荷も大きくなるため、内転筋群へのピンポイントでのアプローチとしてワイドスクワットやバレエスクワットの方がおすすめです。

※この一覧表は筋肉の出力を計測する筋電センサーのデータを用いてWellulu編集部で制作しています。フォームや力の入れ具合によっても異なってきますので、参考データとして活用してみてください。

【自重でできる】太ももの筋トレメニュー7選

  • スクワット
  • ウォーキングランジ
  • ヒップヒンジ
  • ワイドスクワット
  • バレエスクワット
  • バックランジ
  • ブルガリアンスクワット
仰向けでボールやクッションを挟む運動は、太もも内側の筋肉にしっかりアプローチできます。とくに女性は男性に比べて骨盤が広く、内ももが弱くなりやすい傾向があるので就寝前や起床時など、生活の中で無理なく取り入れてみてください。

スクワット

「スクワット」は下半身全体を効率的に鍛えられる基本的なトレーニングで、正しいフォームでおこなえばお尻や太もも全体の引き締めにも効果的。筋肉の伸縮を意識しつつ、常に負荷がかかった状態をキープするのがコツ。初心者は鏡を見ながらフォームを確認しよう。

<やり方>

  1. 脚を肩幅に開き、つま先はやや外側に向ける
  2. 背筋をまっすぐ伸ばし、胸を張る。その際、手は身体の前で組み、バランスをとる
  3. ひざがつま先より前に出ないように注意し、太ももが床と平行になるか、少し下の位置まで股関節から動き始めるイメージで腰を落とす
  4. ひざを伸ばしながら、ゆっくりと元の姿勢に戻る

ウォーキングランジ

「ウォーキングランジ」は太ももの前面と後面をバランスよく刺激できるトレーニング。通常の「ランジ」とは異なり、前に進みながらおこなうためバランス感覚も高められる。

<やり方>

  1. 前足のつま先がひざよりわずかに前に出るように立つ
  2. 前足のひざからももが床と平行になるか、それより少し上になるまで深く曲げる。後ろのひざは床すれすれまで下ろす
  3. 上半身が前傾したり後ろに反ったりしないように注意しながら、体幹を真っ直ぐに保つ
  4. 重心を前脚に移しながら立ち上がり、反対側の脚を前に出す

ヒップヒンジ

「ヒップヒンジ」は裏もも(ハムストリングス)とお尻を同時に鍛えられるトレーニング。背中を丸めずに、お尻を後ろに突き出すイメージで上半身を倒すのがポイント。

<やり方>

  1. 肩幅に脚を開き、ひざをわずかに曲げる
  2. 背中は真っ直ぐ、お腹に力を入れて体幹を安定させる
  3. お尻を後ろに突き出すイメージで、上体を倒す
  4. ひざは少し曲げた状態を保ち、背中を丸めないように注意する
  5. ゆっくりと元の姿勢に戻る

ワイドスクワット

「ワイドスクワット」は通常のスクワットよりも脚幅を肩幅の1.5倍程度に広げておこなうトレーニング。通常のスクワットでは刺激が少ない内転筋にアプローチできる。

<やり方>

  1. 脚を肩幅の1.5倍程度に広げ、つま先を外側に30度程度に向ける
  2. 背筋を伸ばし、胸を張って、視線を前方に向ける。手は身体の前で組み、バランスをとる
  3. ひざがつま先の方向と同じ向きになるように注意しながら、太ももが床と平行になるか、少し下の位置まで股関節から動き始めるイメージで腰を落とす
  4. ひざを伸ばしながら、ゆっくりと元の姿勢に戻る

バレエスクワット

「バレエスクワット」は、太ももの内側(内転筋)やお尻を中心に鍛えることができるトレーニング。つま先を大きく外に開いた姿勢でおこなうため、普段の生活では使いにくい内転筋にアプローチできるのが特徴で、美脚づくりや姿勢改善にも効果的。動作中はかかとが浮かないように意識し、体幹をしっかりと保つことが重要。

<やり方>

  1. 脚を肩幅より広めに開き、つま先は45度程度外側に向ける
  2. 背筋を伸ばし、胸を張る。両手は胸の前で軽く組んでバランスを取る
  3. 股関節を折るようなイメージで腰をまっすぐ下ろしていく(太ももが床と平行になる程度まで)
  4. ひざはつま先と同じ方向に曲げ、ひざが内側に入らないように注意する
  5. ゆっくりとひざを伸ばし、元の姿勢に戻る

バックランジ

「バックランジ」はうしろへ脚を踏み出す動作で裏もも(ハムストリングス)やお尻を鍛えられるトレーニング。ダンベルを持つことで負荷を増やすことができるのでおすすめ。

<やり方>

  1. 脚を肩幅に開き、背筋を伸ばして立つ
  2. 片脚をうしろに踏み出し、ひざは90度になるように曲げる
  3. 前に残っている脚で地面を蹴り、元の姿勢に戻る
  4. 左右交互に同じ動作をくりかえす

ブルガリアンスクワット

「ブルガリアンスクワット」は片脚を台やベンチに乗せておこなうトレーニング。片脚で体重を支えるバランス感覚と下半身の筋力が必要となるため、通常のスクワットを習得した上級者におすすめ。壁やポールを軽く支えに利用すると姿勢が安定しやすくなる。

<やり方>

  1. ベンチや椅子などの安定した台を用意し、台から60~90cmほど離れて後ろ向きに立つ
  2. 片脚の甲を台に乗せ、もう一方の脚は前に出しつま先をやや外側に向ける
  3. 背筋を伸ばし胸を張り、視線を前方に向ける
  4. ひざがつま先より前に出ないように注意しつつ、前脚のひざが90度になるまで腰を落とす
  5. かかとで床を押すように、ゆっくりと元の姿勢に戻る

【マシンで鍛える】太ももの筋トレメニュー4選

  • レッグエクステンション
  • レッグカール
  • レッグプレス
  • アダクション

レッグエクステンション

「レッグエクステンション」は座った状態で脚を上げる動作により、太もも前面の大腿四頭筋を集中的に鍛えるトレーニング。太もも前面を集中的に鍛えられるので、大腿四頭筋をしっかりと強化できる。フォームが安定しやすいので、初心者でも取り組みやすい。

<やり方>

  1. マシンに座り、背もたれにしっかりと身体をあてる。脚をパッドにしっかりと固定する
  2. パッドの位置を調整し、足首付近にあたるようにする
  3. 息を吐きながら、ゆっくりとひざを伸ばし、パッドを上に上げる。上げた状態で1秒ほどキープする
  4. 息を吸いながら、ゆっくりとひざを曲げ、元の位置に戻す

レッグカール

「レッグカール」は裏もも(ハムストリングス)を重点的に鍛えるトレーニング。自重では難しい裏ももを集中的に鍛えられるだけでなく、大臀筋も刺激されるため、ヒップアップ効果も期待できる。

<やり方>

  1. 足首がパッドにしっかりと固定できるよう調節する
  2. 両手でグリップをしっかりと握り、体幹を安定させる
  3. 息を吐きながらひざを曲げ、足首のパッドをゆっくりと自分の方に引き寄せる
  4. 息を吸いながら、ゆっくりと元の位置に戻す

レッグプレス

「レッグプレス」は前もも(大腿四頭筋)をメインに鍛えるトレーニング。スクワットと比べて腰や背中への負担が少なく、初心者でも安全に重量を扱える。脚幅を変えることで別の部位へのアプローチができる。

<やり方>

  1. マシンに座り、背中全体をシートに密着させ、脚をプレートにしっかりと固定する
  2. 脚幅やつま先の角度、座面の角度を調整し、鍛えたい部位に合わせて設定する
  3. 息を吐きながら、ゆっくりとひざを伸ばし、プレートを押し出す。ひざを完全に伸ばしきらないように注意する
  4. 最高点で1秒キープする。息を吸いながら、ゆっくりとひざを曲げ、元の位置に戻す。

アダクション

「アダクション」は太もも内側の内転筋群を鍛えられるトレーニング。パッドの位置をひざより少し上に設定し、ゆっくりとした動作でおこなうと効果的に鍛えられる。

<やり方>

  1. 背もたれにしっかりと身体を預け、背筋を伸ばす
  2. 息を吐きながら、両脚をゆっくりと中央に閉じる
  3. 息を吸いながら、ゆっくりと脚を元の位置に戻す

無理せず太ももを鍛える“エクササイズ”


握り拳を内ももで閉める「内ももプッシュ」もちょっとおすすめ!

「忙しくて運動する時間がない」「わざわざトレーニングウェアに着替えるのは面倒」。そんな人に試してほしいのが、日常の動作にプラスするだけで太ももが鍛えられるエクササイズ。今回は編集部が日常動作に着目して考案した、“がんばらなくても続けられる”太ももエクササイズを紹介する。今日から気軽に、ながらで美脚と健康を目指してみよう。また、監修者にアドバイスをもらっているので併せて参考にしてみて!

歯磨きの時はバレエスクワット

Wellulu編集部スタッフ

歯磨きの間にかかとを外に向けてバレエスクワットすることで、内ももも一緒に目覚める気がします!

内転筋に効かせたいならおすすめです。ただ、転倒防止のために壁や洗面台でバランスを取れるようにしておきましょう。

座る前の3秒空気椅子

Wellulu編集部スタッフ

毎回椅子に座る前に、3秒だけ空気椅子を実践する。そこそこ負荷もありそうですが、どうでしょうか?

3秒だけだと負荷量が小さいかもしれませんが、トレーニングを意識づける習慣としてはよいですね。スクワット種目は股関節を支点にした動きがポイントになりますので、着座する際は膝ではなく股関節を意識して座ると、トレーニングの動作にも活かしやすくなりますよ。

洗濯物を干すときは片脚デッドリフト

Wellulu編集部スタッフ

洗濯物を取るとき、なんとなく片脚を後ろに引いてバランスを取ってたんですけど、これって実は片脚デッドリフトにつなげられる気します!

正しいフォームでおこなうことができれば、ハムストリングスとお尻に効かせることができますね。背筋を丸めないように意識することで、支える脚の筋力やバランス力も自然と鍛えられますよ。床に落ちているゴミを拾うときなどにもやるとよさそうです。

コンビニで商品を取るときはスプリットスクワット

Wellulu編集部スタッフ

スーパーで下段の棚の商品を取るとき、片足を後ろに引いてしゃがむようにしたら、自然とスプリットスクワットになりますよね。

 本当は回数を重ねた反復運動の方がおすすめですが、日常動作からトレーニング習慣を楽しむきっかけになるかもしれませんね。また、背筋を真っすぐ種目なので、腰痛予防にもつながりそうです。

仕事時のレッグエクステンション

Wellulu編集部スタッフ

メール対応中など、周囲にバレずにトレーニングできそうなエクササイズです!

大腿四頭筋に静的な刺激が入りますね。脚のむくみ防止にも良いと思います。呼吸を止めずに行うとさらに◎。コピー機で出力をしている最中にカーフレイズを取り入れるなど脚全体に意識を向けるともっとよさそうです。

片脚小スクワットで時間つぶし

Wellulu編集部スタッフ

電車待ちの間や同僚や友人を待っている間など片脚を軽く浮かせて、小さくスクワット。これ、地味に効く気がします。

体幹も含めてバランス能力が試されますね。安全に行える場所で行うのがポイントです。

同僚への声かけはウォーキングランジ

Wellulu編集部スタッフ

廊下で同僚に声をかけるついでにウォーキングランジ。2歩で話しかけ、3歩で戻るイメージです(笑)。

ランジは太もももお尻も使える良い全身運動ですね。大きく踏みすぎるとバランスを崩しやすいので、歩幅は調整を。自宅などの室内の移動は、基本ウォーキングラウンジにしてみるのもおすすめですよ!

寝ながらトレーニングで就寝

Wellulu編集部スタッフ

 寝る前に脚を持ち上げる運動を10~15回してから布団に入る。そして、朝起きたら同じ動作を繰り返すエクササイズです。

あまり動かし過ぎると眠気が覚めてしまうかもしれないので、適切な回数でやることがポイントですね。朝の目覚めの運動としてはよさそうです。

太ももの筋トレ前に!筋力チェックをしてみよう

筋力チェックをしているWellulu編集スタッフ。画像は失敗例

自分の下半身の筋力がどれくらいあるか、まずは簡易的に測定する方法として片脚立ちテストがおすすめ。自宅にある椅子や台を使って、簡単に太ももの筋力レベルをチェックできるので挑戦してみて。

▼筋肉レベルをチェック!

台の高さ

結果の目安

筋力レベル

おすすめトレーニング種目

約40cm(膝の高さくらい)

立ち上がれない

低い

浅いスクワット/ヒップヒンジ

約30㎝(ふくらはぎ中央くらい)

立ち上がれる

標準レベル

ワイドスクワット/バレエスクワット/バックランジ

約15㎝(足首の上部くらい)

立ち上がれる

少し高い

ブルガリアンスクワット/深いウォーキングランジ

地面から

立ち上がれる

高い

自重よりマシントレーニングがおすすめ

(参考:ロコモチャレンジ!推進協議会「片脚立ち上がりテスト」を参考に、Wellulu編集部で制作)

このテストは臀筋群も含めた太もも全体の筋力が試される。体重やバランス能力の影響もあるが、筋肉レベルを知る指標として参考にしてみて。

Wellulu編集部スタッフ

筋力レベルが低い人の場合、特定の部位や効果を狙うより太もも全体をバランスよく鍛えたほうがよさそうです。まずは自重でのスクワット10~15回×2セットくらいから。ちなみにWellulu編集部スタッフ3名の結果は以下です。

20代女性▶標準レベル
20代男性▶少し高い
30代男性▶標準レベル

太ももを細くしたい人におすすめ!自重メニュー

ここでは監修者の関根さんがおすすめする太もも痩せ向けのトレーニングプランを紹介。

【トレーニングプラン】

  1. 動的ストレッチ(ラテラルランジ、脚を振るなど)
  2. スクワットまたはレッグプレス
  3. ブルガリアンスクワット
  4. アダクション
  5. クールダウン(静的ストレッチまたは筋膜リリース)

まずはラテラルランジや脚振りなどの動的ストレッチでウォーミングアップを。とくにデスクワークなど同じ姿勢で長時間過ごす人は筋肉が硬くなっていることもあるので、ほぐしてからはじめよう。

1つ目のトレーニングは「スクワット」または「レッグプレス」で大腿四頭筋を鍛える。レベルに合わせて「スクワット」なら自重やダンベル、「レッグプレス」ならマシンで強度を調整しよう。

2つ目の「ブルガリアンスクワット」で裏ももとお尻を鍛え、3つ目は女性は骨格的に弱くなりやすい内ももを強化する「アダクション」を追加。最後に静的ストレッチか筋膜リリースでクールダウンする。

女性の場合は骨盤が広いため内ももが弱くなり、外ももが発達しやすい傾向にあります。そのため、脚痩せを目指す場合は内ももを強化する「アダクション」を取り入れるのがおすすめです。また、反り腰などで前ももばかり使うようになると、前ももの張りや太ももが太く見える原因になります。裏ももを鍛えて筋肉のバランスを整えるために「レッグカール」を取り入れるとよいでしょう。

回数は15〜20回程度を目安に

最初は10回程度でトレーニングをおこない、正しいフォームをおぼえることからはじめよう。筋力が身についてきたら、15~20回こなせる負荷でおこなうのがおすすめ。なお、セット間の休憩を30秒程度に設定し、有酸素運動を取り入れることで脂肪燃焼を促せる。

ダイエットが目的の筋トレでも、ある程度の筋肉量は必要になってきます。筋肉量が少ない状態で15回以上の高回数トレーニングをおこなうと、正しいフォームの維持が難しくなります。まずは基礎的な筋力をつけることを重視し、1ヶ月〜2ヶ月程度こなして慣れてきたら段階的に回数を増やしていきましょう。

太もも・脚を太くするおすすめマシンメニュー

ここでは、たくましい太ももを手に入れたい人向けにおすすめのトレーニングプランを紹介。

【トレーニングプラン】

  1. 動的ストレッチ(ラテラルランジ、脚を振るなど)
    ※ウォーミングアップでアダクションをおこなうのも1つの手
  2. バーベルスクワットまたはレッグプレス
  3. ブルガリアンスクワットまたはルーマニアンデッドリフト
  4. レッグエクステンション
  5. レッグカール
  6. クールダウン(静的ストレッチまたは筋膜リリース)

1つ目の種目は大腿四頭筋を鍛える「バーベルスクワット」か「レッグプレス」で、十分な負荷をかけてアプローチしよう。このとき8回程度をフォームを崩さずできる範囲で重量を設定して、無理やりトレーニングをおこなわないように注意。

2つ目の種目は「ブルガリアンスクワット」か「ルーマニアンデッドリフト」で太もも後部を刺激する。次に「レッグエクステンション」と「レッグカール」で前もも(大腿四頭筋)ともも裏(ハムストリングス)を追い込み、最後に静的ストレッチか筋膜リリースでクールダウン。

多関節運動である「スクワット」や「デッドリフト」は体力が十分にある序盤におこなうことでケガ防止や効率的に筋肉に刺激を与えるのに役立ちます。また、最初に大腿四頭筋やハムストリングスの高強度トレーニングをおこない、最後にマシンでさらに集中的に刺激を入れることで筋肥大しやすくなります。

回数は8~12回できる負荷で

筋肉量を増やしたい人は、8~12回で限界を迎える負荷で3セットおこなうのがおすすめ。マシンなどを使用する場合は、自身の体重の60~80%程度を目安にした重量からはじめ、正しいフォームを確認しながら徐々に負荷を上げるようにしよう。

鍛えた部位は48時間程度休ませ、週2~3回のペースで各部位を鍛えると効率的な筋肥大につながる。

太ももの筋トレに関するQ&A

太ももを細くしたいが、筋トレをして太くなってしまうことはない?

A:脂肪がしっかり落ちないと太くなる可能性もある

日常ではかからないような負荷が高い運動をおこなうことで、筋肥大が起きます。筋肉で太くなるためにはかなりの努力が必要ですが、脂肪が落ちていない状態で太ももに筋肉をつけると自然と太く見えやすくなります。太ももを細くしたい場合は、筋トレと同時に食事管理と有酸素運動や日常での活動量を増やすように脂肪をしっかり落とす努力をしましょう。

太ももの筋トレを始めて、効果を感じられるまでにはどのくらいの期間がかかる?

A:一般的には3ヶ月程度で実感できる

太ももの変化を実感できるまでの期間は人それぞれですが、一般的には3ヶ月程度で変化を実感できます。とくに食事管理を組み合わせることで、筋肉のメリハリが出てくるなど、見た目の変化がわかりやすくなります。

ひざに不安がある人が筋トレをする際の注意点は?

A:原因を把握してからトレーニングをおこなう

ひざに不安を感じている方は、まずその原因を把握することが大切です。ケガが原因の場合は必ず医師に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。単純な痛みの場合は、フォームの見直しで改善できることも多いです。安全な範囲の負荷や回数でのトレーニングを心がけていきましょう。

太もも用のローラーは太もも痩せに効果がある?

A:脂肪燃焼ではなくむくみ改善に効果的

ローラーを使用すると太ももが細く見えることがありますが、これはむくみの改善による一時的な効果です。本当の太もも痩せを目指すならローラーだけに頼らず、運動と食事管理を組み合わせていくことが大切です。

筋トレで太もものセルライトは解消できるの?

A:完全に解消するのは難しいが、間接的に見た目を改善する可能性はある

筋トレによる血流改善や足の形状に変化がでることで、セルライトの見た目を改善する可能性があります。ただし、セルライトにもさまざまな種類があり、筋トレだけでなく有酸素運動や筋膜リリースなどのボディケアを組み合わせると効果的です。
 
 

部位別の筋活動データ一覧

大腿四頭筋の筋活動

大腿四頭筋において高い活動量を示したのは「ウォーキングランジ」と「ブルガリアンスクワット(前ももアプローチ)」だった。どちらも片足に負荷が集中するため、平均値が100以上となった。

比較的活動が低い種目は「ヒップヒンジ」、「バレエスクワット」。大腿四頭筋は大きな筋肉のため、脚を太くしたくない人にはおすすめの種目。

ハムストリングスの筋活動

ハムストリングスでは「ブルガリアンスクワット(大臀筋アプローチ)」が最も高い活動量だった。「ウォーキングランジ」や「バックランジ」など、片脚でのスクワット系がとくに有効であると考えられる。

内転筋の筋活動

内転筋に対しては「バレエスクワット」が顕著な効果を示している。バランス姿勢や脚の開閉を伴う動作が内転筋の活性化に寄与することが示唆される。「ヒップヒンジ」や「スクワット」は内転筋への影響が比較的小さいと考えられる。

Wellulu編集部スタッフ

ブルガリアンスクワットやランジ系種目など、片足に負荷が偏る種目は全体的に筋活動量が高いですが、大腿四頭筋(脚を細くしたい人は鍛えすぎない方がよい)にもアプローチしてしまいます。そのため、内転筋やハムストリングに特化した種目としては、バレエスクワットやヒップヒンジもおすすめです。

筋電センサー“筋肉Phone”ご提供:マッスルブループリンツ株式会社

https://muscle-blueprints.com/

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