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勉強やスポーツのパフォーマンスを向上させる!「寝るトレ」とは【ライズ】

毎日何気なくおこなっている睡眠。健康のため食事や運動を意識的に工夫している人は多いが、睡眠の質に目を向けている人は意外と少ないもの。高反発寝具を製造・販売しているライズ東京株式会社では、睡眠を単なる休息と捉えるのではなく“起きたときに最大限のパフォーマンスを発揮するためのトレーニング”の一部として位置づけ、睡眠の質の向上を目指す「寝るトレ」を提唱している。今回は、ライズ東京株式会社の宮崎さんと青野さんに「寝るトレ」の考え方や、高反発寝具の魅力、高反発寝具と睡眠の質の関係について詳しくお話を伺った。

宮崎 惺士さん

ライズ東京株式会社 COO

岐阜県岐阜市出身。父親が経営する寝具製造販売会社に入社後、1996年独立。繊維業界でいち早く中国との本格貿易を始める。2016年、オリジナル高反発寝具ブランドRISE(ライズ)を発表。

青野 麻紀子さん

(一社)日本睡眠改善協議会認定 睡眠改善インストラクター

2016年RISE(ライズ)ブランド発表に参画し、睡眠コンシェルジュとしてセミナー体験会を通じて健康睡眠の啓蒙活動を続けている。

本記事のリリース情報
ウェルビーイングを追求する人に向けたWebメディア「Wellulu 」に寝るトレについてインタビュー取材を受けました

目次

寝具と生活習慣で睡眠の質を高める「寝るトレ」

── まず、「寝るトレ」とはどのようなものなのか、詳しくお聞かせいただけますか?

青野さん:「寝るトレ」は、簡単に言うと“睡眠の質を高めることで生活全般やパフォーマンスの向上を目指す”という考え方です。

「寝るトレ」では、スポーツにおけるトレーニングのように、睡眠の質を計画的に向上させることを目指します。食事や運動は、自分で意識して改善することができますが、睡眠は「しっかり寝よう」と思うほど逆効果になることもあります。

たとえば、大事な試合の前日に「絶対に寝なきゃ!」と考えすぎると、興奮して眠れなくなることがありますよね。

このように、睡眠は誰もが当たり前におこなっていることですが、睡眠の重要性やよりよく睡眠をとる方法については、意外と知られていない部分が多いんです。

── 確かにそう言われてみると、睡眠は食事や運動と比べて、自分で質を上げる工夫をするのが難しそうですね。

宮崎さん:睡眠は人生の約3分の1を占めると言われています。そのため、単なる休息ではなく、人生全般を支える基盤として捉えることが重要です。

高校生活を例に挙げると、3年間のうち約1年間は寝ているという計算になりますよね。その時間を単なる「休み」として捉えるのではなく、充実した高校生活を支える大切な時間として有効に使う…。

睡眠の時間を無駄にせず、効率よく心身を回復させる方法を身につける「寝るトレ」の考え方を広めることで、皆さんの生活をより豊かにしたいと考えています。

── 睡眠の時間を有効に使うという考え方、とても興味深いです。

青野さん:私たちのブランド「ライズ」では“健康睡眠をすべての人に届ける”というミッションを掲げています。

また、寝具についても“高価なものがいい、一生もの”というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、手に取りやすい価格でありながらも高品質な製品を生産し“人々に健康睡眠を平等に提供したい”という思いがあります。

まさに「健康睡眠を民衆の手に」というようなイメージです。

── 健康睡眠を実現するためには、どのような工夫が必要なのでしょうか?

青野さん:健康睡眠、つまり質の高い睡眠を実現するためには、寝具と生活習慣の両方を整える必要があります。

たとえば、生活習慣では、日中の活動や食事のリズムを意識しながら、眠りの質を高めるような行動を心がけることが大切です。一方、寝具、とくにマットレスは、身体をしっかり支える土台として重要な役割を果たします。どちらか一方を工夫するだけでなく、両方とも整えることで、初めて本当の「健康睡眠」が実現できると考えています。

そのため、「寝るトレ」では、単に高反発の寝具を提案するだけでなく、生活習慣の改善も含めた総合的なアプローチを提案しています。睡眠を単なる休息と捉えるのではなく、起きたときに最大限のパフォーマンスを発揮するためのトレーニングの一部として位置づけているんです。

── 睡眠をトレーニングの一環として捉えるのは新鮮な視点ですね。

宮崎さん:睡眠の質を高めるために、まず睡眠環境の整備が重要です。そのため、ライズでは手軽に購入できる価格で高品質の高反発マットレスを開発しています。

また、睡眠データを活用し、一人ひとりに合った最適な睡眠スタイルを提案するサービスも展開しています。睡眠の改善には日中の活動や食事のリズムも関係しますので、その点についても情報発信をおこなっています。

睡眠は単なる休息ではなく、トレーニングの一環として考えることが、身体だけでなく心の健康にもつながります。これからも「寝るトレ」を通じて、多くの人にその価値を伝えていきたいと思います。

健康睡眠を実現させる寝具とは?3つのキホン

── 寝具にはさまざまなものがありますが、健康睡眠という観点からはどのような特徴があるものを選ぶといいのでしょうか?

青野さん:睡眠の質を高めることを考えると「快適な寝心地」と「体圧分散」は非常に重要な要素です。

「快適な寝心地」とは、単に寝ている間の気持ちよさだけではなく、起きたときの快適さ「起き心地」にも直結するものです。たとえば、起きたときに疲れが残っている、腰が痛いといった状態であ

れば、寝具や睡眠環境が適切でない可能性があります。

「体圧分散」は、腰や背中などに負担がかからないよう、体重を全体に均等に分散することを指します。人間の身体は頭や足よりも、腰に体重がかかりやすい構造になっています。体圧分散性が高いマットレスだと、腰が沈み込まず、自然な寝姿勢が保たれます。

また、体圧が適切に分散されると血流がよくなり、リンパの流れもスムーズになります。これが疲労回復を促進する効果も期待できるんです。

── 寝心地・起き心地のよさ、体圧分散性の高さが睡眠の質に直結するんですね。

青野さん:はい、そのとおりです。沈み込みが激しいマットレスですと、寝返りが打ちにくくなり、血流が滞ってしまう場合があります。その結果、疲労も残りやすくなるんです。

寝返りがスムーズにうてるかどうかも大切ですね。

── 寝返りも、睡眠の質において重要なポイントなんですね。

青野さん:はい、寝返りは「動的睡眠」として非常に重要な要素です。

寝返りには2つの大きな役割があります。1つ目は血流促進で疲労を流しやすく、2つ目は体温調整で、深い眠りが続きやすい体温が継続するための動きです。3つ目は背骨の調整で、日中の姿勢の歪みを整える効果があるといわれています。

しかし、寝返りがしづらい寝具を使用していると、無意識のうちに身体が覚醒してしまい、眠りが浅くなります。その結果、「寝たはずなのに疲れが取れない」という状態に陥ることもあるんです。

この「快適な寝心地」「体圧分散」「寝返りのスムーズさ」を兼ね備えた寝具として、私たちは高反発マットレスを提案しています。

高反発マットレス、低反発マットレスの比較研究

── 高反発マットレスと低反発マットレスとの違いを詳しく教えていただけますか?

青野さん:大きな違いは、言葉の通り「反発力」です。

高反発マットレスは適度な反発力で身体を支えてくれるため、身体が沈み込みすぎることがありません。理想的な寝姿勢が保たれるので、腰や背中への負担を軽減し、スムーズな寝返りもサポートしてくれます。また、睡眠中の無意識な覚醒を防ぎ、結果的に深い眠りを維持しやすくなります。

一方で、低反発マットレスは身体の形に沿って沈み込みます。身体にフィットするようで寝心地はやわらかく感じられますが、寝返りが打ちづらくなることが課題です。

── 高反発マットレスを使うことによって、睡眠の質がどのくらい上がるのか、具体的にわかっている効果やデータがあれば教えていただけますか?

青野さん:高反発マットレスの効果を評価するために、早稲田大学と共同研究をおこないました。

被験者の方々に、高反発マットレス(スリープオアシス)と低反発マットレスを実際に使用していただき、主観的なアンケートに加えて、専用の機器で「深部体温」と「脳波」を測定するなど、いくつかの客観的な指標を使って測定をおこないました。

主観的なアンケートからの結果では、高反発マットレスは低反発マットレスと比較し、「睡眠の満足度」「起床時の疲労度」「起床時の眠気」において、高い満足度を得ることができました。

── 起床時に感じる眠気や疲れが少なく、睡眠の満足度が高かったんですね。

青野さん:はい、そのとおりです。また専用機器を使った測定では、高反発マットレスで眠ったほうが、深部体温が低下し、深睡眠が増加していたことがわかりました。

まず、深部体温とは、内臓や脳など身体の深い部分の温度を指します。この温度が睡眠の深さと直結しており、熟睡中は深部体温が低下している状態が理想的です。

── 高反発マットレスによって、深部体温が低下したのはなぜでしょうか?

青野さん:高反発マットレスは体圧分散が優れているため、身体全体の血流をスムーズにする効果があるんです。これにより、身体の余計な熱が放散されやすくなり、深部体温を効果的に下げることができます。また、研究に使用したマットレスは高反発のファイバー製でしたので、通気性が高いことも影響していると思います。

一方、低反発マットレスは身体が沈み込むため、熱がこもりやすく、深部体温の低下を妨げる場合があります。

私たちの比較研究では、高反発マットレス使用時の深部体温が安定して低く保たれた一方で、低反発マットレスでは一時的に下がってもすぐに上がる傾向が見られました。この違いが、熟睡感や翌朝の目覚めの質に大きく影響していると考えられます。

── もう一つの結果「深睡眠が増加していた」という点についても詳しく教えてください。

青野さん:睡眠の深さを測定するために、脳波を記録しました。ノンレム睡眠の中で一番深い眠りは、いわゆる「深睡眠」と呼ばれ、脳の回復や記憶の整理に重要な役割を果たすものです。

測定の結果、高反発マットレスを使用した場合、低反発マットレスと比べて、この深睡眠の割合が増加していることが確認されました。

体圧分散と寝返りのしやすさ、優れた通気性によって、ぐっすりと質の高い深い睡眠がとれているのだと考えられます。

※ノンレム睡眠はN1、N2、N3の3段階に分けられる。N3が一番深い眠りに分類される。

── 深部体温と深睡眠の両方に効果があるのは素晴らしいですね。マットレスの素材が、これほどまでに睡眠に影響を与えるとは驚きました。

青野さん:ありがとうございます。睡眠の「質」は、翌日のパフォーマンスにも大きく影響します。

ほかにも、適切なマットレスを使用することで、身体のコンディションが向上したり、深い睡眠が増えたことで翌日の集中力やパフォーマンスが上がるといった結果が得られています。また、睡眠時間を増やすことで大学受験の合格率が高まったという調査データもありますよ。

宮崎さん:青山学院大学の駅伝部をサポートした際の成果も印象的です。

彼らは早朝から厳しい練習をこなさなくてはならないので、起きてすぐに最大のパフォーマンスを発揮できる状態が求められます。部全体で「寝るトレ」を取り入れ、睡眠によって効率的に身体を回復させる方法を身につけた結果、駅伝での優勝につながりました。

とくに2025年の箱根駅伝の成果は、この「寝るトレ」が原動力の一つになったのではと感じています。

── 受験やスポーツ、部活での成功においても、睡眠の質は重要な要素となるんですね!

青野さん:また、社会人の方でも、睡眠の質を高めたことで、日中の業務効率が向上したり、ストレスが軽減されたという結果が得られていますよ。企業内の研修やセミナーを通じて、社会人が睡眠改善に取り組むきっかけを提供しています。

私たちはスポーツ分野だけでなく、教育やビジネスの現場でも「寝るトレ」を広げていきたいと考えているんです。睡眠を改善することで、勉強や仕事のパフォーマンスが向上し、人生全般がより充実したものになると思います。

今後も睡眠のデータに基づき、「健康睡眠」を提供する製品作りを続けていきたいです。

高反発マットレス(スリープオアシス)を体験

── 実際に横になってみると、身体が沈みすぎることもなく、ほどよく支えられているのを感じます。腰への負担は大きく減りそうです。ライズさんの高反発マットレス製品で、さらにこだわられている点はありますか?

青野さん:弊社が販売している「3次元構造」の高反発マットレスは、早稲田大学との共同研究で開発したもので、内部にファイバー素材を使用している点が特徴です。

このファイバー素材は、マットレスによく使われているウレタン素材に比べ、通気性が非常に優れており、湿気や熱がこもりにくいんです。これにより、寝ている間も快適な温度と湿度が保たれます。

また、ファイバーの密度を高め、硬めの構造に仕上げており、身体をしっかり支えるだけでなく、耐久性にも優れています。カバーにはクッション性を持たせているので、触り心地は柔らかく、硬いマットレスが苦手と感じる方でも快適にお使いいただけるよう工夫しました。

── 通気性や硬さ、そして触り心地まで考慮されているんですね。

青野さん:一人でも多くの方が「健康睡眠」を実現するサポートをしたいと思い、細かな要素にまでこだわっています。ぜひ、実際に使ってみて、そのこだわりを体感していただければと思います。

── 睡眠の質を高めるという観点からは、枕も低反発より高反発枕のほうがおすすめですか?

宮崎さん:はい、枕も同じで、高反発の方が寝返りをサポートする力が強いです。低反発枕は頭が沈み込みやすく、寝返りをするときに頭がうまくついてこないことがあります。その結果、首や肩に負担がかかり、寝違えや肩こりの原因になることもあるんです。

さらに、枕は単に頭を乗せるものではなく、首(頚椎)を支えるというのが本来の役割です。首と布団の間に隙間ができると、無意識のうちに筋肉がその隙間を埋めようとはたらくため、首や肩、さらには背中にまで負担がかかります。

ライズの高反発枕はこの隙間を埋めるよう設計されており、さらに高さを調整できるので、個々の体格や寝姿勢に合わせた使い方が可能です。

── おっしゃる通り、枕がしっかり首を支えてくれますね。また、枕の高さ調整ができるのも魅力的です。高反発マットレスと高反発枕はセットで使うのがおすすめなんですね。

青野さん:そうですね。高反発マットレスでスムーズな寝返りをサポートしつつ、高反発枕で首や肩をしっかり支えると、より理想的な寝姿勢を維持できるため睡眠環境を整えられます。

たとえば、高反発マットレスを使っており、身体は寝返りがうちやすい状態でも、枕が低反発だと頭が沈み込んで動きが阻害され、結果として首や肩に負担がかかります。こうしたミスマッチを防ぐためにも、高反発のマットレスと枕をセットで使うことがおすすめです。

生活習慣のポイント!正しい朝と夜の過ごし方

── 寝具以外で、健康睡眠のために工夫できることはありますか?

宮崎さん:睡眠の質は、生活習慣も大きく影響します。健康睡眠のために、朝と夜それぞれの時間帯で意識するべきポイントがあります。

朝できる最も簡単で効果的な方法は、朝起きたら「太陽の光を浴びる」ことです。起きたらカーテンを開け、ベランダや窓辺で15秒ほど太陽の光を浴びてみてください。これが目を通じて脳の体内時計に直接はたらきかけ、1日のリズムをリセットしてくれます。

もう一つ重要なのは「朝ごはんを食べる」ことです。腸は「第2の脳」と呼ばれるほど体内時計と深く関わっています。朝ごはんをしっかり摂ることで腸の活動が始まり、その日の体内リズムが整います。

とくに動物性たんぱく質を含む食品、たとえば肉や魚、チーズ、ヨーグルト、牛乳などを摂ることで、睡眠ホルモンのもととなる「トリプトファン」を効率よく取り込むことができます。この栄養が昼間に「セロトニン」に変わり、夜に「メラトニン」という睡眠ホルモンに変化することで、夜の深い睡眠につながるんです。

── 朝に太陽の光を浴び、朝ごはんをしっかり食べることも、睡眠の質を高めることにつながるんですね。勉強になります。

青野さん:夜に実践しやすいものとしては、お風呂に入るタイミングです。

深部体温の低さが、睡眠の深さに関係しているということをお伝えしました。深部体温を低下させるには、事前に一度体温を上げることが必要となります。寝る直前にお風呂に入ると体温が高いままで寝付きづらくなってしまうので、就寝1時間前くらいに入浴すると深部体温(内臓や脳の温度)が一度上がり、ちょうど眠る頃に下がっていくタイミングで自然と眠りに入りやすくなるんです。

また、就寝前はスマホやパソコンの使用を控えるようにしましょう。画面から出るブルーライトが脳を覚醒させてしまうため、眠りの妨げになります。

室温や湿度にも気を配り、寝室を快適な状態に保つことも大切です。リラックスした時間を過ごすようにしてみてください。

── 夜はスマホやパソコンは控えて、別の方法でくつろぎながら過ごすのがいいんですね。

青野さん:はい、夜の時間帯では、「副交感神経を優位にすること」がポイントとなります。

現代人は日中、交感神経が優位になりがちで、そのままの状態ではなかなかリラックスできず、深い睡眠に入りにくいんです。入眠の準備として、寝る前にリラックスする習慣を取り入れてみてください。

たとえば、ストレッチ、アロマオイルを使ったマッサージ、瞑想、穏やかな音楽を聴くなど、自分に合った方法を見つけてみるといいですね。

── 具体的で実践しやすいアドバイスをありがとうございます。寝具選びと生活習慣の改善、早速どちらも意識していきたいです。

とくに“学生”に睡眠の重要性を伝えたい

宮崎さん:睡眠は単に「休むための時間」ではなく、身体や心、さらには人生のパフォーマンスを向上させるための重要な時間です。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、身体の発達だけでなく、日中の疲労回復や記憶の定着にも重要です。

とくに学生にとって、睡眠は勉強やスポーツのパフォーマンスに直結します。深い睡眠を取ることで、勉強の効率が上がったり、スポーツでの成果が向上したりするというデータもあります。

学生には「いい睡眠を取ることは、将来の可能性を広げるための投資である」ということを伝えたいですね。学生たちにも「寝るトレ」を通じて、健康睡眠の重要性を伝えることで、彼らの可能性をさらに広げていかれればと思っています。

── 勉強や部活など日々のパフォーマンスが、毎日の睡眠によって向上させられるのは魅力的ですね。

青野さん:また、保護者の方々にも、ぜひ睡眠のポジティブな面をお子さんに伝えてほしいです。「寝ると体が大きくなる」「スポーツが上手くなる」「お肌がきれいになる」といった具体的な効果を話すことで、子どもたちが自主的に睡眠を大切にするようになります。

さらに、家庭全体でよい睡眠習慣を取り入れることも重要です。保護者の方自身が夜更かしをしていると、子どももそれに影響されてしまいます。親子で睡眠を優先するライフスタイルを実践することで、家族全員が元気で前向きな生活を送れるようになるでしょう。

── 子どもだけでなく、家族で睡眠環境や生活習慣を見直すいいきっかけになりますね。

宮崎さん:私たちは「睡眠を制する者は人生を制する」という言葉を掲げていますが、それは決して大げさなことではありません。

たとえば、トップアスリートの大谷翔平さんは、常に睡眠を最優先に考えています。試合や練習、食事など多忙なスケジュールの中でも、まず睡眠時間を確保し、それ以外の時間でやるべきことを組み立てています。これは彼が圧倒的なパフォーマンスを発揮し続ける理由の一つでもあります。

また、体操の内村航平選手も「練習で覚えた動きを本番で発揮するには睡眠が不可欠」と語られており、記憶の定着や瞬時の判断力は、睡眠によって最大化されるのです。

── 睡眠を制する者は人生を制する…。人生の3分の1が睡眠ともいわれていますし、その質を高めることで、残りの3分の2のパフォーマンスが向上すれば、よりよい人生を築くことができそうです。

青野さん:ありがとうございます。今回の記事を通じて、睡眠の大切さを少しでも多くの方に知っていただければ嬉しいです。

とくに、「いい寝具は一流アスリートだけのもの」というイメージを払拭したいと思っています。私たちライズが目指すのは、手の届く価格で高機能な寝具を提供し、誰もが健康的な睡眠を得られる環境をつくることです。「いい寝具を使うから一流になる」のではなく、「一流になるためにいい寝具を使う」という考えを広めていきたいですね。

宮崎さん:具体的に製品についてもっと知りたい方や体験したい方には、セミナーやトライアルをご案内しています。セミナーでは、睡眠のメカニズムや寝具選びのポイントについて詳しく解説しています。

また、学生割引やトライアル期間を活用して、実際に製品をお試しいただくことも可能です。もし購入後に合わないと感じた場合は、返品や返金にも対応していますので、安心してはじめられると思います。

── 購入前にトライアル期間で寝具を実際に試すことができるのは嬉しいですね。

青野さん:RISEの公式ウェブサイトにアクセスしていただければ、寝るトレセミナーのお問い合わせフォームがございます。また、学割やトライアルの詳細もセミナー内でご説明しますので、ぜひご確認ください。

部活単位や学校単位でのご参加も可能です、興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

── 本日は貴重なお時間をありがとうございました。睡眠の質の重要性をあらためて見つめ直すきっかけになりました。早速今日からできることを実践していきたいと思います。

青野さん:こちらこそ、ありがとうございました。睡眠の改善は、年齢や立場を問わず、誰にとっても大きな価値があります。この記事を通じて、多くの方が「健康睡眠」を意識し、実践していただければ嬉しいです。ぜひ、良い睡眠環境を整えて、よりよい人生を手に入れてください。

Wellulu編集後記:
今回お話を伺った「寝るトレ」の、睡眠を“起きたときに最大限のパフォーマンスを発揮するためのトレーニング”と捉える考え方は、とても新鮮でした。人生の3分の1を占めている「睡眠」の質をあげることで、生活の質やパフォーマンスが向上することを考えると、睡眠を支える寝具は慎重に選ぶ必要があると感じました。今回は、睡眠の質を高めるための寝具選びのポイントを知ることができ、大変勉強になりました。

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