コーヒーやお茶を飲もうと思いつつも、カフェインが気になる…という人!夜のリラックスタイムにコーヒーを飲みたいけど眠れなくなるかも?そんな悩みをおいしく解決してくれるカフェインレスのコーヒーやお茶。健康志向や需要の高まりから、焙煎度や銘柄も選べるなど、味の選択肢も増えているとのこと。子どもから大人、妊娠中の人からカフェインに敏感な人までおすすめのカフェインレスコーヒーやお茶の進化について、今回ブルックスの石戸谷さん、針間さんに詳しくお話を伺った。
石戸谷 香織さん
針間 清子さん
本記事のリリース情報
カフェインレス、デカフェ、ノンカフェインはどう違う?
──本日はよろしくお願いします。まず始めになのですが、カフェインレスコーヒーについて教えてください。
石戸谷さん:カフェインレスコーヒーやデカフェは、カフェインをほぼ除去したコーヒーのことをいいます。日本では、90%以上のカフェインが除去されたもののみ「カフェインレス」と呼ぶことができます。つまり、カフェインが10%未満しか残っていないコーヒーのことをいいます。
──なるほど、ノンカフェインフリーといったほかの表現も耳にしますが、どういった違いがあるのでしょうか?
石戸谷さん:「ノンカフェイン」や「カフェインフリー」と記載されているものは、元々原料自体にカフェインをまったく含まないものを指します。たとえば、麦茶やルイボスティー、ハーブティーなどがその代表です。
──最近はカフェやインスタント飲料でもカフェインについての記載をよく見かけますが、やはり背景として需要の高まりがあるのでしょうか?
石戸谷さん:はい。健康志向の高まりとともに、カフェインレスコーヒーの需要は増えています。
以前から、妊娠中の方や体質的にカフェインの摂取量を気にする方が多くいらっしゃいました。そうした方々がコーヒーを飲みたくても飲めないという状況を改善したいと考え、弊社でもカフェインレスコーヒーや低カフェインの煎茶、さらにノンカフェインの健康茶なども販売しています。
針間さん:実際に、弊社では20年以上前からカフェインレスコーヒーに注目はしていたものの、新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけに健康志向が高まり、在宅時間が長くなったことでコーヒーを飲む機会が増えカフェインレスコーヒーの需要も一層高まったと感じています。
石戸谷さん:刺激物としてのカフェインを避けたい方や、睡眠の為にカフェインの量をコントロールしたい方は年々増えていると思います。そのため、私たちはカフェインレスでもおいしく、バリエーション豊かな楽しみ方ができるコーヒーを提供したいと考えています。
正直なところ…、カフェインレスコーヒーっておいしいの?
銘柄や焙煎方法にこだわる新しいカフェインレスコーヒー
──カフェインレスコーヒーって、苦味が少なくて味がちょっと……。という印象も正直あるのですが。
石戸谷さん:カフェインはコーヒーの苦味成分の1つなので、カフェインを抜くと苦味が弱くなる傾向があります。しかし、カフェイン以外にも苦味成分がコーヒーにはあり、焙煎を工夫することで、それらを活かし風味を保っています。
──コーヒーのおいしさといえば、やはり苦味は重要な要素ですよね。
石戸谷さん:はい。苦味を保ちながらおいしさを維持するのは非常に難しいですが、焙煎の度合いや時間を何度も調整し、試行錯誤を続けました。
焙煎の時間が短すぎたり長すぎたりすると、味が大きく変わってしまうため、最適なバランスを見つけるために細心の注意を払っています。現在では、「カフェインレス コロンビア」「ドリップレッソ カフェインレス~眠れる森のコーヒー~」「カフェインレス ブルーマウンテン」の3種類の異なる味わいのカフェインレスコーヒーを提供しており、それぞれ独自の特徴を持っています。
針間さん:現在では、焙煎度合いや銘柄など、好みに合わせて選んでいただけるようになりました。その中でもとくにブルーマウンテンは高級銘柄で、カフェインレスでも贅沢な味わいを楽しんでいただけますよ。
また、カフェインレスに加え、健康成分を含んだ商品も提供しており、ライフスタイルの変化に合わせた新しい商品開発にも力を入れています。カフェインレス飲料を通じて、より多くの方に健康で豊かな時間を提供できるよう、今後も努力を続けていきます。
──カフェインをただ抜いたのではなく、味や成分にもこだわりが詰まっているということですね!
カフェインを控えたい×お茶!ウェルネスティーで健康とおいしさを
自然な甘みでそのままでもおいしいルイボスティー
──カフェインレスコーヒーについてお伺いしましたが、お茶の選択肢についても知りたいです。ブルックスさんではルイボスティーも販売されているとのことですが…。
針間さん:はい、ルイボスティーはカフェインを控えたい方にとくにおすすめのお茶です。お子さんにカフェインを摂取させたくない方やカフェインに敏感な方々などに、おすすめの飲み物の1つです。
──実はルイボスティーを飲んだことがないのですが、どのような風味なのでしょうか?
針間さん:ルイボスティーには、自然な甘みがあるため、砂糖を入れずに、そのままでもおいしく楽しんでいただけます。そのため、苦い飲み物が苦手な方にもおすすめで、子どもから大人まで幅広く飲まれています。
──紅茶やお茶が好きだけど、カフェインが苦手な方にぜひおすすめしたいですね!
針間さん:そうなんです。ノンカフェインなので、カフェインの摂取量を気にする必要がなく、もし夜遅くに飲んでも睡眠への影響も心配いりません。また、香りがよいのでリラックスしたいときにもぴったりなんですよ。また、食事との相性もよいです。
健康素材が含まれたライフスタイルに合わせて選ぶカフェイン摂取
──食事との相性もよいと親子で日常的に摂取できそうです。そのほかにも、カフェインレスの飲み物としてTEA RAPY(ティーラピー)というものがあるとのことですが、どのようなものなのでしょうか?
石戸谷さん:TEA RAPYは2018年3月から販売をおこなっている、厳選した茶葉と配分にこだわった「毎日のお茶で自分バランスを整える」をコンセプトとした商品です。ノンカフェインの商品や、さまざまな健康素材が含まれている商品など、“からだのリズム ”に合わせて選べる点が評価されており、とくに未病改善や健康維持への意識が高い方に人気です。
食事に合わせやすい味が多く、子どもから高齢者まで幅広い年齢層から愛されています。自己ケアの観点からも、自分の身体と向き合うため、また、飲み物を通じてリラックスする時間を持つことで、心身のバランスを整えるための選択肢として非常におすすめです。
──身体に優しいお茶というとハーブティーもありますよね。
石戸谷さん:そうなんです。たとえば、食後に血糖値の上昇を抑えるためにアーユルヴェーダ(インド・スリランカ発祥の伝統医療)の考え方に基づくハーブティーを飲んだり、作業中にリラックスできるハーブティーを飲んでストレスを和らげたりしています。
──ちなみに石戸谷さんはどのようなスタイルで取り入れていますか?
石戸谷さん:私の場合、朝はまずコーヒーで目を覚まします。アイスコーヒーを飲みながらスイーツを楽しむのがとくに好きです。午前中は集中力を高めるために、苦味のあるコーヒーを選ぶことが多いです。そして、昼食後は日本茶を飲むことが多いですね。仕事のスイッチを切り替えてくれるんです。午後にはカフェイン摂取は控えるようにしていて、夜はカフェインレスの飲み物を選んでリラックスするようにしています。
──生活リズムに合わせて取り入れているのですね。
石戸谷さん:弊社の社員も朝はコーヒーを飲んで目を覚ます人が多いですね。難しい作業に取りかかる前に、より集中できるよう準備をしています。昼食後は日本茶などに切り替え、午後の仕事に備えることが多いです。翌日の体調を考慮して、午後のカフェイン摂取は控えていますね。
──では、お仕事のない週末や休日はいかがですか?とくにお気に入りの楽しみ方はありますか?
石戸谷さん:私のお気に入りはカフェインレスのブルーマウンテンコーヒーです。とくに夜のリラックスタイムにフルーツやスイーツと一緒に楽しむのが最高です。休日には、朝から積極的にカフェインを控える方もいらっしゃるので、そういった方にもおすすめです。
健康やライフスタイルに合わせて日々のコーヒータイム・ティータイムで「自分バランス」を整えよう!
──カフェインの摂り過ぎは健康への影響にはおもにどういったものがあるのでしょうか?
石戸谷さん:カフェインには、神経を興奮させるはたらきがあります。そのため、眠れなくなるというのはよく知られていますよね。個人差もありますが、ほかにも消化管を刺激したり、頭痛やめまい、不安感の原因になることがあります。
また、カフェインは胎児に悪影響を与える可能性があるため、妊娠中はカフェインの摂取を控えたほうがよいとされています。ほかにも、カフェインに敏感な人や、お子様、授乳中の方は、カフェインの摂取に気を付ける必要があります。
──それぞれの健康やライフスタイルを考慮しながら摂取を考える必要がありそうですね。カフェインレスのコーヒーを選ぶことのメリットを教えてください。
石戸谷さん:やはり妊婦さんやカフェインに敏感な方など、カフェインの摂取を控えたい方が安心して飲めることがあります。また、1日にお茶やコーヒーを多く飲み過ぎてしまったと感じる時にも、カフェインレスコーヒーは罪悪感を減らしてくれます。夜にコーヒーを飲むとカフェインの影響で眠れなくなったり、睡眠の質が悪化することがありますが、カフェインレスコーヒーは夜のリラックスタイムでも気兼ねなく味わえるのは魅力の1つです。
さらに、毎日のコーヒーが欠かせない方もカフェインレスコーヒーを選択肢の1つに加えていただくことで、日常的にカフェインの摂取量をコントロールしやすくなります。
──カフェインレスコーヒーのおすすめの飲み方はありますか?
石戸谷さん:基本的に通常のコーヒーと同じように楽しんでいただけます。たとえば、お湯で淹れるのはもちろん、ミルクを加えてカフェオレ風にしてもおいしいですし、砂糖を加えて甘さを調整するのもよいですよ。
──通常のコーヒーと同じように考えてよいのですね。では、コーヒーをおいしく淹れるコツがあれば教えてほしいです。
石戸谷さん:おいしく淹れるためには、まずお湯の温度が大切です。90度前後のお湯を使うと、コーヒーの香りが引き立ちます。そして、最初に20秒ほど蒸らすことが重要です。この蒸らしの工程でコーヒーの粉がしっかりとお湯を吸収し、均等に抽出される準備が整います。また、ゆっくりとお湯を注ぐことで、雑味を抑えたクリアな味わいのコーヒーが出来上がります。香りを楽しむためにゆっくりと時間をかけて抽出することを大切にしています。
──お湯は90度前後、そして蒸らしの工程があり、ゆっくりと時間をかけてあげるのが重要なんですね!
石戸谷さん:抽出が終わったあとは、抽出液にコーヒーの粉が浸かった状態の場合は、すぐにコーヒーの粉を取り除いてください。放置すると、抽出が続いてしまい、雑味につながる可能性があります。ただ、最初の工程を丁寧におこなうことが、おいしいコーヒーを淹れる鍵ですので、最初の20秒の蒸らしがしっかりできているかにまずは注目してみてください。
また、おいしいコーヒーを淹れるための工夫の1つに、淹れる前にコーヒーのカップをお湯で温めるというのもおすすめです。温度が高いと香りも立ちやすくなるので、より豊かな香りを引き出すことができます。
──コーヒーのカップを温めるのは初耳です!温度も重要なのですね。やはりホットで楽しむことが多いですか?
石戸谷さん:そうですね、弊社ではホットコーヒーを楽しむ社員が多いですが、夏場は水出しコーヒーも人気です。
──コーヒーに合う食べ物でおすすめはありますか?またアレンジレシピなどあれば知りたいです。
石戸谷さん:コーヒーはスイーツ全般と相性がよいです。とくにバニラアイスクリームにエスプレッソをかけたアフォガートは、簡単に作れておいしいですね。あとは意外かもしれませんが、和菓子との相性も抜群なんです。
最近では、コーヒーを使った料理やデザートも人気で、たとえば、コーヒーを使ったカレーや、コーヒーゼリーなどがあります。また、コーヒーを使ったかき氷やティラミス、コーヒー風味のパンケーキもおすすめです。
──スイーツだけでなく料理まで幅広いですね!ティーに関しては、なにかおすすめはありますか?
石戸谷さん:フレッシュフルーツを入れてフルーツティーにすると、より爽やかな味わいになります。簡単なので、ぜひ試してみてください。
──コーヒーを淹れたあとの粉が再利用できると聞いたことがあるのですが、なにに使えるのでしょうか?
石戸谷さん:コーヒーを淹れたあとの粉は、消臭剤として再利用できます。たとえば、乾燥させたコーヒーの粉を靴箱や冷蔵庫に置くと、嫌な臭いを吸収してくれるんですよ。
また、ガーデニングに使うと土壌改良剤としても役立ちます。コーヒーの粉にはまだ多くの有機成分が残っているので、植物の成長を助ける効果があります。
──消臭からガーデニングにまで、無駄な部分がありませんね!コーヒーの楽しみが広がりました。
石戸谷さん:まだカフェインレスコーヒーに対して、味が薄いとか、香りが劣るといったイメージを持っている方が多いかもしれません。しかし、弊社のカフェインレスコーヒーは、豆や焙煎にこだわり、通常のコーヒーと同じように楽しめるように作っているので、ぜひ一度試していただきたいです!
Wellulu編集後記
一日のリズムの中で、通常のコーヒーを飲むタイミングもあれば、カフェインを控えたいタイミングもある。カフェインレスコーヒーの進化により、おいしさも楽しみも諦める必要がないのは魅力的だと感じました。このような選択肢の広がりにより、子どもから大人まで、自分の身体を思いやりつつ、好きなものもたのしめるのは日々の生活に癒しをもたらしてくれそうですね。