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約40%が横向き寝派!肩や腰をいたわるご褒美枕で快適睡眠を【ロフテー枕工房】

質のよい睡眠をとるために欠かせない寝具の1つ「まくら」。日本の枕のリーディングカンパニーである「ロフテー」では、″豊かな生活は、良い眠りから”をブランドスローガンに、さまざまなこだわりの詰まった枕を展開している。その中でも今回は、肩こりや腰痛などの身体の不調を解決する枕について深堀り!ロフテー枕工房の藤田さんに、枕と睡眠の関係から正しい選び方まで詳しくお話しを伺った。

藤田さん

ロフテー株式会社 営業開発部マーケティング・PRグループ 企画担当 睡眠改善インストラクター

2013年に入社して以来、商品企画やマーケティングを担当。
肩こりやいびきに特化した枕を医師と共同開発するなど一人ひとりのお悩みやニーズに応えた枕を生み出す。

目次

日本人の約8割が睡眠に悩んでいる!枕を変えて質の良い睡眠を手に入れよう

──すごい枕の数ですね…!本日はよろしくお願いします。まず、そもそも「質の良い睡眠」とはどのような睡眠でしょうか?

藤田さん「質の良い睡眠」とは、大きく分けて3つの要素があります。1つ目は「スムーズな入眠」、つまり寝つきが良いこと。2つ目は寝ている間に「深い睡眠」がとれること。そして3つ目は「すっきりした目覚め」ができることです。人って、人生の約3分の1は寝ていますよね?睡眠は、翌日のパフォーマンスにも大きく影響するため、質の良い睡眠をとることは非常に重要なんです。

ロフテーが実施したアンケートでは、約8割の方が今の睡眠に満足しておらず、睡眠の質を上げたいと思っているという結果が出ています。

──ほとんどの人が睡眠に悩んでいるんですね!人によって悩みはそれぞれですか?

藤田さんそうですね。年代や性別によっても異なりますし、人の数だけさまざまな睡眠の悩みをお持ちです。実際に店頭でお客様とお話しするなかで、「夜中に目が覚めてしまう」「朝もっと寝ていたいのに早く起きてしまう」といった声が特に多いと感じます。これらの悩みを解消するためにも、質の良い睡眠をとることが大切。そして、そのための寝具選びが重要です。

──アンケートを通じて、そのほかにわかったことなどはあるのでしょうか?

藤田さん:40%以上の方が横向きで寝付くという結果が出ました。

──私も左の横向きで寝付くことが多いです。

藤田さんそうなんですね。ただ、横向きは身体がねじれてしまうことで、足や腰など身体に負担が生じてしまいます。その身体の負担を軽減するために、抱き枕は生まれたんです。また、抱きつくことでのリラックス効果が得られるのも特長です。ロフテーでは、1996年に日本で初めて抱き枕を発売し、以来長く好評をいただいております。

──続いて、抱き枕・枕の選び方についてそれぞれ教えてください。

横向き寝におすすめの「抱き枕」!嬉しい効果にも注目

──横向き寝が身体に負担をかける理由について、もう少し詳しく教えていただけますか?

藤田さん横向き寝は、背中全体で支える仰向けと比べて身体を支える面積が狭いため、肩や腰、足に負担が集中しやすいです。このとき、いかに負担をかけずに寝ていただくかが質の良い睡眠のために重要。抱き枕に体重を預けることで、体圧を分散し、身体の負担を軽減することができるんですよ。

──たしかに、肩や腰に重みを感じながらも、横向きじゃないと寝付けないと思うことが多々あります…。

藤田さんそれ、抱き枕でだいぶラクになりますよ!さらに、抱き枕を使うことで正しい寝姿勢もキープしやすくなります。人間の足の間には隙間があり、横向き寝になるとその隙間が潰れて腰がねじれてしまいますよね。抱き枕を足の間に挟むことで、きれいに隙間を埋め、正しい寝姿勢のまま眠れるようになります。腰への負担軽減のためにも、ぜひ一度抱き枕を使ってみてください。

──睡眠中の正しい寝姿勢を維持するために「隙間を埋める」という役割が大きいんですね。抱き枕を使って眠ることで、ほかにもどのような効果がありますか?

藤田さん抱き枕を使うことで、「いびき対策」にもなります。仰向け寝の場合、喉の筋肉が緩み、気道が狭くなることでいびきが発生します。一方、横向き寝の場合は、気道が確保されやすいことから、いびきの軽減にも効果があるとされています。このとき、抱き枕を使うことで自然に横向きの姿勢を取りやすくなり、いびきが軽減される方もいらっしゃいます。

──いびきに悩まれている人には、横向き寝と抱き枕の組み合わせがおすすめですね!

藤田さんはい。いびきで悩まれている方、肩や腰の痛みを感じている方、横向き寝で寝る多くの方々に、ぜひ抱き枕を使っていただき、より質の良い睡眠を体感していただけたら嬉しいです。

──ちなみに、抱き枕のサイズや素材の選び方については、どのような基準で選ぶと良いでしょうか?

藤田さん抱き枕を選ぶ際は、まずは自分の身長にあった、足元までカバーできるサイズを選ぶことがポイントです。ロフテーではMサイズとLサイズを展開しており、身長が高い方にはLサイズ、小柄な方にはMサイズがおすすめです。膝や足元を支えるため、くるぶしまでしっかりサポートできる長さのものを選びましょう。

素材については、サポート感を求める方には硬めのもの、リラックス感を重視する方には柔らかめのものがおすすめです。とくに女性には、もっちりと柔らかい素材が人気で、安心感を得られるというお声を多くいただいています。

たとえば、こちらの抱き枕は、しっかりとした体格の方や、寝姿勢をキープしたいという方におすすめです。

──中央の穴にすっぽりと膝が収まり、すごく安定感があります。初めて抱き枕を使ってみましたが、隙間が埋まることで身体にも心にもこんなに安心感があるんですね。眠るとき以外に、リラックスタイムなどにも活用できますか?

藤田さんはい、抱き枕は入眠時だけでなく、読書タイムやスマートフォンを見ている時間などのリラックスシーンにも役立ちます。たとえば、うつ伏せで過ごす際に腕や肩を抱き枕に預けられることで、肩や首への負担が軽減されます。身体をサポートしながら、快適な姿勢を保つことができるので、休憩時間にもぜひ抱き枕を活用していただきたいですね。

──うつ伏せのときの隙間も抱き枕が埋めてくれるんですね。リラックスタイムを含めた休養のために、枕も抱き枕もどちらも使いたいです。

藤田さんそうですね。理想的な寝姿勢を保つための自分に合った枕と、それを補助するための抱き枕の併用で、よりスムーズな入眠と深い睡眠、そしてすっきりした目覚めが得られると思います。枕を通じて、ぜひ多くの方に質の良い睡眠をお届けできればと思います。

おすすめの枕の選び方のポイントは?

──睡眠の質を高めるために、枕はどのような役割を果たしているのでしょうか?

藤田さん枕の役割は、理想的な寝姿勢を保つことです。ロフテーの考え方として、人が最もリラックスできるのは立位(りつい)のときのように力が抜けた姿勢で、顔の角度では約5度顎を引いた状態です。その姿勢を仰向けで寝たときにもキープしようとすると、後頭部と首の後に隙間ができてしまいます。その隙間をきれいに埋めてくれることこそが、枕の役割なんです。不快感や疲労の原因となる隙間を埋め、横になったときもリラックスした姿勢を保つために、枕は役立っています。

──毎日使っているのに、枕の役割について実は知らなかった…!ていう人、多そうです。人それぞれ体形や頭の形が異なると思いますが、だからこそ自分に合った枕選びが重要なんですね。

藤田さんおっしゃる通りです。頭の形や首のカーブ、肩幅などは人それぞれ異なります。そのため、万人に合う枕というものは存在しません。人それぞれ自分に合った枕を選ぶことが、質の高い睡眠につながります。

ロフテーの枕は、寝姿勢をサポートするために基本的に分割構造を採用しています。たとえば、真ん中のセルは一番低くなっており、後頭部の丸みを支える形になっています。また、首のカーブの部分は若干高くなっていたり、両サイドを一番高くしたりと、横向きで寝たときにも肩が圧迫されないようになっています。分割することによって、中身が片寄りにくくなるため、寝ている間も高さがしっかりキープでき、朝まで理想的な寝姿勢が保てるんです。

──枕って長方形で中央が高く膨れているイメージがありましたが、首のカーブに沿っていたり後頭部部分がへこんでいることで、フィット感も全然違いそうですね!

藤田さんはい。フィット感に加え、安心感もあります。一度寝ていただくと驚かれると思いますよ。

──質の良い睡眠を目指して、いざ自分に合った枕を選ぼう!というときに、枕の選び方のポイントはありますか?

藤田さん枕の選び方で大切なポイントは3つあります。1つめは、「自分に合った高さを見つけること」です。自分に合う枕の高さは人それぞれ。理想的な枕を見つけるには、身体がリラックスした姿勢の状態で首のカーブの深さを測定し、そのデータに基づいた適切な高さの枕を選ぶことが重要です。

2つめは「寝返りのしやすさ」です。寝返りがスムーズにできないと、身体の負担が増え、睡眠の質が低下します。分割構造の枕など、寝返りをサポートする枕を使用するのがいいですね。

3つめは「中身の素材」です。素材によって感触が異なるため、リラックスできるものを選ぶことが大切です。種類が多く選ぶのが難しい場合は、これまでに使用してきた枕や、子供の頃に使っていた枕の素材を思い出していただくと参考になりますよ。たとえば、昔”そばがら”の枕を使っていた方は、今でも硬めの枕を好む傾向があります。このように、慣れ親しんだ感触や素材の好みを反映した枕選びが、快適な睡眠につながります。

 

──小さい頃や長年の記憶にある素材に、自然と身体がリラックスできるんですね。枕選びにおいて、枕自体の重さやカバーの素材も重要になりますか?

藤田さんそうですね。枕自体の重さ、しっかりとした安定感はリラックスにつながります。寝てる間に枕が移動してしまうことを防ぐためにも、ある程度の重量はあったほうが良いですね。カバーの素材については、お肌に直接触れるので睡眠の快適さに影響します。綿や天然素材などの肌にやさしい素材が好まれる傾向がありますが、実際に触ってみて自分の好みを確かめていただくことをおすすめします。

枕選びも、靴選びと同じ。靴を選ぶときに必ず試着をするように、枕を選ぶときもやはり試していただくことが重要です。

──人生の約3分の1という長い時間を共にする枕だからこそ、ぜひ多くの人に靴と同じくらい意識高く慎重に選んでほしいですね!


枕の中身のサンプル

藤田さんはい。ちなみに、ロフテーの枕はすべて洗える素材になっています。

人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われており、枕に汗や汚れが溜まりがちです。季節の変わり目など、気になったときに洗うことができるので、枕を衛生的に保つことができます。

洗濯機で簡単に洗える仕様のため、手間もかからず、長く安心してお使いいただけるのも魅力の1つです。

「肩こり」のお悩みも枕で解決できるかも!

──肩こりに悩む人が多い中で枕がその改善に役立つとのことですが、「肩こり」と枕にはどのような関係性があるのでしょうか?

藤田さん肩こりの原因として、パソコンやスマホの使用による日常の姿勢だけでなく、実は「寝姿勢」も大きく関係しています。枕が高すぎると首のカーブが不自然な状態になってしまったり、低すぎると顎が上がってしまったりと、首や肩への負担がかかってしまいます。このような負担が長時間続くと、肩こりや首の疲れが慢性化してしまう場合もあります。

自分に合った適切な高さの枕を選んで使っていただくことで、身体への負担軽減につながるんです。


適切な枕の高さを選ぶポイントは、まず首の角度を知ることから!

──つい日常生活の姿勢が原因と思いがちでしたが、寝姿勢も肩こりの一因になっていたんですね…。

藤田さんもちろん普段の日常生活においての姿勢が重要ではあるのですが、身体を休めるために私たちは寝ています。きちんとリラックスした状態の姿勢で寝ることで、肩への負担も減り、翌朝の良い目覚めとパフォーマンスの向上につながりますよ。

──合う枕でしっかり休むことで、リフレッシュした状態で翌朝を迎える。それこそまさに理想的な「身体の休養」のありかたですね。肩こりを解消するための枕選びのポイントはありますか?

藤田さん肩こりの改善には、肩甲骨を正しい位置に導くことが大切です。ロフテーでは、肩こりに特化した「肩ストレッチ枕」という商品を販売しています。


通販限定の商品。(ECサイト、新聞通販での販売に限る)

──すごい!初めて見る枕の形です!

藤田さんそうですよね。まさにこの形が特徴的で、突起部分がストレッチポールのような役割をしています。この突起部分が背中上部に当たると、胸が開き、左右の肩甲骨が自然と近づいた状態になります。寝ている間に肩甲骨が正しい位置に戻るんです。

──朝起きたときは、肩甲骨が正しい位置にリセットされたような感覚になるんですね!猫背や巻き肩が改善されて肩こりの緩和が期待できそうです。

藤田さん使用した際に違和感を感じるという方は、日常的に猫背になっている可能性が高いです。この違和感こそが、自分の姿勢が正しい位置からずれていることを教えてくれるサインになります。

朝まで使用するのが理想的ですが、違和感を感じる方は、まずは入眠時だけ使用するなど、徐々に使い慣れていってくださいね。

──肩こり解消に向け正しい姿勢をサポートしてくれる枕だからこそ、違和感は普段の姿勢の悪さのバロメーターになっているんですね。実際に肩こりに悩む人が枕を使ってみて、どのような感想が多いでしょうか?

藤田さん実際に使用されているお客様からは、1回使用しただけでもだいぶ違うというお声もいただいています。気に入っていただいた方がリピートされるなど、長く使い続けることで普段の姿勢に対する意識も変わってきていると感じます。

肩ストレッチ枕を使い始めてから、「自分の姿勢を意識するようになった」という意見も多く、普段の姿勢を見直すきっかけとしても有効なアイテムだと思います。

──寝ながらストレッチができる「肩ストレッチ枕」があれば、肩こりの悩みが解決できそうです!肩こりに悩まれている人にはぜひ試していただきたいですね。

 

Wellulu編集後記:

小さい頃から当たり前のように使ってきた枕について、あらためて知らないことがたくさんあったと感じた今回の取材。なんとなく使っていた枕が、実は自分に合っていないとしたら本当にもったいない!正しい枕の選び方も、正しい寝姿勢も、知らないだけ。専門家の意見を知り、しっかり計測してもらうことが、自分に合った枕探しの大きな一歩。自分に合った枕を見つけると、「自分の枕はこれなんだ」と嬉しくなる。その枕で眠るのが楽しみになるし、気づけば身体の不調も改善されて、心にも身体にも良いこと尽くしな明日が待っている。普段頑張る自分へのご褒美に枕、良いと思います!

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