
寝つきが悪い、寝起きに首の痛みがある、夜中に目が覚めてしまうなど、睡眠の悩みを抱えている人も多いのではないだろうか。そのような眠りの不調の原因は、自分の身体に合っていない寝具や枕にある可能性がある。
オーダーメイド枕として世界売上No.1にも認定された「じぶんまくら」では、睡眠や寝具の悩みを眠りのプロに気軽に相談できる「まくらの相談室」サービスを提供中。今回は、じぶんまくらの開発者の一人である市川さんにお話を伺った。

市川 哲哉さん
グランドマイスター
福島県出身。タナカふとんサービス入社20年。靴屋、ドラッグストア経営と介護士、薬剤師の経験を活かしてオーダー寝具に取り組む。じぶんまくら開発者の1人。グランドマイスター。現在は愛知県豊川市の店舗にてご予約のお客様対応中です。

佐藤 大さん
レイクタウン店 店長
10年間の多くのお客様とのやりとりを通じて、知識は有しながらもお客様ごとに寄り添い調整する事の大切さを感じ、まくらマイスターの資格を取得。秋田県出身。
本記事のリリース情報
ウェルビーイングを追求する人に向けたWebメディア「Wellulu」にてインタビュー体験取材を受けました。
睡眠の悩みと枕の関係とは?
── 最近は「オーダーメイド枕」も身近な存在になり、枕にこだわっている人も増えているイメージはありますが、自分に合わない枕を使っている人は多いのでしょうか?
市川さん:そうですね。やはり自分に合わない枕を使い続けている方は多いと思います。個人的な考えではありますが、寝具は優先順位として後回しにされる傾向があるのではないかという印象があります。
たとえば、新生活をはじめるタイミングで、スーツやカバン、部屋のインテリアなどは気を遣って選んでも、枕やマットレスといった寝具をこだわって選ぶというところにまでは、意識が向かない方が多いのではないでしょうか。
── 自分が新生活を始めた頃を思い出してみても、寝具は実家で使っていないものを持っていけばいいよねと、見直しや買い換えは後回しにしてしまっていました。
市川さん:また、来店されたお客さまに「今どんな枕をお使いですか?」と尋ねると、ほとんどの方が「普通の枕です」とお答えになります。買い換えも少なく、ほかの商品と比較する機会もない分、自分が今使っているものが基準になり、それを「普通」と考えていらっしゃる方が非常に多いんです。
そのため、せっかく買い替えを検討しても、どうしても「今と似たようなもの」を選びがちになります。ただ、もともとの枕が合わないものであれば、買い換えで同じような枕を選んでも身体への影響は変わりませんよね。
── いつのまにか今の枕を“普通”と思い込んでしまい、ずっと似た枕を使い続けてしまう可能性があるんですね…。枕が合わないことに気づかないままでいると、身体にはどんな影響があるのでしょうか?
市川さん:身体にあらわれる症状や程度も人によってさまざまですが、多くの方が訴えるのは「疲労感」や「首や肩の痛み」です。相談にいらっしゃるお客さまの中には、こりというよりも、はっきりと「痛い」と感じる状態になっているケースも多いです。
身体に痛みを感じると、多くの方はそれを枕と結びつけず、薬局で肩こり用のビタミン剤を探したり、湿布を貼ったりして対処する方が多いようですが、実際には枕が原因の場合も少なくありません。寝具を見直すという発想に至るのはなかなか難しいようです。
── 私自身、身体の不調を感じたとき、その原因を寝具と結びつけて考えることはあまりありませんでした。お客さまからよく相談される睡眠の悩みには、ほかにどのようなものがありますか?
市川さん:もう一つよく聞くのが「眠りの浅さ」です。人間は一晩で平均20回程度寝返りを打つとされていますが、枕が合わないとその回数が増えたり、一回一回を覚えてしまうような浅い眠りになりがちです。たとえば、寝返りを打つたびに薄目を開けてしまったり、熟睡感が得られないといった状態ですね。
── 寝返りの数や、眠りの浅さも枕が関係しているんですね。
市川さん:そうです。寝返りが頻繁になる場合、横向きや仰向けなど、寝づらい姿勢があることが原因となっている可能性があります。これは、枕が身体に合っておらず、身体が無意識に楽な姿勢を探そうと頻繁に寝返りをしているのかもしれません。
また、逆に寝返りが少なすぎる場合もあり、これも寝具が関係している場合が多いです。
──このような悩みを解決するためには、やはり寝具の見直しが必要ということですね。
市川さん:はい。寝具の見直しは非常に重要です。とくに、現在お使いになっている寝具で横向きや仰向けなど、寝づらさを感じる姿勢がある場合、枕やマットレスが身体に合っていない可能性が高いです。自分に合った、適切な寝具を選ぶことが眠りの改善への第一歩になります。
その際、普段からあまり比較をすることのない寝具の中から、ご自身で自分の身体に合ったものを探すのはなかなか難しいと思います。きちんと自分に合ったものを見つけたいと、専門店やオーダーメイドを利用される方が増えている印象です。
快眠へ導くオーダーメイドまくらの魅力
── 枕を選ぶ場合、既製品の枕から自分に合うものを選ぶというのも一つの選択肢かと思うのですが、中でも「オーダーメイド枕」を選ぶのには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
市川さん:オーダーメイド枕の最大のメリットは「自分の身体にしっかり合った枕を作れる」ことですね。首の長さ、頭の形、肩幅といった一人ひとりの身体的特徴に合わせて細かく調整できるため、既製品では得られない快適さがあります。
最近ではオーダーメイド枕の認知度も上がり、多くのメーカーが製品を提供しているので、オーダーメイド枕の中でも選択肢がどんどん広がっていますよ。
── オーダーメイド枕に対する関心は、以前より高まっているのですね。
市川さん:はい、そう感じます。インターネットで「オーダーメイド枕」と検索され、事前に具体的な情報を得たうえでご来店される方も増えています。「自分に合う枕を探したい」「オーダーメイド枕を試してみたい」といった明確な期待を持っていらっしゃる方が多いですね。
── そのようなお客さまが、既製品ではなくオーダーメイドを選ばれたのには、どのような背景があるのでしょうか?
市川さん:一番大きい理由は「既製品では自分に合うものがわからない」ということだと思います。
一昔前には、いろいろな枕を試してはダメで、また別の枕を買う…と試行錯誤を繰り返す「枕ジャーニー」という言葉もあったほど、枕に悩む方が多かったんです。自分でいろいろ試しても解決しないのであれば、「オーダーメイドで一度しっかり作ろう」と考える方が増えているように思います。
たとえば、後頭部の骨が出っぱっているため、その骨の部分に枕が当たる感覚が嫌で、寝方を無理に工夫してしのいでいる…という方などもいらっしゃいます。ただ、無理な姿勢をとっていると、寝ているときに無意識に力が入り、歯を食いしばるような状態になってしまい、身体に不調が起きる場合も多いんです。こういった方は「どんな枕を選んでも合わない」と感じやすいので、結果としてオーダーメイドに興味を持たれることが多いですね。
── 頭の形などの特徴も、ほかの人と比較する機会がないため、自分自身では気づきにくいですよね。
市川さん:そうなんです。後頭部の骨の形状や、首のカーブの特徴など、自分ではなかなか気づけない身体的な特徴が枕選びに影響を与えることがあります。また、先ほども申し上げたとおり、自分が普段使っている寝具が基準になってしまうので、「これが普通」と思い込み、適切なものを探しにくいのも事実です。
その点で、オーダーメイド枕はプロのアドバイスを受けながら自分の身体に合うものを選べるため、早く解決につながるケースが多いです。
── プロに相談しながら自分に合ったものを作るほうが効率的ですもんね。枕選びに苦労されてきた人にとって、オーダーメイド枕が解決策になるということですね。
市川さん:そうですね。とくに長年悩んでいる方にとっては、オーダーメイド枕が一つの解決策になるかと思います。
ただ、中には「ほかのメーカーでオーダーメイドを作ったけれど合わなかった」という方もいらっしゃいます。そのような方が、さらに情報を集め、我々のところへ足を運ばれるというケースもあるんです。
お客さまの中でも、何度も試行錯誤を繰り返した末に「自分に本当に合う枕を見つけたい」という思いが強まるのだと思います。そして、情報を収集したうえで、実際にどのメーカーやサービスがよいのかを調べて来店される方が多いです。その分、期待も大きいので、しっかりとしたサポートを提供する必要性を感じますね。
眠りのプロに相談できる「まくらの相談室」
市川さん:また、弊社では、寝具選びが苦手な方や、誰に相談していいか分からない方に向けて、特別なサポートを提供したいという想いから「まくらの相談室」をはじめました。
ご相談には、当社のスタッフの中でもとくに高い知識とスキルを持つ「じぶんまくらマイスター」が対応いたします。マイスターの称号は、ただ、まくらを販売するだけでなく、お客さま一人ひとりに最適な提案ができるスキルを習得し、実績を積んだスタッフに付与されるものです。
とくに眠りや寝具に関しては、学校で教わることもなければ、親からの知識として伝えられることも少ない分野です。ですから、「まくらの相談室」のように、眠りのプロへ気軽に悩みを相談できるサービスがあると「ここで聞けばいいんだ」と安心してもらえると思います。この安心感が最初の一歩となり、一人でも多くの方がよりよい眠りを得るためのきっかけになればいいなと期待しています。
── 実際に「まくらの相談室」には、どのような悩みを抱えた方が多く来店されるのでしょうか?
市川さん:現状の寝具に対して「なんとなく不満がある」という状態で来店されることが多いですね。肩こりや首の痛み、朝起きたときのスッキリ感のなさなど、はっきりとした症状がある方もいれば、「今の枕でとくに困っているわけではないけれど、もっと快適になればいいな」という軽い動機で来られる方もいらっしゃいますよ。
── 「まくらの相談室」を訪れると、実際に自分に合った寝具のご提案もいただけるのでしょうか?
市川さん:はい。必ずお客さまの身体のラインを測定して、そのデータをもとにお客さまに最適な寝具のご提案をおこなっています。ですので、身体の測定結果によっては、「枕ではなく、マットレスを調整したほうがよい」とご提案するようなケースもございます。
身体の特徴に基づいて、ご自身に合った寝具選びのポイントをお伝えすると、「これまでの枕や寝具が合わなかったのは当然ですね」と納得されるお客様も多いです。
──測定結果をもとに具体的なアドバイスをいただけるのは、とてもありがたいですね。
市川さん:また、お客さまには必ず「試してみる」という体験を通じて、自分の身体にどれだけフィットするかも実際に確認していただきます。
既製品の枕は試さずに購入することも多いですし、インターネットで実物を見ずに購入できる時代ではありますが、枕は実際に使ってみなければ、自分に合うかどうかはわかりません。ぜひ「まくらの相談室」で自分に合った枕を一度ご体験いただけると嬉しいです。
「まくらの相談室」を体験
今回は「じぶんまくら 越谷レイクタウン店」で、実際に「まくらの相談室」を体験。越谷レイクタウン店の店長・じぶんまくらマイスターの佐藤さんにお話を伺った。
── 本日はどうぞよろしくお願いいたします。
佐藤さん:こちらこそよろしくお願いいたします。
カウンセリング
佐藤さん:まず、今回眠りと寝具の相談にいらっしゃったとのこと、現在眠りや寝具に関するお悩みはありますか?
── 実は現在、眠りに関する悩みはとくにないのですが…。こだわって選んだ枕を使っているわけでないので、実際に自分に合っている枕かどうかがわからなくて。なにかしらの不調が出る前に、自分に合った枕に変えられればいいなと思い、来店にいたりました。
佐藤さん:承知いたしました。それでは、現在お使いの寝具や眠りの状況、気になる自覚症状などについての、簡単なご質問をさせていただきますね。
佐藤さん:まず、寝返りの回数は多いほうですか?
── 寝返りですか…? 数を意識したことがなく、正直多いのか少ないのか、よくわからないです。
佐藤さん:よかったです。なかには寝返りのたびに目が覚めてしまうという方もいらっしゃるので、あまり数を気にされたことがないようであれば、問題ありません。気になる身体の症状などはありますか?
── 睡眠に関係あるかわかりませんが、パソコン作業が多いせいか、肩や首まわりのこりが気になる日はありますね。
佐藤さん:肩や首周りのこりは、寝具を変えることで改善される方もいらっしゃいますよ。
ちなみに、普段の睡眠時間は何時間くらいでいらっしゃいますか?睡眠の質にも満足されているでしょうか?
── 普段は6時間程度で、目覚めが悪いとか睡眠の質が悪いとは感じたことはないです。ですが、睡眠の質は高められるなら高めたいなと思っています。
佐藤さん:承知しました。今、お使いの敷寝具や枕はどのようなものでしょうか?
── 枕は低反発のものなのですが、購入したのが5〜6年は前で。購入時よりはかなり使用感が変わってしまっている気がします。ベッドのマットレスは1年未満しか使用しておらず、少し硬めのタイプです。
佐藤さん:入眠時は、毎回仰向けですか?横向き寝やうつ伏せが多いなどはありますか?
── 仰向けで寝ることは少なく、ずっと横向き寝です。
佐藤さん:そうでしたか。横向き寝のほうが心地よいということは、もしかしたら今お使いのマットレスが身体に合っておらず、仰向け寝がしづらい睡眠環境なのかもしれません。
これから身体の測定に入りますので、枕はもちろん、お身体にどのようなマットレスが合うかなども一緒にチェックしていければと思います。
── どうぞよろしくお願いいたします。
身体の測定
佐藤さん:続いては、身体の測定をしましょう。専用の機械を使って、身体の特徴をチェックしていきます。
── 身長以外で、このように身体を測定するのははじめてです。具体的にどのような測定をするんでしょうか?
佐藤さん:頭、首、背中、腰、お尻の5箇所を測って、身体のカーブの特徴をみていきます。
佐藤さん:こちらで測定した結果は、これから詳しく説明させていただきますね。
測定結果の説明
佐藤さん:測定おつかれさまでした。測定の結果によると「ヒップタイプ」に当てはまりそうです。
── ヒップタイプ…。どのような特徴があるのでしょうか?
佐藤さん:測定おつかれさまでした。測定の結果によると「ヒップタイプ」に当てはまりそうです。お尻のラインのカーブが強い体型で、背中よりもお尻が大きくでているのが特徴です。
このタイプの方は、腰の凹みが深いため、仰向けになった際にも腰の部分と敷寝具の間に大きな隙間ができてしまう傾向にあります。
仰向けよりも横向き寝が多かったのも、この身体の特徴が関係している可能性がありますね。敷寝具を選ぶ際には、腰の部分にできるだけ隙間が少ないものを選ぶのがおすすめです。
── 自分が横向き寝を好むのに、身体の特徴が関係していたなんて気づきませんでした。敷寝具も見直してみたいと思います。
佐藤さん:それでは、実際に寝具をフィッティングしてみましょうか。寝心地のよい枕を一緒に探ってみましょう。
寝具のフィッティング&アセスメント
── ちなみに「じぶんまくら」には何種類かあるのでしょうか?
佐藤さん:デザインの選択肢として「レギュラー」「プレミアム」「頂」と3種類のタイプがあります。
「レギュラー」が標準的なサイズと形状の基本デザインです。「プレミアム」はレギュラーに比べて横幅が大きく、寝返りの際にも余裕を持って使えるよう設計されています。そして、「頂」はさらに特別な形状で、首の部分にポケットが多く設けられており、より首元のフィット感を重視したデザインになっています。
── 自分の体型や好みに合わせて選べるのは嬉しいですね。
佐藤さん:はい、多くの方に喜んでいただいています。
本日はまず標準的な「レギュラー」でお試しいただければと思いますので、まずはこちらの枕に頭を乗せてみていただけますか。
少しうんちくをお話すると、仰向けの状態で枕に頭を乗せたときに、天井をまっすぐみるよりも目線が5度程度下に下がるのが理想的な状態とされています。
私の指あたりを見て、使用感を確かめていただければと思います。
── これから調整していただくところだと思いますが、このままでも結構寝心地がいいなと感じます。
佐藤さん:そうですね。私がみても、このサンプルの高さがぴったりかと思います。
ですが、せっかくですので、ここから1cm変わるとどうなるのか一度試してみましょうか。1cmの厚さの板を枕の下に入れてみますね。
── 後頭部が上がることで、目線が下に下がったのがわかります。1cmの変化ってどんなものだろうと思いましたが、こんなにも体感が違うんですね。
佐藤さん:はい、意外と1cmでもこんなに寝心地が変わるものなんです。ですので、既製品で自分に合った枕を探すというのは、結構難しいんですよ。
楽に寝るためには「自然な姿勢で寝ること」「身体と寝具の間に隙間がないこと」の2つの条件を満たすのがポイントです。
今、枕の高さはぴったりでしたので「自然な姿勢で寝る」という部分はクリアできています。次は「身体と寝具の間の隙間」を埋めるために、頭と首にできてしまう隙間を確認してみましょう。
板を使って隙間を埋めてみますね。
── 自分ではとくに気にならなかったのですが、こうやって調整してもらうと、これまで首との間に隙間があったことを感じます。ぴったり埋まると寝心地もよくなり、安心感も増しますね。
佐藤さん:枕は使いくらべる機会も少ないので、自分が使っているものが基準になってしまい、自分自身で合っているものを見極めるのも難しいですよね。
佐藤さん:先ほどの測定の結果ですと、頭と首の差が2cmとでていまして、平均よりも後頭部のカーブが強いようです。ですので、既製品の枕で後頭部を合わせようとすると、首元に隙間ができてしまい、首元を合わせようとすると、後頭部が合わず自然な姿勢が保てない場合が多いかもしれません。
── 既製品の枕が合いづらいということすら気づいていませんでした。こうやって、合わせてもらった枕に寝てみると、今までの寝姿勢が崩れていたんだなと思いました…とても勉強になります。
佐藤さん:自分に合う枕の感覚を知っていただけただけでもよかったです。寝返りのしやすさも確認してみてください。
── 寝返りもうちやすいです! 横向き寝でも、肩の高さを枕がしっかり支えてくれているので、楽な姿勢で寝られますね。ここの高さも変えられるのですか?
佐藤さん:せっかくなので、枕の構造もみてみましょうか。
佐藤さん:じぶんまくらは、オーダーメイド枕の中でもポケット数が多い点が魅力です。
お客さまに合わせた最適な形になるよう、各ポケットのグラム数を調整し、高さを変えています。
中材も硬さの異なる8種類のご用意があり、お客さま自身で選んでいただくこともできるのですが、ポケット数も多く、各中材を入れたときの使用感なども想像がつかず難しいと思いますので、我々のほうでおすすめの組み合わせをご提案しております。
各ポケットに入れる中材の量、素材を一人ひとりに合わせてお作りしています。
── 今まで合う枕が見つからずに困っていた方も、ここにくれば自分にぴったりの枕に出会えそうですね。
佐藤さん:ありがとうございます。ですが実は、ここで自分にぴったりと思っていた枕でも、自分の家で使ってみると少し感じが違う…、使ってみると寝心地が違った…という場合もあるんです。
── そうなってしまうのは、何が原因なんでしょうか。
佐藤さん:先ほど1cmの違いで、枕の使用感にもかなりの差が出ることを体感いただきましたよね。
お店で使用しているマットレスと、ご自宅の敷寝具が異なる場合、家で同じ枕を使った場合でも枕が敷寝具に多少沈んだりすることで、使用感に差がでてしまう可能性があります。
また、自分に合った枕を使うことで、姿勢が改善されるなどの身体の変化が起きた場合も、作った当初のカーブが合わなくなるなど、使用感が変わってしまう場合があります。
ただ、じぶんまくらでは、メンテナンスサービスを無料で提供しているため、まくらの生地がダメになるまでは何度でも無料で調整させていただきます。
枕が合っている場合でも、枕の中材は時間が経つと劣化していきますので、定期的なメンテナンスをおすすめしています。
── メンテナンスが無料…!これは非常に魅力的なサービスですね。
佐藤さん:はい、実は昔は、購入から2年間のみ無料など、メンテナンスに期限を設けていた時期もありました。しかし、それではお客さまの身体の変化や枕の劣化に十分対応できないという課題があったんです。
弊社では、お客さまに対して「長く快適に使い続けていただきたい」という想いがあるからこそ、枕のメンテナンスを無料で提供するようにしています。
とくに、寝具は人生の中で購入する機会が少ないものですし、毎晩使う重要なアイテムです。そのため、一度購入して終わりではなく、調整をしながら長く使えるサービスを提供することで、より高い満足感を得ていただけると考えています。
無料で何度でも調整できるため、「自分に合った枕を使い続けられる」という安心感も持っていただけると嬉しいです。
── 無料で継続してメンテナンスが受けられると、安心して長く使えますね。オーダーメイド枕を選ぶ際の大きな決め手にもなりそうです。本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。
Wellulu編集後記:
お話を聞いて、自分に合った枕を使用することの大切さを実感しました。意識していなければなかなか買い替える機会もなく、自分に合っているかどうかを自身で判断することも難しいため、知らず知らずのうちに自分に合わない枕を使い、身体に影響が出てしまっている方も多いかもしれません。枕の劣化、マットレスの買い替え、自身の姿勢の変化でも枕の使用感が変わってくるとのこと、数あるオーダーメイドまくらの中でも“メンテナンスが一生無料”というサービスはとても魅力的だと感じました。健康というと食事や運動に目を向けがちですが、睡眠にも向け、睡眠環境を整えていきたいです。