息子がサッカー合宿へ。
今朝、息子(小4の次男)が軽井沢にサッカー合宿で向かった。7時に東京駅集合で、朝5時に起きてお弁当をつくる。お弁当は使い捨てのもので、食べやすいようにおにぎりにする。サッカー合宿のとき、おにぎりはサッカーボール型にするために5角形に切った海苔をはりつける。これだけで子どもは喜んでくれる。
息子がサッカーをはじめたのは、年中の5歳になるころだ。兄がサッカーをやりはじめていたので、当然のようにサッカーをはじめた。地元のチームに参加させていただき、週末は息子たちのサッカーの応援をするのが日課だった。
サッカーが大好きになった息子は、保育園を卒園するときから「プロのサッカー選手になって、日本代表になりたい。」と言い続けている。サッカー友達の両親とも話をしていると、本気でサッカーができる環境を整えてあげるのは「親だ」と言う。
もちろん、サッカーが本当に好きで、そんなサッカーを職業に選べたら楽しいだろう。僕もそんな息子を応援しに行きたい。息子の夢を叶えるために、親としてできる限りのことはしたい。(そう思ってしまい、ついつい熱くなってしまう)
最近、三苫選手が書いた本を読んだ。三苫選手が育った環境には、親への感謝は書かれているが、いい指導者に出会ったことが大きいことが分かる。何人かに聞いたが、親の介入はほぼいらない、と言う。プレイするのは本人なのだから、親が試合に一喜一憂することが違うことも、指導なんてできないんだからプロに任せれば良いということも理解はできる。
いい指導者とはどんな指導者か? それは、言い換えれば、いい親とはどんな親か? にも当てはまる。また、いい教育とはどんな教育か? ともいえるかもしれない。
幸い、息子がサッカーが好きになれるような指導者にたくさんお会いできた。
「好きなことを見つけて、その好きなことを、自分で一生懸命楽しむ。」
そうしていたら、勝手にうまくなっていた、くらいの感じがいい指導者な感じがする。指導者ということばを使っているけれども、子どもたちから見ると、コーチであり監督である。あくまでも、サッカーの指導のプロに任せているのだから、素人の親がとやかく言っても仕方がないのは理解している。
いくつかのチームと試合したり、違うチームの見学に参加させていただいて、指導者によって「チーム」の雰囲気が大きく違うと感じた。息子は、小3の終わりのタイミングで、よりいい指導者に教えてもらいたいと本人が言い出して、チームを変更した。
僕が見てきた少年サッカー指導者の4タイプを紹介する。
① 「根性指導タイプ」
多分、小さいころから「スポコン」の世界で指導を受けてきたのだろう。言っていることは、走れ!がんばれ!負けるな!何やってるんだよ!追いかけろ! チームはあんまり強くないことが多い。
② 「選手の自主性尊重指導タイプ」
選手主導で、ポジションも、戦略も、試合の後の反省会も、すべて選手が意見を言い合う。コーチは試合中もほぼベンチに座ったままである。(練習のときは、細かく指示を出しているのか分からない)
③ 「ひとりひとりに話しかける指導タイプ」
練習試合とかで、試合中でもコーチのそばに呼んで、ひとりひとりに細かく「どういう動きが良かったか」「どういう動きをするべきか」試合を中断してでも話しかける指導を行う。
④ 「戦略重視タイプ」
相手のチームも分析し、子どもたちに細かく「対戦相手によって、戦略やポジションを変える」指導をする。試合に勝とうとする意識が高い。子どもたちには、頭の切り替えを求めていて、要求も難易度が高い。
練習のときと試合のときで、指導するタイプも変わってくると思う。試合中心に組むチームも、練習中心に組むチームもある。チームに所属しながら、ドリブルの専門のスクールに行ったり、止める・蹴る・運ぶの基本技術を学びに別のスクールに行ったりすることもある。とはいえ、何より大事なのは、すべての指導者は「指導のプロ」として、「子どもたちが楽しい」と思える環境をつくっていただくことだ、と思っている。
東京駅には、富士山に登頂する格好で行った。
東京駅に7時に送るときに、靴に慣れるために、富士山に登頂する格好で行った。コーチからは、「あれ、お父さん、いっしょに合宿行きそうですね。」と言われてしまった。
体力をつけるために(あと1週間で、もがいても仕方がないが・・)、東京駅で見送ったあと、地元の駅のひとつ手前で降りて30分ほど荷物を背負って歩いてみた。暑い中、長袖長ズボンで汗だくになりながら。水を脇に抱えて、富士山を登っているイメージで。
これも、楽しみながら登れば良い、と自分に言い聞かせて歩いた。5合目で貼るべきロキソニンテープの場所もイメージをしつつ。そしてわざと2Lの水も持って。30分くらいしか歩いていないが、汗だくになった。
体重は、79.6㎏。キャンプで暴飲暴食したわりには順調だ。
新しい景色に出会う、新しい体験をする、新しい人に出会う。すべての経験が「楽しい」と思えるものになっていくような気がする。
富士山登山まで、あと6日。
堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー