足育学の大切さ

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

15歳のときに左膝靭帯切断の大けが

僕は小学校1年生から大学までずっとサッカーをしていた。小学生の頃は、「キャプテン翼」を読んで、砂場でオーバーヘッドキックの練習をしに行ったり、田舎だったので、電車が来ない時間で立花兄弟によるプラットフォーム越しのパス交換とかをしたりしたのを覚えている。夜は星の観察と言いながら、近所の公園で壁にボールをキックする練習を毎日していた。図工で「好きなものを描く」となったりすると、まずはサッカーボールを描いていた。そんなサッカー少年は、高校1年生のときに大けがをする。

人生はじめての受験で入学した高校のサッカー部に入った僕は、毎日サッカー部の練習を楽しみに学校に行っていた。サッカー強豪校とかではなく、普通の高校の部活だったのだが、昔ながらの体育会系ならではの先輩後輩の文化はまだ残っていた。1年生は試合のときはボール拾いのために、コートのまわりに陣取る。シュート練習を先輩をするときは、ゴール裏でゴールを外したボールを蹴り返す、といった感じだった(記憶が曖昧なので、そんなに厳しくなかったのに、本当にボール拾いとかさせられていたのかは定かではない・・・)

1学期が終わって、夏休みに「高校3年生にとっては、負けたら引退」の最後のインターハイ公式戦がはじまった。僕はいつものように試合を観に行く感覚で、高校のグラウンドに行く。準備体操やストレッチも、試合に出ない前提なので真剣にはやっていない。そして、試合がはじまる前に、先生(監督)に呼ばれて、レギュラーが発表される。僕は「左SB(サイドバック)」でレギュラーで試合に出ることになった。内心、3年生の引退試合になるかもしれないのに、1年生の僕が出るなんて、、、とビビっていたところがあった。試合の内容は記憶にないが、そのときに起こった事故は鮮明に覚えている。

ロングボールで僕の守備範囲に蹴りだされたボールをヘディングで競り合ったときだ。相手が先にグラウンドに倒れたので、僕は着地するときに、相手の頭にスパイクで踏みそうになった。僕は体制を崩しながら避けたのだが、避け方が悪く、僕の全体重が左足に乗っかってしまった。僕の足は膝から下が外方向に90度くらい曲がっていた。そのときの音は「バキッ」と大きな枝が折れるような音で、骨が折れた感触だった。僕はそのまま救急車で運ばれ、その日に緊急入院、緊急手術となったのだ。前十字靭帯・内側・外側靭帯切断、半月板損傷の大きな怪我になってしまった。僕の事前準備が足りなかったのもあったので仕方がなかったが、この事故は僕にとっていろいろな歯車が嚙み合わなくなるものとなった。

夏休みの入院中はいろいろな出来事があった。トイレにもいけない状態なので尿や便はベッドの上ですませる。ある日、尿瓶に尿を入れて、パンツとズボンをあげようと思ったら布団が沈んで、尿瓶がぱたりとベッドの上で倒れてしまう。僕の尿は、そのままベッドの上でおねしょしたようにこぼれてしまう。動けない僕はナースコールで、看護士さんを呼んで全部シーツを替えてもらう。退院してからもリハビリだけで4か月近く病院に通うことになった。松葉づえは、めちゃくちゃ得意になっていた。松葉づえだけで両足をつかないで歩くこともできたし、100mくらいなら走ることもできるようになった。

そのあと、ニュージーランドに1年留学するのだが、ニュージーランドでもサッカーやラグビーはできないので、水球部に入って過ごすことになった。大学でもサッカーをしたいと思った僕は、大学受験が終わった後の春休みを利用して、再度、膝の手術をしてスポーツができる膝に戻そうとした。けれども、僕の膝は完治せず、逆に大学のサッカー部で、雨の日の試合でまた靭帯を痛めてしまった。

怪我をしてから33年が経過しているが、僕はずっと左足をかばいながら生きてきた。右足と左足の膝や足裏の形などすべてが違うものになっている。筋肉量も違うだろうし、たまに左ひざが外れる感じ(靭帯がゆるんでいる)になってしまうのも日常の中で起こっていた。そんなときに、ぎっくり腰になったり、坐骨神経痛になったり、椎間板ヘルニアが分かったり。。。。すべては歩き方や座り方など、この左ひざのけがの影響が出ていることが分かる症状だった。

100年歩ける「足」をつくる

確かに30年前に再手術をしたときに、40代後半には、身体に影響が出てくるから日常生活気を付けてください、と先生に言われていた。けれども、僕の生活は暴飲暴食を繰り返し、運動不足で体重も増え続けていた。僕は、自分の資本である身体のケアがウェルビーイングな生活にとっては大切だと分かっていたのに、なかなか自分の身体と向き合っていなかったのだ。

Welluluをはじめて、たくさんの方からアドバイスをいただき、自力整体をし、パーソナルトレーニングをし、整体に通い、自分の身体を見直すきっかけをいただいた。そして、このタイミングで出会うべくして出会えたと思える「足育学」の高山先生とWelluluTalkでお話させていただいた。もう学びしかなかった。https://wellulu.com/moderate-exercise/23844/

子どものころから、足をどう育てるか、自分にあった靴をどう選ぶか、足の指を意識して歩く。こういったことを習慣にすることが大切だった。

靴ひもは毎回結びなおす。
足のサイズも毎年必ず計る。
爪は足の形に合わせて切る。
足の指を使いながら歩く。
足の甲をしっかり固定する。

靴選びや、足の指の使い方まで知っていると知らないで、足からおこりうる病気や怪我の予防にもつながることが分かり、とても学びになった。早速、僕は息子の靴とインソールを買った。100年歩ける「足」をつくるためには、僕の「足も育てていかない」と。。。ウェルビーイングな生活のために、僕は足と対話することを学んだ。

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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