娘の帰国と部屋の掃除

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

1年間のカナダ留学から帰国した娘

1年なんてあっという間と感じられるくらいで、1年間カナダに留学していた高2の娘が帰国した。娘は、留学期間中に何を感じて、何を経験して、何を行動しようと思っているのだろうか。帰国してすぐに、5人家族の生活が再度はじまり、1年もいなかったのが不思議なくらい日常に溶け込んでいった。

とはいえ、やはり娘の帰国で1人家族が増えただけで、普段買っている食材の減りが早くなっているし、お弁当をつくる時間も多くかかるし(最近は、夏休みということもあり、友だちと外で食べてもらっていることが増えているが)、何よりも、ベッドの数が足りなくなった。

娘が留学期間中は、僕が娘のベッドで寝ていたのだが、娘が帰ってきて、ベッドの数が足りなくなり、僕自身がリビングで眠ることになった。キャンプ用のマットをひいて寝ているのだが、どうも眠りが浅くなったような気がする。この問題を解決しないとと思って、ソファベッドを検索したり、長男と次男用に2段ベッドを検討したりした。けれども、なかなかしっくりした解が見つけられないままでいる。そもそも、家のキャパシティを超える荷物の量があり、ベッドを置くスペースがないのだ。

そんなタイミングで、SNSの投稿をみていると、「家事手伝い、お片付けのプロに頼んでみた」の投稿が目に飛び込んできた。僕は、家族のウェルビーイングな生活のために、自分の片づけができないのを病気と言って逃げていたので、実践することにした。そのSNSで頼んだ方を聴いて、同じ人にお願いをしてみた。

担当いただく方の持っている資格実績もすごい。(そもそも、こんな資格があることすら知らなかった。)
・整理収納アドバイザー1級
・ライフオーガナイザー2級
・個人様宅整理収納約800件以上

お片付けのプロにはじめて頼んだ。

僕の妻は、この日を待ち遠しく感じていた。僕も子どもたちも、洗濯物から毎日着るものは引っ張り出し、いろいろな荷物が溢れかえっている日常に、お片づけのプロを通して、どんなきれいな家で生活できるかと心待ちにしていた。

早速、お片付けのプロが来てくださった、家中の納戸を開けながら、何が入っているのかお尋ねいただき、全体を把握していく。僕も話しながら、根本の収納が駄目なことが自分で分かっていく。例えば、納戸は2つあるのだが、そこには主に、キャンプ用品、ゴルフ関連用品、催事関連のもの(ひな人形や、兜など)が詰め込まれている。さらには、日常つかう遊び道具や掃除道具も同じように押し込まれている。もうすでにそこの中も溢れかえっているのだ。

一番問題だったのが、クローゼットの中の使い方だ。冬物と夏物の衣替えができていないものがごちゃ混ぜになって入っていたり、姉兄弟の3人の子どもたちの衣類もばらばらの場所になってしまっている。サッカー関連の服は、兄弟のものがいっしょに入っている。まずは、最初に「ひとりひとりの収納の場所を分けてください。」とアドバイスをいただいた。クローゼットの中も、親のものの棚と子どものものの棚の収納の場所が混ざっているので、混ぜないようにすることにした。

各部屋に関しても、想像しなかったアドバイスをいただいた。3LDKの部屋において、両親のベッドルーム、長女の部屋、長男次男ふたりの相部屋の3部屋をどう分けるかだ。ベッドの数は4人分。2段ベッドを買って縦に使うしかない。けれども、荷物があふれてしまっていて、収納場所が増えるわけではないから、誰がどの部屋を使うかがポイントになる。いろいろとご提案いただいたのだが、結論は、長女の部屋と長男次男の相部屋を交換することに落ち着いた。この移動は、「普段から使うもの以外を断捨離する」ことへの効果を狙っている。

ピアノも勉強机などの大きなものも一度捨てる(売る)ことも検討することも提案いただいた。さらには、リビングにあふれかえっている僕の本もすべて親のベッドルームに収納することにする。それぞれ5人の生活がごちゃ混ぜになっているのを、きちんと自分の収納場所をはっきりさせて、溢れているものの戻す場所を決めるというのだ。

残った時間で、次男のサッカーグッズと学校の標準服のところだけ整理いただいた。ひとつひとつの収納の中に「希望」を感じさせてもらえた。プロってすごい。

3か月くらいをかけて、ゆっくりと実践しようかと思う。そして、その先にウェルビーイングに、部屋が綺麗に片付けられて、いつでもだれでも友だちを呼べる家になっていることを目指そうと思う。心地よい空間をつくることで、家の中で、何かを探す時間もなくなり、片付けに無駄な時間を費やさなくなり、家族みんながニコニコできる時間を過ごせるに違いない。

 

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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