食はみんなを笑顔にする。
僕は料理が好きだ。料理ってクリエイティブだし、ウェルビーイングだと思っている。Welluluでも「食とウェルビーイング」はたくさん取り上げたいと思っている。単純に、食と言っても、「バランスよい食事」というだけではなく、「誰と食べるか?」「どうやって食べるか?」「いつ食べるか?」などは重要なポイントになる。そんな中、Welluluの読者から「料理教室」のお話をいただき、実際に「体験」をしに行く機会をいただいた。妻のエプロンを借り、はじめての料理教室に向かった。
料理教室にお誘いいただいたのは、「一般社団法人 健幸美食協会」の高橋陽子さん。京都に引き継がれている無添加調味料の味を体験して、東京でも料理教室を開いたとのことだ。https://kenkobisyoku.jp/
食べること、作ること。
この時間が幸せであってほしい。
一緒に過ごす人との大切な時間を
笑顔で過ごしてほしい。
あなたの料理が、子どもや孫まで
続いていきますように。
パンフレットに書かれているメッセージが素敵だ。僕は、料理が好きだけれどもいつも同じような味付けで、同じような食材で、同じような料理を家族にふるまっていた。レパートリーが増えないし、なかなか新しいものに挑戦していなかったことに気が付いた。そして、はじめての料理教室はどきどきだった。
東京の広尾駅から降りてすぐのところに、東京校ということで料理教室を開いている。(こんな一等地で料理教室って贅沢だな、と思いつつ・・・)きれいな場所で、一升瓶にはいった調味料がどんどんと並んでいる。そして、手作り無添加調味料を紹介してくれる。しかも、体験会で30分で7品もつくるとのことだ。電子レンジをつかった時短料理だけれども、手作り調味料が魔法の味付けのようになって、美味しい料理がどんどんと仕上がっていく。
胡麻和え(甘だれ)、冷ややっこ(醤油麹)、出し巻き卵(白だし)、塩麹サラダ(塩麹)、酢の物(りんご酢、甘麹、塩麹)、照り焼きチキン(焼肉だれ)、お味噌汁(料亭味噌)の7品だ。味付けが手作り調味料となっている。材料は切っておいてくださっていたので、基本は混ぜると電子レンジがベースだ。僕は、調味料の香りをかぎながら、超簡単料理教室を楽しんだ。
できあがった7品に、ご飯と鰹節(白だしをつくるときにでてきたもの)も出していただき、本当に簡単につくった料理をお昼に食べさせていただいた。一口目に感じたのは、味の深さだ。塩麹は昔、流行ったときに使ったことはあったが、いつとなく使わなくなった。今回の手作りの調味料は何か深みがあって全然違うもののように感じる。麹がまろやかさと深さを出しているのだ。調味料で料理がうまくなったような気がした。そして、これを毎日食べていると、身体も元気になるような気がした。僕は、はじめての料理教室体験で、この手作り調味料の魅力にはまってしまった。
お土産で少し塩麹をいただいた。さっそく、次の日のお弁当用に「塩麹豚のソテー弁当」をつくった。子どもたちもみんな「美味しい」と喜んでくれている。たしかにいつもの塩だけか、砂糖とみりんだけとかとは違う美味しさがある。美味しすぎて食べすぎだけ注意だな、と感じつつ、料理も楽しいし、食べてくれる人が「美味しい」と言ってくれるのもうれしい。素敵な時間をすごさせてもらった。この美味しさは、食べてみないと分からない。
高橋さん、ありがとうございます。食べるって楽しいですね。
堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー