睡眠を脳波計測という初体験
僕は、昔から「睡眠力」という言葉があるなら、かなり上手な方だと思っていた。どこでも眠れるし、早起きも苦にならない。
僕が事業をつくろうと思ってから、3時間くらいの睡眠で、朝早く(早いときは2時とか)から活動していたこともあった。10年くらいは、ショートスリーパーを誇りに思っていた。朝から大量のメールを送ったりしていたので、メールハラスメント(メルハラ)とも言われたくらいだ。
コロナ禍は、息子たちのサッカーの朝練が日課だったので、毎朝5:30起きでボールを近くの公園で蹴っていた。この早起きも苦ではなかった。子どもたちは、授業中、眠かっただろう。(帰宅後、昼寝することが増えた)
けれども、だんだんと家でオンラインミーティングが増えると、パワーナップといって仮眠を取ったり、週末にダラダラ眠る生活に変わってしまった。睡眠力が落ちてしまっていくのを感じていた。
数年前、ウェルビーイングの探求をしていて、人々がウェルビーイング因子で強く求めているものが、「良質な睡眠」ということが分かった。想像以上に、睡眠で悩んでいる人が多いのだ。最近、テレビでも睡眠に関する特集などよく組まれている。
そんなときに、僕がヘルステックやウェルビーイングの世界で尊敬している大木都さんから、welluluで睡眠取り上げてみませんか、とお話しを頂いた。
自宅で計測可能な病院レベルの睡眠計測サービスInSomnograf(インソムノグラフ)というサービスを提供している株式会社S’UIMIN (Sleep is the Ultimate Intelligent Mechanism In Nature)だ。
早速、大木さんと、株式会社S’UIMINの谷明洋先生と打ち合わせをさせて頂いた。
「私、睡眠上手いんですよ。」大木さんからそんな言葉があった。睡眠が上手いという表現が面白いと思った。客観的データに基づいて、理想的な睡眠が上手い人は、睡眠が上手いと言える。僕は、感覚的なものなので、もしかしたらめちゃくちゃ、睡眠が下手なのかもしれない。
睡眠時の脳波を測定してAIで解析し、医師のアドバイスや改善アドバイスを加えて利用者にレポートする、睡眠計測サービスを僕もやってみたいと思った。
早速、僕は谷先生にお願いをして、睡眠脳波チェックの初体験をした。
昨日、検査キットが届いたので、早速つけてみた。元々、僕は日常から何かをつけて生活するのが嫌いなので、何かが身体にくっついているのは、寝心地が悪いと思ってしまう。指輪も時計もウェアラブルで計測するものは、ずっとすぐに嫌になって、3日も経たずタンスの引き出しにしまってしまうのだ。
案の定、今回のキットも気になりながら、眠りについた。今回は5日間だけということで、少し我慢する気持ちで、計測のためにつけて眠った。
朝の目覚めは、いつもと変わらなかった。計測キットが気になって少し眠りが浅かった気はする。とはいえ、これも主観。データを見ないと分からない客観的な分析。実際は、いつもより眠りが浅かったのか、深かったのかは分からない。
睡眠アドバイザーの分析が楽しみだ。僕は、ウェルビーイングの中でも「良質な睡眠」をつくれる事業をつくりたいと思った。睡眠が上手くなればウェルビーイングな人が増えるだろう。
息子のサッカーの試合で埼玉へ遠征。
朝早く起きたときに見た、朝焼けの空が美しかった。僕は息子の朝ごはんをつくって、早朝から埼玉の会場に向かった。
天然芝のグラウンドには、ストレッチや軽い運動をする器具がある。僕は、久しぶりに腹筋と腕立て伏せとかをしながら、身体を動かした。
いい目覚めと適度な運動があれば、ウェルビーイングな生活に近づく。睡眠を極めたいと思いつつ、ぽかぽか陽気に眠気がおそってきた。このまま、天然芝の上に寝転がって、軽くお昼寝をしたい気分だ。

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー