発熱からの痙攣
今朝のwelluluブログで、スポーツの感動と誕生日の話を書いていた。のんびりと、誕生日メッセージの返信を書いていたときに、発熱をした次男の部屋で「バタン」と倒れる音がした。
長男が部屋の様子を見に行ったら「痙攣している!」と。僕は、スマホを投げ捨てて、ベッドの下で、痙攣している次男を抱き抱えた。ベッドに乗せて、痙攣が治るように何度も声をかける。息子の目はうつろになっている。意識朦朧状態だ。
僕は、ファストドクターで家庭診療してくださる先生が到着するのを待つべきか、救急車を呼ぶべきか迷った。というのも、救急車をむやみに呼んだけれど軽症だったら、重症の患者さんに迷惑がかかると聴いていたからだ。
まずは、ファストドクターに電話した。「緊急であれば、救急車を呼んで、こちらはキャンセルしてください。」とのこと。でも、すぐ来てくださるのであれば、救急車を呼ばなくて良い。何時頃になるか教えてください。と言って電話を切った。
妻は、やっぱり救急車呼んだ方が良い、と判断して119に直ぐ連絡をした。救急車は10分も経たないうちに直ぐに来てくれた。ファストドクター側も、救急を呼んだ方が良いとお電話をくださった。
息子は意識朦朧状態が続いている。熱は39度を越える状態。痙攣は30秒ほどでおさまったが、寒いのか熱いのか、震えているけれども汗をかいている。
救急車の中に入って、素早く救急隊員の方が、対応してくださる。息子は、寒いと言って毛布にくるまりながら、体内酸素量の数値を測ってもらっている。
けれども、救急車に乗ったのに、なかなか発車しない。隊員の方が、受け入れ先を探しているが見つかっていないと教えてくださった。コロナ禍、こんな話もよく聞いたので、ああ、これがまさに病院難民かと思いつつ、早く受け入れ先見つかれ、と願うしかない。
息子は、今度は熱いと言って、毛布を取ったが、汗だくになっている。受けごたえはしっかりしている。転んだときの様子など、聞かれたことにもちゃんと答えている。
20-30分近く病院探しをしていて、やっと見つけてくださった。救急車のサイレンを鳴らして病院に向かう。僕自身が子どものことで、救急車に同乗したのははじめてだ。いろんな情報が僕の頭の中に入ってくる。同時に、いろんな不安も勝手にしてしまう。
兄が心肺停止して救急車で運ばれて亡くなったときのこと、何か痙攣によって脳に障害が残ったりしないか、などなど勝手に不安になりつつ、大丈夫だろうと勝手に思ったり。。
救急車が走っていると、信号のところはゆっくり走ったりするけれども、周りの車もケアしてくださって、赤信号も突っ切ってグングン走る。
けれども、一時停止をすることも数回あった。普通にこちらが赤信号で、横断歩道側が青信号のとき、手を挙げてゆっくり歩く家族がいたり、自転車に乗った女性が横切ったり、おばあちゃんが普通に歩いていたり。僕は、少し腹が立った。この1分1秒が大事な状態で、救急車優先してくれ、と願った。
病院に着いて、早速、優しい先生に診ていただいた。救急隊の方も救急車の中で話した内容を的確に伝達してくださる。検査をコロナ、インフルエンザ、そしてレントゲンを取って採血もしてみることになった。
息子は、相変わらず眠いのもあると思うが、意識朦朧状態が続いている。ただ、受けごたえはちゃんとできている。解熱剤の入った点滴を打つことになった。
検査結果は、インフルエンザA型陽性。息子の学校で学級閉鎖とかあったから、どっかでひろってきたのだろう。というより、インフルエンザワクチンを金曜日の夕方受けたときに、隣で咳をしてた人がいたと言っていたので病院でもらったのでは、と疑いたくなる。
他は初見なしということで、ほっとした。多分、インフルエンザで直ぐに解熱剤を飲めば良かったのに、飲まなかったのが痙攣を起こした原因かということだった。
今回は大事にいたらなかったので、ほっと胸をなでおろしたが、こういう、もしものときに対応くださる医療従事者のみなさまには感謝である。
今日が日曜日で僕が家にいたのも良かった。病気の子どもをひとり置いて、出かけるとかしちゃいけないとあらためて思った。今はタクシーで帰っている。息子は、点滴の影響もあり、熱も少し落ち着き、顔色もだいぶ良くなった。
家族の安心な暮らしは、いちばんの望みだ。息子がインフルエンザで良かった、と思える誕生日の1日だった。
ウェルビーイングな暮らしは、健康であることは大前提だし、目標に向かって動ける環境をつくろうと思う。

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー