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レモン由来ポリフェノールでむくみ感を軽減【ポッカサッポロフード&ビバレッジ】

独特のすっぱさがあって、さすがにダイレクトにかぶりつけないけれど…、料理や飲み物で大活躍している果物と言えば…?そう、レモンです!

鮮やかな黄色と爽やかな香りだけでなく、レモンにはクエン酸やビタミンCなどの成分による身体のケアにうれしい働きも期待できる。そこで今回はポッカサッポロフード&ビバレッジの深水さんにレモンに関するアレコレを聞いてきた。クエン酸の働きによる身体への影響や料理での活用術。さらにむくみ感軽減の働きで注目されているレモン由来モノグルコシルヘスペリジンの研究についてご紹介。

深水 優里さん

ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 マーケティング本部ブランドマネジメント部 宣伝販促グループ

出身大学:東海学園大学(管理栄養士・栄養教諭取得)/入社年:2018年/入社後のキャリア:入社6年目まで福岡にて営業活動/現在の部署:レモンの価値啓発・食育推進業務/主な仕事:レモンのファンを増やす、未来の子どもたちに日常的にレモンを取り入れた生活を送っていただくことを目指す。

本記事のリリース情報
WEBメディア『Wellulu(ウェルル)』にて、レモンのチカラやレモン由来のポリフェノールについて取材していただきました

目次

レモンって、健康とおいしさの名脇役!まるで、忍者みたい…

──今日はよろしくお願いします。

深水さん:よろしくお願いします。

──レモンについていろいろお話をお伺いしたいと思っているのですが…、どうしてもその前に聞きたいことがあり…、深水さんの横で鎮座されておられます、そのキャラクターは一体何者なのでしょうか…?

深水さん:ポッカサッポロのレモン公式キャラクター、レモンの忍者『レモンじゃ』です。

──改めてよく見ると、ものすごく忍者ですね。でも、なぜ、忍者…?

深水さん:レモンは飲み物や料理、タレなど、日常生活のさまざまな場面で使える、つまり、いろいろな場面に「忍び込む」ことができるため、忍者のキャラクターになりました。住まいは冷蔵庫で、輪切り手裏剣や忍びマドラーという武器を持っています。

──細かい設定まで!

深水さん:はい、レモンの持つ酸味だけでなく、いろいろな使い方があることを伝えたいというコンセプトで秘伝の術として、健康や調理に役立つ裏技的な力を紹介しています。

レモンは非常に酸っぱい果物ですが、実はいろいろな使い方があって身体にもよい。料理や飲み物にも多く使われていて、瑞々しくフレッシュなイメージから、レモンが嫌いな人は少ないと思います。

だからこそ、もっと多くの人にレモンの魅力を知ってもらいたいという思いがあります!

──では、今日も「レモンじゃ」の技がいろいろ聞けそうです!

 

※レモンじゃの秘伝の術の詳細は記事の後半にて!

黄色くて爽やかで酸っぱい!レモンってどんな果実?

──それでは本題です!まずは、レモンについて教えてください。

深水さん:レモンは柑橘類の一種で、レモンの木から採れる果物です。果実は鮮やかな黄色をしており、酸味があり、爽やかな香りが特徴です。

レモンは冬になると実が緑色から黄色へと色づきます。同じレモンでも時期によって果皮の色が異なるため、呼ばれ方も変わります。日本では10月から11月ごろに取れる「グリーンレモン」、1月から4月に取れる「イエローレモン」と呼んでいます。

──レモンにもさまざまな品種があるのでしょうか?

深水さん:はい、世界にはさまざまなレモンの品種があり、おもな品種には、ユーレカ種、リスボン種、フェミネロ種、ベルナ種などがあります。歴史的には、レモンの祖先は中国南部やインダス周辺が起源とされ、シルクロードを経てヨーロッパに伝わりました。古代ヨーロッパでは観賞用として使われ、中東では健康のために料理やレモンシャーベットなどに使われました。これらが地中海沿岸の国々に伝わったとされています。

──世界中で栽培されているレモンですが、古くから健康によいものという認識があったのでしょうか?

深水さん:そうですね。古くからレモンの健康効果は認識されていました。とくにビタミンCが豊富であるため、ビタミンC不足が深刻だった時代、大航海時代などには「壊血病(かいけつびょう)」などの予防策として使われていたようです。

──大航海時代!世界的にヒットしているマンガでもそんな一コマがあった気がします!ちなみに、グリーンレモンとイエローレモンで味などは違うのでしょうか?

深水さん:見た目からグリーンレモンは酸味がやや強い印象がありますが、実際には味覚上の差はほとんどありません。

──御社で、国内で栽培しているレモンは…?

深水さん:私たちが国内で栽培しているレモンはおもにイエローレモンです。場所によって味が変わることはほとんどなく、日本だと日照時間や降水量が安定している温暖な地域での栽培に適していると言われています。

それに、恵比寿でも育てていますよ。

──恵比寿でもレモンを育てているんですか?

深水さん:恵比寿ガーデンプレイス内にレモンの木を10本ほど植えています。夏から秋にかけて身が成長し、冬には収穫ができます。一般的には、レモンは実がなるまでに3~5年かかると言われています。

──実がなるまで何年もかかるのですね!収穫のときにはとても嬉しくなりそうです!

深水さん:毎年やり方は変えていますが、昨年は一般の方に来てもらい、恵比寿で収穫体験イベントを行いました。実際に収穫したレモンはお持ち帰りいただきました。

ほかにも、社員でレモンを収穫したこともありますし、SNSのキャンペーンとして収穫体験イベントを行ったこともあります。

──都内でも育つというのが意外です。

深水さん:レモンの価値をお伝えする活動の一環で、都内を中心に小学校での出前授業を行っているのですが、都内でもレモンを育てている家庭も多く、「家でレモンの木を育てているよ!」というお子さんがけっこういらっしゃいます。「今レモンはどんな感じ?」と聞くと、「花が咲いている」とか「去年は実がなって食べたよ」と教えてくれる子も多いんです。

──出前授業をおこなっているのですね。

レモン由来のポリフェノール「モノグルコシルヘスペリジン」でむくみ感軽減!

──レモンの研究についてお伺いしたいのですが、どのような研究をおこなっていますか?

深水さん:私たちは1957年にレモン事業を開始し、それ以来レモン商品の開発やレモンに関する研究を通じて、さまざまな形でレモンの価値をお届けしています。そのなかでレモン由来の「モノグルコシルヘスペリジン(※1)」という成分に注目した研究も行いました。

外部の研究者などと協力しながら、仮説を立て、試験をおこなうなど、多くの時間と労力をかけて研究を進めています。

(※1)レモンに含まれるヘスペリジンを水に溶けやすい形に加工したもの

──レモン由来のモノグルコシルヘスペリジンのもつ働きについて、研究を通してわかったことについて教えてください。

レモン由来のモノグルコシルヘスペリジン:一時的に自覚する顔のむくみ感と脚(ふくらはぎ)のむくみを軽減

深水さん:レモン由来のモノグルコシルヘスペリジンには、一時的に自覚する顔のむくみ感と脚(ふくらはぎ)を軽減する機能があることがわかりました。

むくみというのは、細胞間質に水分がたまることで引き起こされます。

正常な状態だと動脈側毛細血管(画像上部分)から水分が細胞間質へ移行し、静脈側毛細血管に吸収されていきますが、毛細血管の血流が低下すると水分が吸収されずむくみの原因となります。

──なるほど。むくみって、水分の流れが影響していたんですね。

深水さん:はい。そして、レモン由来のモノグルコシルヘスペリジンには、二つの働きがあります。

一つ目は、静脈側の血管を拡張する物質である一酸化窒素が血管内皮細胞から分泌するのを促し、血流を促進、血管が水分の吸収に向かうよう働きます。二つ目は体内の水分量はナトリウムイオンの量によって変わりますが、腎臓の酵素に働きかけて水分量に関係するナトリウムイオンの量を調整するよう働きます。

これにより、むくみ感の軽減の機能があると考えられています。

──むくみやすい女性にはとくに嬉しい機能ですね。

【レモンじゃの秘伝の術】クエン酸による身体への影響編

カルシウムやミネラルの吸収を助ける「補給の術」

──「レモン由来のモノグルコシルヘスペリジン」だけでなく、レモンに多く含まれている「クエン酸」についても教えてください。

深水さん:レモンのすっぱい成分であるクエン酸の働きについては、先ほどお伝えした出前授業でも紹介していて、実験などもおこなっています。

※写真は2024年8月時点の実験キット

──どういった実験なのでしょうか?

深水さん:実験キットには小さなペットボトルが2本入っており、1本にはカルシウムだけが入っていて、もう1本にはカルシウムとクエン酸が入っています。両方に水を一定量注いで振ると、カルシウムだけのペットボトルは白く濁りますが、クエン酸が入っているほうは透明になります。

──実際に目にすることでよりわかりやすいですね!ちなみにこのクエン酸の働きは、「レモンじゃ」の秘伝の術でいうところの…?

深水さん:補給の術です!

──おぉ!さすがです!お話を続けてください。

深水さん:はい。この実験結果を踏まえて、カルシウムが多い食材とレモンを一緒に摂ることで、カルシウムを溶けやすい形に変えるということを学んでもらいます。

また、このクエン酸の働きを弊社では「キレート作用」と呼んでいます。耳馴染みがよい名前で、多くの方に親しまれています。

疲労感軽減につながる「元気の術」と「忍耐の術」と…

──クエン酸がカルシウムを溶けやすい形に変えてくれるとのことですが、他のクエン酸の働きについても教えていただけますか?

深水さん:疲労感軽減の働きも期待できます。

──酸っぱいものと疲れの組み合わせは馴染みがある気がします。

深水さん:クエン酸は継続して摂取することで運動後の疲労感を軽減する働きがあります。

また、クエン酸は塩味を引き立てるため、減塩にも役立つんですよ。

──クエン酸のいろいろな働きがでてきましたね。ということは…?

深水さん:元気の術・忍耐の術・減塩の術です!

──3つの術のかけ合わせですね!

【レモンじゃの秘伝の術】レモン料理で活用編

レモンがもつ効果/「保水の術」「色鮮の術」「消臭の術」

──レモンを使った料理の活用法についても教えてください。

深水さん:レモンには保水効果や消臭効果、保色効果、色鮮効果などがあり、料理や飲み物に取り入れていただけます。

──実際にどのような場面でレモンの効果を活用したらよいのでしょうか?

深水さん:まず保水効果では、鶏肉をレモン果汁に漬け込むとしっとりジューシーになります。消臭効果では、焼き魚にレモンをかけると臭みをやわらげます。保色効果では、リンゴやアボカドをレモン水に浸けることで茶色に変色するのを防ぎます。色鮮効果では、イチゴジャムや紫キャベツのマリネにレモンを加えると、鮮やかな色を保てます。

──ほかにも、レモンの持つタンパク質の凝固作用について教えてください。

深水さん:レモンにはタンパク質の凝固作用があり、たとえば牛乳とレモンでカッテージチーズを作ったり、ホイップクリームの作成時間を短縮したりできるので、ぜひ試してみてください。

──子どもたちと一緒に作っても楽しそうです。料理の動画などでレモンを使用する前に作業台で転がすのを見たことがあるのですが、あれにはどんな効果があるのでしょうか?

深水さん:レモンを切る前に硬い台の上で押しながら転がすと、繊維が潰れて果汁が絞りやすくなります。ほかにも、レモンをラップに包んで電子レンジで20〜30秒ほど温めるか、10〜20秒ほどボイルすることでも果汁を絞りやすくなりますよ。

──絞りやすくするものだったのですね!

レモン活用レシピ!今の一押しは「レモネーズ」

──レモンを使った意外なアレンジレシピはありますか?

深水さん:今、一番おすすめしているのが「レモネーズ(※2)」です。レモン果汁とマヨネーズを1対1の割合で混ぜるだけで簡単にできる調味料です。カロリー、油分、塩分がマヨネーズの半分になり、さっぱりとした味わいが特徴です。ポテトサラダやマカロニサラダ、揚げ物などに使うとおいしいですよ。

(※2)「レモネーズ」はポッカサッポロの商標です。

──さっぱりして美味しそうですね!作って何日くらいは使えるのでしょうか?

深水さん:一度開封したマヨネーズとレモン果汁を使用するので、なるべく早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。その都度、使用量だけ作って、使っていただくのがよいと思います。

──ほかにもレモンの活用方法があれば教えてください。

深水さん:レモンを用いたライフハックとして、たとえば、茹で卵を作るときにお湯に少しレモン果汁を入れると皮が綺麗に剥けます。また、もやしを茹でるときに少しレモン果汁を入れるとシャキシャキになります。さらに、辛味が少なくなったわさびに少しレモン果汁を加えると辛味が回復します。

──最後に、レモンの1日のおすすめの取り方について改めて教えてください。

深水さん:1日にレモン1個分(約30ミリリットル)の摂取をおすすめしています。酸味が強いため、飲み物や料理に加えることで摂取しやすくなります。

──飲み物や料理に加えることで手軽に摂取できるのがいいですね。本日はありがとうございました。

Wellulu編集後記
特有の爽やかで酸っぱい風味が特徴のレモンですが、食べる・飲むだけにとどまらず、疲労感軽減やむくみ感軽減など、身体に嬉しい効果があり、また、調理や生活においてもその活用法はさまざまで、より魅力を感じました。また、ぜひおうちでレモネーズを活用したレシピにもチャレンジしてもらいたいです!

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