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8時間ダイエットは本当に結果が出る?成功者にインタビューしてわかったダイエットの秘訣

近年、話題を集めている「8時間ダイエット」。1日のうち8時間以内に食事を済ませ、残りの16時間は断食するシンプルな方法で、無理なく続けられると人気。しかし、実際どんな風に実践すればよいのか、効果は本当に出るのかなど、疑問を持つ人も多いのでは。

そこで今回は、8時間ダイエットで成功した人に徹底インタビュー。食事内容や生活習慣、成功の秘訣などをくわしく聞いたので、8時間ダイエットに挑戦するか迷っている人、自分に合っているか知りたい人は必見。成功者の体験談を参考に、自分に合ったダイエット方法を見つけてみよう。

今回のインタビューにご協力いただいた人

小堀智未さん

丸の内永楽ビル歯科クリニック歯科衛生士。
二人姉妹の妹として生まれる。子どものころから揚げ物が大好きで、小学校高学年にはプチ肥満に。その後、体重は順調に増えてコロナ禍でついに100キロ近くになる。それまで水泳などの運動はもちろん、「リンゴだけダイエット」「白湯ダイエット」などさまざまなダイエットに挑戦するが、どれも3日もたたずに挫折。ところが、行きつけの料理店で常連の俳優に「最近やせたんだ、君もやってみなよ」と言われて始めた「16時間断食」が、面倒なことも無理もストレスも一切ないためか、1年以上も続き、40キロ減までになる。いまも順調に体重が減るのを楽しみながら「16時間断食」を続けている。その模様はインスタグラムで発信中。

目次

8時間ダイエットを選んだ理由は「制限が厳しくないから」

数あるダイエット方法の中から「8時間ダイエット」を選んだ理由をお伺いしたいです

ある有名な俳優の人が「やったほうがいい」とすすめてくれたことがあり、以前から16時間断食の8時間ダイエットのことは知っていました。そのときはとくに気にしていなかったのですが、コロナ禍で外出制限があり、暇になったことをきっかけに、ダイエットをしようと思いました。

その人が実際に8時間ダイエットを実践して、人間ドックの数値もよくなり、コレステロールや内臓脂肪もかなり下がったと聞いていました。しかも、食べる時間を制限するだけなので楽だと感じ、始めてみることにしました。

8時間ダイエット以外にもさまざまなダイエット法を試されたとのことですが、ほかのダイエットと比較した「8時間ダイエット」の魅力を教えていただけますか?

8時間ダイエットをおこなうまえにも、糖質制限やりんごダイエット、サラダチキンダイエット、1日2リットルの水を飲むダイエットなど、さまざまなダイエット方法を試してきました。しかし、すぐに飽きてしまい、継続できなかったんですよね。制限が厳しかったり、すぐに結果が出なかったりするダイエットは、モチベーションの維持が難しいと思います。

とくに、糖質制限ダイエットは、低血糖になってしまい、仕事中業務に集中できなくなってしまいました。

8時間ダイエットは、日常生活に支障をきたすような厳しい制限がないうえに、私の場合は結果が出やすかったので、継続することができました。

小堀さん流「8時間ダイエット」

食事を食べる8時間の時間帯はどのように設定されていましたか?

私の場合は、朝7時から昼の間の8時間を食事の時間帯にしていて、それ以降の夕方や夜は一切食べないようにしています。

どうしても夜食べないといけないときはどうしていましたか?

飲み会などがある場合は、朝は食べずに昼からまた8時間の時間帯をスタートさせるように調整しています。私は医療関係の仕事なので、昼食の時間はほぼ決まっており、接待などもないため、比較的調整しやすい環境にあると思います。

無理に時間を調整してしまうと、食事をおいしく食べられなくなったり、人間関係がおろそかになってしまったりする恐れがあると思います。なので、楽しいことを優先するのも大切にしています。

俗にいう「チートデイ」はつくっていましたか?

ダイエットを始めた当初は、月に1回だけチートデイを設け、夜に揚げ物を食べていました。しかし、それだと痩せる効果があまり感じられませんでした。

食事の内容は、脂質を控えめにし、炭水化物とタンパク質を普通か少し多めに摂るようにしています。とはいえ、なにを食べてもいいわけではなく、やはり調整は必要だと思います。

制限を意識しすぎると、かえって普通に食べられなくなってしまうので、無意識のうちに健康的な食事を心がけることが大切だと感じています。

ライフスタイルによっていつ食事を抜くかは変わりますが、どのタイミングがいいと思いますか?

家族がいる人は難しいかもしれませんが、個人的には、夜の食事を抜くのが一番痩せやすいと感じています。たとえば、昼食を抜く場合、ランチに誘われる場合もあり、周りが昼食を食べている中自分だけ食べないのはかなり大変です。

だからこそ、夜ごはんを食べないようにするほうが、続けやすいと思います。

「8時間以内に食事を済ませる(16時間断食)」のルール以外に、食事内容やカロリー、運動量などで工夫された点があれば教えてください。

まず、食事の内容については、カロリー計算アプリを使って、食べ物の脂質や油の使用量をチェックするようにしました。コンビニ食品の裏面を見てカロリーを確認し、食べられるものを選んでいました。カロリー計算アプリを使うと、バーコードを読み込むだけでカロリーが登録できるので、とても便利で楽しかったです。

1日の摂取カロリーは1200カロリーに設定していました。ただし、月に1回のチートデイではカロリーを気にせず、お酒も好きなだけ飲むようにしていました。

食事の内容はどうしていましたか?制限は設けていたのでしょうか?

食事は自炊が中心で、米を炊いたり、鶏肉を茹でたり、チンしたりして食べていました。コロナ禍で外食の機会が減ったことも、誘惑が少なくてよかったと思います。外食をする際は、無駄なカロリーを摂りたくないので、大事な人とだけご飯を食べるようになりました。

昼食を少なめにして、夜に外食する場合は、プロテインを飲んだりサラダチキンで調整したりしていました。周りの人は全然気づいていないと思います。

食事以外でも運動とかはしていたんですか?

ある程度体重が落ちてきてからウォーキングやお散歩を始めるようになりました。さらに絞りたいと思った時期にはキックボクシングにも挑戦しました。最近はとくに運動はしていませんが、散歩は健康にとてもいいと思いますし、お金もかからないのでおすすめです。

「8時間ダイエット」は辛かった?

8時間ダイエットを始めて、辛かったこと、辛かった時期はありますか?

最初の1、2日はとくにつらかったです。ダイエット開始前の日は、つい食べ過ぎてしまい、次の日から夜食べないようにしたらお腹が空いて眠れませんでした。しかし、早めに寝るようにし、無駄なことを考えないようにすることで、なんとか乗り越えられました。寝てしまえば、朝にはご飯が食べられるのでそれを楽しみにしていました。

また、夕食を食べずに朝を迎えると、あまり重たいものをが食べられないときもあります。夕食を抜くことで得られるメリットは、多いなと感じています。

空腹とかつらくなかったですか?

空腹感は常にありましたが、お腹が減っているということは脂肪が燃焼されているんだと前向きに捉えるようにしていました。

私は食べ物への執着があり、時間だからご飯を食べなきゃと思い込んでいました。なので、そういった考えを持たないように心がけていました。

楽しむことが大事なんですね。

体重が重いと、最初のうちは体重がすぐに落ちるので、体重計に乗るのが楽しくなり、もっと頑張ろうという気持ちになれました。ただ、ずっとそれが続くというわけではなく、痩せにくくなったり、体重が戻ってきたりする時期もありました。そのようなときには、「痩せ方は知っているので、いつか痩せるだろう」と、プラスに考えるようにしていました。

SNSで「体重が減りません」というメッセージをよくいただきますが、そこでやめてしまうともとに戻ってしまうので、やめずに続けることが大切だと思います。

小堀さんが継続できた理由はどのあたりだったんですか?

周りの人の支えも大きかったです。職場の人や友人にダイエットを宣言したら、みんな優しく応援してくれて変化を褒めてくれました。歯医者で働いていたので、定期的に来る患者さんも変化に気づいてくれました。人から褒められることで、また頑張ろうという気持ちになれました。

一緒に歩いてくれる人もいて、楽しみながらダイエットを続けられました。

8時間ダイエットの効果が出始めたのはいつごろですか?

私の場合は、半年で27キロぐらい体重を落としています。もともと100キロ近くあったので、比較的痩せやすかったのかもしれません。途中で体重が落ちにくくなることもありましたが、全体的には効果が出やすかったと思います。

ダイエットを始める前日に思い切り食べて、その翌日から始めると、多分水分が抜けるからだと思いますが、すぐに1キロぐらい体重が落ちました。その後も、月に5キロから7キロぐらいずつ体重が落ちていきました。

体重の変化が数値として見えるのは楽しくて、ダイエットを続けるモチベーションになりました。体重だけでなく、夜に食事を抜くことでお腹が凹んできたりする変化も、すぐに実感できました。

体重管理アプリでグラフを見ながら、「いいね」「よしよし」と言いながら、楽しみながらダイエットを続けられたこともよかったと思います。

減量に成功した以外によい身体の変化はありましたか?

減量に成功した以外にも、肌がきれいになる感じがしました。

一番よかったのは心臓への負担が減ったことです。以前は自分が撮影した動画を見返すと、運動していない場合でも、常に鼻息が荒くなっていました。しかし、最近はそういったことがなくなりました。

内側からケアできていたのかもしれないですね。

風邪をひきにくくなったという話を医師からも聞きました。実際、コロナにもかかることなく過ごせています。

痩せすぎてげっそりするようなこともなく、周りから見ても健康的になったと言われます。ダイエットは老化防止にもつながるのではないかと思います。

大切なのは無理せずに続けられること

8時間ダイエットが向いている人、向いていない人はどのような人だと思いますか?

私のようにズボラで何も考えたくない人には、8時間ダイエットはとても向いていると思います。一方で、身体をガンガン動かすようなタイプの人には、向いていないかもしれません。本気でトレーニングする人には違うアプローチが必要だと思います。

確かにそうですね。運動が苦手という人とかはいいかもしれないですね。

楽して痩せたいという気持ちはよくわかります。だからこそ、まずは8時間ダイエットのような取り組みやすい方法から始めるのがよいと思います。

今まで、スポーツジムに通ってみたりしましたが、2ヵ月ぐらいで通わなくなってしまいました。最初のうちは通うけれど、継続が難しいですよね。そういった経験がある人は、最初からお金をかけずに、できることからやってみるのがおすすめです。

また、モチベーションが上がってきてより理想の体型を目指したいと思ったときには、スポーツジムに通うのもよいかもしれません。なによりも継続することが大切なので、無理のない方法から始めることが重要だと思います。

それ以外は何かありますでしょうか?

SNSのフォロワーさんからよく聞くのは、家族がいると自分だけ夜の食事を抜くのが難しいということです。自分が料理を作っておきながら、自分は食べないというのは確かに大変そうですよね。

そういう場合は、がっつり食べるのではなく、その場に一緒にいることを大事にして、おかずをちょっとつまむぐらいでもよいのでは?とアドバイスするようにしています。家族との時間を大切にしつつ、それ以外の部分で調整するのがポイントだと思います。

8時間ダイエットを楽しく続けるためのポイントや心構えなどがあれば教えてください。

何より大切なのは、無理のない範囲で楽しみながら続けることだと思います。きっちり8時間に収めなければいけないということはありません。自分のペースでできるタイミングで始めてみるのがいいと思います。あまり自分を追い詰め過ぎないことが大事ですね。

8時間ダイエットを続ければ、必ず結果は出るはずです。もし9時間食べてしまっても、全然気にしないでください。それぐらいの気持ちの余裕を持って取り組むことが重要だと思います。

1日のうちのどこかで空腹の時間があればいいんです。ずっと3、4時間おきに食べているということでなければ大丈夫です。お腹が空いているなと感じたら、それはもう痩せている証かもしれないです。お腹が空くのは、脂肪が悲鳴を上げている証拠だと思って、「よしよし」と自分を褒めてあげましょう。

ダイエットは楽しむことが何より大切です。楽しみながら続けることで、きっと目標を達成できるはずです。みなさんも、ぜひ8時間ダイエットに挑戦してみてください。

小堀さんの体験談や16時間ダイエットが気になる人はこちらもチェック

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