2023年3月21日、読者とともにウェルビーイングなつながりを加速させていく全く新しいメディア『Wellulu(ウェルル)』が誕生しました。メディアを一緒に育てていく心強いパートナーは、慶應義塾大学・医学部教授の宮田裕章さん。
ゆるやかに始まった今回の座談会では、『Wellulu(ウェルル)』チームの宮田教授と編集メンバーで、ネーミング・ロゴ決定の裏側とみんなのウェルビーイング観を語り合いました。
【宮田教授×編集部】編集メンバーがウェルビーイングを感じる瞬間とは?〈中編〉
病気になって日常の小さなことでも幸せを感じられるようになった 宮田:昨日までご病気で入院されていたんですね。 本橋:そうなんです。とある病気にかかっていたのです.....
【宮田教授×編集部】どれだけ自己決定できているか。意識づけとウェルビーイングの関係性〈後編〉
望まない孤立と、望んだ孤独は、ちがう 堂上:私たちが考えるウェルビーイングには「人とのつながりのなかで幸せになっていく」という考え方がベースにあります。 とすれ.....
ネーミングには、間口が広く幸せな響きを込めたかった
堂上:昨年から博報堂DYグループのメディアエンジン社で準備をしてきたウェルビーイングに関する新しいメディアが、いよいよ今年春にリリースを迎えます。
本日はリリースにあたって、新メディアの企画・制作に中心メンバーとして携わった5名に集まっていただきました。
まずは、ここにいるメンバーで改めて目線をあわせるために『Wellulu(ウェルル)』という新メディアのネーミングやロゴが決まった背景についての話を。
そして後半は、「みんなにとってのウェルビーイングってなんだろう」という話をゆるく座談会的にできればと思っています。
では早速なんですが、メディア名が『Wellulu(ウェルル)』に決まった背景を井口さん、ご説明していただいてもよろしいですか?
井口:そうですね。「ウェルビーイング」に関する新しいメディア、ということを考えると、まだ知らない人も多いテーマなので、方向性としては誰にとっても“間口が広い”ほうがいいよね、とみんなで話していました。
あともうひとつは、宮田さんがよくおっしゃっていた「つながりのなかで人は幸せになっていくものだ」という話。ひとつのウェルビーイングの記事をきっかけに、いろんなウェルビーイングがつながっていくといいなあ、と。
一方で「ウェルビーイング」は言葉としてちょっとカタい。かといってまったく違う名前をつけてしまうと、僕らの哲学が全面に出すぎてしまう。
多くの人が入ってこれる間口の広さと、チャーミングさを両立する名前がいいなとアイデアを練っていきました。
「lulu(るる)」は人種を超えて口ずさみたくなる響き
宮田:それで、音としてかわいい言葉はなんだろうと議論して、まず「ホノルル」が出てきたんですよね。
井口:はい。「ホノルル」って言葉、なんか響きがいいよねって。それでなんでだろうって考えると、後ろの「るる」がポイントなんじゃないかなと思ったんです。
そして、「るる」という言葉を日本語で調べてみると、「途切れずにつながっていく」「細く長く途切れることなく続くこと」という意味があることがわかったんです。ちょっと難しい漢字なので、今は書けないですけどね。
宮田:難しい漢字ですよね。※
井口:「これはいい響きだよね」とメンバー間でも温度感が上がりました。宮田さんと話していた「つながりのなかで新しい幸せを作っていく」という文脈にもとてもフィットしているなと。英語でも「素敵な」、ドイツ語でも「大切なこと」、そしてハワイ語でも「平穏な」という意味を持っていました。
宮田:おそらく、言語を超えて幸せな響きなんでしょう。言葉って難しいもので、日本語では幸せな意味でも海外では不適切な言葉も多いのですが、「るる」に関してはどの言語でもハッピーな意味。音自体もかわいいですしね。
井口:こうしてネーミングに「るる」は含めると決めて、じゃあ次は「ウェルビーイング」という言葉を使うか使わないかという話に進みました。
「ウェルビーイング」という言葉は先ほどもお話したようにカタい印象ですが、「ウェル(Well)」は英語ではポジティブな意味なので、「心地よい」とか「好きになってもらう」というニュアンスとして残しておこうと決めました。
そして、「ウェル(Well)」と「lulu(るる)」をあわせて、『Wellulu(ウェルル)』というネーミングになったのです。
※ 縷縷(るる):細く長くとぎれることなく続くさま(goo辞書より)
/(スラッシュ)で「We」と「u(you)」をつないだ
堂上:次は、デザインの話をしていただきましょうか。細川さんお願いします。
細川:これまでの流れで『Wellulu(ウェルル)』というとても魅力的な言葉ができたので、あまりデザインで邪魔するのはよくないなと考えました。そのうえで、ウェルビーイングの「つながっていく」という意味合いをちょっと感じさせるものがいいなと思いました。
それで文字を見ていたら「Well」の「l」が/(スラッシュ)のようにも見えるので、/(スラッシュ)がもつ「モノとモノをつなげていく」という意味をデザインに込められるのではないかなと考えたのです。
結果的に/(スラッシュ)を3つつけて、We(私たち)とu(you)とu(you)がつながっていくというメッセージを含んだデザインに仕上げました。
堂上:すごくいいですよね?
本橋:うん、かわいい!「るる」って響きも口ずさみやすいですしね。
いつどのようなとき、ウェルビーイングを感じるのか?
堂上:ではここから、「みんなにとってウェルビーイングを感じる瞬間とは?」の話に進みたいと思います。
いきなりだけど本橋さんに振っていい? 本橋さんが感じるウェルビーイング、大げさな話でなくてもいいから、幸せだなって感じる瞬間を教えて。
本橋:そうですね……あの、私ごとで恐縮なんですけど、先日入院・手術をして、実は昨日退院したんですよ。
宮田:今日が休み明けの仕事ってことですか!?
本橋:そうなんです。そのときにいろいろ考えたことなんですが……
撮影場所:UNIVERSITY of CREATIVITY
中編へ続く
【宮田教授×編集部】編集メンバーがウェルビーイングを感じる瞬間とは?〈中編〉
病気になって日常の小さなことでも幸せを感じられるようになった 宮田:昨日までご病気で入院されていたんですね。 本橋:そうなんです。とある病気にかかっていたのです.....
宮田 裕章さん
慶応義塾大学医学部教授。Wellulu アドバイザー
堂上 研さん
Wellulu 編集部プロデューサー
井口 雄大さん
Wellulu クリエイティブディレクター、コピーライター
細川 剛さん
Wellulu クリエイティブディレクター、 チーフアートディレクター
本橋 彩さん
Wellulu 編集部
熊崎 友紀子さん
Wellulu 編集部
2025日本国際博覧会テーマ事業プロデューサー
Co-Innovation University 学長候補
専門はデータサイエンス、科学方法論、Value Co-Creation
データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。
医学領域以外も含む様々な実践に取り組むと同時に、世界経済フォーラムなどの様々なステークホルダーと連携して、新しい社会ビジョンを描く。宮田が共創する社会ビジョンの 1 つは、いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝くという“共鳴する社会”である。