ヨガは「身体を反転したり」「捻りながら下を向いたり」といった、ほかのスポーツではあまりしない動きが多いので、身体の動きにフィットするウェアで受けるのがおすすめ。レッスン中は汗をかくこともあるので通気性や速乾性も重要に。
今回は「Veda Tokyo主宰」ヨガマスターでウェルネスメンターの吉川めいさんに「ヨガにおすすめの服装」や「ヨガの用途に合わせたウェアの選び方」について伺った。
これからヨガウェアを揃える人はチェックしてみて。
吉川めいさん
ウェルネスメンター
ヨガにおすすめの服装は?【アイテム別】選び方のポイント
- トップス→袖のないタンクトップやキャミソール
- ボトムス→レギンス
- インナー→柔らかいサポート力のスポーツブラ
- ソックス→基本的には不要
トップス
ヨガのポーズは腕を上下に動かすことが多いので、袖のないタンクトップやキャミソールがおすすめ。
腕を出すのが恥ずかしい、見えないようにカバーしたい人は、なるべく腕の可動の妨げにならないTシャツを選ぼう。
フード付きのパーカーやゆったりしたTシャツは、下を向くポーズの際にフードが落ちてきたり、服がまくれあがって前が見えなくなったりするため、あまりおすすめしない。
また、グレーのアイテムは脇や股などに汗が滲んで、恥ずかしい思いをしてしまう可能性があるので避けたほうが無難。
ボトムス
ヨガウェアのボトムスで人気なのはレギンス。お尻をカバーしたい人は、お尻周りはゆったりしていて、ふくらはぎはしぼんでいるような形がおすすめ。
ストレートのトレーニングパンツは、足を上げるポーズでまくれて邪魔になってしまうことも…。そのため、ゆったりしていても身体の動きについてくるフィット感のあるものを選ぼう。
インナー(下着)
ヨガをおこなう際のスポーツブラは、締め付けの強いランニングタイプよりライトサポートやミディアムサポートのものがおすすめ。
実際に試着してみて動きやすいものを選ぼう。
ソックス
基本的にヨガの流派問わずソックスは不要。どうしても履きたい人は、ヨガ用のソックスにしよう。ヨガ用のソックスは滑り止めがついていたり、ポーズの妨げにならないように設計されている。
【用途別】ヨガに適した服装
- リストラティブヨガ
- サップヨガ
- ホットヨガ
- マタニティヨガ
リストラティブヨガの場合
横になる姿勢が多い「リストラティブヨガ」の場合は、体にフィットしているかどうかで動きが左右されることが少ないため、ゆったりした服装でも大丈夫。
とくに冬の寒い時期は、身体を冷やさないように簡単に着脱できる上着やレッグウォーマーなどを用意しておくのもあり。
サップヨガの場合
海の上でおこなう「サップヨガ」の場合は、水着の上から、日焼け対策のラッシュガードを着ることが多い。
スタジオレッスンでも着用でき、デザイン性にも優れた「水陸両用ヨガウェア」も販売されている。サップヨガ以外のヨガもおこなう機会のある人におすすめ。
ホットヨガの場合
発汗量の多い「ホットヨガ」でも、特別にホットヨガ用のウェアを用意しなくても大丈夫。
常温でおこなうアシュタンガヨガなどと同様に、身体にフィットし動きを邪魔しない、通気性、吸汗速乾などの点で発汗に適しているウェアを着用しよう。
汗をかく量が多いので、汗染みが気になりにくい色味をチョイスして。
マタニティヨガの場合
「マタニティヨガ」に参加する場合は、マタニティ用のヨガウェアを用意しよう。
お腹周りまでを隠すことができるレギンスや、胸周りをしっかりサポートしてくれるウェアなど専用のものが販売されている。
ヨガウェアを着るメリットとして、「ヨガの動きについてきてくれる」「フィット感や汗のケア」などがあげられます。一般のウェアでヨガをすると、「衣服のたるみが気になったり」「伸縮性に欠ける」「ヨガの動きについてこれない」「汗が目立ってしまう」などのデメリットがあります。
ヨガの服装に関するQ&A
最後に「冬場の服装」や「体型カバーのポイント」などを吉川めいさんに伺った。
Q:冬場の寒い時期は?
A:フードがなく着脱しやすいトップス・羽織、レッグウォーマーがおすすめ
寒い時期には「着脱しやすいトップス・羽織り」や「レッグウォーマー」があるといいです。
トップスや羽織りは、身体が温まってきたときや、シャバーサナ(屍のポーズ)のときにさっと着脱できるフードなしのアイテムを選びましょう。
また、ヨガは裸足でおこなうので、レッグウォーマーで足首周りを温めるのがおすすめです。
Q:体型が気になる人はどんな格好をすればいい?
A:フィット感のあるアイテムで、隠したいところはカバーしてOK
隠したいところをカバーできる服装でOKです。
オーバーサイズのTシャツもダメではないものの、ポーズのたびにやりづらいことが多いので、ほどよく身体の動きについてくるフィット感のあるアイテムで体型をカバーするようにしましょう。
身体のラインがわかりづらい服装だとしても、ヨガの先生はそれも見越してアドバイスしてくれるので大丈夫です。
Q:男性の場合はどんな服装がいい?
A:短パンの場合は、トランクス型の長めを選んだほうが安心
短パンを選ぶときは、短めより長めを選んだほうが安心。
ランニングショーツのような短パンは避け、ひざまであるトランクス型のものがおすすめです。
Q:ジャージやパーカーでもレッスンを受けられる?
A:受けることはできるが、フードが付いていないものがおすすめ
ジャージやパーカーでもレッスンを受けることは可能です。
ただし、フード付きのものは、頭を下にするポーズのたびにフードが頭にかぶさり、邪魔になってしまうためおすすめしません。
Veda Tokyo主宰。日本で生まれ育ちながら、幼少期より英語圏の文化にも精通する。母の看取りや夫との死別、2人の息子の育児などを経験する中で、13年間インドに通い続けて得た伝統的な学びを日々の生活で活かせるメソッドに落とし込み、自分の中で成熟させた。ヨガ歴21年、日本人女性初のアシュタンガヨガ正式指導資格者。『Yoga People Award 2016』ベスト・オブ・ヨギーニ受賞。adidasグローバル・ヨガアンバサダー。