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ボディメイクとダイエットの違いとは?男性・女性別の理想の体型・食事管理のコツ

ボディメイクは、「見た目の目標を決めて分析する」「胸・背中・下半身の大きい筋肉から鍛える」「PFCバランスを整えた食事をする」など、工夫することでリバウンドしにくく健康的な身体を作れる。

ただし、過度な食事制限は筋肉分解を招いたり、体重だけに固執するとモチベーション低下につながるため、見た目の変化を重視することが重要。

この記事では、ボディメイクとダイエットの違い、理想の体型の考え方や食事管理、トレーニングの方法を紹介。

この記事の監修者

つむら みおさん

パーソナルトレーナー

ハーティネス株式会社代表
フィットネス勤務から独立し、現在はダイエット迷子に正しい知識を伝えるためのオンライングループレッスン運営中。
コンプレックスを強みに変える!ボディメイク運動指導やリバウンドなしで、理想の体を手に入れる食事指導をおこなっている。

2チャンネル目となるYouTube「みおGYM」にて週2回エクササイズ配信中
著書4冊/各種雑誌、テレビ出演
JBBF 日本ボディビル・フィットネス連盟 2年連続優勝経験を持つ

この記事の検証者

山田 しおりさん

フィットネスクラブで身体を動かす習慣はあったものの、きちんと身体に合った方法で運動できているか不安になり、2023年からパーソナルトレーニングに定期的に通い始める。 仕事が忙しい時期はとくに運動不足気味のため、歩いて移動できる場所は電車やバスは使わないように心がけている。

目次

ボディメイクとは?

  • ボディメイクの定義
  • ダイエットとの違い

ボディメイクの定義

ボディメイク(Body Make)とは、トレーニングと食事管理を組み合わせて、自分にとって理想的な体型をつくることを指す。

単に体重を減らすことではなく、筋肉量と脂肪量をコントロールしながら身体つきそのものをきれいに整えていくのが目的。

ダイエットとの違い

ダイエットの本来の意味は「食事を見直すこと」だが、日本では「体重を減らして痩せること」という意味で広く使われている。

一般的なダイエットでは体重を減らすことをゴールに設定するケースが多く、その手段として食事制限が中心にある。

体重を参考にすることは悪いことではないが、体重だけに固執し過ぎると、無理な食事制限をした結果、リバウンドしてしまうというケースも少なくない。

監修者:つむら

筋トレや運動を継続していくと、筋肉量が増えて体重が増加することがあります。筋肉量が増えることで基礎代謝が上がるので、もちろんこれはネガティブな変化ではありません。

そのため、体重よりも「体力がついた」「見た目がすっきりしてきた」「お腹周りが凹んだ」「キツかった服が入るようになった」などの変化に目を向けることが大切です。

検証者:山田

確かに体重は変わっていないんだけど、見た目的にはすっきりしたってことはけっこうありますよね。
ちなみに、一般の人向けの健康的な体重の目安はありますか?

監修者:つむら

個人差はありますが、一般的には身長から100を引いた数値が1つの基準になります(150cmの場合、50kg)。150cmで40kgくらいがシンデレラ体重と呼ばれたりもしますけど、健康的に筋肉がついた身体という意味では、痩せすぎと言えるでしょう。

検証者:山田

そう考えると、一定の体重は維持しておくことが重要ですね。

監修者:つむら

はい!一定の体重は維持しつつも、くびれやお尻など、その人が気になる部位をしっかり鍛える方法がよいかと思います。

また、「体重が変わる = 必ずしも見た目が変わるわけではない」という考え方を持っておくことも大切です。

ダイエットにおいてボディメイクが重要な理由

  • リバウンドしづらい
  • 見た目が変化することで印象も変わる
  • 健康的に痩せることができる
  • 挫折しにくい

リバウンドしづらい

食事制限だけのダイエットで体重を落とすと、脂肪と一緒に筋肉も減り、基礎代謝が低下するおそれがある。その結果、食事をもとに戻した途端にリバウンドしやすくなる。

一方、ボディメイクでは筋肉量を維持・増加させながら脂肪を減らすため、多少食べ過ぎてもリカバリーしやすく、無理な食事制限も必要ない。

また、トレーニングによって基礎代謝が向上するため、同じ食事量でもカロリーを消費しやすい身体になってくる。

見た目が変化することで印象も変わる

体重を落としただけでは、メリハリのある身体にはなりにくい。

一方、筋トレや有酸素運動で脂肪を落として筋肉をつけることで、ボディラインが整い、ヒップアップやくびれ、二の腕の引き締まりなど、見た目のはっきりとした変化を感じやすい。

さらに、筋肉がつくと姿勢が改善され、猫背や反り腰が和らぐことで立ち姿そのものが美しくなる。

体重の数字以上に、周囲からの印象が変わるのはこうした「シルエットの変化」によるところが大きい。

【トレーニングを継続することで実感できる見た目の変化】

  • 顔周りがすっきりする(むくみの解消)
  • ウエストが細くなる
  • 姿勢がキレイになる
  • メリハリのある身体になる など

監修者:つむら

たとえば過度な食事制限をして痩せようとすると、体重が減るだけでなく、肌のハリやツヤも失われてしまうことがあります。

見た目的にも老けて見えやすくなるので、健康的な美しさという意味ではマイナスになることがほとんどです。

健康的に痩せることができる

食事制限だけのダイエットでは栄養不足に陥りやすく、肌荒れ・冷え・免疫低下・ホルモンバランスの乱れといった不調を招くリスクがある。

ボディメイクではバランスのよい食事でしっかり栄養を摂りながら、筋トレで身体を鍛えるのが基本。

糖質や脂質も「摂らない」のではなく「適正量を摂る」ことで、身体に必要なエネルギーを確保したうえで脂肪を落とすことができる。

【過度な食事制限による悪影響】

  • 低血糖によるめまいふらつき、吐き気など
  • 栄養バランスの乱れによる肌荒れ
  • 生理不順や睡眠障害などのトラブル
  • けん怠感や体力の低下 など

挫折しにくい

「体重を落とす」だけを指標にしていると、停滞期に数字が動かなくなったときにモチベーションが低下しやすい。

一方、ボディメイクでは数字だけでなく見た目の変化を目標にするため、効果を実感しやすい。

さらに、「身体が柔らかくなった」「できる回数や重量が増えた」といった小さな成功体験が積み重なることで、それが自信やモチベーションにつながる。

【実践編】ボディメイクの始め方

  • 見た目の目標を決める(どういう身体になりたいか)
  • 目指す方向を整理する
  • 分析結果をもとにトレーニング開始

見た目の目標を決める(どういう身体になりたいか)

これからボディメイクを始める人の場合、数字よりも見た目の目標を決めるのがおすすめ。

自分がどういう身体になりたいのかを考えてみよう。あこがれのモデルや女優などの画像があるとわかりやすい。

目指す方向を整理する

目標とする人物が決まり、参考とする人物の画像を用意したら、今度は分析をしてみよう。

【分析のポイント】

  • 全体的に細いのか、メリハリがあるのか
  • 肩幅はどれくらいか
  • くびれはどれくらいか
  • 姿勢がどうなっているか
  • 脚の筋肉のつき方
  • 脚の形やバランス など

分析を通じて「その人のどこに魅力を感じたのか」「あこがれているポイントはどこなのか」といった目指す方向を整理することで、どこを鍛えればよいのか・どういうトレーニングをすればよいのかが具体的になってくる。

監修者:つむら

自分が鍛えたい部位のトレーニング方法をネットやYouTubeなどで調べるのも1つの方法です。

一方、今の自分にとって最適な種目や負荷・回数設定を判断するのは難しいので、トレーナーの方にアドバイスをもらってメニューを組んでもらうことも検討してみましょう。

分析結果をもとにトレーニング開始

分析をして、魅力的な部分がわかったら、まずはその部位のトレーニングから始めよう。

基本的なトレーニングとしては、胸・背中・下半身の大きい筋肉を鍛えることで、効率よく筋肉量を増やすことができる

大きい筋肉 初心者におすすめの種目

▶【女性向け】大胸筋を鍛える方法やおすすめのトレーニング
  • プッシュアップ(ひざつき)
  • ダンベルプレス
  • ベンチプレス

背中
▶背筋・背中を鍛える自重トレーニング

  • ラットプルダウン
  • シーテッドロー
  • バックエクステンション

下半身
▶下半身を鍛えるのにおすすめの筋トレメニュー

  • スクワット
  • ヒップリフト
  • レッグプレス

この大きい筋肉の種目に、個別の部位を鍛える種目をプラスしよう。

いきなりたくさんの部位をやるとトレーニングのハードルが高くなるので、基本のトレーニング+鍛えたい部位(1箇所)からスタートするとよい。

目的 初心者におすすめの種目
ぽっこりお腹の解消
▶腹筋を鍛えるおすすめの筋トレメニュー
  • プランク
  • レッグレイズ
  • ドローイン

ヒップアップ
▶ヒップアップに効くお尻の筋トレメニュー

  • ワイドスクワット
  • ヒップリフト
  • クロスバックランジ

内もも痩せ
▶内ももに効果的な筋トレメニュー

 

  • ワイドスクワット
  • バックキック
  • アダクション

【男性・女性別】理想の体型の目指し方

  • 基本的には男性も女性もアプローチは同じ
  • 体脂肪量と除脂肪体重を目安にする
  • BMIは参考程度にする

基本的には男性も女性もアプローチは同じ

基本的には男性も女性もボディメイクに対する考え方は共通。どちらかというと、どういう身体を目指すかによってアプローチが変わってくる。

目的 アプローチ
身体全体を大きくしたい 全身しっかり負荷をかけて鍛える
逆三角形の身体を目指す 肩と背中をとくに意識して鍛える
細く引き締まった身体を目指す
  • 体幹(インナーマッスル)を鍛える種目も取り入れる
  • 筋トレ+有酸素運動を組み合わせる

このように、目的に応じてトレーニング種目・負荷設定・重点的に鍛える部位などが異なるというのが、一般的な考え方。

監修者:つむら

偏ったトレーニングをしないことや栄養バランスの整った食事をすることは、すべての目的において共通です。
上記の目的別は「基本」+αとして取り入れる方法として考えましょう。

体脂肪量と除脂肪体重を目安にする

一般的には体脂肪率を見ることが多いが、同じ割合でも体重が違えば脂肪の量は異なってくる。そのため、体脂肪量を1つの目安にするのがおすすめ。

体脂肪量は「体重 × 体脂肪率」で計算することができる。

次に参考となる指標が「除脂肪体重」。除脂肪体重は、体重から脂肪の重さを引いた筋肉や骨、内臓、水分などの合計重量のことで、「体重 – 体脂肪量」で計算できる。

ボディメイクでは、除脂肪体重が下がらないように食事と運動を組み立てることが重要であり、除脂肪体重が下がると代謝の低下につながる。

指標 詳細
体重
  • 標準体重より落とし過ぎると健康面でもマイナスの影響が出やすい
体脂肪率
  • 体重によって脂肪の量が異なるので、脂肪量を目安にする
体脂肪量
  • 体内にある脂肪(皮下脂肪+内臓脂肪)の合計量
  • 体重 × 体脂肪率で計算
除脂肪体重
  • 体重から脂肪の重さを引いた筋肉や骨、内臓、水分などの合計重量
  • 体重 – 体脂肪量で計算

青:そこまで気にしなくてOK

オレンジ:指標になる数字

監修者:つむら

体脂肪量や除脂肪体重を計算するのに、体重や体脂肪率は重要ですが、単体の数字としてはそこまで気にしすぎる必要はありません。

体重が減っていなくても、筋肉量が増えたことによって身体つきがよい方向に変わっているというのは、よくある話なので、体重や体脂肪率は目安程度にするとよいでしょう。

BMIは参考程度にする

理想の体重を考える際によく用いられるのがBMI。身長に対する体重のバランスを数値化したもので、健康リスクを把握する目安になる。

BMI 判定
18.5未満 低体重(やせ)
18.5~25未満 普通体型(標準)
25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

ただし、BMIは筋肉量の割合が考慮されていないため、筋肉が多い人は数値が高く出ることも。そのため、BMIの数値はあくまで参考数値として活用するようにしよう。

ボディメイクにおける食事の考え方

  • 過度な食事制限はNG
  • PFCバランスを整える
  • プロテインやサプリメントは食事の補助として活用する
  • 減量期と増量期はそこまで気にしなくてもOK

過度な食事制限はNG

過度に食事量を減らすと、身体はエネルギー消費を抑えるために省エネモードに入る。すると運動効率が低下し、脂肪を溜め込みやすい状態になってしまう。

さらに、糖質やタンパク質などのエネルギーが不足した状態で筋トレや運動をすると、身体は筋肉を分解してエネルギーを作ろうとする。

結果的に、トレーニングをしても「筋肉量が減少して痩せにくい身体になってしまう」という悪循環を引き起こすことも。

PFCバランスを整える

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」では、三大栄養素の理想的なバランスとしてタンパク質13〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%が目安となっている。

Protein(タンパク質) 13~20%
Fat(脂質) 20~30%
Carbohydrate(炭水化物) 50~65%

このバランスはボディメイクやダイエットをしている人も共通で、極端に炭水化物や脂質を減らす食事はおすすめしない。

とはいえ、毎食細かく計算するのは大変なので、「毎食、主食・主菜・副菜をそろえる」くらいの意識でも十分。できそうなことから少しずつ整えていくようにしよう。

プロテインやサプリメントは食事の補助として活用する

プロテインやサプリメントは、補助栄養食という位置づけで、食事で補い切れないときのサポート役という認識を持つことが大切。

一般的なトレーニングであれば、最初からプロテインやサプリメントに頼ることはせず、まずは1日の食事の栄養バランスを整えることを第一ステップにしよう。

その中で、食事のバランスが崩れたり、しっかり食べる時間がないときなど、食事だけで取りきれない分をプロテインやサプリメントで補うようにするとよい。

バランスのよい食事をすると、三大栄養素以外のビタミンやミネラルなども摂取できる。

監修者:つむら

プロテインを摂ること自体はよいですが、加工食品であるため、食事から摂る栄養素よりも栄養価は下がりやすくなります。

また、食事における噛む行為を通して、身体が食材を認識し、消化や吸収の機能が働くなど、体内の機能の働きという点でも、ちゃんと食事を摂ることが大切です。

減量期と増量期はそこまで気にしなくてもOK

前提として、健康的な身体作りという観点でのボディメイクにおいては、減量期と増量期は気にしなくても大丈夫。

「栄養バランスの取れた食事をできるだけ毎日続ける」ことを優先して考えるようにしよう。

一方、ボディメイク大会に出る場合や本格的に筋肉を増やしたい場合は、減量期や増量期を設定する必要がある。

【監修者に聞いた】短期で追い込むボディメイクはあり?

結論:最低でも3ヵ月はかかると想定しておく。短期間で痩せるのは健康面でのリスクも。

検証者:山田

できるだけすぐに痩せたいといった声もみられたのですが、短期間で追い込む、痩せようとするのは身体にとってはよくないのでしょうか?

監修者:つむら

何をゴールにするかやその人の今の状態にもよりますが、ちゃんと痩せるという意味では、最低でも3ヵ月くらいは見たほうがよいかなと思います。

逆に1ヵ月くらいだと、ちょっとした変化しか起こせないと考えたほうがよいです。

検証者:山田

ありがとうございます。先ほどのお話だと食べないダイエットや無理に体重を落とそうとするのは、健康にも悪いということでしたよね。

監修者:つむら

そうですね、やはり食べないダイエットはリバウンドにつながりやすいのと、不健康な痩せ方をしてしまうというデメリットは大きいかと思います。

検証者:山田

そう考えると、体重を落とす場合はどれくらいを目安にするとよいでしょうか?

監修者:つむら

基本的には体重の5%以内に抑えるのがよいとされています。50kgの人であれば2.5kgが上限になりますね。
なので、そこから逆算して目標を設計することも大切です!

ボディメイクに関するQ&A

最後に、ボディメイクに関する気になる疑問について、つむらさんに聞いてみた。

ストレッチもやったほうがいい?

A. 身体を整える目的として重要

監修者:つむら

ストレッチだけで脂肪を燃焼させたり筋肉量を増やせるわけではないですが、身体の可動域を広げたり、柔軟性を高めることで、トレーニングの効率やパフォーマンスの向上につながります。

また、筋肉の緊張を緩めて身体をリラックスさせたりするなど、トレーニングを続けていくうえでストレッチはとても重要です。

過去にやっていた人が再開するときの注意点は?

A. いきなり無理をしない

監修者:つむら

運動のブランクがある人が再開するときは、最初から飛ばしすぎないことが大切です。

運動の感覚は残っていても筋力や体力は落ちている可能性があるので、まずは軽い負荷からスタートして、少しずつレベルを上げていくようにしましょう。

これは食事量を減らすときも同様で、自身の状態に合わせて少しずつ調整していくことが大切です。

運動経験がないと痩せにくい?

A. 結論から言うと、NO

監修者:つむら

過去に運動経験があることでプラスになる部分はありますが、運動経験がない=筋肉量がないわけではありません。

どちらかというと普段の生活でどれくらい動いているかのほうが影響が大きいです。

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