パワーグリップの使い方！筋トレ種目での付け方・おすすめ商品や選び方

パワーグリップがあることで余計な力みが抜け、背中の動きに集中しやすくなります。ただし、頼りすぎて指先だけで引っ掛ける「悪い手癖」がつかないように注意してください。あくまで「正しい握り」をサポートするための道具として活用しましょう。

トレーニング歴6ヵ月の編集スタッフが検証！

Wellulu編集スタッフが苦手種目「懸垂（チンニング）」で、パワーグリップありとパワーグリップなしでのトレーニング効果を実際に検証してみました。回数自体はパワーグリップの有無に関わらずどちらも3回でしたが、動作の質には違いを感じました。

パワーグリップなしだと、1回目から手のひらの痛みが気になりました。また、2回目以降では上腕二頭筋の関与が大きくなり、肩のすくみが出やすくなりました。

パワーグリップを使用すると手のひらの痛みが軽減され、胸を引き上げる意識を持ちやすかったです。特に下ろす局面でも可動域を保ちやすく、背中を使って動いている感覚も強く感じました。今後、筋力量が増加して、回数を増やしていく中で握力の疲労も軽減されそうです。

実際に比較してみましたが、リストストラップは片手で巻くのに非常に苦戦しました。反対の手もふさがってしまうため、慣れるまでは準備だけで疲れてしまいそうです。ジムでの扱いやすさは圧倒的にグリップの方が上だと感じました。

「結局どっちを買えばいいの？」と迷ったら、まずは簡便なパワーグリップをおすすめします。リストストラップは、慣れて使いこなせれば非常に高いホールド力を発揮しますが、巻き付ける技術が必要です。まずは扱いやすいパワーグリップから始め、超高重量を扱うようになったらリストストラップを検討するという順序で十分です。

パワーグリップのサイズの選び方は？

サイズ選びで重要なのは手首のフィット感（ベルトの長さ）です。S・M・Lでベロの大きさはあまり変わらないですが、手首に巻くベルトの長さは変わります。サイズが大きすぎると、マジックテープの接着面を超えてしまい、手首をしっかり固定できません。もしサイズ選びに失敗して大きすぎた場合は、リストバンドをした上から装着すると隙間が埋まって使えるようになりますよ。

パワーグリップの素材の選び方は？

基本的にはラバー（ゴム）タイプを選べば間違いありません。市場の8〜9割はこのタイプで、トップ選手から一般の方まで幅広く使われています。革（レザー）タイプは使うほど手になじむ特徴があります。安価なナイロン製などは伸びてしまうこともあるため、最初はラバー製を選ぶことがおすすめです。

高重量を扱うと、ベルトが手首に食い込んで痛みが出ることがあります。そこでおすすめなのが、リストバンドをしたうえから装着する方法です。

クッション性が増して痛みが和らぐだけでなく、汗が直接グリップに付着するのを防げるので、気になるニオイ対策としても非常に有効で一石二鳥ですよ。

必須ではありませんが、「手首の保護」「掌の保護」としては有効です。ただし、ベロの厚み分だけバーの直径が太く感じるため、ダイレクトな操作感を好む上級者は素手やリストラップのみで行うことも多いです。初心者が手の平の痛みを防ぐ目的で使うのは全く問題ありません。

パワーグリップは「サムレスグリップ（親指を回さない握り方）」との相性が非常に良いです。親指を外すことで前腕への関与が減り、より背中に効かせやすくなります。ただし、バーを落とさないよう、ベロの巻き込みは確実に行ってください。

使用頻度によりますが、ラバー部分は1〜2年程度が目安です。マジックテープの接着が弱くなったり、ベロの付け根に亀裂が入ったりしたら買い替えのサインです。安全に関わるため、亀裂が見えたら早めに交換しましょう。

基本的に洗濯機での丸洗いはNGです（マジックテープやラバーが痛むため）。使用後は固く絞ったタオルで汗を拭き取り、陰干ししてください。特にラバー部分はアルコールがつくと劣化やひび割れの原因になるため、水拭きが推奨されます。臭いがどうしても気になる場合は、中性洗剤を使って手洗いで優しく押し洗いし、完全に乾燥させることが重要です。