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大胸筋の筋トレ18選!男女別・自宅やジムなど場所別の筋トレ・鍛え方のコツも紹介

大胸筋は上部・中部・下部の3部位で構成され、角度を変えたプレス/フライで狙い分けることで厚み・立体感がそろう。この記事は、器具なしの自宅メニューからマシン・ダンベル・バーベルまでを難易度別に紹介。見た目(胸板・デコルテ・バストライン)と機能(姿勢改善・基礎代謝向上)を両立させて、実践的な胸トレをしよう。

この記事の監修者

三矢 紘駆さん

日本体育大学助教 日体大ボディビル部監督

2024年日本体育大学大学院体育科学研究科博士課程修了。博士(体育科学)。日本体育大学体育研究所助教であり、同学のボディビル部にて監督およびボディビルクラブ代表を務める。2024年におこなわれた第38回東京クラス別ボディビル選手権大会では、ミスター75kg以下級にて優勝。

【資格】
NSCA-CSCS

この記事の検証者

吉田 健二さん

Wellulu編集部

学生時代は運動部に所属。最近になってジム通いをスタート。実体験を踏まえて、初心者・ブランク明けでも再現しやすいメニューや、続けやすい負荷設定・時間配分に強い関心を持つ。今回の検証では「正しいフォームをどれだけ早く身につけられるか」「ひじや手首への負担を避けつつ効かせられるか」「自宅でも続けられるか」を基準に評価

目次

「大胸筋の筋トレ」の検証ポイント

【難易度】

トレーニングレベルに関わらず、正しいフォームを習得できるか?

  • 何回目の練習で正しいフォームを習得できたか?
  • どの部分が間違いやすいか?

【継続性】

数ヶ月継続して実践できる種目なのか?

  • 1回のトレーニングにかかる所要時間(短い方が継続しやすい)
  • どのくらいの疲労感があるか?
  • 毎日できるか?(どのくらいの頻度で続けられるか?)
  • 準備/手間の簡便

【負荷】

初心者はどれくらいの回数・重量が適切か?

  • ⚪︎kgで⚪︎回(ウェイト)/⚪︎回(自重)

大胸筋は3つの部位に分かれている

大胸筋は「上部」「中部」「下部」の3つの部位から成り立っている非常に大きな筋肉。各部位ごとに役割が異なるため、バランスよくトレーニングすることが大切。

部位 役割 鍛えるメリット 鍛えられるメニュー
上部 ・腕を持ち上げる
・斜め上方向に押し上げる
・胸上部の厚みが出て、立体感が増す
・肩とのつながりが強化され、プレス系の動作が安定する
・インクラインベンチプレス
・インクラインダンベルフライ
・デクラインプッシュアップ
中部 ・腕を内側に閉じる動き ・胸全体の厚みをつくる
・押す動作全般の基礎的な筋力向上
・ベンチプレス
・ダンベルフライ
・ケーブルクロスオーバー
下部 ・斜め下方向に押し下げる ・胸の輪郭がシャープになる
・腹筋との境目がくっきりする
・デクラインベンチプレス
・ディップス
・ケーブルプレスダウン

監修者:三矢

大胸筋は大きな筋肉なので、まずはフラットベンチやノーマルプッシュアップのように「全体に効く種目」を基本として取り入れることが大切です。そのうえで、上部・中部・下部と角度を変えて刺激を加えることで、バランスの良い胸板に仕上がっていきます。

最初から細かく分けすぎず「全体→部分強化」の流れで取り組むのが基本です。

大胸筋を鍛えることで得られるメリット

  • 胸板が厚くなる・男らしい体型になる
  • 姿勢が改善される
  • バストラインが持ち上がる
  • デコルテラインがきれいに見える
  • 基礎代謝が向上する

胸板が厚くなる・男らしい体型になる

大胸筋の筋トレにより大胸筋の筋繊維が肥大し、胸板のボリュームが増える。筋肉量が増えると胸まわりがしっかりするため、胸板が厚くなり、男性的にたくましい体型に見える。Tシャツやスーツを着た時のシルエットも格好よくなる。

ベンチプレスを週3回おこなった研究では、わずか1週間で大胸筋の厚さ(筋厚)が有意に増加したという結果も。

監修者:三矢

胸板を厚くしたい場合は「高重量を扱えるプレス種目」を軸に組み立てましょう。ベンチプレスやインクラインプレスを週2回程度取り入れることで、胸全体のボリュームが増しやすくなります。さらに仕上げとしてフライ系やケーブル種目を加えると、厚みだけでなく輪郭も際立ちます。

参考文献:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3831787/

姿勢が改善される

胸筋を含む上半身の筋力強化は姿勢の維持に影響する。大胸筋など胸の前側の筋肉は肩甲骨を安定させ、胸郭を支える役割がある。また、「背筋と同様に、強い胸筋は良い姿勢に重要」と考えられ、胸筋の強化で肩を正しい位置に保持しやすくなる。

監修者:三矢

胸の前側だけでなく、背中(広背筋・脊柱起立筋)も並行して鍛えることがポイントです。胸と背中をバランスよく強化することで、肩が自然と開き、胸郭も広がりやすくなります。胸の日と背中の日を交互に設けるのも、姿勢改善の観点から効果的です。

バストラインが持ち上がる

大胸筋を鍛えても乳房そのもの(脂肪・乳腺組織)は増えないが、胸の土台である大胸筋が強化されることで見た目のバストラインが持ち上がる効果がある。大胸筋を鍛えるとバストがよりリフトアップしたように見え、垂れを防ぐ効果が期待できる。

デコルテラインがきれいに見える

デコルテライン(首筋から胸元にかけてのライン)の美しさには、鎖骨まわりの大胸筋上部が大切。また、大胸筋上部を鍛えると胸全体を引き上げる力が強くなり、胸元が垂れるのを防いでデコルテが引き締まった印象になる。

監修者:三矢

デコルテをきれいに整えるには、大胸筋上部をターゲットにした「インクラインダンベルプレス」や「デクラインプッシュアップ」がおすすめです。肩に負担をかけすぎない角度設定(30〜40度前後)を心がけると、自然な立体感が出てきます。

基礎代謝が向上する

大胸筋は大きい筋肉の1つなので、筋肉量が増えると、エネルギー消費量(基礎代謝量)も増加する。結果として「痩せやすく、太りにくい身体」をつくることができる。

監修者:三矢

基礎代謝を効率的に高めたいなら、大胸筋に加えて「脚(スクワット)」「背中(デッドリフト)」といった大筋群を鍛えることが有効です。大きな筋肉を複数同時に鍛えることで、消費エネルギーが増し、日常の代謝も底上げされます。

【器具なし】自宅で鍛える大胸筋の筋トレ5選

種目 男性へのおすすめ度 女性へのおすすめ度
ひざつきプッシュアップ ★☆☆☆☆ ★★★★★
ノーマルプッシュアップ ★★★☆☆ ★★★★☆
ワイドプッシュアップ ★★★★☆ ★★★☆☆
デクラインプッシュアップ ★★★★☆ ★☆☆☆☆
ナロープッシュアップ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆

監修者:三矢

自宅で器具を使わずに胸を鍛える場合、プッシュアップのバリエーションをうまく組み合わせることがポイントです。筋力レベルや目的に応じて適した種目を選びましょう。例えば、女性はまず「ひざつきプッシュアップ」で正しいフォームを意識して、胸を使う感覚を身につけることが大切です。男性の場合は「ワイドプッシュアップ」や「デクラインプッシュアップ」で強度を高めると、大胸筋にしっかり刺激が入ります。

ひざつきプッシュアップ

難易度 ★☆☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★☆☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 両手を肩の真下につく
  2. ひざをつき、上半身が一直線になるようにキープする
  3. ひじを曲げて胸が床につくくらいまで降ろす
  4. 身体をもち上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 大胸筋・上腕三頭筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 肩幅より広く手を置く

肩幅より広く手を置く

検証者:吉田

負荷が軽い分、男性には少し物足りない種目かも。また、ついテンポが速くなり浅いレンジでくり返してしまいました。胸で受け止める前に腕だけで押してしまい、狙いがぼやけやすかったです。

監修者:三矢

「胸を手の間に落とす→手で床を押す」の意識づけをしましょう。お腹を軽く引き込み、お尻を締めたまま動作すると上半身が一直線に保ちやすいです。

ノーマルプッシュアップ

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 肩幅よりもやや広めに手幅を広げる
  2. 身体が直線になるように脚を伸ばす
  3. ひじを曲げてギリギリまで降ろす
  4. 身体をもち上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 大胸筋・三角筋・上腕三頭筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 前腕は床と垂直の状態をキープする
  • 背中は一直線を保つ

前腕は床と垂直の状態をキープする

背中は一直線を保つ

検証者:吉田

回数が進むと腰が落ちやすく、目線が上がって背中が反りやすくなりました。結果として前腕が床に垂直でなくなり、押すたびにひじの向きがぶれて効きが散ってしまいました。

監修者:三矢

最初に「つま先・お尻・背中・後頭部が一直線」の感覚を作ってから始めましょう。手は体のラインよりやや外で固定し、前腕が常に床へ垂直になる距離感を保つと胸に乗せやすくなります。

ワイドプッシュアップ

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 床に手をつき、手幅を肩幅より広くする
  2. 身体全体を一直線に保ち、つま先と手のひらで体重を支える
  3. ひじを開きつつ身体を下ろし、胸が床にほぼ触れるまで下ろす
  4. その後、もとの位置へ戻る
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 大胸筋・上腕三頭筋・三角筋前部
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 手は肩幅より広く置く
  • 目線は斜め下をキープする

手は肩幅より広く置く

目線は斜め下をキープする

検証者:吉田

手幅を広げる意識を持つことは大切ですが、逆に広げすぎると肩が先に疲れて、胸のストレッチは感じるのに押し切れなくなりました。

監修者:三矢

“広すぎ”は肩の負担増につながります。肩幅+手のひら1〜1.5枚程度から始め、前腕が最下点で床に垂直になる位置に調整しましょう。

デクラインプッシュアップ

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 足をイスなどに置き、手幅を肩幅より広く手をつく
  2. 身体全体を一直線に保ち、つま先と手のひらで体重を支える
  3. ひじを開きつつ身体を下ろし、胸が床にほぼ触れるまで下ろす
  4. その後、もとの位置へ戻る
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 大胸筋・上腕三頭筋・三角筋前部・腹筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 前腕は床と垂直の状態をキープする
  • 背中は一直線の状態を保つ

前腕は床と垂直の状態をキープする

背中は一直線の状態を保つ

検証者:吉田

台に足を乗せると強度が上がり、疲れるほど腰が落ちて肩に逃げやすくなりました。ひじが前方へ流れ、前腕の垂直が保てなくなるのも課題でした。

監修者:三矢

台の高さは20〜30cmから開始し、フォームが崩れない範囲で段階的に上げましょう。最下点で胸に張りを感じてから押すという意識をもつことで、反動での動作を防ぎやすくなります。

ナロープッシュアップ

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 肩よりも内側に手をつく
  2. 息を吐きながら、ひじを曲げて身体をゆっくりと床に近づける
  3. 胸が床につく直前で止め、ゆっくりともとの位置に戻る
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅
器具・設備 特になし
鍛えられる部位 大胸筋・上腕三頭筋・三角筋
負荷の調整 不可
【注意点】
  • 腰は真っすぐの状態をキープする

腰は真っすぐの状態をキープする

検証者:吉田

手幅を狭くすると押しづらく、疲れてくるとひじが外に開いてしまいました。結果として、肩や手首に違和感が出やすかったです。

監修者:三矢

手首がつらい場合はプッシュアップバーなどで手首の角度を緩めるとフォームが安定します。

【女性も安心!】マシンで鍛える大胸筋の筋トレ2選

種目 男性へのおすすめ度 女性へのおすすめ度
チェストプレス ★★★☆☆ ★★★★★
ペックフライ ★★☆☆☆ ★★★★☆

監修者:三矢

マシントレーニングは、フォームが安定しやすく、初心者や女性でも安心して取り組めるのが大きな利点です。チェストプレスやペックフライは、軌道がガイドされているためバーやダンベルに比べてブレが少なく、狙った部位に刺激を入れやすくなっています。

チェストプレス

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 胸を張って、肩甲骨を寄せた状態でシートに座る
  2. バーを軽く掴み、ゆっくりと前方に押し出す
  3. 初期位置までゆっくりと戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 チェストプレスマシン
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • 背中はベンチ(背もたれ)につけた状態を保つ
  • バーを前に押す際に肩をすくめない

検証者:吉田

マシンを使うとフォームが安定しやすく、バーベルやダンベルに比べて動作を迷わず続けられました。初めは肩がすくみやすくなってしまいましたが、背もたれにしっかり背中をつけて胸を張るよう意識すると、大胸筋に効いているのを実感できました。

監修者:三矢

チェストプレスは動作が安定するため、初心者でも大胸筋を中心に効率的に刺激を与えられます。胸を張り、肩甲骨を寄せて押すイメージを持つことが大切です。高重量に挑戦するときも補助者が不要な点は大きなメリットですが、勢いをつけずにコントロールして動作することがポイントです。

ペックフライ

難易度 ★★★★★
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. グリップを握る際に、グリップとバストトップが一直線になるよう調整する
  2. ひじを曲げたまま、腕を閉じていく
  3. 胸が開く位置まで腕を戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 可能(プレートで調整可能)
鍛えられる部位 大胸筋・三角筋・上腕三頭筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • グリップをしっかり閉じる
  • 反動を使わず、ていねいなフォームを心がける

検証者:吉田

腕を閉じる動作をすると、大胸筋が伸び縮みしているのがはっきり分かりました。重量を上げすぎると肩関節に負担がかかりやすく、フォームが乱れやすかったです。最初は軽めの重量で回数をこなす方がよさそうです。

監修者:三矢

ペックフライは大胸筋の収縮を強く意識できる種目です。特に胸の内側を仕上げたい場合に効果的です。反動を使わずに大胸筋の開閉を意識することがフォーム習得のカギです。

【ダンベル】大胸筋の筋トレ6選

種目 男性へのおすすめ度 女性へのおすすめ度
ダンベルプレス ★★★★★ ★★★★★
インクラインダンベルプレス ★★★★☆ ★★☆☆☆
デクラインダンベルプレス ★★★☆☆ ★☆☆☆☆
ダンベルフライ ★★★★☆ ★★★☆☆
インクラインダンベルフライ ★★☆☆☆ ★☆☆☆☆
ダンベルプルオーバー ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆

監修者:三矢

ダンベル種目は、大胸筋を「より立体的に仕上げたい人」にとって有効なトレーニングです。特にプレス系(ダンベルプレス、インクライン・デクラインダンベルプレス)は高重量を扱いやすく、胸の厚みを出すのに効果的。フライ系(ダンベルフライ、インクラインダンベルフライ)は胸を大きくストレッチでき、形を整えるのに適しています。

ダンベルプレス

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに仰向けに寝転がる
  2. 足とお尻、頭で身体を固定する
  3. ダンベルを両手に持つ
  4. ダンベルを胸の横に下ろしていく
  5. ゆっくり上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ダンベル、トレーニングベンチ
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • ひざを曲げ、足をしっかり床につける
  • 肩はベンチにつけた状態をキープする

ひざを曲げ、足をしっかり床につける

肩はベンチにつけた状態をキープする

検証者:吉田

最初はバーベルよりも不安定さがあり、バランスを取るのに苦戦しました。ただ、その分、左右の腕の力の差を意識でき、大胸筋にしっかり効いている感覚が得られました。重量を抑えてフォームをていねいにおこなうと、胸全体にまんべんなく刺激が入りました。

監修者:三矢

ダンベルプレスは可動域を広く取れるため、大胸筋をしっかり伸展・収縮させられるのが特徴です。肩甲骨を寄せて胸を張る姿勢を意識し、ダンベルを真上で合わせるように動作するとより効果的です。

インクラインダンベルプレス

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★☆☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチの背中を起こし座る
  2. ダンベルを両手に持つ
  3. ダンベルを胸の横に下ろしていく
  4. 限界まで下げて、ゆっくり上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ダンベル、トレーニングベンチ
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • ダンベルは肩甲骨の上にセットする
  • ベンチの座面を起こす

ダンベルは肩甲骨の上にセットする

ベンチの座面を起こす

検証者:吉田

ベンチを傾けておこなうと、胸の上側に強く刺激が入るのを感じました。角度を45度にした時は肩に負担が強くなったので、30度くらいの方が効きやすかったです。重量が軽めでも胸上部にしっかり効く感覚がありました。

監修者:三矢

インクラインダンベルプレスは大胸筋上部を狙う種目です。ベンチの角度を30〜45度に調整するのが目安ですが、角度が急すぎると三角筋前部への関与が大きくなりすぎるので注意しましょう。

デクラインダンベルプレス

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★☆☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに足を置き、腰を持ち上げる
  2. ダンベルを両手に持つ
  3. ダンベルを胸の横に下ろしていく
  4. ゆっくり上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ダンベル、トレーニングベンチ
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 背中が一直線になるように腰を起こす

背中が一直線になるように腰を起こす

検証者:吉田

体を下向きにしておこなうので最初は感覚がつかみにくかったですが、慣れると胸の下部にしっかり刺激が入るのを実感できました。安定感がやや難しい分、フォームを崩さない意識が重要だと感じました。

監修者:三矢

デクラインダンベルプレスは大胸筋下部を効果的に刺激できます。バーベルよりも肩への負担が軽減されやすいですが、腰を浮かせる姿勢が不安定になりやすいので注意が必要です。みぞおちに向かって押し出す軌道を意識すると、下部に負荷を集めやすくなります。

ダンベルフライ

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. フラットベンチに仰向けになる
  2. 手のひらが向き合うようダンベルを握る
  3. みぞおちの横にダンベルを落とす
  4. 腕をスタートポジションに戻す
バリエーション 1種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ダンベル、トレーニングベンチ
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • ひじを少し曲げた状態で両腕を広げる

ひじを少し曲げた状態で両腕を広げる

検証者:吉田

ダンベルを広げると胸がしっかり伸び、ストレッチされる感じが強かったです。重量を上げすぎると肩が痛くなるので、最初は軽めの重量でていねいに動作した方がよさそうです。

監修者:三矢

ダンベルフライは大胸筋の伸長刺激を強く与えられる種目です。ひじを軽く曲げて固定し、胸を張ったまま弧を描くように腕を広げることがポイントです。可動域を深く取りすぎると肩関節を痛めるリスクがあるため注意しましょう。

インクラインダンベルフライ

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチの背中を起こし座る
  2. 手のひらが向き合うようダンベルを握る
  3. 鎖骨の横を目途にダンベルを落とす
  4. スタートポジションに戻す
バリエーション ダンベル、トレーニングベンチ
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ダンベル、トレーニングベンチ
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • ダンベルは肩甲骨の上にセットする
  • ベンチの座面を起こす

ダンベルは肩甲骨の上にセットする

ベンチの座面を起こす

検証者:吉田

通常のダンベルフライよりも胸の上部に効いている感覚が強かったです。重量を扱いづらいせいか、ややフォームが難しく、安定させるために最初は軽めの重量で練習した方がよさそうです。

監修者:三矢

インクラインダンベルフライは大胸筋上部のストレッチ種目です。ベンチ角度は30度前後が適切で、腕を大きく開いて胸の上部を伸ばし、閉じるときに大胸筋を強く収縮させます。動作中に反動を使わず、胸の内側でしっかり収縮を意識することで効果が高まります。

ダンベルプルオーバー

難易度 ★★★★★
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに仰向けで寝る
  2. 両手でダンベルを縦に持ち、胸の上に構える
  3. 背中と胸を伸ばしながら、ダンベルを頭の後ろに下ろす
  4. ダンベルをもとの位置に戻す
バリエーション 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 広背筋、大胸筋、上腕三頭筋
負荷の調整 可能(ダンベルで調整可能)
【注意点】
  • 頭の上までしっかりダンベルを落とす

頭の上までしっかりダンベルを落とす

検証者:吉田

胸だけでなく背中にも効いている感覚があり、最初はどこを意識すればいいか難しかったです。

監修者:三矢

ダンベルプルオーバーは大胸筋と広背筋を刺激できる種目です。重量を上げすぎると肩やひじに負担がかかるため、軽い重量でコントロールすることを優先しましょう。

【バーベル・ケーブル】大胸筋の筋トレ5選

種目 男性へのおすすめ度 女性へのおすすめ度
ベンチプレス ★★★★★ ★★★★☆
ワイドベンチプレス ★★★★★ ★★☆☆☆
インクラインベンチプレス ★★★★☆ ★★☆☆☆
デクラインベンチプレス ★★★☆☆ ★☆☆☆☆
ケーブルクロスオーバー ★★★☆☆ ★☆☆☆☆

監修者:三矢

バーベルやケーブルを使った大胸筋トレーニングは、重量の幅広い調整が可能で、胸全体を効率的に鍛えられるのが特徴です。特にベンチプレスは高重量を扱いやすく、大胸筋の筋力・筋量を増やすための基礎種目として男女問わず取り入れたい種目です。

ベンチプレス

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 仰向けになり、両足を固定する
  2. バーベルを口の位置にもってくる
  3. 肩幅より少し広くでバーベルを持つ
  4. 胸骨にバーベルを落とし、持ち上げる
バリエーション 可能(ダンベルで調整可能)
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル、トレーニングベンチ、パワーラック
鍛えられる部位 大胸筋、上腕三頭筋、三角筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • ひざを曲げ、足を床に固定する
  • ダンベルをは胸に落とす

ひざを曲げ、足を床に固定する

ダンベルをは胸に落とす

検証者:吉田

ラックの高さや足の踏ん張りを整えるだけで安定感が大きく変わりました。バーを胸骨下部に向けて下ろす意識を持つことで、より大胸筋に効いている感覚がありました。

監修者:三矢

肩甲骨を寄せて下げ、胸を張ったまま足で床を強く踏むことが基本です。大胸筋を狙う場合、グリップは肩幅よりやや広めが最適えす。重量設定は反動なしでコントロールできる範囲から始め、必要に応じて補助者をつけて安全を優先してください。

ワイドベンチプレス

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★★

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. 仰向けになり、両足を固定する
  2. バーベルを口の位置にもってくる
  3. 肩幅の1.5倍程度の広さでバーベルを持つ
  4. 胸骨にバーベルを落とし、持ち上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル、トレーニングベンチ、パワーラック
鍛えられる部位 大胸筋、上腕三頭筋、三角筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • バーベルは肩より広くにぎる

バーベルは肩より広くにぎる

検証者:吉田

手幅を広げると胸への刺激が強くなり、重量もあつかいやすくなりました。しかし、重さを欲張ると大胸筋ではなく、肩の前側に張りを感じやすかったです。

監修者:三矢

通常のベンチプレスとグリップ幅以外は同じフォームで取り組むようにしてください。肩甲骨のセットを最優先にし、可動域は胸がよく伸びる範囲にとどめましょう。手首は真っすぐ保ち、重量よりも軌道の再現性を重視してください。

インクラインベンチプレス

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチの背中を起こし座る
  2. 胸を張り、肩幅の約1.2倍の広さでバーベルを持つ
  3. 鎖骨に向かってバーベルを落とし、持ち上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル、トレーニングベンチ、パワーラック
鍛えられる部位 大胸筋、上腕三頭筋、三角筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • 前腕は床に垂直の状態をキープする

前腕は床に垂直の状態をキープする

検証者:吉田

フラットベンチでおこなうより、前腕の位置が乱れやすかったです(左ひじが内側に入ってしまう)。そのため、両腕を意識しながら取り組んだほうがよさそうです。

監修者:三矢

ベンチ角度は30〜45度を目安に、違和感のない範囲で調整します。バーは鎖骨〜胸上部に下ろし、ひじを開き過ぎないことがポイントです。肩甲骨は下げたまま保ち、最初は中重量でフォーム固めを優先しましょう。

デクラインベンチプレス

難易度 ★★★★★
続けやすさ(※1) ★☆☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ベンチに足を置き、腰を持ち上げる
  2. 胸を張り、肩幅の約1.2倍の広さでバーベルを持つ
  3. 肋骨(みぞおち辺り)に向かってバーベルを落とし、持ち上げる
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 バーベル、トレーニングベンチ、パワーラック
鍛えられる部位 大胸筋、上腕三頭筋、三角筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • 背中が真っすぐになるように腰を起こす

背中が真っすぐになるように腰を起こす

検証者:吉田

下部に狙いどおり入りますが、足の固定と腰の位置づけに慣れるまで安定しにくかったです。呼吸が浅くなりやすいので、セット前にリズムを決めておくとブレが減りました。

監修者:三矢

フォームが安定しづらい人は、最初にフラットベンチで肩甲骨を寄せ・胸を張る感覚をつかんでからデクライン体制に入る方法がおすすめです。足とベンチの接地を安定させながらも、過度に腰を持ち上げないことも大切です。

ケーブルクロスオーバー

難易度 ★★★★★
続けやすさ(※1) ★☆☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆

※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか

【やり方】
  1. ケーブルマシンの前に立ち、ハンドルを握る
  2. 体幹を固定し、身体をわずかに前傾させて構える
  3. ひじは軽く曲げたまま固定し、腕を胸の前で合わせる
  4. ゆっくりハンドルを戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 ジム
器具・設備 ケーブル・マシン
鍛えられる部位 大胸筋・三角筋
負荷の調整 可能(プレートで調整可能)
【注意点】
  • 前傾姿勢を取り、目線はまっすぐ前を見る
  • しっかり腕を閉じる

前傾姿勢を取り、目線はまっすぐ前を見る

しっかり腕を閉じる

検証者:吉田

軽めの重量でも胸の内側の収縮が強く、トップで一瞬止めると効きが増しました。勢いをつけると途端に腕に逃げるので、一定のテンポでおこなう方が効果的でした。

監修者:三矢

フィニッシュで胸を寄せるように一瞬止め、スタートで胸を開いきましょう。プーリーの高さを調整すれば上部・中部・下部の狙い分けができます。重さよりもフォームとテンポの一貫性を優先してください。

【男女別】大胸筋の筋トレ頻度とプログラムメニュー

大胸筋を効率よく鍛えるには「週2〜3回」が目安。

筋肉はトレーニング後に回復する過程で成長するため、毎日おこなうよりも適度に休養日を挟むこともポイント。男女で目的や体質の傾向に違いがあるため、頻度や種目の選び方を調整するとより効果的になる。

  • 男性のプログラムメニュー例
  • 女性のプログラムメニュー例

監修者:三矢

男性は中〜高重量でのプレス種目を軸に厚みづくりを狙い、ダンベルフライでストレッチ刺激も確保します。女性はフォームの安定と肩の違和感予防を優先し、反動を使わずコントロール重視の回数設定で継続するのがコツです。

男性のプログラムメニュー例

男性は、高重量を扱い、中回数(8〜12回×3〜4セット)で刺激を与えるのが基本。胸板の厚みや立体感を出すこと、押す動作の筋力を高めること、逆三角形のシルエットを強調することが主な狙い。

プログラムメニュー例

  • ① ベンチプレス:8〜12回 × 3セット
  • ② インクラインダンベルプレス:8〜12回 × 3セット
  • ③ ダンベルフライ(フラット):10〜12回 × 3セット

女性のプログラムメニュー例

女性の場合は、無理なく続けられるペースでおこなうようにしよう。中重量から軽重量を使い、高回数(12〜15回×2〜3セット)を中心に取り組む方法がおすすめ。狙いはバストラインの引き上げやデコルテのボリュームアップに加え、姿勢改善や二の腕の引き締めなど、見た目と健康の両面。

プログラムメニュー例

  • ① インクラインダンベルプレス:12〜15回 × 2〜3セット
  • ② ダンベルフライ:12〜15回 × 2〜3セット

胸板を厚くする大胸筋の鍛え方

  • 最初に正しいフォームや負荷を身につける
  • 複数の角度から刺激を与える
  • 食事や睡眠にも気をつかう
  • ウォームアップを念入りにする

最初に正しいフォームや負荷を身につける

胸の筋肉に効かせるために肩甲骨を寄せてひじの角度を安定させるなど、動作をていねいにコントロールすることが大切。初心者はまず軽い重量でフォームを身につけ、慣れてきたら徐々に重さ(または回数)を増やして負荷を上げていくようにしよう。

検証者:吉田

軽い重量から始めたときは「物足りないかな」と思いましたが、フォームに集中すると胸にしっかり効いている感覚がありました。逆に重すぎる重量を試したときは、肩に力が入ってしまい胸への刺激が弱まることもありました。

監修者:三矢

フォームを崩したまま高重量を扱うのは効率も悪く、ケガのリスクが高まります。特に初心者は「ていねいな動作で筋肉に効かせる」ことを優先しましょう。正しいフォームが身についてから重量を増やすことで、長期的に安定した成長につながります。

複数の角度から刺激を与える

バランスの取れた胸板を作るには、フラット種目を軸にして上部・中部・下部のそれぞれに適した角度や種目で負荷をかける方法がおすすめ。筋肉のバランスが偏ったときに、上部や下部などに特定して鍛えるようにしよう。

検証者:吉田

トレーニング歴が浅い人は、特定部位に特化しなくても大丈夫そうです。インクライン種目やデクライン種目を取り入れると刺激が入る場所が変わるため、トレーニングのバリエーションを増やす目的としては初心者にもおすすめです。

監修者:三矢

フラットで全体をベースに鍛えつつ、インクラインやデクラインで角度を加えることで、上部の厚みや下部のシャープさが補強され、全体のバランスが整います。偏りを防ぐためには、週ごとや月ごとに重点部位を変えるローテーションを組む方法がおすすめです。

食事や睡眠にも気をつかう

タンパク質は筋肉の材料なので、筋トレでの筋肥大をサポートするために「体重1kgあたり1.4~2.0g」のたんぱく質摂取が推奨されている。また、筋肉は夜間に成長ホルモンの分泌が増えるとされ、深い睡眠が筋肉修復に役立つ。

検証者:吉田

以前は食事を適当にしていたのですが、あまり筋肉の成長が見られませんでした。プロテインを活用したり、食事や睡眠も意識することで体質が少しづつ変化してきた気がします。

監修者:三矢

筋肉はトレーニング中ではなく「休んでいるとき」に成長します。栄養補給と睡眠の管理は、フォームや負荷設定と同じくらい重要です。タンパク質に加え、炭水化物やビタミン・ミネラルもバランスよく摂ると回復がスムーズになります。

ウォームアップを念入りにする

トレーニング前は胸・肩・腕の軽いストレッチや軽重量セットで準備運動し、筋肉や関節を温めておく。これによりフォームも安定し、ケガ予防につながる。

検証者:吉田

ウォームアップを省いたときは、ベンチプレスの序盤で肩に違和感が出ることがありました。ストレッチなどの方法もありますが、最初は軽い重量で少し大きく可動域をとるアップなどがよさそうです。

監修者:三矢

大胸筋トレーニングは肩関節の可動域が大きく関わるため、準備不足だと故障につながりやすいです。ウォームアップを習慣化することで動作の安定性が増し、より安全かつ効率的に筋肉を刺激できます。

大胸筋の筋トレに関するQ&A

大胸筋が痛い場合に考えられる原因は?

A:筋肉痛からケガによるもの。長引く場合は医療機関の診断を。

監修者:三矢

大胸筋の痛みは大きく分けて「筋肉痛」と「ケガ」によるものがあります。筋肉痛であれば、トレーニング後24〜72時間にかけて発生し、数日で自然に回復します。一方で鋭い痛みや長期間続く違和感、動作のたびに痛む場合は筋肉や腱を痛めている可能性があります。フォームの乱れや重量設定が原因となることが多いため、まずはトレーニングを中止し、安静やアイシングを取り入れることが大切です。違和感が長引く場合は医療機関での診断を受けましょう。

大胸筋の内側を鍛えるのにおすすめのメニューは?

A:内側だけを単独で鍛えるのは難しい。

監修者:三矢

大胸筋の内側は「内側だけを単独で鍛える」ことは難しいですが、ナロープッシュアップやケーブルクロスオーバー、ダンベルフライの収縮域を意識することで内側への刺激を強められます。

筋トレ後の大胸筋のほぐし方は?

A:胸を開く、フォームローラーでほぐすなど。

監修者:三矢

トレーニング後はストレッチや軽いケアを行うことで回復を早められます。具体的には、胸を大きく開く、フォームローラーを胸や肩前部に当ててほぐす方法があります。

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