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ダンベルでおこなう背中・背筋の筋トレ12選!やり方・注意点も紹介

背中を鍛える筋トレは姿勢改善や代謝向上に効果的であり、ダンベルを使うことで自宅でも効率よく実践できる。とくにダンベルを活用した背中トレーニングは広背筋や僧帽筋をバランスよく刺激でき、初心者にも取り入れやすい。

ここでは、背中全体の筋肉を鍛えられるおすすめのメニューをはじめとし、効果的に鍛えるコツや注意点を紹介する。

この記事の監修者

坂詰 真二さん

スポーツ&サイエンス代表、フィジカルトレーナー

フィジカルトレーナー、NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。横浜市立大学文理学部卒。株式会社ピープル(現コナミスポーツ)にてディレクター、教育担当を歴任後、株式会社スポーツプログラムで各種アスリートのコンディショニング指導を担当する。1996年に独立後、パーソナル指導、トレーナーの育成とともに、書籍、雑誌、TVなど各メディアで健康情報の提供を行う。22万部越えの「世界一やせるスクワット」(日本文芸社)ほか著書多数。3月末に『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』(日本文芸社)を上梓。公式youtubeチャンネルはhttps://www.youtube.com/@shin.training-channel

この記事の検証者

山本 祐志郎さん

6年前に始めたハンドボールで培った瞬発力や体力を活かして、日々の生活や仕事にも前向きに取り組む。朝の公園ランニングやHIITトレーニングを日課とし、時にはヨガで心身を整えるなど、アクティブな日々を過ごしている。

目次

背中・背筋を効果的に鍛える3つのコツ

  • 目的に合わせて鍛える部位をわける
  • 重量設定は「10〜12回を正しいフォームでおこなえる重量」から始める
  • 可動域を大きくとる

目的に合わせて鍛える部位をわける

背中は広背筋・僧帽筋・脊柱起立筋など複数の筋肉で構成され、それぞれ役割が異なる。広背筋は上半身のシルエットづくり、僧帽筋は肩周りの厚みや安定性、脊柱起立筋は姿勢維持に関わり、衰えると腰痛や猫背を招きやすい。

目的が筋肥大なのか、姿勢改善なのか、あるいは健康維持なのかを明確にすることで、適切に負荷を与えやすくなる。

目的 筋肉 トレーニング
引き締め
  • 広背筋
  • ワンハンドダンベルロウ
  • ダンベルプルオーバー
  • ダンベルアップライトロウ
筋肥大
  • 広背筋
  • 僧帽筋
  • インクラインダンベルロー
  • ダンベルシュラッグ
姿勢改善
  • 僧帽筋(中部・下部)
  • 脊柱起立筋
  • ダンベルベントオーバーロウ
  • ダンベルリアレイズ
  • ダンベルデッドリフト

重量設定は「10〜12回を正しいフォームでおこなえる重量」から始める

ダンベルは自由度が高いため、正しいフォームがつくりにくい。無理に高重量を扱うと狙った筋肉ではなく他の部位に負担が分散し、効率的に刺激を与えられないだけでなく、ケガのリスクも高まる。

トレーニングを効果的に進めるためには「10〜12回を正しいフォームで繰り返せる重量」を基準に設定することが大切。狙う筋肉を意識し、どの関節を動かすかを明確にすることで、必要な筋肉に的確な刺激を届けられる。

筋トレをおこなう際は動かす部位と固定する部位を区別することが、筋肥大や姿勢改善につながる。

監修者:坂詰

ダンベルは自由度が高いぶん、フォームが崩れやすいという特徴があります。最初は10〜12回を無理せずに余裕を持って正しいフォームでおこなえる重量から始めることで、広背筋や僧帽筋など狙った筋肉に的確に刺激を与えられます。

無理に高重量を扱うとフォームが乱れ、腰や肩のケガにつながる恐れもあるため注意しましょう。

可動域を大きくとる

ダンベル種目は器具の制約が少なく、大きな動作できることが大きなメリット。関節の可動域と実際の動作可動域は必ずしも一致しないので、筋肉が働く範囲を意識しよう。

トレーニングの動作中は可動域を狭めて反動に頼ると十分な負荷がかからず、狙った部位に効かせづらい。そのため、単に重量を持ち上げるのではなく、筋肉をしっかり伸ばしてから収縮させるのがポイント。

とくに背中トレーニングでは可動域を大きくとることで筋線維を広範囲に刺激でき、筋肥大や姿勢改善につながる。ダンベルの特徴を活かし、可動域を意識しながら筋肉をしっかり伸ばして縮めることが、効率的なトレーニングにつながる。

監修者:坂詰

反動を使わず大きな可動域で腕や脚を正しい軌道で動かすことで、ダンベルトレーニングは広背筋や僧帽筋を含む背中全体に均等に刺激を届けられます。

ダンベルを使用した背中・背筋を鍛える筋トレ12選

  • ダンベルデッドリフト
  • ダンベルルーマニアンデッドリフト
  • ワンハンドダンベルロウ
  • ダンベルベントオーバーロウ
  • リバースフライ
  • ダンベルシュラッグ
  • ダンベルリアレイズ
  • ダンベルアップライトロウ
  • ダンベルグッドモーニング
  • ダンベルハイプル
  • ダンベルリバースグリップロー
  • ダンベルアラウンドザワールド

脊柱起立筋

僧帽筋

広背筋

ダンベルデッドリフト

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★★
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 脚を肩幅に開き、両手でダンベルを握る
  2. 背中を丸めないように前傾姿勢をつくる
  3. 背すじを伸ばしたままひざと股関節を伸ばして上体を直立させる
バリエーション 約2種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 脊柱起立筋、広背筋、僧帽筋、大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 背中は真っすぐの状態を保つ

背中は真っすぐの状態を保つ

デッドリフトの種類

バーベルを使ってのデッドリフト
  • 軌道が安定しやすい
  • 高重量を扱いやすい

検証者:山本

背中を丸めないように意識しましたが、前傾姿勢を維持しながら動作するのが難しかったです。フォームが崩れると腰に負担がかかりやすいので注意しておこないました。

監修者:坂詰

初心者は腰を痛めやすいため、軽い重量でフォーム習得を優先しておこないましょう。デッドリフトをおこなう際はひざだけでなく股関節の動きを意識し、背中をニュートラルに保つのがポイントです。

「ダンベルデッドリフト」のやり方を見る

脊柱起立筋

広背筋

ダンベルルーマニアンデッドリフト

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. ダンベルを持ち、腰幅程度に脚を開く
  2. ひざを少し曲げた状態から上半身を倒す
  3. 背中と床が平行になったらダンベルを引き上げる
バリエーション 約2種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 脊柱起立筋、広背筋、大殿筋、ハムストリングス
負荷の調整 可能
【注意点】
  • ひざを少し曲げる
  • ダンベルは脚の近くを通す

ひざを少し曲げる

ダンベルは脚の近くを通す

ルーマニアンデッドリフトの種類

バーベルルーマニアンデッドリフト
  • 可動域が狭い
  • 高重量を扱いやすい

検証者:山本

普通のデッドリフトと比較して、太ももの裏を伸ばす感覚がありましたが、どこまで下ろすべきか分かりづらく不安を感じました。柔軟性が不足していると動きが制限されるのではと感じます。

監修者:坂詰

ルーマニアンデッドリフトの際はひざを軽く曲げ、背中を丸めずに股関節の動きを意識するのがポイントです。動作域は無理に広げず、ハムストリングスの張りを感じる位置で十分です。

広背筋

僧帽筋

ワンハンドダンベルロウ

難易度 ★★☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 片ひざと片手をベンチに置き、もう片手でダンベルを握る
  2. 背中を丸めないようにして前傾姿勢を保つ
  3. 脇を締めたままダンベルをお腹の横まで引き上げる
バリエーション 約4種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル・イス
鍛えられる部位 広背筋、僧帽筋、上腕二頭筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 背中は真っすぐにする
  • わきを開かない

背中は真っすぐにする

わきを開かない

ダンベルロウの種類

両手でのダンベルロー
  • 両サイドの筋肉を鍛えられる
  • 左右両方にトレーニングできる
  • 難易度が少し上がる
バーベルを使ったベントオーバーロウ
  • 軌道を安定させやすい
  • 高重量を扱える
チューブを使ったベントオーバーロウ
  • 負荷の調整ができない
  • 重量を扱えない

検証者:山本

ダンベルを引き上げる際に腕の力に頼りがちで、背中に効いている感覚がつかみにくかったです。体幹が不安定になるとバランスが崩れやすかったです。

監修者:坂詰

腕で引くのではなく、ひじを後方へ引く意識を持つと広背筋に効かせやすくなります。体幹を固定し、肩甲骨の動きを感じながらおこないましょう。

広背筋

僧帽筋

ダンベルベントオーバーロウ

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★★
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両手でダンベルを握り、脚を肩幅に開いて立つ
  2. 背中を丸めずに前傾姿勢をつくる
  3. 前腕部を床と垂直に保ったままダンベルを身体の脇まで引き上げる
バリエーション 約4種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 広背筋、僧帽筋、上腕二頭筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 背中は真っすぐの状態を保つ

背中は真っすぐの状態を保つ

ベントオーバーロウの種類

片手でのダンベルベントオーバーロウ
  • 片方ずつ重量調整できる
  • 片側の筋肉のみ鍛えられる
  • 難易度が少し下がる
バーベルを使ったベントオーバーロウ
  • 軌道を安定させやすい
  • 高重量を扱える
チューブを使ったベントオーバーロウ
  • 負荷の調整ができない
  • 重量を扱えない

検証者:山本

前傾姿勢を維持したまま動作を繰り返すのが難しく、腰に負担を感じました。背中に効かせる感覚が曖昧になりやすかったです。

監修者:坂詰

腰に違和感などがある場合は、前傾する角度を浅くして行いましょう。ダンベルをお腹側に引くイメージを持つと、広背筋や僧帽筋へ効かせやすいです。

僧帽筋

リバースフライ

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両手にダンベルを持つ
  2. 股関節を軸に前傾し、背すじをまっすぐに保つ
  3. 腕を軽く曲げた状態で、両腕を横に開く
  4. 肩甲骨を寄せながらダンベルを肩の高さまで上げる
  5. ゆっくり元に戻す
バリエーション 約5種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 僧帽筋、菱形筋、三角筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 背中を丸めない
  • ひじを伸ばしきらない

背中を丸めない

ひじを伸ばしきらない

リバースフライの種類

インクラインリバースフライ
  • 反動を使いにくくフォームが安定する
  • 腰への負担が少ない
シーテッドリバースフライ
  • 安定性が高い
  • 腰への負担が少ない
ケーブルリバースフライ
  • 負荷が一定
  • 可動域全体で効きやすい
ペックデック・リアデルトフライ
  • 専用マシンで実施するためフォームの安定性が高い
  • 可動域は狭い

検証者:山本

肩甲骨を寄せる感覚を意識したが、腕に力が入りすぎてしまいました。軽量でも動作が難しいと感じました。

監修者:坂詰

肩甲骨が動くように、胸を張りながらダンベルを引き上げるのがポイントです。重量は軽めで十分効果がありますので、反動を使わずに動作することがポイントです。

僧帽筋

ダンベルシュラッグ

難易度 ★☆☆☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★★
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両手でダンベルを握り、脚を肩幅に開いて直立する
  2. 視線を前に保ったまま、肩をすくめる
バリエーション 約4種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 僧帽筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • ひじを曲げない

ひじを曲げない

シュラッグの種類

バーベルを使ってのシュラッグ
  • 軌道を安定させやすい
  • 高重量を扱える
ケーブルを使ってのシュラッグ
  • 軌道を安定させにくい
チューブを使ってのシュラッグ
  • 負荷が軽くなる
  • 初心者でもやりやすい

検証者:山本

単純な動作ですが、肩に力が入りすぎると首や肩周りが疲労しやすかったように感じたので注意しておこないたいです。

監修者:坂詰

肩をしっかりと落とした状態から、できるだけ肩を高く引き上げて首をすくめましょう。ダンベルはしっかり握りつつも、腕に余計な力を入れないように注意が必要です。

僧帽筋

ダンベルリアレイズ

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★☆
トレーニング効率(※2) ★★★☆☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 脚を肩幅に開いて立つ
  2. 両手にダンベルを持ち、上体を前傾させる
  3. ひじを軽く曲げたまま、両腕を横に広げる
  4. ゆっくりと元の位置に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 僧帽筋、三角筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 背中を伸ばす

背中を伸ばす

検証者:山本

肩後部を意識するのが難しく、腕や僧帽筋に力が入りがちでした。動作を小さくすると効きにくく感じ、大きくするとフォームが崩れるので難しかったです。

監修者:坂詰

「リアレイズ」は僧帽筋ではなく三角筋後部を狙う種目です。ひじをやや曲げて固定し、肩甲骨の動きを抑えると後部に効きやすくなります。

「ダンベルデッドリフト」のやり方を見る

広背筋

ダンベルプルオーバー

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. ベンチに仰向けで寝る
  2. 両手でダンベルを縦に持ち、胸の上に構える
  3. 胸を張りながら、ダンベルを頭の後ろに下ろす
  4. ダンベルを元の位置に戻す
バリエーション 約1種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル・イス
鍛えられる部位 広背筋、大胸筋、上腕三頭筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • ひじを曲げすぎない

ひじを曲げすぎない

検証者:山本

ダンベルを深く下ろすと肩関節に負担を感じたので、痛くならない程度におこなうことが大切だと感じました。

監修者:坂詰

動作域を広げすぎると肩を痛めやすいので注意しましょう。胸を大きく張る意識で行うと大胸筋と広背筋の両方に効きやすくなります。

脊柱起立筋

ダンベルグッドモーニング

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両手にダンベルを持ち、肩の前に担ぐ 
  2. 足は腰幅に開き、背すじをまっすぐに伸ばす
  3. ひざを軽く曲げ、股関節から上体を前傾させる
  4. 太もも裏に伸びを感じた位置で止める
  5. 元の姿勢に戻る
バリエーション 約4種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 ハムストリング、大殿筋、脊柱起立筋、内転筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 背中を丸めない

背中を丸めない

ダンベルグッドモーニングの種類

ダンベルフロントホールドグッドモーニング
  • 腰への負担が軽減する
  • 体幹の安定性が必要
シングルダンベルグッドモーニング
  • ダンベルが1つなので初心者向け
片足グッドモーニング
  • 片脚なので負荷が倍増する
  • 可動域が広く取れる
  • 腰やひざへの負担がかかる

検証者:山本

最初腰を曲げすぎてしまい、腰に違和感がありました。股関節から動かす意識でおこなうと背中に効いていると感じました。

監修者:坂詰

「グッドモーニング」をおこなう際は腰ではなく股関節を軸にして上体を動かすのがポイントです。軽重量で正しい動作を確認し、背中を丸めないことを注意しましょう。

僧帽筋

ダンベルアップライトロウ

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★★☆☆
トレーニング効率(※2) ★★★★★
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 脚を肩幅に開き、両手にダンベルを持つ
  2. ひじを外側に広げて鎖骨あたりまで引き上げる
  3. ゆっくり下ろす
バリエーション 約3種類
ケガのリスク 高い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 僧帽筋、三角筋、上腕二頭筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 肩をすくめない
  • 背中を丸めない

肩をすくめない

背中を丸めない

アップライトロウの種類

インクラインベンチでのアップライトロウ
  • 反動を使いにくく背中に効かせやすい
  • 可動域は制限される
ケトルベルアップライトロウ
  • 軌道が安定しにくい
  • フォームが崩れると肩や腰を痛めやすい

検証者:山本

全身を使って引き上げる動作が難しく、フォームが崩れると腕や腰に負担がかかると感じました。反動を使いやすいので、使わないように意識したいです。

監修者:坂詰

「アップライトロウ」をおこなう際は、反動や勢いをつけずに肩甲骨の動きと背中の引きを意識しましょう。ひじを高く引き上げることで僧帽筋上部や三角筋後部にしっかり効かせられます。

広背筋

ダンベルリバースグリップロー

難易度 ★★★☆☆
続けやすさ(※1) ★★★★☆
トレーニング効率(※2) ★★★★☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. 両手にダンベルを持ち、手のひらを上向きで握る
  2. 上体を前傾させ、ひじを身体側に沿わせて後方へ引く
  3. ゆっくり下ろす
バリエーション 約3種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル
鍛えられる部位 広背筋、大円筋、上腕二頭筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • ひじを開きすぎない

ひじを開きすぎない

リバースグリップローの種類

ワンハンドリバースグリップロー
  • 両手同時よりもダンベルを身体側に大きく引ける
  • バランスを取りづらい
インクラインベンチサポートリバースロー
  • 反動を使いにくくフォームが安定する
  • 腰の負担が少ない

検証者:山本

順手よりもひじを後方に引きやすかったですが、前腕や握力が先に疲れてしまいました。手首を反りすぎないようにし、背中にしっかり効かせたいです。

監修者:坂詰

「リバースグリップ」は通常のグリップで行うよりも広背筋に効かせやすい種目です。ひじを曲げる意識ではなく、ひじを腰の方向に引くイメージで行うと狙った部位に効かせやすくなります。

「ダンベルデッドリフト」のやり方を見る

ダンベルアラウンドザワールド

難易度 ★★★★☆
続けやすさ(※1) ★★☆☆☆
トレーニング効率(※2) ★★☆☆☆
  • ※1:続けやすさ = トレーニングができる場所の自由度/器具や設備の必要性
  • ※2:トレーニング効率 = 複数部位にアプローチできるか/負荷調整できるか
【やり方】
  1. イスに座り、両手にダンベルを持つ
  2. 胸の上で合わせた状態から、両腕を左右に開き、円を描くように頭上へ移動する
  3. 再び胸の上に戻す
バリエーション 約2種類
ケガのリスク 低い傾向
実施できる場所 自宅・ジム
器具・設備 ダンベル・イス
鍛えられる部位 大胸筋、三角筋、上腕二頭筋
負荷の調整 可能
【注意点】
  • 軽くひじを曲げる

軽くひじを曲げる

アラウンドザワールドの種類

ケーブルアラウンドザワールド
  • 可動域全体で効かせやすい
  • 柔軟性が低い人でも負荷を得やす

検証者:山本

腕を大きく回すことで背中に効いている感覚はありましたが、動作範囲が広いためコントロールが難しかったです。

監修者:坂詰

「アラウンドザワールド」では肩関節に負担をかけないよう、事前に肩の上下動や、腕回しなどをおこなっておくのがおすすめです。軽いダンベルで動作を丁寧に行い、胸と背中の動きを意識することで安全に効果を得られます。

背中を構成する筋肉

  • 広背筋
  • 僧帽筋
  • 脊柱起立筋

監修者:坂詰

背中は身体の中でも大きな筋肉が集まる部位の1つです。ダンベルを使用することで、こうした筋肉を左右均等に鍛えられます

広背筋

主な役割 腕を後ろに引く、物を引き寄せるなどの動きに影響する。背中を広く支え、姿勢を安定させる役割。
位置 腰の下部から腕の付け根にかけて広がる
構成筋肉 単一の大きな筋肉

僧帽筋

主な役割 肩(肩甲骨)を上下と内側に動かす動作に影響する。首や肩を支え、長時間の作業でも姿勢を保つ役割。
位置 首の後ろから背中の上部にかけて位置
構成筋肉 上部・中部・下部に分かれる

脊柱起立筋

主な役割 身体を前後・左右に倒す、ひねるなどの動きに影響する。姿勢を維持する役割。
位置 背骨(脊柱)の両側に縦に長く走っている筋肉群
構成筋肉 腸肋筋(ちょうろくきん)・最長筋(さいちょうきん)・棘筋(きょくきん)

ダンベルで鍛える背中・背筋の筋トレに関するQ&A

背中の筋肉痛が強いときはトレーニングを続けてもいい?

A:強い痛みや張りがある場合は無理に続けず、48〜72時間の休養をとる

監修者:坂詰

筋肉痛は不慣れな運動で起こりやすいですが、筋肉痛の有無と効果の有無は関係ないといわれています。筋肉痛が不安な場合は、最初の段階では軽めの重さに抑えるのがおすすめです。

また、筋肉痛が発生している場合は休養をとるのがおすすめですが、身体を動かしたい場合はストレッチや軽い有酸素運動で血流を促しましょう。

ダンベルはどんなタイプを選ぶのがおすすめ?

A:重量を調整できる可変式ダンベルがおすすめ

監修者:坂詰

可変式ダンベルは負荷を細かく変えられるため、目的や環境に合わせて選択してトレーニングできます。固定式ダンベルは安定性が高く扱いやすいですが、複数重量を揃える必要があるため、一般的に可変式ダンベルがおすすめです。

背中の筋肉が痛いときに考えられる原因は?

A:筋肉痛の場合もあるが、痛みが激しい場合は医療機関を受診するのがおすすめ

監修者:坂詰

背中の痛みは必ずしも筋肉痛や間違ったフォームで痛めたことが原因ではありませんが、トレーニングをしている場合は筋肉痛や過度な負荷がかかった可能性があります。

痛みがある場合は休息をとり、痛みが激しい場合、長く続く場合は医療機関を受診しましょう。

ダンベル筋トレは初心者でも大丈夫?

A:軽い重量から始めれば初心者にもおすすめ

監修者:坂詰

フリーウエイトトレーニングは上級者トレーニングのイメージがありますが、正しいフォームを習得することを重視して軽い重量から始めれば、安全に全身を鍛えられます。

無理に高重量のものを扱わず、「正しい姿勢を崩さず動作できる重量」を意識しておこないましょう。

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