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毎日の腹筋は効果がある?毎日にやる際のおすすめメニュー・回数

腹筋のトレーニングをするとインナーマッスルの強化や、気になるお腹のぽっこり感を解消することができる。この記事では、毎日腹筋トレーニングをおこなう場合の効果やおすすめメニュー、回数、おさえておきたいポイントを紹介。毎日続けるために、理想的なメニューの組み方やケア方法を知ろう。

この記事の監修者

 

関根 綾さん

パーソナルジムDecision 代表トレーナー

年間約1000セッションを指導。経営者や芸能関係者の指導経験も多く、ダイエット・ボディメイク・健康維持など、さまざまな悩みに幅広く対応している。2021年より大原学園大宮校スポーツトレーナー科講師としても活動。
【保有資格/実績など】全米エクササイズ&フィットネス協会認定トレーナー(NESTAーPFT)/IMBF公認ファスティングカウンセラー/関東オープンメンズフォジーク選手権入賞

目次

腹筋って毎日やってもいいの?

毎日腹筋トレーニングをおこなっても問題ないが、同じ部位を毎日鍛えてしまうと筋肉の修復が追いつかず、狙った効果を発揮できないことも。同じ種目を毎日おこなうのではなく、腹直筋上部、腹斜筋など部位に分けておこなうのがポイント。

腹筋を毎日やることで得られる効果

  • 基礎代謝が上がり痩せやすい身体になる
  • 姿勢がよくなり腰痛・猫背が改善
  • お腹周りが引き締まり整ったボディラインに
  • 体幹が安定して日常動作や運動パフォーマンスが向上

基礎代謝が上がり痩せやすい身体になる

腹筋群は体幹部の30%以上を占める大きな筋肉。継続して鍛えることで筋肉量が増加し、基礎代謝の向上が期待できる。腹筋群が鍛えられると、安静時でも脂肪燃焼効果が持続するため、24時間あたりの総消費エネルギーが増加する。

また、体幹や姿勢を安定させやすくなるので、姿勢の悪さからくるぽっこりお腹などの改善にも効果が期待できる。

筋肉が発達することで体幹が安定し姿勢が改善されることや筋肉量の増加により、安静時の消費エネルギーも増えやすくなります。

姿勢がよくなり腰痛・猫背が改善

腹筋群が強化されることにより、骨盤の前傾が抑制されることで背骨のアライメントが改善されることも。デスクワークによる慢性的な腰痛の要因となる骨盤の歪みや姿勢の崩れの予防につながりやすくなる。

立位や座位での正しい姿勢を維持できるようになると、肩こりや頭痛、猫背の改善にもつながる。

お腹周りが引き締まり整ったボディラインに

腹腹筋群が鍛えられることで、ウエストラインの引き締めやくびれが作りやすくなる。また、体幹の筋持久力が向上すると、長時間の正しい姿勢を維持できるようになる。正しい姿勢になるだけでもボディラインがきれいに見えやすくなる。

体幹が安定して日常動作や運動パフォーマンスが向上

体幹部の筋力向上により、重い荷物の持ち上げや階段の上り下りなど、日常動作が楽になるだけでなく、スポーツパフォーマンスの向上やケガの予防にもつながる。また、姿勢をコントロールする力が向上するため、長時間のデスクワークでも疲れにくいといった効果もある。

イスに座ったままでおこなう「ドローイン」は、場所を問わずおこなえるのでおすすめです。「ドローイン」をおこなう際は正しい姿勢を意識しながらしてみてください。しっかりと結果を出したい場合は、しっかりと腹筋を鍛えるための時間を確保するようにしてください。

毎日の腹筋におすすめのトレーニングメニュー5選

  • クランチ
  • レッグレイズ
  • ツイストクランチ
  • プランク
  • バイシクルクランチ

クランチ

「クランチ」は上半身を30~45度持ち上げる動作で、腹直筋上部に効果的にアプローチできるトレーニング。

仰向けでひざを90度に曲げ、手を頭の後ろで軽く組み、腹筋に力を入れながら上体を持ち上げる。この際、首に負担をかけないよう、あごを軽く引いた状態を保持しながら、ゆっくりと呼吸を整えておこなおう。回数の目安は15~20回を3セット。

<やり方>

  1. 床に仰向けになり、ひざを90度に曲げて足を床につく
  2. 両手を頭の後ろで組み息を吐きながら、肩甲骨が床から離れる程度まで上体を起こす
  3. 息を吸いながら、ゆっくりともとの姿勢に戻す

レッグレイズ

「レッグレイズ」は腹直筋下部と腸腰筋にアプローチでき、下腹部の引き締めに効果的なトレーニング。仰向けで両足を伸ばした状態から、腹筋に力を入れながら両脚を真上に持ち上げる。

この際、腰を浮かせないよう注意し、腹筋への意識を保ちながら、呼吸を止めずにおこなう。初心者はひざを曲げた状態からスタートし、徐々に脚を伸ばすことで負荷を調整してみよう。1セット10~15回を3セットを目安に、余裕がでてきたら脚を下ろす速度をゆっくりにして負荷を調整しよう。

<やり方>

  1. 床に仰向けになり、ひざを伸ばして足を揃える
  2. 腕は身体の横につけ、手のひらを床に向ける
  3. 息を吐きながら、両足をゆっくりと床から離し、垂直になるまで上げる
  4. 上げた状態を数秒キープする
  5. 息を吸いながら、ゆっくりと足を床に戻す

ツイストクランチ

「ツイストクランチ」は「クランチ」の動作に左右への回転を加えたトレーニング。

腹斜筋にアプローチでき、くびれ作りにもおすすめ。腰を床から浮かせず、上体のひねりのみでおこなおうのがポイントで、右ひじを左ひざに、左ひじを右ひざに交互に近づけるようにツイストの動作をしよう。1セット15回を左右3セットずつを目安にしてみよう。

<やり方>

  1. 床に仰向けになり、両膝を90度に曲げて足の裏を床につける
  2. 両手を頭の後ろで組み息を吐きながら、右ひじを左ひざに近づけるように上体をひねる
  3. ゆっくりと息を吸いながら、もとの姿勢に戻る
  4. 反対側も同様におこなう

プランク

「プランク」は全身の筋肉を使用する体幹トレーニングで、腹筋全体のバランスの取れた強化が可能。ひじを肩幅に開き、つま先を床につけた状態で、腰を落とさず一直線をキープ。まずは30秒から始めてみて、徐々に時間をのばしていくように。腹筋に力を入れながら、お尻と背中の力も意識するとよい。

<やり方>

  1. 床にうつ伏せになり、ひじを曲げて肩の下に置く
  2. つま先を立てて、かかとを後ろに伸ばす
  3. ひじとつま先で身体を支え、全体を一直線に上げる
  4. この姿勢を30秒~1分間キープする

「プランク」は正しい姿勢をきちんと維持できているかどうかが重要です。1分以上はフォームが乱れやすく、確実に効果を出せる可能性が下がってしまうので、30秒~1分を目安におこなってください。

バイシクルクランチ

バイシクルクランチは腹直筋と腹斜筋を同時に刺激できるトレーニング。仰向けで両手を頭の後ろで軽く組み、両ひざを90度に曲げた状態からスタート。右ひじを左ひざに近づけながら、反対の脚をまっすぐ伸ばす動作を左右交互におこない、自転車をこぐように動かそう。

この際、呼吸を止めず、腹筋への意識をキープしたまま、ゆっくりとしたテンポでおこなうことがポイント。1セット15~20回を3セットおこない、セット間の休憩は30秒程度に。腰を床から浮かせすぎないよう注意し、上体のひねりと脚の動きを連動させよう。

<やり方>

  1. 床に仰向けになり、ひざを曲げて足の裏を床につく
  2. 両手を頭の後ろに軽くあて、足を床から少し浮かせて、ひざを90度に曲げる
  3. 右のひじを左のひざに近づけるように上体をねじり、同時に右足を伸ばす
  4. 反対側も同様におこなう

トレーニングメニューを組み合わせる場合は、違う部位を鍛えるものと合わせるのがおすすめです。とくに「プランク」はインナーマッスルを鍛えるトレーニングのためほかの腹筋トレーニングとの相性がよいです。

腹筋トレーニングの回数(目安)

筋肥大させるかさせないかは食事の内容などの要因も大きい。そのため、ダイエットや筋肥大、腹筋を割るなどどのような目的であっても、1種目あたり15回を3セットおこない、セット間の休憩は30秒程度を目指してトレーニングしよう。

なお、筋肥大を目指す場合は重量などで負荷を高めに調整することも忘れずに。ダイエット目的の場合であれば、有酸素運動と組み合わせると、脂肪を燃焼しやすくなる。

腹筋を割る目的なら、男女ともに15回×3セットで強度を調整する形でおこなうのがおすすめです。トレーニングは2種目程度で組み立てるとよいでしょう。

腹筋を毎日おこなう際のポイント

  • 栄養バランスの整った食事を意識する
  • 正しいフォームを意識する
  • 疲労や痛みを感じる場合は休養を
  • 腹筋だけではなく全身の筋肉をバランスよく鍛える

栄養バランスの整った食事を意識する

タンパク質は体重1kgあたり1.2~1.5gを目安に積極的に摂取しよう。炭水化物は総エネルギーの50~60%、脂質は20~30%を目安にし、栄養バランスのよい食事を意識しよう。

また、トレーニング前後2時間以内のタンパク質と炭水化物の摂取は、筋肉の修復と回復を促してくれる。

正しいフォームを意識する

腰を床から浮かせない、首に力を入れすぎないなどを意識して正しいフォームでおこなうことが重要。呼吸を止めずにおこなうことで、腹圧のコントロールと深層筋に意識を集中させられる。

動作の速度は2秒上げて4秒下ろすなど下ろす動作をゆっくりとおこなおう。鏡を見ながらの運動や動画撮影でフォームを確認するのも効果的。

自分が力を入れられる範囲でおこなうことが重要です。力が抜けるほど渾身の力を込めない、反動を使い過ぎないように気をつけましょう。また、背中を丸める、ピンと張るといった姿勢に対する意識をしっかりと向けるのが重要です。

疲労や痛みを感じる場合は休養を

腹筋の疲労感や違和感を感じた際は、無理におこなわずに休養をすることが大切。もし腰痛や首の痛みがある場合は、フォームの見直しと1~2日の休養が必要。休養日は軽いストレッチやウォーキングなどをすると回復を促す効果も期待できおすすめ。

トレーニング前は筋肉を温めることを意識し、動的なストレッチやフォームローラーなどの道具の使用がおすすめです。トレーニング後は、時間をかけて筋肉をしっかりと伸ばすストレッチが効果的でアザラシのように上体だけを腕で起こしたポーズなどがよいです。

腹筋だけではなく全身の筋肉をバランスよく鍛える

腹筋に限らず、全身の筋肉をバランスよく強化するのがおすすめ。背筋を強化することで、姿勢の改善や腹筋トレーニング時の安定性が向上することも。また、「スクワット」や「プッシュアップ」といった、複数の筋群を同時に使用する運動を組み合わせると、全身の調和にもつながる。

毎日の腹筋トレーニングに関するQ&A

腹筋を毎日すると逆効果になるのは嘘?

A:必ずしも効果的ではない

同じ部位を毎日続けてトレーニングすると成果が上がりにくくなるため、腹筋を毎日続けることは、必ずしも効果的とは限りません。そのため、異なる部位にアプローチできるトレーニングをするようにするとよいでしょう。

腹筋を毎日続けるとどのくらいで身体の変化を感じられる?

A:2〜3ヶ月程度

身体の変化を実感できるまで2〜3ヶ月を目安に考えるとよいでしょう。筋肉痛がある状態でのトレーニングはパフォーマンス低下にもつながるため、無理のない範囲でおこなってください。腹筋を割りたい場合は、食事や有酸素運動なども取り入れる方がより早く効果が感じられるはずです。

腹筋ローラーは毎日使った方が効果的?

A:毎日ではなく週に2〜3回ほどにする

腹筋ローラーは強度が高いトレーニング器具のため、毎日の使用はおすすめしません。週に2~3回ほどを目安に使用するようにしてください。

腹筋運動だけで腹筋は割れる?

A:体脂肪率の管理も必要

単に腹筋運動をおこなうだけでは不十分なため、腹筋を割りたい場合は食事管理や有酸素運動を組み合わせることが大切です。体脂肪率は男性の場合15%以下、女性の場合は20%以下を目安に落とすことがポイントです。

腹筋ベルトでトレーニングするのは効果的?

A:大きな効果は得られない

全く効果がないわけではないですが、腹筋ベルトで体脂肪率の大幅な低下は見込めないため、顕著な効果を得ることは難しいです。

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