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頭の回転を速くする方法や習慣!頭の回転と脳の関係性や回転が速い人の特徴

「会議で素早く判断できない」「以前より頭の回転が鈍くなった気がする」頭の回転の速さは生まれつきだと思われがちだが、実は日常でどの脳機能をどれだけ使っているかに強く左右される。普段使っていない脳を意識的に鍛えることで、何歳からでも頭の回転を速くすることが可能。

この記事では、脳の専門家に聞いた頭の回転が速い人の特徴や、脳を活性化させる生活習慣や食事法まで詳しく解説。

この記事の監修者

加藤 俊徳(かとう としのり)さん

脳内科医、医学博士

株式会社脳の学校代表、加藤プラチナクリニック院長、昭和医科大学客員教授

米国ミネソタ大学、慶應義塾大学、東京大学などで、MRI脳画像法や脳機能の研究に従事。脳番地トレーニングメソッドや助詞強調おんどく法を開発し、独自開発した加藤式MRI脳画像法を用い脳の診断と治療を行う。

著書に、『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』(サンマーク出版)『結局、集中力が9割 脳のプロが教える誰でも集中力が最大化する方法』(アスコム)『「忘れっぽい」「すぐ怒る」「他人の影響をうけやすい」etc. ADHDコンプレックスのための“脳番地トレーニング”』(大和出版)『サクッとわかるビジネス教養 脳科学』(新星出版社)など多数。海外出版、監修書も多く、総発刊部数の累計350万部を超える。

*脳の学校、および脳番地は株式会社「脳の学校」の登録商標です。

目次

頭の回転の速さはどうやって決まる?

頭の回転と聞くと「あの人は頭の回転が速い」とか「あの人は頭の回転がゆっくり」と考えてしまいやすいが、実はそうではなく、頭の回転の速さは、日常でどの脳機能をどれだけ使っているかに強く左右される。

  • 頭の回転はその人の経験値によって決まる
  • 頭の回転は脳の調子に左右される
  • 使っていない脳番地は衰えていくが意識して使うことで鍛えられる
  • 2週間ほどのの集中トレーニングで脳は変化する

※「脳番地」は脳の学校の登録商標です(商標登録第5056139 /第5264859)

頭の回転はその人の経験値によって決まる

頭の回転の速さと言っても「聞いたことにすぐ応えられる」「勉強した内容をすぐに覚えられる」「身体を素早く動かす」などさまざまな要素がある。これまでの人生で「その要素に対する経験が多い」ほど、頭の回転は速くなるため、人によって「この分野は頭の回転が速い」「この分野は頭の回転が遅い」というふうに差がある。

また、我々の脳は運動系や感覚系、聴覚系など「8つの脳番地」に分かれており、頭の回転の良し悪しは、普段からどの脳番地をよく使用しているかによって決まってくる。

  特徴 脳番地を鍛えるトレーニング
思考系脳番地
  • 思考、判断、意欲、創造、計算に関係する
  • 思考系脳番地を活発に働かせると、物事を考えるときの集中力がアップする
  • 就寝前に「その日できたこと」「できなかったこと」を振り返る
  • 受信メールをいつ返信するか決める
伝達系脳番地
  • コミュニケーションに関係する
  • 言葉だけでなく、身振りや表情、写真、映像、絵など、「誰かに何かを伝える」に働く
  • 1週間分の「やりたいことリスト」をつくる
  • 両親や家族に電話を掛ける
理解系脳番地
  • 目や耳から入ってきた複数の情報を総合して理解する
  • 理解系脳番地は言語系の左脳、非言語系(図形や空間など)の右脳に分かれている
  • 昔読んだ本をもう一度読む
  • すれ違った人がどこへ行こうとしているかを推測する
感情系脳番地
  • 喜怒哀楽に関係し、老化が遅い
  • 思考系脳番地との関係が深く、思考を抑制する働きがある
  • 「自分で自分をほめたい」と思ったことを書き留める
  • 目をつぶって片足立ちをする
運動系脳番地
  • 手、足、口、全身を動かすことに関係する
  • 実際に体を動かさなくても、「どこを、どうやって動かすか」をイメージするだけで、この脳番地が働く
  • 他の脳番地と密接にリンクしているので、この脳番地を鍛えると脳全体が活性化する
  • 毎日、散歩する
  • ティッシュペーパーを丸めてお手玉をする
視覚系脳番地
  • 目で見た映像、画像、文章などの情報を脳に集めるときに働く
  • 視覚系脳番地は、「見る番地」「動きをとらえる番地」「目利きをする番地」の3つで構成されている

※「目利き」とは、経験や記憶、好き嫌いなどと照らし合わせ、「よい、悪い」の判断をすること

  • 観劇や美術館に行く
  • 倍速で動画を見る
記憶系脳番地
  • 情報をたくわえて、覚えたり思い出したりするときに働く
  • 記憶系脳番地がしっかり働いている人は、「記憶力が高い」「もの忘れしない」「計画的な行動ができる」といった特長がある
  • 前日のできごとを3つ書き残しておく
  • 明日の計画をしっかり立てる
聴覚系脳番地
  • 耳で聞いた言葉や音の情報を脳に集めるときに働く
  • 理解系脳番地や記憶系脳番地とも連携して、聞き取った内容を理解し、記憶して蓄積させる
  • 印象に残った話の内容をメモする
  • 1日1文を音読して、しっかり自分の声を聴く

※出典:加藤俊徳 「結局、集中力が9割 脳のプロが教える誰でも集中力が最大化する方法」(アスコム)

まずは普段の生活で「この脳番地はあまり使っていないかも」と考えてみることが大切。

頭の回転は脳の調子に左右される

日中のパフォーマンスや集中力にムラがあるように、頭の回転も常に一定ではなく、日によって差が生じる。そのため、毎日手入れをしないと、安定した頭の回転は維持できない。とくに睡眠時間が足りていないと日中の覚醒度が下がり、頭の回転速度は低下する。

使っていない脳は衰えていくが意識して使うことで鍛えられる

経験を繰り返すことで、脳の仕組みが自動化され、速く処理できるようになる。

ただし、自動化によって捻出できた時間をほかの新しいことに使って脳に刺激を与えないと、認知力の柔軟性がどんどん低下し脳機能も衰えやすく、新しいことにチャレンジすることが苦痛になる。

我々の脳には使っていない神経細胞がたくさんあり、新しい情報に触れるとそれらが活性化される。つまり、多様な考え方に目を向け、新しい体験を積み重ねることで、何歳になっても脳を鍛えることができる。

年齢を重ねると効率重視に陥ったり、自分の分野にしか触れなくなりやすいが、脳の仕組みから言うと、年齢を重ねるほど新しいことに触れないとどんどん老化していきます。

2週間ほどの集中トレーニングで脳は変化する

普段使用していない脳を集中的に鍛えれば、2週間ほどで変化が見られる。

ただし、これは逆も同様で、1~2週間使わないだけでも脳は衰えるたとえば、体調不良で1週間休養し、仕事に復帰した直後はぼーっとして集中できないのも仕事に関係する脳番地が使われなくなったことによる衰えといえる。

頭の回転が速い人の特徴

  • 勘がいい
  • 決断力がある
  • 話し方にユーモアがある
  • 記憶力がいい
  • 自分の気分をコントロールできる

勘がいい

勘がいい人というのは、何かの課題があったときに「それってこういうことじゃないの?」と予測が立てられて、その場に応じて臨機応変に対応できる人といえる。臨機応変に対応するには、過去の記憶と記憶をうまく組み合わせたり、状況に合わせた適切な判断が重要になってくる。

そのためには、普段からいろいろな経験をして情報をストックしたり、ノートに記録して整理するといった「準備」がとても重要になってくる。

決断力がある

※引用:加藤俊徳「仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣」クロスメディア・パブリッシング(インプレス)

周りの状況や相手の考えを理解して素早い決断ができる人は、周りから頭の回転が速いと見られやすい。

しかし、素早く決断ができるということは「自動化された脳の仕組みを使っており、バイアスがかかっている」可能性も考えられる。決断する前に、「今の決断は、過去の●●の影響を受けているかもしれない」というふうに考えることで、背後関係を整理することができる。

また、仕事の意思決定だけでなく、普段の行動にも目を向け「周りに言われたからやっているのか」「自分が本当にいいと思ってやっているのか」を立ち止まって考えることは非常に重要。

たとえば、最近のSNSや動画コンテンツなどは自分の履歴をもとにおすすめがレコメンドされるため、自分で選んでいるようで実は決断せずに見てしまっているケースが多い。毎日決まったものを食べる・おすすめされたものを何も考えずに選ぶといった行為は、脳のリソースを使わないため、繰り返していると脳はどんどん衰えていく。

すこし料金は高くなりますが、ファミレスに行ったときにセットメニューを頼まずに「単品メニューを組み合わせて自分でセットメニューをつくって注文する」方法は、脳のトレーニングとしておすすめです。

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判断の質を求められるビジネスマンに「ガンマ波」

日々の仕事の中で求められるのは、素早さよりも、納得感のある判断。経験を重ねてきた今だからこそ、意思決定の質は、その場の勢いや気分ではなく、どんな習慣を積み重ねているかによって支えられている。そんなビジネスマンにおすすめしたい習慣として、「ガンマ波波サウンド」という音を聞く習慣。

ガンマ波サウンドは、脳波の周波数のひとつとされる「ガンマ波」に着目した音のテクノロジー。ガンマ波は、思考や情報処理、集中と関係があるとされ、研究が進められている脳活動のひとつでもある。ガンマ波サウンドは、いつもの音にガンマ波変調技術という特殊な加工を施すことで、ガンマ波を誘発・同期させることができる。

会議や決裁、判断が連なる毎日。年齢を重ねた今だからこそ、無理に自分を追い込むのではなく、判断に向かうための習慣を整えていくという選択を。音をきっかけにした小さな積み重ねが、日々の意思決定を静かに支えてくれる。

話し方にユーモアがある

学術誌『Humor』に掲載された研究では、ユーモアのセンスの差の68%は知能で説明でき「一般的な知識が豊富で言語の推論力が高い人ほどユーモアに優れている」と報告されている。相手を楽しませる・面白いことを考えるのはすごく脳を柔軟にする行為であり、ユーモアには絶対的な正解がなく、多様な考えが存在している。

そのため、ユーモアのある話をするには相手や状況に応じてどうすればいいかを考える必要があり、この行為が頭の回転を鍛えるトレーニングになる。

記憶力がいい

一般的には「習ったことを頭の中に記憶しておく能力」が記憶力と解釈されるが、記憶力には2種類が存在している。

  • 過去の記憶を使う
  • 新しい未来をつくる

人間の脳は記憶の一生であり、人が生きた歴史が記憶になる。たとえば、今まで50年生きた人が覚えている記憶は過去の記憶で、それらをもとに新しいことを創造する「新しい未来をつくる記憶力」が本当はとても重要。

また、睡眠時間が短いと記憶力(とくに長期記憶)が低下することもわかっており、睡眠不足で忙しく働いていると、1年が終わって振り返るときにあまり思い出せないことが多い。

十分に寝て1日1日楽しんでいると、いろいろなことが思い出せる。

短期記憶 1分~2,3日程度の間、一時的に情報を保持しておくための記憶
長期記憶

数日から一生にわたって保持される長期的な記憶

※短期記憶に含まれる情報の多くは忘れてしまうが、一部の情報は長期記憶として保持される

自分の気分をコントロールできる

出典:加藤俊徳「1万人の脳を見た名医がつきとめた 機嫌の強化書」(SBクリエイティブ)

気分がいい状態は8つの脳番地すべてが活発に働きやすく、老廃物も溜まりにくい。気分のいい状態をつくるには「朝の光」が重要。

朝に太陽の光(約1万ルクス)の光を20〜30分ほど浴びると「幸せホルモンのセロトニン」「やる気や集中力に関わるドーパミン」の生成が促進される。

一方、日中はほとんど室内にいて光を浴びない生活や、デスクワークで座りっぱなしの生活を送っていると、気づかないうちに頭の回転が低下していくので注意が必要。

頭の回転を速くする習慣やトレーニング方法

頭の回転を鍛える方法はさまざまだが「これをやれば頭の回転が速くなる」という絶対的なものは存在しない。自分がよく使っている脳番地と使っていない脳番地を把握して、使っていない脳番地を意識的に使用することが重要。

また、しっかりと睡眠を取り、規則正しい生活を送ることは頭の回転だけでなく、しっかりと脳を覚醒させ、充実した生活を送るうえでもっとも大切な習慣であるといえる。

  • 適切な睡眠時間を確保する
  • 生活リズムを整える
  • ぼーっとする時間を意図的につくる
  • 家庭でのコミュニケーションを増やす
  • 毎日適度に身体を動かす
  • 新しいことにチャレンジする
  • いろいろな人と話してみる

適切な睡眠時間を確保する

夜にしっかり眠れているかどうかは、日中の活動にそのまま反映される。睡眠が少ないと脳がしっかり覚醒しないため「頭の回転が悪くなる」「集中力や記憶力が低下する」といったさまざまな悪影響を及ぼす。

一方、日中にしっかり脳が覚醒していると、情報をしっかりとキャッチアップでき、しっかりと睡眠を取ることで記憶を定着させる時間も長くなるので、記憶に残りやすくなるというよい連鎖が繰り返される。

また、睡眠不足だと直線的な考えになって視野が狭くなりやすいため、目先の利益に乗っかって将来を見通す判断ができなくなることも。しっかり寝ることで「感情が豊かになる」「情報を選ぶ精度も高くなる」「柔軟にものごとを考えられる」といったさまざまなメリットをもたらしてくれる。

生活リズムを整える

個人差はあるものの、身体が動きやすい時間・血圧が高くなる時間・眠たくなる時間など、本来、人間には生活リズムが組み込まれている。

自然のサイクルに沿って毎日決まった時間に起きて、決まった時間に運動や食事をして、決まった時間に寝るのが、脳は身体にとっては一番よい習慣

一方、自然のサイクルに沿わない生活は短期的には大丈夫でも、長期的に見ると何かしらの悪影響が生じるので、より長い期間効率よく集中力や頭の回転を維持するためには、規則正しい生活を送ることが重要。

ぼーっとする時間を意図的につくる

出典:加藤俊徳「一生アイデアがあふれまくる創造脳の使い方―記憶脳に頼らなければうまくいく!」(さくら舎)

現代社会には正しい情報だけでなく、フェイクニュースなども含む大量の情報があふれており、同じような情報ばかりに触れていると、それが自分の好きな情報だと脳が思い込んでしまう。そのため、効率重視でインプットだけをしていても情報をうまく整理することはできない。脳の思考回路を整理するには、デジタルデトックスが重要。

たとえば、森に行って自然に触れたり、海を眺めたりなどのぼーっとすることで、自分の脳の感覚に気づきやすくなり「普段は目の前の仕事に追われて考える余裕がなかったけど、自分は本当はこんなことを考えていたのか」といった気持ちに向き合うことができる。

我々の脳はよいことも悪いことも含めて外部の影響を非常に受けています。何もないところに行くことで、意図的に外部の情報を切り離すことでフラットに考えることができるので、仕事をしているときには浮かばなかったアイデアがすっと浮かんだりすることがあります。

このような経験は、自分らしい頭の回転を取り戻す上で非常に重要です。

家庭でのコミュニケーションを増やす

毎日忙しく働いていている人は、家庭でのコミュニケーションがおざなりになっているケースが多い。「家での夫婦の会話がほとんどない」「子どもとほとんど遊ばない」など、家庭での新しい刺激を取り入れないと、頭の回転もどんどん低下してしまう。

簡単にできることでもいいので、家族での時間を増やしていくことが大切。

【家庭内でできることの例】

  • 家の掃除やゴミ捨てなど、家族のサポートをする
  • 買い物に付き合う
  • 休日は子どもと思いっきり遊ぶ
  • 家族で自然のあるところに旅行する

自分が普段やらないことにも寛容になり、柔軟に対応できるかどうかも頭の回転と大きく関係しています。慣れていないことは「しんどい」「めんどくさい」と感じるかもしれませんが、それは脳がマンネリ化して、普段から自動化された行動しかとっていないことの裏返しでもあります。

毎日適度に身体を動かす

身体と脳はつながっているので、身体を動かすことで脳も活性化し、集中力や記憶力、思考力や判断力などを高められる。

また、運動系脳番地はほかの脳番地とも密接に連携しているため、運動をすることでほかの脳番地を働かせることができる。脳番地を活性化させるのに激しい運動をしなくても大丈夫。毎日のウォーキングが脳のネットワークを活性化させることがわかっている。

仕事中に集中力が低下したら、5分ほどの散歩やストレッチを取り入れてみよう。できるだけ多くの筋肉を動かすことが脳へのよい刺激となる。

ストレッチや筋トレなど方法はいろいろありますが、特定の部位だけでなく全身を動かす(とくに普段使っていないところを意識しながら使う)ことが重要です。

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今ある習慣に組み合わせたい「ガンマ波サウンド」

散歩をする・読書をする・マインドフルネスをする。日々の中で自然と続いている、ささやかな「習慣」。こうした習慣を丁寧に続けていくことや他の習慣と組み合わせることで、生活の質を高めることにつながる。今ある習慣に別の習慣を組み合わせるやり方として、具体的におすすめなのが「ガンマ波サウンド」という音を聞く習慣。

ガンマ波サウンドは、脳波の周波数のひとつとされる「ガンマ波」に着目した音のテクノロジー。特別な準備を必要とせず、いつもの習慣に音を重ねるだけ。散歩をしながら、読書をしながら、マインドフルネスをしながら。音を聞くという行為を加えることで、日々のルーティンに新しい輪郭が生まれる。

年齢を重ねるにつれ、生活や仕事のリズムは少しずつ変わっていく。だからこそ、無理に何かを変えるのではなく、続けられる形で習慣を整えていくことが大切。ガンマ波サウンドは、日常の延長線上で取り入れられる存在として、毎日の習慣にそっと寄り添っている。

新しいことにチャレンジする

新しいことにチャレンジすると、これまで使っていなかった脳の部位が成長する。普段使っていない脳が活性化するとそれぞれの脳番地の連携が強化されるので、頭の回転の速さや集中力の向上にもよい影響を与えることができる。

逆に普段から同じ行動ばかり繰り返していると、新たな刺激が加わらず脳の成長が止まってしまう。

ジャンルはなんでもいいので、今までやったことないことを体験するのが大切。始める前に「これだったらできそう」と感じる場合は、半分くらいは脳が仕組みを持っているので、あえて不安に感じることに挑戦してみるのも1つの手。

ルーティンのように自動化することで「同じパフォーマンスを発揮できる」「脳のエネルギー消費を減らせる」などのメリットは存在します。

ただし、自動化に頼りすぎてしまうと新しい刺激が加わりません。いつもと同じ作業でも「少しやり方を変えてみる」「プラスαの要素を加える」などの工夫をしてみましょう。

いろいろな人と話してみる

これまで経験したことが今の自分をつくっているので、いざ新しいことにチャレンジしてみようと思っても、バイアスのせいで似たようなことをやってしまうことも少なくない。

年齢や属性の違う人の話を聞いてみることは、新たな刺激や発見を得る機会につながる。自分とは考え方が違うなと感じたとしても「なぜこの人はこういう考え方をするのか」を想像してみることで、思考系の脳番地を鍛えることができる。

頭の回転を速くする栄養素や食べ物・食事方法

いくら健康によい食品を摂取していても「寝る直前に食べている」「食事時間がバラバラ」だと、身体にとってはマイナスの影響を及ぼす。概日リズム(約24時間周期で繰り返される生体リズム)を整えるためには、毎日決まった時間に食事をすることが重要。

また、睡眠中にしっかりと脳を休ませるためには「就寝の3時間前(遅くても2時間前)に夕食を済ませる」ことも大切。

  • 糖質(ブドウ糖
  • プロズマローゲン
  • オメガ3系脂肪酸
  • トリプトファン
  • 神経伝達物質の合成に関わるビタミンB群
  • 鉄分
  • 満腹になるまで食べない
  • よく噛んで食べる
  • 超加工食品やジャンクフードを減らす

糖質(ブドウ糖)

食事から摂取した糖質は、小腸で最小単位であるブドウ糖に分解、吸収される。ブドウ糖は、体や脳を動かすエネルギー源として全身に運ばれる。

極端な糖質制限によってエネルギーが不足すると、集中力の低下やけん怠感などを引き起こす原因となる。摂りすぎもよくないが制限しすぎも健康に悪影響を及ぼすので、摂取した分を日中の活動量を増やしてしっかりと消費することが重要。

プロズマローゲン

プロズマローゲンは人間の体内にもともとある抗酸化作用を持ったリン脂質の一種。アミロイドβタンパク質沈着抑制や脳神経の新生に良い結果を与え、認知症の予防にも効果があると言われている栄養素。

多く含む食品 ホタテ・サケ・タコなど

出典:加藤俊徳「50歳を超えても脳が若返る生き方」 (講談社+α新書)

オメガ3系脂肪酸

オメガ3系脂肪酸は加齢とともに低下する記憶力の低下をゆるやかにし、認知症の原因となるアミロイドβなどの物質の蓄積を抑える働きがある。現代の食生活ではオメガ3系脂肪酸が不足し、オメガ6系脂肪酸を摂りすぎる傾向にあるので、脂質のバランスを意識する。

オメガ3系脂肪酸を多く含む食品 亜麻仁油・えごま油・くるみ・サバ・イワシ、マグロなど
オメガ6系脂肪酸を多く含む食品 サフラワー油、ひまわり油、コーン油・加工食品など

トリプトファン

トリプトファンは体内で合成できない必須アミノ酸の一種。心の安定と深い関わりがあり、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」をつくる材料になる。

多く含む食品 マグロ・カツオの赤身・肉類・バナナ・大豆・そば・玄米など

神経伝達物質の合成に関わるビタミンB群

ビタミンB群は、脳の神経伝達物質の合成に関わる重要な栄養素。

セロトニン
  • 気分の安定・幸福感の調整
  • 睡眠と覚醒のリズム調整
  • 食欲のコントロール
  • 不安や抑うつの抑制
メラトニン
  • 睡眠・覚醒サイクルの調整
  • 体内時計のリセット
  • 抗酸化作用
ドーパミン
  • やる気・意欲の向上
  • 快感・報酬系の活性化
  • 運動機能の調整
  • 学習と記憶の強化
ノルアドレナリン
  • 覚醒状態の維持・集中力向上
  • ストレス反応の調整
  • 心拍数・血圧の上昇
  • 注意力と警戒心の強化
GABA
  • 神経の興奮を抑制
  • リラックス効果・不安の軽減
  • 睡眠の質の向上
  • 脳の過剰な活動を抑える

ビタミンB群が不足すると神経伝達物質がうまく生成できなくなるため、やる気がでない・集中力が続かない・ちょっとしたことでもイライラするといった症状を引き起こしやすくなる。ビタミンB群は、お互いに助け合いながら働いているため、できるだけ一緒に摂る。

ビタミンB1 豚ヒレ肉・小麦胚芽・ひまわりの種・パン酵母
ビタミンB2 鮭・豚レバー・牛レバー・焼きのり
ビタミンB6 米ぬか・にんにく・とうがらし・バジル(粉)
ビタミンB12 のり・しじみ・赤貝・あさり
ナイアシン かつお節・たらこ・落花生・コーヒー
パントテン酸 鶏レバー・干し椎茸・からすみ・干しやつめ
葉酸 わかめ・海苔・パン酵母・煎茶
ビオチン ピーナッツバター・落花生・パン酵母・干し舞茸

鉄分

神経伝達物質やエネルギーの代謝にも関わっており、鉄分が不足すると「呼吸が浅くなる」「認知機能が低下する」などのさまざまな弊害が起こりやすくなる。

多く含む食品 赤身肉・レバー・マグロ・アサリ・カキ・ほうれん草・小松菜・枝豆など
鉄分が不足すると起こりやすくなる症状
  • 貧血で立ち眩みがする
  • 認知機能が低下する
  • 疲れやすくなる
  • 睡眠の質が低下する
  • セロトニンやドーパミンの生成に悪影響を及ぼす

満腹になるまで食べない

満腹になるまで食べてしまうと、消化に多くのエネルギーが必要となり、脳の働きが鈍くなる。満腹になるまで食べる習慣を持つ人は身体へのストレスも大きい。消化器官の負担を抑え、食後のけん怠感を防ぐためには、腹八分目を心がける。

よく噛んで食べる

よく噛む行為には「運動系脳番地」「視覚系脳番地」「感情系脳番地」を刺激し、脳を覚醒させる効果がある。

また、よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐことができるので、腹八分目を意識しながら一口あたり30回以上噛むクセをつけよう。また、左右どちらも均等に噛むことも大切。片方の歯ばかりで噛んでいると頬の中の筋肉に偏りが生まれ、脳の働きにも偏りが生まれてしまう。

超加工食品やジャンクフードを減らす

「総カロリーの20%超を超加工食品から摂取する人は、それ以下の人に比べて全般的な認知機能が28%速く低下した」「超加工食品の毎日の摂取量が10%増加するごとに、認知症のリスクは25%高くなる」といった超加工食品の摂りすぎが脳に悪影響をあたえる研究も存在している。

【超加工食品に該当する食べ物】

  • カップ麺・インスタント麺
  • スナック菓子
  • 菓子パン
  • ハム・ソーセージ など

完璧に断ち切ることは難しいので、普段からスナック菓子やインスタント食品などをよく食べている人は、できる範囲で少しずつ減らすようにしよう。

頭の回転が速いデメリットや注意点

  • 情報を漏らす恐れがある
  • 素早く処理するだけにならないようにする

情報を漏らす恐れがある

頭の回転が速く素早く情報を処理する・早口で話しているときは脳の回路が限定されており、本来考えるべきことを意識的に捨てている状態といえる。意識的に捨てることでじっくり考えなくても素早く処理できるというメリットはある反面、情報を漏らしやすくなるというデメリットも存在する。

逆にゆっくり話したり、ゆっくりと考えながら処理することでいろいろな脳番地を使うことができる。

早口ことばで使用する脳番地 遅口ことばで使用する脳番地
  1. 運動系
  2. 伝達系
  3. 思考系
  4. 記憶系
  1. 運動系
  2. 伝達系
  3. 思考系
  4. 感情系
  5. 聴覚系
  6. 視覚系
  7. 理解系
  8. 記憶系

出典:加藤俊徳「脳がみるみる元気になる 早口ことば 遅口ことば」 (宝島社)

「素早く処理する・早口で話す」「ゆっくり処理する・ゆっくり話す」どちらにもそれぞれの効果があるので、必ずしも速いことに固執する必要はない。

素早く処理するだけにならないようにする

頭の回転や情報処理能力が高いことは仕事において重要だが、仕組みに沿って素早く処理するだけの人間AIみたいにならないように注意することが大切。

人間には本来、自分らしく生きたいという本能が存在しているが、休みもなく忙しく働いていると、処理はできても頭の中の整理ができなくなるので、本来の目的や自分が何のためにやっているのかを見失いやすくなる。そうならないためには、意識的にスマホやパソコンから距離を置いて、何もせずにぼーっとする時間を設ける必要がある。

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