直島から、自分と向き合う

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

はじめての直島

Welluluのメディアを立ち上げて、自分たちにとってのウェルビーイングを探求し続けている。よりよく生きるとはどういうことか? そんな中、慶應義塾大学の宮田先生と話していて、Welluluで直島に取材に行きませんか、とお話しを頂いた。

直島はいつか行ってみたいと思っていた島だった。今まで機会をつくることができていなかったので、いろいろと調べるところからはじめた。

福武總一郎さんの直島への想いを綴っている記事を読んだ。(ベネッセアートサイト直島から引用)
ベネッセアートサイト直島 (benesse-artsite.jp)

島の人々の営みを通して、本当の幸せや豊かさとは何かということを強く考えるようになりました。
幸せになるためには、幸せなコミュニティで生活することが大切だと実感しました。

僕のウェルビーイングの探究も、幸せなコミュニティで生活することと感じていたタイミングだったので、直島への想いが強くなってきたのだ。

福武總一郎さんは、3つの大切なことを学んだとおっしゃってる。

1:  自然こそが人間にとって最高の教師である
2:  在るものを活かし、無いものをつくる
3:  文化こそが、国や地域のアイデンティティをつくる

僕がウェルビーイングを語るときに、どう生きるかを探るところからはじめている。

まずは自分の心の中で、自分と向き合うこと。
そして、他社との関係の中で、自分と向き合うこと。
最後に、自然の中に身をおいて、自分と向き合うこと。

広告の仕事は経済合理性を追求し過ぎたのかもしれない。消費を促し経済が潤うような錯覚に陥っていたのかもしれない。経済発展もビジネスの成長も大切だ。けれども、その前に自分はどう生きたいかを問うところからはじめることを直島から見つめ直したい。

何にどうインピュレーションされるか、ワクワクする。直島という島から、未来と世界を見つめ直したい。そんな取材になればと思って、直島という小さな島に向かっている。

直島にはアートと自然が織りなす未来への希望がつまっている、そんな島の魅力を目で見て実感したい。

ベネッセアートサイト直島の学び

もうひとつ、直島の教育に関して、共感する記事を見つけることができた。公益財団法人の藤原綾乃さんの記事だ。

ベネッセアートサイト直島の学びの展開が素晴らしい考え方で構想設計されている。

僕らは新規事業創出や広告の仕事を通して、「社会をデザインする」と、いうことを言い続けていた。僕の先輩も「社会や生活者に新たな価値を提供することが僕らの仕事」と教えられてきた。

では、どうやって??

そこの思考プロセスがベネッセアートサイト直島で体系的につくられているのだ。生活者発想という言葉にも通ずる話だし、僕らは学校や社会から何を学ぶかという話にもつながる。

よく「みる」、五感の感度を上げることから、自分のとって大切な情報を選び取り、判断力と自己肯定力をつける。
自分で得た情報をシェアすることで、人によって違う、正解はないと感じとり、多様性理解と共感力と対話力をつける。
他社に気づく、視野を広げることで、関係性に気づき、構築することで、思考力と俯瞰力、課題発見力をつける。
未知なるものと対峙することから、不安から好奇心や探求心を持ち、受容力、解決力、積極性をつける。
作家の視野をのぞくプロセスを知ることで、新しい発見や視点から、創造力、表現力、柔軟性をつける。

これらの営みを通して、「自分の未来を描く」。その先に、社会のデザインをするということらしい。

これを聞いただけで、子どもたちが何を感じて、どう生きていきたいかを考える仕組みがあると思った。自分自身が、どう生きていくべきか、そして、自分の子どもたちは、どう生きていってほしいのか、そんなことを考える取材にしたいと思っている。

今、羽田空港から、高松空港に行く飛行機の中で書いている。もうここから、自分と向き合う時間をいただいている。

飛行機で1時間。高松空港に着いた。そこから車で約30分。高松港に着いた。

そこには、SANAA設計の新しいシンボル建築『新香川県立体育館』があった。そして、瀬戸内国際芸術祭が始まった2010年に設置された現代アートの2本のトーテムポールがあった。(Liminal Air-core- /2010)

カラフルで鏡面になっており、自分を鏡にうつし、自分と向き合う玄関(ゲート)のような気がした。天面は見えなかったが、天面も鏡面になっているそうで、空がうつるそう。僕は、空に浮かんでみて、天面を覗いてみた(想像してみた)。

僕の目の前に、丸い空が切り取られたホールがある。
その空は、無限に広がっている。
今日は、青い空が浮かび上がっている。
僕は、その空に顔を突っ込んでみた。
そこにはたくさんの人たちが笑顔で手を振っていた。

そんな気分にしてくれるアートだった。フェリーターミナルの玄関で、たくさんの人たちを出迎えてくれている。

今から、直島に向かう。はじめての直島は、何を感じさてくれるのだろうか?とても楽しみである。(今は、フェリーの中)

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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