子どもたちの美術館と餅つき大会

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

子どもたちの美術館

昨日は朝から、息子たちの小学校で美術展が開かれていて観に行った。久しぶりに学校に行くと、子どもたちの元気な声が耳に入ってきた。

息子たちの小学校では、毎年年末に、学芸発表会と作品展が順番に繰り返されてきた。ところが、コロナ禍の中止もあり、僕の長男(6年)は、1年生のときの演劇学芸発表会1回しかやったことがない。次男(4年)は、はじめてのこういったイベント行事だった。

こういった行事があったり、土曜参観があったりで、長女(高1)の小学生のときは、頻繁に学校に行ったりPTAの行事で、地域活動に参加させてもらい、親も子も先生もよく会話をしていた。

学校に行っても、息子たちの友だちですら顔が分からない。親もなんとなく分かるくらいで、ほとんど知らない。先生にいたっては、はじめて見る先生ばかりだ。そんなに大きな学校ではないし、地域の芝刈りボランティアに参加させてもらっていたので、まだ知り合いは多い方ではある。

今年の催しは、息子たちから話を聴いていたが、作品展と各クラス自分たちで考えた文化祭のような感じだった。(小学生でこういうことをみんなで話し合って決めるという体験は素晴らしい)

6年生のクラスでは、下級生たちが楽しめる企画として、割り箸でつくったゴム鉄砲による「射的」だった。「射的」を終わらせた人は折り紙を折ってクリスマスツリーに飾り付けしたり、手作りの消しゴムハンコで遊んだり、最後は手作りの景品がもらえる。

子どもたちで、何をやるか話し合い、役割を決めて、それぞれの分業でみんなをもてなす。6年生になると、もっと大人な感じがしていたが、みんな素直に楽しんでいて、こっちも嬉しくなった。

4年生のクラスでは、「着せ替えショー」「バブルアート」「バッティングセンター」をやっていた。それぞれ面白い思考で、みんなが力を合わせて楽しそうにやっている。

僕はバッティングセンターで、新聞紙でつくったボールを打つ役をやった。4球投げてもらい、それを打つのだが、4球ともホームラン!ボールを投げてくれていた女の子が、めちゃくちゃ打ちやすいボールを投げてくれている。ホームランを打つたびに、ホームラン賞賛の歌を子どもたちが歌ってくれる。ほっこりした気分になった。

各クラスに親も子どもも一緒になって笑いの多い催しだった。そして、午後は5年生と6年生のブラスバンドだ。各自、楽器を演奏しながら行進をして、難しいことをやってのける。子どもたちは、可能性の塊だ。

コロナ禍、学校行事がなくなって、親の顔や先生の顔、子どもの顔が分からない中で、もっともっと、親も子どもも先生も楽しめるような機会が増えれば、より好循環の場になるような気がする。そのためには、こういう活動に積極的に参加して、笑いをどんどんつくっていきたい。

餅つき、地域行事に参加

これもコロナ禍になくなっていた地域行事だ。地元の町会が毎年開催してくれている。子どもたちは、はじめての杵で餅つきを体験して、つきたてのお餅をいただく。

息子は、朝からサッカーの試合に行って、餅つき会に参加させてもらった。地域の子どもたちと家族がみんな餅つきを体験した。

息子も生まれてはじめて「餅つき」をした。大人たちが、「はい、よいしょ、よいしょ!」と合いの手を入れてくれる。息子は、満足げだ。

僕は見に来たつもりだったが僕も餅つきをさせて頂いた。息子にいいところを見せようと思ったけれど、へっぴり腰な餅つきで、気づいたら息子はお友だちと遊びに行って、僕の餅つきの姿には興味ゼロだったようだ。

つきたてのお餅は、大根おろし、納豆、小豆、きな粉の4種類の味を楽しめた。そして、たくさんの野菜を煮込んだお雑煮をつくってくださってみんなで食べた。この出汁がめちゃくちゃ美味かった。お餅もとろとろで美味かった。

炊き立ての餅米も、餅つきをする前に少し頂いた。この餅米も甘くて美味しい。地域でこういった時間を一緒に過ごすことができるのも、コロナ禍を経てよりありがたく感じる。

とても素敵な時間を過ごさせて頂き、東京でもこうやって、地域との交流があるのは感謝だ。

 

 

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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